タイ留学日記 ―入国編―

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タイ北部にあるチェンライという都市で、10ヶ月間の交換留学中。
今回は渡航日前後の様子についてお届けします!

私の交換留学についての基本情報

国:タイ
都市:チェンライ(タイ最北の都市)
大学:Mae Fah Luang University (MFU)(公立)
学部:Agro-Industry
学科:Innovagive Food Science and Technology
留学期間:大学3年の8月~翌年5月までの10ヶ月(2学期制の大学で、2学期=1年度分の留学)

 なぜMFUを選んだのか、どのような手続きが必要だったかなどは、こちらの記事で紹介しています↓

タイ留学―出発前の準備編―

フライト当日

 午前中に成田を出発し、5時間半ほどかけてバンコクに着きました。スワンナプーム空港で国内線に乗り換えて、1時間半ほどでチェンライ国際空港に到着しました。到着したときには夜の6時半を過ぎていました。
7月末日のフライトで、出発前の日本はとっても暑かったですが、チェンライは涼しく感じました。
でも絶賛雨季で、雨ばっかだし蒸してましたね。

 大学が交換留学生の送迎サービス(無料)をしてくれるのですが、その日は到着するのが夜だったため、空港近くのホテルを予約していました。grabというタイでメジャーなタクシーアプリを使って、ホテルまで移動しました。

チェンライ市街地

翌日(入寮日)

 渡航日の翌日、昼過ぎに大学の送迎車がホテルまで来てくれることになっていました。
その時間までは近くの朝市に行ったり、タイマッサージに行ったりして過ごしました。

ドリアン! 少し臭いけど、バナナに似た甘味があって美味しいです

 大学の送迎車に乗って、留学の間 滞在する寮まで行きました。
寮に着くと、送迎車に乗っていた大学スタッフと記録用?の写真撮影をして、そのまま車は行ってしまいました。
一応、日本にいるときに入寮申請をしていたので、とりあえず寮の敷地の入り口にあるオフィスらしきところへ行き、
オフィスにいたスタッフに声をかけ、入寮手続きの旨を伝えると、紙を渡され、いろいろ記入するように言われました。
その紙が契約書で、自分の名前、住所、署名などを書いていきました。
そしてデポジットフィー(入寮時に預けるお金。退寮前に申請すれば返金される)を支払い、部屋まで案内してもらいました。

 ここまでのやりとりは全て英語でやっていたのですが、私の英会話力がなさすぎて撃沈。
ある程度は何を言われているのか分かるのですが、全部は飲み込めないし、スピーキングが弱すぎて、言いたいことあるけど どうしようってなったり。
スムーズに会話ができないという状況が、ダメージというかストレスでした。
 ただこのときは、新しい環境を切り開くことに精一杯で、疲れたとかキツイとかっていうのは感じていませんでした。

 部屋に着いて軽く荷ほどきをし、空腹を満たしに寮の入り口にあったコンビニ的なミニマートでご飯を買いました。

 数時間後に、私が通う学科のオンラインガイダンスが予定されていたので、wi-fiを繋げようとしたのですがここでもトラブルが。自分の部屋のwi-fiを選択し、パスワードを入力して接続を試みるのですが、繋がらず。
寮のオフィスに相談すると、wi-fi関連の担当者という方のLINEを紹介され、その人とやりとりをしていたのですが、それでもwi-fiが使えるようにならず…
諦めて、ダメもとで隣の部屋のwi-fiを選択してパスワードを入れてみると、なんと接続されたではありませんか!
どうやら私の棟の部屋だけでなく、他の棟のwi-fiもパスワードは同じなようです(笑)

 なんとか学科のオンラインガイダンスに参加できたものの、ここでもいやーな記憶が。
もちろん全て英語で話され、これだけでも英会話力のない私には頭痛の種となっていたのですが、タイ人の教授たちが話す英語は、タイ訛りが強く、なおさら聞き取りにくかったのを覚えています。
 このガイダンスでは、交換留学生の履修相談のような時間が設けられており、各学生が教授と会話するタイミングがあったのですが、履修の提出が遅れていたためか、私のターンが来ず。
履修について悩んでいたので、誰かに相談したいところではあったのですが、英語が分からないやつが変に発言して絡まれるのも なんだか抵抗があったし、そもそもグループで発言する勇気なんてあるわけもなく、ただただ画面を見て終わってしまいました。

 そんなこんなで、タイ入国から2日が過ぎていきました。

入国からの数日

 タイに着いたあとの数日間は、生活用品を買いそろえたり銀行口座を開設したりと、タイでの長期生活に向けた準備に追われていました。

お買いもの

生活用品

 私が滞在するチェンライは、バンコクやプーケットなどといった有名都市ではなく、インターネットで検索してもどのような町なのか、全く想像がつきませんでした。
タイ最北端で、街の中心地からは少し離れたエリア。少なくとも都会とは言えない地域です。お店がどのくらいあるのか、どのくらいの値段で物を購入できるのか、見当がつきませんでした。
そのため、シャンプーや洗濯用洗剤、ティッシュ、食器など、最低限の生活用品は日本から持っていきました。
さらにタイとは言えども、北側でしかも山間にあるため、寒い時期は15℃まで気温が低下するとのこと。
そのための冬服もスーツケースに入れ、さらに生活用品も持っていくとなると、かなりの量になりました。
スーツケース・手荷物ともに、最大重量ギリギリを攻めていきました。

 ただ結論としては、生活に必要なものは全部現地で買える感じでした。
現地に着いてから買った大きいものとしては、コンセントに挿せば使える鍋型の家電調理器具と、ハンガーラックくらいですかね。
クローゼットや布団、勉強机、冷蔵庫、エアコンは備え付けで、共用のランドリースペースもあります。
 でも、トイレットペーパーや洗剤などの日用品の値段は、日本と同じか、ややタイの方がコスパが悪い印象です。

学校用品

 面白いのが、タイの大学って制服があるんですよ。
しかも、各学部それぞれにオリジナルのアウターもあるし、新入生共通のシャツとかもあって。
教授によって、制服指定の授業もあれば、私服OKな授業もあります。
 現地の学生に一番人気なのは、私服の上に自分の学部のアウターを羽織るスタイルです。
日本だと、自分の所属する学部を知られることに抵抗がある人もいるかもしれませんが、現地の学生はむしろ好んで着ているようにも見えます。

 制服の正装スタイルは、
男子は黒い長ズボンに黒靴下、黒の革靴、白のワイシャツに紺色のネクタイと大学の校章ピンをネクタイにつける
女子は白ブラウスで、スカートはタイトとプリーツの2種類から選べて、靴は1年生はパンプス、2年生以降は白ソックスに白スニーカー

です。

 実は女子の場合、ブラウスの左襟と右胸のところにシルバーの大学のピンを付けて、しかもブラウスのボタン全てにシルバーのボタンをさらにつける必要があるんですね。
このピンとボタンは全て取り外し可能で、ブラウスを洗濯するたびに付け外しを行わなければならず、少々手間ではあります(笑)
 しかも、スカートの長さも一律には決められていません。この背景としては、ムスリムの生徒を考慮したものだと思います。ムスリムの生徒は肌の露出を避けるために、プリーツスカートで足首までの丈にしているのを見かけます。
大学としては、ロングスカートにしない場合には、膝丈にするのを推奨しているようではありますが、ミニスカ丈にしている生徒もよく見かけます(笑)

 ちなみに、タイでは基本的に小学校から大学までずっと制服らしいです。

銀行手続き・SIMの契約

 一番苦労したのが、銀行口座の開設とスマホのSIMの契約。
ほんっとに大変でした(私の場合)

 Bankok Bankというタイで広く使われている銀行があって、その支店?が学内にあるんですね。
で、銀行口座を開設しようとそこに行ったら、新年度が始まる直前で他の学生も殺到していて、その日の受付は終了したとのこと。
 仕方ないので、日をあらためて足を運び、手続きをしてもらいました。
 ここで問題だったのが、携帯の電話番号です。
個人情報を登録するうえで、電話番号の情報が必要だったのですが、そのとき私のスマホは日本で契約したSIMが入っていました。
現地で契約手続きをするのは大変だろうと思い、タイに来る直前に、海外にいてもwi-fiがないところで3Gまでなら使えるよっていうプランに乗り換えていて、電話番号はそのまま日本の080から始まるやつでした。
銀行窓口で電話番号を聞かれたので答えるも、「これはタイでも使えるやつ?これじゃダメだ」と。
 一人で知らない土地で手続きをするということに緊張していたし、対応してくれた人がタイ訛りの強い英語を話す方で、何を言っているのか理解するのに神経を使われ、すでに精神が張り詰めていました。
 海外のwi-fiがない環境でも使えるはずだから、これが通用しないはずはないと思い、
じゃあ、国際電話をかける際の国番号を付けてみたらいけるだろう、と思ってやってみるもダメ。
どうにかして担当の方のスマホと電話が繋がる状態になり、通話履歴から「この電話番号です」って言ったら、
「10桁じゃないと口座登録情報として使えない」とのこと。
つまり、どんな手を打とうと、日本の携帯電話番号じゃ通用しないってことでした。

なんだ…結局タイのSIM買わなきゃいけないのかよ…

 で、ここからも一苦労。
ありがたいことに、携帯ショップも学内にあったので、とりあえず突撃しました。
中学英語構文を使って、SIMを買いたい旨をなんとかして伝えると
いくつかプランを示されたのですが、ここら辺のことに疎い私にはワケが分からず。
とりあえず、一番シンプルそうで安いプランを購入したのですが、
この時点でもうヘロヘロ。精神的HPは2/100

 残りのエネルギーを振り絞り、銀行に戻ってタイSIMをゲットしたことを伝え、残りの手続きを進めていきました。
覚えているのは、やけに署名書かされたなってことくらいです。

 そんなこんなで、タイSIMと銀行口座を獲得。
1週間後くらいにカードがもらえてATMが使えるように。
半年分の生活費を、日本で円からバーツに換金して現金で持ってきていたので、ようやく大金を預け入れることができて一安心でした。

おわり

 こんな感じで、日本出発~1週間くらいを過ごしました。
それ以降の初授業や参加したイベントなどについても書いていこうと思っていますので、そちらも見ていただけると嬉しいです

いかちゃん

いかちゃん

東京海洋大学 海洋生命科学部 食品生産科学科

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