1か月で8か国10都市に1人で行って、地球1周分した話―後編(ヨーロッパ)

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 私の一人旅行について、〈前置き〉〈前編〉と続き、最後のヨーロッパ編でございます。

コペンハーゲン(デンマーク)

 街がきれい!物価高い!(笑)
 私が泊まったホステルは、カプセルホテルのような感じでとても清潔感のある宿でした。
共用の広いキッチンがあり、1階のフロントエリアは、カフェやバーが併設。
確か6階まであって、部屋数・ベッド数が多い建物でした。
物価が高いコペンハーゲンで、このクオリティで一泊5000円とは思えなかったです。

 とはいえ物価が高いため、食べ物はスーパーやミニマートで調達していました。
ヨーロッパはパン文化なので、スーパーに自家製パンが安く売られて(他の商品と比べて安いだけ笑)います。ハムやチーズも買って、
まさに「ヨーロッパみたい」な食事をしていました。

 有名なニューハウンのカラフルな運河や、教会に行きました。
 その他に面白かったのが、〈メディカルミュージアム〉というところ。
観光地としては有名ではなさそうですが、医療の歴史や医療科学について学べる施設でした。
本物の奇形児や患者の体のホルマリン漬けされたものが展示されていたのも、印象的でした。

 6月上旬に行きましたが、気温は25度くらい。
雨が降った日はとても寒かったですが、晴れた日はしばらく歩くと軽く汗ばむような天気。
歩いて街を散策するには最高のコンディションでした。

メディカルミュージアム(左)、ニューハウン(右)

マルメ(スウェーデン)

 コペンハーゲンから電車で30分弱で、隣国スウェーデンの南にある都市、マルメに着きます。

 ここでの目的は、ディスガスティング フード ミュージアム!
世界中の「変わった・珍しい・変な」食べ物を集めています。
1フロアの小さな施設でした。
 日本の食べ物としては、フグ(毒魚なのに食べてる)や納豆(臭い)がありました。
他の国からは、ドリアン、タランチュラなどの昆虫食、ヨーロッパの匂いきつめのチーズ、シュールストレミング(臭い魚の缶詰)などがありました。
 模型や簡単な説明書きが展示されているだけではなく、一部匂いを嗅げるものや、試食コーナーがありました。
試食コーナーでは、アリやコオロギなどの昆虫食、ヨーロッパの匂いが強いチーズ、シュールストレミング、激辛ソースなどを試すことができました。
 個人的に強烈だったのが、北欧の食べ物とされている、ソルティーリコリスグミ。
リコリスのグミに塩をまぶしたおやつは、北欧ではよくあるそうですが、それのめちゃくちゃしょっぱいやつ。
ほんっっとに塩辛くて、塩をそのまま舐めている感じ。しかも少しじゃなくて、塩辛さを感じるほどに。
オランダから来た女性は「しょっぱいリコリスグミは食べたことあるわ」と言っていましたが、試食コーナーのリコリスグミを食べてびっくりしていました(笑)
 入場料はそれなりにしますが、非常に刺激的な体験をすることができました。

ディスガスティング フード ミュージアム

ミラノ(イタリア)

 コペンハーゲンからミラノに向かった日、忘れもしません(笑)。
まず、コペンハーゲンのホステルから空港に向かうまで、市バスを利用したんです。
ホステルの目の前にバス停があって、そこで人が乗り降りしているのを見ていたんですね。
そしていざ自分がそのバス停に並んだとき。
バス停に「列になって並ぶ」という文化がないのか、ただバス停周りに人がたむろしていたんですね。
で、バスが来たんですけれども、人が多すぎて私は乗れず。本当はそこに1番についていた人間なんですけど(笑)
 どうせすぐ来るだろうとそのバスを見送り、予想通りすぐ2台目が来て、1台目と同じ、グーグルマップで調べた通りのルート番号を表示していたバスに乗りました。
 でも途中のバスの停留所でUターンをし、来た道を戻る方向に進み始めました。
おかしいと思い運転手に聞くと、このバスは違うから降りなさい、と。
よく分からないまま降り、近くにいた人に聞くと、あそこのバス停で待ってな、みたいなことを言われ。
次に来たバスの運転手に確認すると、違う、とまた言われました。
 そしてバス停の看板を見ていてなんとなく気付いたのが、その番号のルートには2種類あって、飛行機マークがついていないバスは途中までしか行かない、飛行機マークがついているものが空港まで行く、ということ。
 その後、無事にバスに乗って空港まで行きました。

 しかしその後、ミラノについてからも大変でした。
深夜便の到着で、空港からバスを使ってホステルに向かうとき、ルート番号を確認して乗車。
しかし空港の敷地から出ると、おかしな方向に進んでいるではありませんか。
はい、また間違えました。
親切な他の乗客の人が、これは反対方向のバスだから、このまま乗っていれば最終的に行きたいところに着くよ、と教えてくれました。
しかし、どうやらその便が最終だったようで、空港から乗るのが1本遅ければ、逆方向に行ったまま成す術なしでした。

 で、ミラノでの思い出はというと、イタリアの美味しい料理を食べたいと思ってイタリアに来たのに、ミラノには敷居の高そうなレストランばかり!
私お酒飲まないし一人だし、ディナーともなるとなおさら。
銀座のイタリアンレストランみたいな高級な雰囲気ばかり漂ってて、結局スーパーなどで食料を調達したり、カフェでブランチを食べたりしました。
 さすがエスプレッソ文化のイタリア。みなさん朝食にコーヒー+クロワッサンとか食べてました。
 最終日は、マップで見つけた口コミのいいベーカリー屋さんに行ったのですが、感動しました。
色んな種類のパンもあるし、店員さんも色々教えてくれて。
買ったパンもものすごく美味しくて、いい思い出になりました。

 あとは、ミラノ大聖堂の見学ツアーに参加しました。
午前中にチケットを検索したら、ギリギリその日の最後の時間帯のツアーが空いていたので、それを購入。
ツアー参加者でないと入れない、大聖堂の上の方、屋上みたいなところに行ったり、ガイドさんの説明を聞きながら大聖堂の建物について教えてもらったりしました。
 ただ個人的には、そのガイドさんの英語はイタリアアクセントが強く、聞き取れない部分もありました(笑)
とはいえ、これはこれで いい経験です。

ミラノ大聖堂のステンドグラスとオルガン

ボローニャ(イタリア)

 ボローニャでは、「イタリアの美味しい料理を愉しむ」というリベンジを果たすべく、フードツアーに参加しました。
イタリア人のガイドさんが付いてくれて、参加者は私とハンガリーから来たカップル。
中心街を歩きながら、ハム屋さんに行ったり、チーズやパスタなどのお店を見たり。
途中でパブみたいなところに入って、先程のハム屋で調達したハムを、パンとドリンクと一緒に食べました。
 その後も街を散策しながら、レストランに入ってボロネーゼを食べました。
そして最後はジェラート屋さん。10種類くらいの中から好きなものを2つ選んで食べました。
 
 ミラノとボローニャを比べると、ボローニャの方がカジュアルな雰囲気を感じました。
レストランは結局そのフードツアーでしか行きませんでしたが、本場のパスタ料理を食べられたので満足です!

色んな種類のパスタ(左)、本場のエスプレッソとティラミス(右)

リュブリャナ(スロベニア)

 スロベニアという国名すら聞いたことない人も、もしかしたらいるのではないでしょうか。
私もよく知らなかったです(笑)
 この旅では、できるだけ安く多くの国に行く、ということを目標にしていたので、自然とハブ空港がある有名都市を中心に巡ることになりました。
しかし、その中でもマイナーな国に行ってみたい!と思い、前後のルートを考えたときに都合のいい都市を探し、それがリュブリャナでした。

 リュブリャナはスロベニアの首都で、日本人には馴染みは薄いかと思いますが、ヨーロッパでは観光都市として数えられるそう。
たしかにリュブリャナの駅のあたりには、ヨーロッパ系と思しき観光客が多くいました。
 とはいえ、今まで行ってきた国のようにたくさんの人がいるわけではありませんでした。
ヨーロッパ圏内からの観光客もそれなりにいるので、都市として英語慣れや観光客慣れしている印象、しかし人は多くない。かつヨーロッパの街並みも楽しめて、まさに穴場だなと思いました。

 リュブリャナで印象的だったのは、リュブリャナ城。
市街地に城までの道の入り口があるのですが、城までの道はちょっとしたハイキングコース。
岩道とかではなく、ふらっとで歩きやすい道なのですが、勾配が急でしんどい。
歩いて30分ほどの遠くない距離ですが、負荷は大きかったです(笑)
 で、頂上に着くと、ミュージアムやカフェがありました。
見晴台みたいなところに上ると、街全体が見渡せる絶景。
ちょうどお昼の12時で、市内のいたるところにある教会から鐘がなっていて、不思議なひとときでした。

 お土産で、スロベニア名物の「パンプキンシードオイル」を買ったのですが、大当たり。
オイルは黒緑の液体で、ナッツのようなとても香ばしい香りとやわらかな甘み。
これはリピしたいと思いました。

リュブリャナ城までの道中
リュブリャナ城(左)と街中(右)

ウィーン(オーストリア)

 そして最後に選んだのが、ウィーン。
一番最初の『まずは概要』の記事でも書きましたが、契約したネット海外保険の都合で、日本に帰らなければならない日付が迫っていました。
スケジュールの都合とフライトのルートの都合を考えたとき、ウィーンから帰るのが良さそうだったので、ここにしました。

 ウィーンにちょっと詳しい知り合いがいたので、おすすめのスポットやレストランを教えてもらいました。

 私はクラシック音楽が好きなので、音楽巡りをしました。
ネットで見つけた、平日午後3時からフリーでオルガン演奏が聴ける教会に行ったり、モーツァルトやベートーヴェンなど音楽家やクラシック音楽の歴史を知れる「音楽の家 House of Music」に行ったり。

 個人的に興奮したのが、ウィーン・フィルハーモニー楽団の楽友協会ホールに行けたこと。
毎年、大晦日~お正月に開催されるコンサートが有名で、日本でも元日に中継放送されています。
ここでは、ホールの見学ツアーに参加しました。
 また、毎晩何かしらのコンサートが開催されているのですが、チケットは安くはない…
でも安くコンサートを聴ける方法があるんです。
それが「立見席」のチケット。
たしか当日の午前10時にならないと公式サイトで購入できなかったと思うのですが、ラッキーなことに私は聴きたいコンサートの立見席チケットがゲットできました。
 立見席は、椅子席の一番後ろのエリア。
ある程度カジュアルな服装でも浮かない感じだったので、観光ついでに寄るのも良いと思います。
 ただ開場前~コンサート終了まで、3時間は立ちっぱなしだったので、脚の疲労がものすごい…
 とはいえ、この価格で生演奏を聴けたので、一生の思い出です。

 ちなみに、同様の方法で、ウィーンで有名なオペラ座も立ち見で安く見られるそうです。

 あとは、ホーフブルク宮殿の脇にあるマリオネット劇場
マリオネットとは、いわゆる操り人形。
子どもも楽しめる内容の劇から、大人向けのオペラ劇まで。
普段このような人形劇を鑑賞する機会がないので、いい経験でした。

マリオネット劇場
オーストリアのアップルスイーツとカプチーノ

おわり

 以上、私が1か月で8か国10都市を1人で巡った話でした。
 バックパックで行ったので、おまりお土産を買えなかったのが少し後悔です。
 次回は、今回の旅では組み込めなかったマイナーな国を中心にまわりたいなと思います。
(完)

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いかちゃん

いかちゃん

東京海洋大学 海洋生命科学部 食品生産科学科

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