前回は、この旅行のお金の話などをしました。
今回はそれぞれの都市での旅日記です。私が体験したことを、かいつまんで紹介しますね。
マニラ(フィリピン)
マニラで一番びっくりしたのは、交通量!
東南アジア諸国はバイクや車の交通渋滞が有名ですよね。
私もタイに留学していましたが、私が生活していたのはタイの北にあるチェンライという都市で、渋滞が起きるほどの交通量ではありませんでした。
なので、マニラですれっすれで追い越してくるバイクや車を車窓から眺めたのは、面白かったです。
あとは大聖堂に行ったり、ショッピングモールに行ったり。
街中には小さなパン屋や惣菜屋もありました。
しかし、日本も同様かもしれませんが、ピザやハンバーガーなどの洋食レストランも多く、フィリピン料理を見つけるのは少し苦労しました。

ドバイ(アラブ首長国連邦)

さすが、万博が開催されたドバイ。未来都市すぎて興奮しました。
電車は、東京のゆりかもめのような雰囲気。
ドバイマリーナと呼ばれるエリアは、日本のお台場や海浜公園といったイメージが近いでしょうか。夜のライトアップは、たしかに綺麗で魅了されます。
あとは、「世界一高いタワー」のブルジュ・ハリファ、「世界一広いショッピングセンター」のドバイモール、さらには「世界一大きい額縁」とかいう正直よく分からないものまで(笑)
別のエリアに行くと、「スーク」という現地の市場みたいな場所もあります。
観光地化されて、本当に現地の人が利用するマーケットという感じではありませんが。でもこれはこれで、楽しい雰囲気でした。
万博の影響もあり、ドバイにいる人の多くは、出稼ぎとしてやってきた人たち。
アラブ首長国連邦の公用語はアラビア語ですが、みんな英語で接客しているので、旅行では全く困りませんでした。
現地で生活している人と話して分かったのは、ドバイ全体のうち、ほとんどが外国から働きにやってきている人で、地元民はとても少ないそう。
私が出会った現地在住の人達も、ネパールやインド、トルコ、アルジェリア、エジプトなどから働きに来ている人ばかりでした。
日帰り砂漠ツアー
ドバイにいる間、日帰りの砂漠ツアーに参加しました。
夕方4時ごろピックアップ、10時にホステルに戻ってきたかんじです。
往復はネパール出身の男性が運転手をしてくれました。
ピックアップしてもらい、車を走らせること30分。
次に乗ってきたのは、南アフリカ出身の男女。
そこから1時間半でしょうか。
次第に景色は砂や砂利のようになってきました。
途中でトイレ休憩と、頭に巻くスカーフ売り場に寄りました。
最初の目的地は、砂丘のような場所。
4輪のタイヤがごついミニカーみたいなやつ(すみません名前忘れました)に乗って、砂丘を好きなようにドライブします。
1時間ほど楽しんだあと、ゆっくりめで車を走らせること1時間半くらい?
メイン会場の駐車場と思しきところで別の車に乗り換え、さらに15分ほど。
しかしその道中、ジェットコースターのごとく揺れるんです(笑)
これを私たちを楽しませる一つのエンターテイメントのようですが、人によっては車酔い確定です(笑)
そして着いたのが、メイン会場。
ラクダに乗ったり、ヘナタトゥー体験ができるコーナーもありました。
そしていよいよ、ステージの時間です。
ビュッフェ形式の食事を食べながら、パフォーマンスを楽しみました。


オールドスーク
スパイスやスカーフなどが売られていました。
が、観光客向けの市場なので、客引きがすごい(笑)ニーハオと言われたり、かわいいねと言われたり。
砂漠ツアーに行く前にスークに行ったので、砂漠で被れるスカーフを買うつもりでした。
客引きの声は気にせず、いくつもある布屋さんを外から眺めて、好きなデザインのスカーフが置いてありそうなところに行きました。
店員さんは人当たりが良く、これも良いんじゃないあれも良いんじゃないと、色々なスカーフを引っ張り出してくれました。
スカーフにも種類があるようで、キラキラのストーンの有無やデザインの違い、また生地もカシミヤやシルクがあるとのことでした。
どうやらカシミヤ生地のスカーフは、インド北部のカシミール地方で作られたもの、シルクのはエジプトだっけ?場所は忘れましたが、別のところで作ったものと言われました。
他には、ラマ?の毛から作った生地も見せてもらいました。それはドバイ周辺の地域で作ったものと言っていました。
ラマなのかキャメルなのか、よく分からなかったですが、手触りを比べてみると、ラマ?の生地が一番ふわふわで触り心地が良い。
せっかくドバイに来たのだから、カシミールなど別のところで作られた生地よりも、ドバイ周辺で作られたというこの生地の方が良い!
ということで、ラマ?の生地で、せっかくなので無地ではなくデザイン付きのものを選ぼうとしたのですが…
この生地は他の2つの倍かそれ以上にお値段がするそう…
ただこの触り心地は、正直たしかに他のよりも「いい」やつな気はしました。
迷ったあげく、好みのデザインを見つけ、「もし買うならコレ」っていうスカーフの値段を聞いてみると、
なんと日本円にして数万円…
大学生一人旅の予算ではないです。
とはいえ、他の生地に妥協するっていうのは、納得がいかず。
そうはいっても、こういう値札なしで値段交渉する系の観光市場は、最初の言い値は高めに設定していることは分かり切っていたので、
「私まだ学生だから、そんなにお金ない」って言ったら
「学生なの⁉ そうか、じゃあ少しだけ」と値下げに対応してくれ、
何回かのやり取りの末、3割引きくらいにしてもらった気がします。
それでもかなりのお値段ですが、手触りやデザイン、ドバイ土産らしさ、という魅力に適う一品だったと思います。
コーヒー博物館
スークエリアにあるコーヒー博物館も面白かったです。
小さな建物なのですが、いろんな国のいろんな種類のモカポットが年代順に展示されていたり、コーヒーの歴史について知ることができます。
アラビアコーヒーの試飲もさせてもらいました。
アラビアコーヒーは、カルダモンなどのスパイスが入っているのが特徴で、正直に言うと好き嫌い分かれる味かなと(笑)
私は好きな味だったので、デーツと一緒に味わわせてもらいました。
試飲コーナーは年配よりの男性が担当していました。
「外は暑いから、ここで休んでいきなさい」と言ってくれ(5月下旬とはいえ、外は30度越え)、少し会話を交わしました。
彼はエジプト出身で、お金を稼ぐために来たそうです。
英語はあまり得意ではないようで、翻訳アプリを使ってアラビア語に変換したりもしました。
知らない土地に来て、違う言語・文化を持つ人とこうやってコミュニケーションを取った経験は、なんだか忘れられないです。

モスク
ジュメイラモスクJumeirah Mosqueというモスクでは、イスラム教ではない観光客も中に入って見学することができます。
イスラムを知るためのガイドツアーが行われています。たしか1日2回、10時と14時開始だったと思います。
イスラムのお祈りの仕方やコルアーンについての説明を聞いたり、モスクの形の特徴を教えてもらったり。
併設されているミュージアムエリアで、中東の料理を試食することもできました。
他にも、写真が展示されていたり、歴史を知ることができる品々が展示されていて、非常に興味深かったです。

その他
5月の最終週に行ったのですが、なんせ暑い……
旅行に行く方は、4月までをお勧めします。
ちなみに現金事情については、基本的には現金なしで旅行は楽しめます。
スークもキャッシュレス対応していました。
しかし、スークエリアを移動する際にボートに乗る場合は、現金必須です。
1DHだか3DHでした。
マラケシュ(モロッコ)
マラケシュの印象は、「やかましい」(笑)
とにかく、市中心の大きな市場も、夜は特にお祭り騒ぎだし、
周辺の通りを歩いていても、お店が立ち並んでいるのですが、客引きがすごい。
中国語で話しかけられることが一番多かったですねやっぱり。
ドバイのスークでもそうですが、自分の目線や表情が読み取られないようにサングラスをかけていましたが、多少なりとも効果はあったんじゃないでしょうかね。
私が行ったのは、
・有名なフナ市場 Jemaa el Fna
・エルバディ宮殿 El Badi Palace
・マドラサ ベン ヨーセフ Madrasa Ben Youssef
・マラケシュミュージアム
・マジョレル庭園 Jardin Majorelle
など有名どこは全部行きつくしましたが、個人的に特に印象的だったのは〈フナ市場〉と〈マドラサ ベン ヨーセフ〉です。
フナ市場とその周辺には、たくさんの屋台が立ち並び、食べ物やスムージー、お土産などを買うことができます。
こちらも客引きがすごく、常に声をかけられている状態でした(笑)
特に夜になるとパーティー騒ぎで、面白くて楽しい雰囲気を体験できます。
マドラサ ベン ヨーセフは、かつてイスラム学校だった場所です。
壁の幾何学的な模様や、シンメトリーが意識された建物の構造は、心惹かれる雰囲気を醸し出しています。
また、建物が立ち並ぶ狭い路地に店が並んでいて、そこを歩いていくのですが、第一印象は「建物の赤い壁が反り立ってる」。
建物は、土から作られた粘度壁のような材質で、土の色なのでしょうか、赤っぽい色をしていました。

黒糖・ナッツ・オイルを混ぜたようなお菓子。


エッサウィラ(モロッコ)
本当は、マラケシュで2泊3日の砂漠ツアーに参加したいと、モロッコに来る前から思っていたのですが、ツアー前日に体調を崩し、キャンセルする羽目に…
2日くらい休んで、モロッコを出発する前日に、日帰りでエッサウィラに行くツアーに参加しました。
エッサウィラはモロッコの海側の都市で、マラケシュからは2時間くらいだったかな?
サーフィンをしている人がいたり、海鳥がでっかい鳴き声をあげながら上空を飛んでいたり、シーフードの屋台もありました。
どうやら観光都市のようで、レストランや露店が並ぶストリートもありました。
ちなみに、エッサウィラに行く道中でアルガンオイルの加工場見学もしました。
実を臼で挽いてオイルを精製する過程を見せてもらったり、お土産を買ったりしました。

前編終了
以上、前編(マニラ~ドバイ~マラケシュ・エッサウィラ)でした。
後編はヨーロッパ諸国の旅日記です。