こんにちは!現役大学2年生のだにえるです。
大学生活といえば、高校の時とは比べ物にならないほど長い長期休暇が大きな魅力の一つですよね。特に夏休みは、自由な時間がたっぷりあって、体力もありあまっているはず。そしてお財布事情は人それぞれですが、意外と使えるお金がある人も多いかもしれません。そんな大学生ならではの時間の使い方、みなさんはどう過ごしているのでしょうか?
そこで、現役大学生約60人にインタビューを実施!彼らが今年の夏休みにどんな計画を立てているのか、また、これまでの長期休暇で得た反省点や、それを踏まえたこれからの過ごし方について聞いてみました。
現役大学生はもちろん、高校生や大学生活に興味がある社会人の方も、きっと「大学生はどんな風に夏を楽しんでいるんだろう?」と気になっているはず。そんなみんなの疑問に応えるべく、リアルな声をまとめてみました。ぜひ最後まで読んで、あなたの夏休みプランの参考にしてみてくださいね!

目次
今年の夏休みの予定

まず最初にとったアンケートは、「今年の夏休みの予定」についての質問です!
選択肢は「旅行」「資格勉強」「サークル・部活」「バイト」の4つで、それぞれにどれだけの学生が当てはまるかを尋ねたものです。結果は、旅行が26人と最も多く、次いでサークル・部活が20人、バイトが11人、資格勉強が9人という形になりました。
夏休みの予定 | 人数 | 割合(%) | コメント・特徴 |
---|---|---|---|
旅行 | 26人 | 39.4% | 大学生の定番。友達とグループ旅行が人気。資金面も2年生以降は安定しやすい。 |
サークル・部活 | 20人 | 30.3% | 活動時間が増え絆を深める。大会やイベント準備に集中できる。 |
バイト | 11人 | 16.7% | 夏休みの稼ぎ時。生活費や就活準備のために働く学生も。 |
資格勉強 | 9人 | 13.6% | 将来のキャリアを見据えた挑戦。集中力が必要で少数派。 |
この結果から見えてくるのは、大学生の夏休みの過ごし方としてやはり「旅行」と「サークル活動」が人気の高い選択肢であるということです。大学生にとって長期休暇は、普段の授業や課題から解放される貴重な時間。その自由さを生かして思い切りリフレッシュしたい、友達との交流を深めたいという気持ちが強いことがうかがえます。
旅行を選んだ学生が多い理由としては、やはりまとまった休暇であることから、遠方や海外など普段なかなか行けない場所へ足を伸ばす絶好の機会だからでしょう。特に大学2年生ともなると、アルバイト等である程度自分でお金を管理できるようになっている人も多いので、資金面でも挑戦しやすい時期だと考えられます。さらに、大学生は友人と予定を合わせやすいのでグループ旅行が盛んになる傾向もありますね。
一方で、サークルや部活動で忙しく過ごす学生も少なくありません。こちらは旅行に比べてコストが抑えられるだけでなく、普段の学期中よりも活動時間が長くなることで、チームとしての絆を深めたり、イベントや大会に向けての準備に力を入れられるというメリットがあります。特に体育会系や文化系サークルなど、夏休みの活動がそのまま今後の学生生活の充実につながるため、積極的に参加したいと考える学生が多いようです。
バイトを選択した学生は11人とやや少数派ですが、なんだかんだ旅行を選んだ人もサークルを選んだ人もバイトはすると思うので、きっとここに投票してくれたのはいわゆる「バ畜」な皆さんなのでしょう。夏休みは日々の娯楽や趣味、人によっては留学資金準備などのため、まとまった収入を得るチャンスでもあります。普段は授業や課題の関係でバイト時間が限られている学生も、この期間はシフトを増やしてしっかり稼ごうと考える人が多いのではないでしょうか。また、将来の就職活動や社会経験のために、職場でのスキルを積む目的でバイトを続けるケースもあります。
資格勉強を選んだのは9人と少数でしたが、これも見逃せません。夏休みは集中して勉強に取り組める時間を確保できるため、語学やファイナンスなど将来のキャリアに役立つ資格取得を目指す学生にとっては貴重な期間です。去年の夏休み(当時私は大学1年生)もだいたいみんなTOEICとかやってたイメージです。
これらの予定は必ずしも「どれか一つだけ」と決めているわけではなく、複数の選択肢を組み合わせて過ごす学生も多いのが実情です。たとえば、午前中は資格の勉強をして、午後からバイトに行く、週末に旅行を楽しむ、といった多様なスケジュールが存在します。
男女別に見ると、旅行やサークルは男女問わず人気ですが、バイトはやや女性の割合が多く、資格勉強は男性票がやや多い印象です。でも、これはたまたまな気もします。
総じて言えるのは、大学生の夏休みは「リフレッシュ」と「自己成長」の両立がテーマになっていること。自由な時間をどう使うかは人それぞれですが、やはり旅行で気分転換を図ったり、サークルで仲間と過ごしたりする王道の過ごし方が多く支持されていることが今回のアンケートからはっきりと見えてきました。これからさらに詳しく、自由回答の具体的な声も交えて紹介していきますので、お楽しみに!
大学生の夏休みの予定の具体例

実際の夏休みの予定についても、自由回答で聞いてみました!
大学生の夏休みの具体例リスト(抜粋)
- ゼミ合宿
- 家族旅行
- 就活
- バイト
- 留学
- 成人式の前撮り
- サークル・部活
- 推しの現場とバイトの往復
- 留学準備
- 国内旅行
大学生の夏休みは、まさに自由の宝庫。予定の幅広さに驚かされます。
旅行
まずはやっぱり「旅行」。マレーシア、韓国、台湾、新潟、北海道、沖縄、そして大阪など、国内外を問わずアクティブに動く学生が多数。海外はもちろん、北海道でサイクリングなんて健康的な選択もあって、「夏は体動かすぞ!」という意気込みが伝わります。
国内旅行だと遠出する人が多めですが、海外旅行となると東南アジアなど、比較的コストを抑えていきやすいような場所が好まれる傾向があるみたいです。
ゼミ、サークル、部活
一方で、「ゼミの合宿」や「サークルでフィリピン遠征」といった、学業や部活動を絡めた夏の過ごし方も定番。朝から晩までサークル・部活に没頭する猛者もいて、夏休みなのにまるで部活漬けの高校生みたいな生活を送っている人もいます。大会や合宿を通して、仲間との絆がグッと深まるのは大学生の夏の醍醐味ですね。長距離通学と元々のマイペースな性格のせいで、サークルに所属できなかった私からしたらのどから手が出るほどうらやましいです。大学生の青春!
人とのつながり系
その反面、「推しの現場とバイトの往復」なんてリアルな声も。好きなアイドルやイベントに足を運びつつ、しっかりバイトで生活費も稼ぐ、まさにメリハリのある夏。バイト先のスポーツ大会に参加したり、家族旅行や地元の友達との再会、誕生日会を開いたりと、人とのつながりを大事にする予定も多く聞かれました。成人式の前撮りを済ませちゃうなんて計画的な人もいて、意外なところで「夏休みあるある」が見え隠れします。
また、「海とゼミの往復」「バーベキュー」「ペンション貸切って友達グループで遊ぶ」など、アウトドアやプライベートな時間も大切にされています。友達と大はしゃぎしたり、自然の中でリフレッシュしたりと、忙しい大学生活の合間に思いっきり羽を伸ばしている様子が浮かびます。
資格試験勉強
さらに、留学準備でIELTSの勉強に取り組む学生や、「3DCGの勉強」といった専門スキルの習得に励む人もいます。彼女の大学の専攻は全然CGとは関係なく、しかも文系ですが、こういう自分の趣味の勉強に励む人も一定数います。
自由回答まとめ
全体としては、大学生の夏休みは「遊び」「学び」「働き」「リラックス」が絶妙に混ざり合った、多彩で自由な時間。自分の趣味に没頭する人、仲間と絆を深める人、未来のために勉強に励む人、みんながそれぞれの「夏」を楽しんでいます。
結局のところ、夏休みは「自分らしさ」を発揮するチャンス。だからこそ、マレーシアのビーチでゆったり過ごすもよし、ゼミの論文に没頭するもよし、推しのライブに全力を注ぐもよし。どんな選択肢でも、大学生らしい自由な夏休みの一ページになること間違いなしです!
過去の長期休暇での「後悔」から学ぶこと

大学生の今までの長期休みにおける『後悔』を自由回答で聞いてみました。
回答はこちらです(抜粋)
今までの長期休暇の後悔リスト
- 恋人できなくて青春謳歌できなかった
- 予定入れすぎて体調不良
- 勉強できなかった
- バイトせず、9月の給料が小学生のお小遣いレベル
- 何もしなかった
- バイトしすぎ・しなさすぎた
- ダイエットするする詐欺
- 楽しいこと=お金かけること、という考えをやめとけばよかった
- 調子乗って深夜バイトしながら日中も遊んで夜は飲んでた
- 孤独なうえに変な本ばっかり読んでいたので思想が偏った
たくさん回答いただきました。
とにかく長くて自由な大学生の長期休暇。
回答の中で最も多かったのは、「時間の使い方」に関する後悔でした。
時間の使い方
たとえば、「何もしなかった」「YouTubeとテレビで終わった」「だらだらしすぎた」「遅寝遅起きしすぎた」など、気づけば1日が終わっていた系の後悔がずらり。最初のうちは「休めるから最高!」と感じても、終盤になって「何してたんだろう」と虚無感に襲われるパターン、大学生あるあるです。
逆に、「予定を詰め込みすぎた」派の後悔もかなり目立ちました。「予定入れすぎて体調崩した」「深夜バイト→日中遊ぶ→夜は飲む」で体調を壊した人、「予定詰めすぎてバイトできず、9月の給料が小学生のお小遣いレベル」なんていう笑えない声も。自由な時間をすべて埋めようとしすぎて、疲労とストレスが爆発したようです。
なかなか難しいですよね、時間の使い方。両極端で、多くの人が後悔しています。私自身も、時期によって予定を詰めすぎて体調を崩したこともありますし、逆に暇すぎて病んだこともあります。
休暇中ってなんだかんだみんなバイトやら帰省・旅行やらで忙しいので、なかなか人にも会えない。そうなったとき、つい感じてしまうのが「孤独感」。
私はそんな孤独な時、よく読書をしているのですが、「孤独」×「思想の強い本」が書け合わさるととにかく思想が強くなっちゃうんですよね。斜に構えた感じになります。だから私は長期休暇を経る度にこじらせていくのでしょうか。
バイトしすぎた・しなさ過ぎた
バイト関連の反省も多く、バイトしなさすぎたという人もいれば、逆にバイト入れすぎたなど、真逆の後悔が混在しているのが面白いところ。要はちょうどいいが難しいということかもしれません。
私は去年、派遣のバイトを週3くらいのペースでゆるゆるやっていました。その前は飲食店でフルタイムでがっつり入っていたのですが、体調を崩したのでやめました。自分に合っていて、楽しめるバイト先だったら、もう少しがっつり入っても楽しいかもしれませんね。
遊びすぎて学業が・・・
また、「遊びすぎて勉強できなかった」「課題終わらせなくて大後悔」「留学準備しておけばよかった」など、学業面での後悔も一部あり。遊びと学びのバランスって、やっぱり夏休みの永遠の課題ですよね。
私自身も、去年は留学の申し込みのためにIELTSの勉強をしようと思っていたのですが、全然できずに終わってしまいました。私の友達には夏休みに猛勉強をして、TOEIC900点以上を取得している人が何人もいます。まだ大学1年生だったのに、本当にすごいと思います。リスペクト。
その他の後悔
他にも、「青春謳歌できなかった」「彼氏できなかった」といった、ちょっぴりエモい後悔もありました。特に「もっと友達と遊べばよかった」「楽しいこと=お金を使うことじゃないと気づけなかった」という声は、大学生の“気づき”が詰まっていてリアルです。
『楽しいこと=お金を使うことじゃないと気づけなかった』
深いですね。声に出して読み上げたくなります。
お金を使わずに頭を使って遊ぶのも、大学生ならではの時間の過ごし方なのかもしれません。
まとめ
つまり、自由な時間ほど「どう使うか」が問われるということ。派手に動いても、静かに過ごしても、どちらにせよ“満足感”を得るには自分に合ったペースと優先順位の見極めが必要なんですね。
今年の夏こそ、過去の自分の後悔を糧にして、後から「いい夏だった」と言える時間を過ごしたいものです。

バイトの頻度と夏休みの過ごし方の関係

バイトの割合で後悔する人も多いことがさっきのアンケートから分かりました。
実際、大学生って夏休みはどのくらいの頻度でバイトをしているのでしょうか。
バイト頻度 | 人数 | 割合 |
---|---|---|
週1~2日 | 9人 | 約18% |
週3~4日 | 29人 | 約59% |
週5~7日 | 7人 | 約14% |
バイトなし | 4人 | 約8% |
最も多かったのが「週3〜4日」で、約6割の学生がこのペースで働いていることがわかりました。このくらいの頻度だと、ある程度お金も稼げて、かつプライベートな時間も確保しやすい“バランス型”。予定も入れやすく、遊び・学び・バイトをうまく分散できるため、後悔の声も少ないゾーンかもしれません。
次に多いのが「週1~2日」。こちらは「最低限稼いで、あとは好きなことをしたい」というタイプに多い傾向があります。例えば旅行に出かけたり、サークル活動を優先したり、あるいは勉強に集中したい学生に多く見られます。ただし、後半になって「お金が足りない!」と焦ることもあるため、計画的な支出管理がカギです。
「週5〜7日」という高頻度のバイト勢も一定数存在し、全体の約14%を占めています。お金をしっかり稼ぎたい、あるいは貯金や学費、留学費用を目的にしている人が多いのが特徴ですが、前述のように体調やプライベートとのバランスを崩すリスクも。
一方で、「バイトを全くしていない」という学生も8%。これは「実家暮らしで金銭面の心配がない」「インターンや勉強に集中している」「あえてバイトせず休息にあてる」といった、目的意識のはっきりした層が多い印象です。バイトをしない分、他の経験を優先するスタイルとも言えます。
こうして見ると、バイトの頻度によって夏休みの過ごし方が大きく変わってくることがわかります。稼ぐ時間と自由に使う時間のバランスをどう取るか、自分の目的に合わせて考えることが、後悔しない夏を過ごすためのヒントになりそうです。
夏休みの目標に見る大学生の意識

大学生に今年の夏休みの目標を聞いてみました!
大学生が掲げた「今年の夏休みの目標」リスト
- 風呂キャンしない(※風呂に入ることをサボらない)
- 免許取得
- 恋人作る
- 語学習得
- バ畜(稼ぐ)
- 読みたかった本を読む
- カレンダーを少しでも多く埋める
- ダイエット
資格勉強
まず目立つのは「英語・IELTS」系の目標。「IELTS7.0」「IELTS6.0取得」「英語を勉強しなおす」「英語ペラペラ」など、語学への関心はかなり高め。私のアンケートに答えてくれた子が、国際系の専攻なこともあると思います。
留学や就活、将来のキャリア形成に向けた“準備”として、この夏を利用したいという姿勢が感じられます。ただ「勉強」だけでなく、「語学を“使えるようになる”こと」に目標が置かれているのも特徴で、より実践的な志向が見て取れます。
余談ですが、私の通っている立教大学は、学校公認の留学プログラムに申し込むのに『IELTS』のスコアが必要です。特に、「学部間留学」ではIELTS6.0(英検準1級くらいのレベル)が最低でも求められるため、多くの人がこのIELTS6.0を目指して勉強をします。
意外と大学3年生からの留学を志す人も少なくないみたいですね。
生活感あふれる回答
一方で、「彼氏作る」「風呂キャンしない」「毎日早起き」「やせる」といった、身近で生活感のある目標も多く見られました。
これは“意識高い”というより、「日常をちょっとだけちゃんとしたい」「生活を整えたい」というリアルな心の声。自己改善・リセット的な意味合いで、夏休みを「仕切り直しのタイミング」と捉えている学生も多いようです。
私は長期休みだいたい昼夜逆転して、朝の5時に寝て昼の14時に起きるとか言う最悪な生活習慣になりがちです。最近筋トレやランニングを始めたので、今後も継続して生活習慣を整えていきたいと思います。
バイト
また、バイトに関する目標もちらほら。お金を「何かの目的のために使う前提」で稼ぐ学生が多く、その使い道としては「旅行」「趣味」「推し活」などが背景にあることが多そうです。単なる“労働”ではなく、“投資”としてバイトを考えているのが現代の学生らしいところです。
業種によっても色々で、塾講師なんかは夏期講習の授業だったり、その勧誘や三者面談だったりで超忙しそうです。あとは飲食店、ホテルなんかも繁忙期で大変そうですね。
授業があるときよりも少し余裕ができるので、私もオンライン塾講師としてのスキルに磨きをかけていきたいと思います。
趣味・サークル・部活を極める
他にも、「CG制作」「絵を描きまくる」「サークルでの共同制作」など、クリエイティブ系の目標も少なくありません。何かを「作る」「表現する」ことにモチベーションを感じている学生は、成果物という形で夏の記録を残そうとしているとも言えます。これはSNSなどで「成果を可視化」しやすくなった時代の影響かもしれません。
私も今年は「文章作り」「物語づくり」「動画編集」「楽器演奏」を満遍なく極めていきたいです。
夏休みの目標まとめ
全体的に見ると、目標の傾向は大きく3つに分類できそうです。
①「未来への備え」(語学・資格・スキル)
②「自分の生活改善」(健康・時間管理・人間関係)
③「今を充実させる」(創作・推し活・趣味)
つまり、現代の大学生は“意識高い”だけでなく、“ちゃんと今も楽しみたい”という欲張りなバランス感覚を持っています。そしてそれを「夏休み」という自由な時間のなかで、どう実現するかを真剣に考えている。無限にあるように思える夏の時間にも、「やりたいことが多すぎる」という声が聞こえてきそうなほどです。
今年の夏が、みんなにとって“後悔のないひと夏”になることを願ってやみません!
今年取りたい資格の種類と学習意欲

先ほどの目標の項目で、今年の夏は「資格試験勉強」を頑張りたい!という人も多くいました。
一口に「資格」といっても色々ありますが、実際大学生はどんな資格を取ろうとしているのでしょうか。
結果はこちら。
資格の種類 | 人数 | 割合(%) |
---|---|---|
英語系 | 19人 | 55.9% |
その他 | 8人 | 23.5% |
ファイナンス系 | 5人 | 14.7% |
趣味系 | 2人 | 5.9% |
アンケートによると、全体の約半数(48.5%)が資格取得に明確な意思を示しており、その中でも「英語系」の人気が群を抜いています。
英語系の資格(TOEIC/TOEFL/IELTS)
全体の約29%を占めた「英語系」資格は、TOEIC・TOEFL・IELTSといった試験を指していると考えられます。グローバル化が進む社会背景に加え、留学や外資系志望、英語系インターンなどを視野に入れる学生が多いことが、この傾向につながっていると見られます。
先ほども少し言及しましたが、留学に行きたい大学生は、多くの場合応募の時点で「IELTS」や「TOEFL」のスコアが求められます。高校受験や大学受験の際に、「英検」の勉強をした経験がある人は多いかもしれません。一般的には、英検準1級くらいのレベルが留学には求められるのですが、それぞれの試験で傾向が異なるので、対策は必須です。
また、TOEICのスコアが就活で企業に提出される場面も増え、「夏のうちにスコアアップを狙いたい」と考える学生も少なくありません。特に留学に行かない学生は、だいたいTOEICの勉強をしているイメージがあります。中には大学1年生の時点で900点を超えるスコアを持つ人もちらほら・・・。
その他の資格って?
次いで「その他」の資格(12.1%)には、「自動車免許」「それぞれの専攻・専門に合わせた資格」など含まれると推測できます。とある経営学部の子は、「中小企業診断士」を勉強しています。
これらは“将来を意識した”勉強志向が強く、「夏休み=就活や卒業後に備える時間」として捉えている堅実派の動きが感じられます。
私の場合、自動車免許をとるお金を全部旅行に使っていたらタイミングを見失い、ついに私以外ほとんどの人が持っている!なんていうシーンが増えてしましました。
ファイナンス
「ファイナンス系」(7.6%)も一定の存在感があります。私の友達が経営学部ばかりなことも影響していると思います。簿記やFP、公認会計士などが想定され、経済・経営系の学部に所属する学生や、金融系志望の就活生が中心になって勉強している印象です。数字や制度に強くなることが求められる分野でもあり、「今のうちに知識を固めておきたい」という意識が見えます。就活にも強いって言いますよね。
趣味系資格
一方、ユニークなのが「趣味系」(3.0%)。料理検定、色彩検定、旅行地理検定、メイク関連など、自己表現や興味関心を活かした資格が多いと予想されます。就職に直結するわけではないけれど、“学ぶことそのもの”を楽しんでいる姿勢は、今の大学生らしい自由な価値観を象徴しています。
資格取得まとめ
この結果から分かるのは、大学生にとって「資格取得」は選択肢のひとつであって、全員が同じ方向を目指しているわけではないということ。それぞれが「自分に合った夏の使い方」を模索しており、その一部が“資格”という形で表れているにすぎません。
資格取得は将来の可能性を広げてくれる一方で、勉強のモチベーションや目的が曖昧だと続かないもの。だからこそ、「なぜそれを取りたいのか?」という自分の内側にある動機を問い直すことが、充実した夏と成長につながっていくのかもしれません。
過去の長期休暇で「やってよかったこと」から得た教訓

過去の長期休暇で、逆にやってよかったことについても聞いてみました。
回答はこちら。
■ 去年の夏に「やってよかったこと」リスト
- 海外旅行
- バイトで貯金
- 国内旅行
- 部活・サークル合宿
- 資格勉強
その人らしい夏の過ごし方と価値観が色濃くにじんだ回答になっています。
旅行
まず目立つのは、旅行です。北海道や海外を含めた旅、さらには「海外一人旅」といったチャレンジ要素の強いものまで。長期休暇を使って非日常の環境に身を置くことで、視野が広がったり、自分の価値観を問い直すきっかけになったようです。国内外問わず、旅というのは大学生にとって“今しかできない経験”の代表なのかもしれません。

私も、去年はたくさん旅行に行きました。国内では、当時の彼氏と箱根に行ったり、友達と軽井沢・草津に行きました。箱根ではたくさんのススキが生い茂る絶景スポットを歩いて、改めて「大学生になったな!」と実感したことを覚えています。軽井沢では、喫茶店の店員さんや観光先のスタッフさんなどが温かく、人のあたたかさに触れられた良い経験になりました。
また、台湾に一人で旅行に行きました。海外なんて久しぶり、というかほぼ初めてなようなものだし、一人で旅行なんてしたことがなかったので私の中では大冒険。出会う人みんな親切で、見える景色すべてにわくわくして、とにかく幸せな時間を過ごしました。これがきっかけで一人旅が趣味になったんです。
夏らしい体験
一方で、地元のお祭りや川遊びなど、身近な場所での“夏らしさ”の体感も評価されています。遠くへ行かなくても、誰かと笑って過ごせた時間や、季節感を味わえた経験は、やっぱり思い出に残るようです。
実際、友達のストーリーを見ていると、日頃の都会生活の喧騒から離れ、地方や郊外に自然を楽しみに小旅行に出ている様子がよく流れてきます。
バイト
次に挙がるのは「金稼ぐ」「バイトの人と仲良くなる」といった労働・人間関係にまつわる満足感。単なるお金稼ぎにとどまらず、「バイト先の人間関係が良かった」「努力の成果としてしっかり稼げた」という点に手応えを感じていることが伺えます。中には夏休みにしか働けない分、集中して貯めてやった!という意気込みも感じさせます。
中には長期休暇を使って留学資金を全額ためた!なんていう人もいました。努力の天才だと思います。親孝行ですね。
学業
学業寄りでは「英検の勉強」が唯一挙げられています。実際はTOEICの勉強を頑張って超高スコアを取得した人も何人もいますが、彼らはあまりにも謙虚なので特に回答していませんでした。数ある“やりたいこと”の中で勉強を貫くのは簡単ではありませんが、それだけに「ちゃんと取り組んでおいてよかった」という実感は強そうです。達成感や成長を感じられる夏は、秋以降の自信にもつながります。
人生経験
そして、少しユニークなのが「太宰の生家に行った」「飲みサーの夏合宿に行った(人生経験?)」などの文化・人間模様系。前者は文学的な好奇心、後者は“今しかできないぶっ飛んだ体験”として記憶に残っているようです。誰かと過ごす夏、ひとりでじっくり感じる夏、そのどちらにも「やってよかった」と思える瞬間があるということですね。
予定を詰めまくる
最後に注目したいのが「毎日予定をぱんぱんに詰め込む」。一見ストイックですが、「後悔したくない」という気持ちや、人生を無駄にしたくないという強い姿勢が感じられます。ただしこれは、別の人たちが挙げていた“予定詰め込みすぎて後悔した”という声とも表裏一体です。
夏に向けた体力づくりが必須ですね。
結局、やってよかったことは「自分が本当にやりたかったことに向き合えたかどうか」に尽きるのかもしれません。旅でも、バイトでも、勉強でも、それを“自分の意思で選んだ”からこそ、満足感は大きくなる。そうした経験は、次の夏にも確かに活きてくるはずです。
私の今年の夏の目標をここに宣言

実は私自身、秋から留学に行く予定です。なので、就活など色々考えたら、もしかしたらこの夏は“日本で過ごす最後の夏休み”になるかもしれません。そう思うと、いつも以上に一日一日が特別に思えてきて、自然と「この夏にやりたいこと」「大切にしたいこと」も見えてきました。
まず大前提は、留学準備。お金を貯めるのはもちろん、現地の情報を調べたり、語学のブラッシュアップをしたり、心の準備も含めてやることは山積み。でも、焦らず丁寧に、一つひとつこなしていきたいと思っています。
同時に、「友達や大切な人との時間」もとにかく大事にしたい。遠く離れる前に、一緒に笑ったり、思い出を作ったりすることは、きっとこれからの自分を支える宝物になるから。
それからもう一つのテーマは、“お金をかけずに遊びまくる”こと。ピクニックでも、花火でも、近場の散歩でもいい。ちょっとしたことで笑えたり、楽しめたりする夏にしたいと思っています。高いもの・遠い場所がなくても、心から“楽しかった”と思える夏にできるはずだから。
『楽しいこと=お金を使うことじゃないと気づけなかった』
こんなとある友達の一言が、私の中にかなり強く刺さっています笑
最後に、自分自身に言い聞かせているのが、「毎日を大切に生きる」ということ。スマホの通知に流されず、自分の感情や目の前の人をちゃんと感じて、毎日を“今日が最初で最後の日かもしれない”くらいの気持ちで過ごしてみたいと思っています。
まとめ

66人の現役大学生に聞いた「夏休みの過ごし方」からは、驚くほど多様なリアルが浮かび上がりました。
このアンケートの結果を読んで、「来年の夏はもっとこうしたい」「今のうちに準備しよう」と思った人がいれば、それだけでこの調査をまとめた意味があるはずです。
大学生活の夏は、毎年“人生で最後の夏休みかもしれない”という気持ちで過ごしてもいいくらい貴重な時間。遊ぶも学ぶもバイトするも、どれも「正解」です。ただし、正解にするのは自分次第。だからこそ、自由って少しだけむずかしくて、でも最高におもしろい。
次の夏、あなたは何を選びますか?
