現在、東京海洋大学に在籍していますが、タイのMae Fah Luang University (MFU)に交換留学に来ています。期間としては、大学3年の8月から翌年の5月までの約10か月間です。
今回は、私が実際にタイ留学に行くまでにやったことを紹介していきます!
目次
留学までの流れ
私は日本で所属している東京海洋大学の交換留学制度を利用して、約1年間の留学をすることにしました。
留学までの大まかな流れとしては
1. 所属大学の留学情報を収集する
2. 留学する国・大学・学部を決める
3. 留学先および日本の所属大学で必要な手続きを行う
4. パスポートやビザの申請、在留届の提出、飛行機の予約などを行う
といった感じでしょうか。
それぞれの段階において具体的にどのようなことをしたのか、私のケースを紹介していきたいと思います。
所属大学の留学情報を収集する
まず私の場合は、私費留学ではなく交換留学制度を利用して留学することが前提条件でした。交換留学なら、日本で所属している大学に授業料を納めれば良いし、協定を結んでいる大学同士なので、手続きをする上でも負担が減ると思ったからです。(実際には、留学先の大学はタイの国立大学で授業料が非常に安いので、日本で休学してMFUに授業料を納める方が安かったと判明しました)
そこで、まずは大学のHPにある留学情報を検索しました。情報を調べ始めたのは、留学に行く15か月ほど前だったかな?と記憶しています。最初は大学の交換留学サイトや他の大学の留学ブログなどを見たのですが、もっと詳しく知りたかったので、留学窓口に行って資料をもらったり、職員の方に相談させていただいたりしました。
留学する国・大学・学部を決める
大学4年生や院生の場合は少し異なる思いますが、学部3年の私の場合は日本にいるときと同様に、どの学部・学科にいくのかということまで決めました。
私が日本で通っている大学の交換留学の指針として、語学留学ではなく大学で学んでいる専門分野を学びに行く、ということが掲げられていました。そのため、大学を選ぶ際には「自分の専門分野が学べる学科がある」ということが前提条件でした。
私が在籍している東京海洋大学は、名前のとおり海洋系の大学であるため、交換留学協定を結んでいる大学も、水産学部や海洋生物学科がある大学ばかりで、私が学んでいる食品科学系の学科を設置している大学は、協定大学の中だと数が限られていました。
加えて、「英語で授業に参加できる」という点も私の中の条件にありました。私の大学と協定を結んでいる海外の大学のうち、東南アジアの大学が9割近くを占めており、大学のHPを見ると、現地語でしか授業をやっていないのでは?と思われる大学が非常に多くありました (院生向けの授業は英語で開講されているけど、学部生向けの授業は現地語、という大学もありました)。
母国語である日本語以外に操れる言語があるとすれば、英語しかありません。自分の専門分野の講義を履修する以上、しっかりと内容を理解したかったので、その大学のHPを見て、英語で授業が行われていると断定できる大学に絞りました。
さらに、「刺激的で面白そうな国」を選びました。
前述したように、協定大学のほとんどが東南アジアの大学で、アメリカ、カナダ、オーストラリア、北欧にも1~2つずつくらい協定大学はありました。しかし、自分の専門分野に関連する学科がなかったり、北欧だと英語での授業が行われていなさそうだったり、コロナの影響で交換留学がストップしていたりして、残ったのは東南アジアの大学だけでした。
中国、韓国、インドネシア、タイ、ベトナムといった国の中で、
これは完全に私の偏見なのですが、中国や韓国は馴染みがありすぎるなぁと思い、選択肢から除外しました笑
インドネシアやタイといった国の方が、見慣れない食べ物が多そうだし、
日本にあるタイやベトナム料理屋では食べられない、現地の人たちが普段食べているもの、にすごく興味があったからです (食品科学を学んでいるだけあって、私の興味の対象は食べ物です笑)。
残された国・大学の中で、自分の専門分野の学科があり、授業が英語である、というフィルターをかけると、今私が留学しているタイのMae Fah Luang Universityしか残らなかったのです (たしか)。
ある程度 目途を付けたあたりで、その留学先の大学とコネクションがある教授に連絡をしました。私の大学では、それぞれの交換留学協定先の大学との連絡担当的役割をしている教授がいて、私はその先生に「ここに留学しようかと考えていて、情報を知りたいのですが」とメールを送りました。留学先の大学の担当者の方とも少しやり取りをさせていただいて、「この大学にしよう」と最終決定をしました。
これが、大学2年のときの9月頃、留学に行く1年前でした。
日本で所属している大学での手続き
情報収集を終え、留学する大学を決めたあとは、まず自分の所属する大学へ書類を提出しました。交換留学の応募を受け付けている期間が決められていたので、とりあえず応募期間内に書類を提出しました。この応募書類を提出するためにも、自分の学科の教授の署名を頂きに行ったり、フライトについて調べなきゃいけなかったりと、面倒でした。
応募期間が11月頃で、結果が分かったのが年が明けた2月でした。これはたしか、大学HPで予定されていた結果発表時期よりも遅かったような記憶があります。ただ少なくとも私の体感では、私の大学では留学を希望する学部生は多くなく、落ちることはないだろうと思っていたので、結果が分かるまではそんなにソワソワしていなかったです(予想が外れることへの不安はもちろんありましたが)。
公式に留学が決まるまでの期間は、すこーしずつ留学への準備を進めていました。応募が通過するだろう、という期待があったのもそうですが、留学が公式に決定してから動き始めるのでは遅くなるかと思ったからです。
具体的には、留学先の大学に、直近で日本から留学に来た学生の連絡先を教えてもらったり、寮や奨学金のことを調べたりしていました。
タイのバンコク以外の都市へ留学するケースが非常に少なく、ネットで検索しても中々情報が見つからず、留学に対するイメージが全く湧きませんでした。留学先の大学から教えていただいた日本人学生の方に連絡をし、MFUでの留学生活がどのようなものであったか、教えてもらいました。
また、ネットで返済不要の給付型奨学金についても調べました。ただ、私が留学の奨学金について調べた秋ごろにはすでに遅く、検索して見つけた奨学金はほぼ募集を終了していました。夏頃に募集していたものが多かったような記憶があるので、
留学奨学金を考えている方は、春や夏に調べることをおすすめします。
結局、私が応募できる可能性があったのは
トビタテ!、JASSO、大学が募集している奨学金
くらいでした。
トビタテ!もJASSOも、大学を通じて応募する形式でした。
トビタテ!は2月に締め切りがあり、応募動機などをかなり書いて提出しました(A4サイズ3~4枚分くらいの書類を提出した記憶が…)
結果はダメでしたが笑
JASSOは、完全に大学側が進めてくれていたようで、採否についても、タイに着いてから知ったくらいです。渡航費10数万と、月7万円を頂いています。
大学が募集している奨学金も、3月に二次面接があって、無事に採用していただきました。
留学する大学への手続き
私が留学しようと考えていた大学では、1学期が8月上旬に始まるのですが、交換留学生の応募期間が4~6月でした。そのため、大学での春休みが終わる4月上旬に、タイの大学へ応募手続きに関する問い合わせメールを送り、最終的に応募を完了したのが5月でした。
私の留学先の大学は、担当の方のメールの返信がマメだったので良かったのですが、友人が留学しようとしていた大学は、なかなか返信がこなかったようなので、問い合わせ等は早め早めに行うことを強く推奨します。
滞在先について、大学内と大学の近くに寮があることは大学HPから分かっていたのですが、詳細については不明だったので、MFUに留学していた日本人学生の方から教えていただきました。寮への申し込みも、MFUへ交換留学の応募をするのと同じ時期に行いました。
そしてついに、6月中旬に、留学先の大学から留学許可証のようなものが郵送で届きました。これらの書類は、ビザの申請に必要なものも含まれていました。
パスポートやビザの申請、在留届の提出、飛行機の予約、保険の加入手続きを行う
まず、留学が終わって帰国するまでの期間にパスポートの期限が切れてしまう場合は、パスポートの更新をしましょう。
ビザの申請は留学に行く1か月前に行いました。東京のタイ大使館に行って申請を行いました。書類を提出すると同時にパスポートを預け、後日ビザスタンプが押されたパスポートが返却されます。
このとき、郵送用の指定の封筒を持っていけば、後日家まで届きますが、封筒を持っていかないと、再度大使館まで行かなければならないので、郵送用の封筒を準備して行くことをオススメします。
また、3か月以上海外に滞在する人は、在留届を提出する必要があります。これは、外務省HPからオンラインで入力できます。
私は、6月中旬に留学先からの留学許可証を受け取ったあと、6月下旬に在留届の手続きをしました。
フォームに必要事項を記入するだけです。記入事項が多いので、スグに終わるとは言いませんが笑
航空券の予約についても、留学先からの許可が下りた直後に手続きをしました。早く予約するほうが価格も安いですし、ギリギリだと都合の良い日程のフライトが取れない可能性もあるので、早めに予約すると良いと思います。
海外保険については、大学を通して行いました。
大学で加入している学研災の延長線みたいな感じで、学研災付帯海学というものがあって、大学事務を通じて手続きをしました。
学研災の加入については、他の大学でも入学時に案内されているのではないかと思います。心当たりがある人は、大学事務に問い合わせてみると良いと思います。
海外保険加入への手続きを始めたのが、留学先からの留学許可証を受け取ったあとの7月に入ったころで、
手続きが完全に完了したのが、日本を出発する1週間ほど前だったと思います。出発までに間に合うか、とてもヒヤヒヤしたので、こちらも早めにやり始めることを推奨します。
さいごに
以上が、留学に行くまでに私が行った流れです。
留学といっても、出発までにどのような工程や手続きを経るのか、なかなか想像がつかないかもしれません。
今回の記事が、留学を考えている方の参考になれば幸いです。
手続きや問い合わせ等は、早め早めに行いましょう!!!