カリフォルニア留学で行きたいビーチ10選+体験談

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私はいまカリフォルニアに留学していて、週末にはよくビーチに足を運んでいます。そんな私が留学生活の中で訪れたカリフォルニアのビーチを、実際の体験や感じたことを交えながら紹介していきます。


Santa Monica Beach(サンタモニカビーチ)

映画で見た景色が“現実”に

ロサンゼルスで「最初に行くならどこ?」と聞かれて、多くの人が真っ先に挙げるのがサンタモニカビーチ。私が初めて訪れたのは留学して間もない頃で、バスを降りて海が視界いっぱいに広がった瞬間、胸が高鳴ったのを今でも覚えています。

サンタモニカ・ピアの活気

サンタモニカの象徴ともいえるのが、桟橋「サンタモニカ・ピア」。ここには遊園地があり、観覧車やジェットコースター、ゲームセンターが並んでいます。観覧車に乗れば、青い海と市街地が一望でき、特に夕暮れ時には海に沈む夕日と街の夜景が同時に見られます。

桟橋を歩くと、どこからともなく音楽が聞こえてきます。私が行ったときは、バイオリンでポップソングを演奏する人に足を止め、気づけば10分以上聞き入ってしまいました。観光地らしいにぎわいですが、そこで過ごす時間は決してせわしなくなく、むしろ“活気が心地よい”のがサンタモニカの特徴です。

さらに、海沿いに続く「The Strand」という遊歩道は自転車や電動スクーターでも走れるので、観光だけでなくちょっとしたアクティビティとしても楽しめます。私はスクーターを借りて友達とベニスビーチまで走ったのですが、風を切りながら海岸線を駆け抜ける感覚は本当に爽快でした。

サンセットは“外せない瞬間”

一番の見どころはりサンセット。夕方になると空は徐々にオレンジからピンク、そして紫へと色を変えていきます。その中で観覧車のライトがぽつぽつと点きはじめ、やがて夜の海に映し出される光景は本当に息をのむほど美しい。

私は何度かサンタモニカに行っていますが、サンセットの時間だけは絶対に外せません。砂浜に座ってぼんやりと太陽が沈むのを眺めていると、観光客も地元の人も一斉に静かになって、その瞬間を共有している感覚になるんです。にぎやかだったビーチが、ほんの一瞬、ひとつの大きなシアターに変わる。あの時間は、何度体験しても胸に響きます。


Venice Beach(ベニスビーチ)

ひと足踏み入れた瞬間から“異世界”

サンタモニカから遊歩道を南に歩いていくと、洗練された雰囲気から、ちょっとアンダーグラウンドな空気へ。初めて足を踏み入れたとき、私は同じ海沿いなのに「ここはまったく別世界だ」と感じました。ビーチに近づくと、色鮮やかな壁画、スケートボードの音、音楽と笑い声が一気に押し寄せてきて、胸がざわざわするような高揚感を覚えます。

グラフィティが描く「もうひとつの美術館」

ベニスといえば、壁やフェンスを埋め尽くすグラフィティ。建物の壁だけでなく、スケートパークや遊歩道のフェンスまで、ありとあらゆる場所がキャンバスになっています。どれも落書きではなく、本格的なアート。カラフルでエネルギッシュな作品が並ぶ景色は、まるで「野外美術館」のようでした。

特に印象的だったのは、夕方に見たグラフィティ。日が傾くにつれて壁の色合いが変わり、同じ作品でも時間によって違う表情を見せるのです。私は何枚も写真を撮りましたが、あとで見返すと一枚ごとに雰囲気がまったく違っていて、まさに“生きているアート”だと感じました。


Malibu Beach(マリブビーチ)

ドライブでたどり着く“別世界”

最大の魅力は、やはりその自然の豊かさと静けさです。観光客であふれるサンタモニカに比べて、マリブは圧倒的に人が少なく、空も海も自分だけのもののように感じられます。

私は砂浜に座ってただ波を見ていただけなのに、1時間以上も経っていたことがあります。

周りを見渡すと、ヨガマットを敷いて朝日を浴びながら瞑想している人、スケッチブックに海を描いているアーティスト、静かに本を読んでいる学生など、それぞれが自分のペースで時間を過ごしていました。そんな光景を眺めながら「マリブは、心をリセットするための場所なんだ」と思いました。

マリブの夕暮れは、何度でも見たくなるほど美しいです。背後には山並みが影を落とし、目の前には広大な海が広がる。その境界線に太陽が沈んでいく光景は、サンタモニカのドラマチックなサンセットとはまた違う、静かで雄大な時間を感じさせてくれます。

さらに夜が深まると、夜空にびっしりと星が広がるのです。ロサンゼルス中心部では決して見られない星空を、ここでは当たり前のように仰ぎ見ることができます。私は砂浜に寝転び、波音と星空を同時に感じながら「ここが同じロサンゼルスだなんて信じられない」と強く思いました。


Manhattan Beach(マンハッタンビーチ)

マンハッタンビーチはロサンゼルス国際空港から車で20分ほど。到着したその日に立ち寄れるビーチとしても知られています。

私は友達と空港帰りにふらっと立ち寄ったのですが、砂浜を歩いているだけで「観光に来た」というより「地元の生活の中に入り込んだ」ような感覚になりました。観光地にありがちなバタバタ感がなく、静かすぎるわけでもない。そのバランスがとても心地よかったです。

桟橋から見える景色は“絵はがき”

マンハッタンビーチのシンボルは、海へとまっすぐ伸びる「Manhattan Beach Pier(桟橋)」。桟橋の先には小さな水族館があり、そこから振り返ると砂浜と街並みが一望できます。その景色が本当に美しく、絵はがきのようなビーチタウンがそのまま広がっていました。

桟橋を歩いていると、釣りをしている人や、ジョギングついでに立ち寄っている人など、地元の日常がそのまま切り取られているような光景に出会います。夕暮れ時には、桟橋のシルエットとオレンジに染まる海が重なり合い、ため息が出るほどロマンチック。私はそこで何枚も写真を撮りましたが、写真以上に「その場の空気ごと持って帰りたい」と思うほど印象に残りました。

ビーチタウンの街歩きも魅力

街そのものもとても魅力的です。桟橋周辺にはカフェやレストラン、ブティックが並び、のんびり散歩するだけでも楽しい時間になります。私は友達とローカルのカフェでサンドイッチを買ってテイクアウトし、ピクニックをしました。

マンハッタンビーチのダウンタウンには「地元の人が通う上質な店」が集まっていて、落ち着いた雰囲気が心地よいです。小さな雑貨屋やサーフショップに入ると、店員さんが気さくに話しかけてくれて、「あ、ここは観光地じゃなく“街”なんだ」と感じました。


Hermosa Beach(ハモサビーチ)

ハモサビーチを語る上で欠かせないのが「ビーチバレー」。この街は全米でも有数のビーチバレーの聖地であり、プロの大会が開かれることも。砂浜には無数のコートが並び、試合や練習が行われています。

砂浜に座って眺めているだけでも十分楽しいのですが、思い切って飛び入りで混ざってみるのもアリかもしれません。ハモサの人たちはとてもフレンドリーなので、初心者でもきっと温かく迎えてくれるはず。

友達とハモサに行ったときは、ビーチで遊んだ後にそのまま通り沿いのバーガーショップに入りました。水着のままの客が普通に座っていて、店員さんも「今日の波はどうだった?」と気軽に話しかけてくる。

マンハッタンがスタイリッシュな“大人のビーチタウン”だとすれば、ハモサはもっと人懐っこい“友達のようなビーチタウン”。どちらも魅力的ですが、ハモサのあたたかさは一度行くと忘れられません。


Newport Beach(ニューポートビーチ)

初めて訪れたとき、私は「ここは“遊びに来る場所”というより“暮らすことを楽しむ街”なんだ」と感じました。サンタモニカやベニスのような観光客の熱気ではなく、どこか余裕のある時間が流れていて、その落ち着いたリゾート感に心を奪われました。

ビーチでのんびりとした時間

サンタモニカほどのにぎやかさはなく、マリブほどの静けさでもない、その中間の絶妙な居心地の良さがあります。広々とした砂浜で寝転ぶ人、ランニングする人、ビーチバレーを楽しむ人など、それぞれが自分のスタイルで海を楽しんでいました。

私は午前中に訪れたのですが、観光客よりも地元の人が多くて、犬を散歩させる人や子どもと一緒に砂遊びをする家族の姿に、ほっこりとした気持ちになりました。


Huntington Beach(ハンティントンビーチ)

サーフィンの聖地

「Surf City USA」の愛称で親しまれるほど、世界的に有名なサーフィンの街です。ビーチに到着すると、まず目に飛び込んでくるのは、波を待つ無数のサーファーたち。

ハンティントンビーチのシンボルといえば、海に突き出した「Huntington Beach Pier」。ここから眺めるサーファーたちの姿は圧巻で、私も気づけば1時間近く立ち尽くしていました。

夕暮れ時になると、桟橋の上はサンセットを待つ人でいっぱいになります。空がオレンジから赤、そして紫へと変化していく中で、まだ波に挑み続けるサーファーの姿が重なり、まるで映画のクライマックスのよう。観客のようにそれを眺めているだけで、自分もその一部になったような気持ちになりました。

馬に乗ったポリスがサンセットを見に来ていました(笑)

Laguna Beach(ラグナビーチ)

街の中心部を歩くだけで、小さなギャラリーやアトリエが通り沿いにずらりと並び、地元アーティストの作品がガラス越しに目に飛び込んできます。

私が訪れたときも、偶然立ち寄った小さなギャラリーで、オーナーが直接「この作品はラグナの夕日を描いたんだ」と説明してくれて、その温かい交流に感動しました。観光客向けに作られたショーケースではなく、地元の人が本当に大切にしている文化に触れる体験は、ほかのビーチではなかなかできません。

サンセットと夜の静けさ

ラグナのサンセットは、サンタモニカやハンティントンのような“人が集まるショー”というより、静かに楽しむ時間です。砂浜に座って空を眺めていると、海がオレンジからピンク、そして紫に変わり、岩場に反射して幻想的な光景が広がります。観光客でにぎわう夕日もいいけれど、ラグナの夕日は「自分のためだけの時間」として心に残りました。

夜になると、街は小さなレストランやワインバーに明かりが灯り、昼間のアートな雰囲気から落ち着いた大人の空気へと変わります。


La Jolla Cove(ラホヤコーブ)

サンディエゴのダウンタウンから車で30分ほど北に位置する小さな入り江で、岩場と透明度の高い海に囲まれたこぢんまりとした空間が特徴。

ラホヤコーブが特別なのは、なんといっても野生のアシカに出会えること。ビーチに近づくと、まず聞こえてくるのは波の音……ではなく、アシカの大きな鳴き声!砂浜や岩の上に、堂々と寝そべるアシカたちの姿があり、その数の多さに驚かされます。

私が初めて訪れたとき、砂浜のど真ん中にアシカが寝ていて、「えっ、これ本物!?」と二度見しました(笑)。しかも人間を気にする様子もなく、のんびり昼寝をしたり、仲間とじゃれ合ったりしていて、そこにいるのは完全に“彼らの世界”。

ビーチでアシカを見たあとに近くのカフェで一休みしましたが、店内から見える海の景色と、耳に届くアシカの鳴き声のギャップが面白く、「ここは都会とも自然とも言えない不思議な空間だな」と感じました。


番外編:Muscle Beach(マッスルビーチ)

ベニスビーチを歩いていると、突然目に入るのが青い鉄柵に囲まれた屋外ジム。そこが有名な「マッスルビーチ(Muscle Beach)」です。観光客がサンタモニカの観覧車やベニスのスケートパークを目指す一方で、ここは“筋肉好き”やフィットネス文化に興味のある人にとっての聖地。

見るだけで楽しい“筋肉ショー”

観光客も外から自由に見学できます。柵の外に立って中をのぞくと、バーベルを豪快に持ち上げる人や、鉄棒で逆立ちする人、仲間と競うように腕立てをする人などが次々に登場。まるでスポーツ大会を観戦しているような迫力があります。

私が訪れた日も、ガタイのいい男性がものすごい重さのベンチプレスに挑戦していて、持ち上げるたびに周囲から「おお〜!」と歓声が上がっていました。観客は観光客やローカル混じりで、拍手や声援が自然と飛び交う光景は、まさに“野外ショー”のよう。


治安や注意点

荷物の管理は徹底的に

観光客や留学生の間では「どうやって荷物を守るか」がよく話題になります。その中で私が聞いて一番笑ったのは、「貴重品をおむつの中に隠す」という方法。友達の知り合いが「誰も使い終わったおむつを漁ろうとは思わないから安全だよ!」と冗談半分に言っていて、なるほど一理あるな〜と思うと同時に、想像すると笑ってしまいました。

夜は一人歩きしない

夕暮れのサンセットまではとても賑やかで安全ですが、夜遅くなると人通りが急に少なくなるエリアもあります。特にサンタモニカやベニスの一部では、ホームレスの人や酔っ払いが集まることがあり、観光客が一人で歩くのはおすすめできません。

私もベニスビーチで夜に少し散歩をしたことがあるのですが、昼間のにぎやかさと違って人がまばらで、ちょっと怖い雰囲気を感じました。それ以来、夜はなるべく大通りやカフェがあるエリアに留まるようにしています。サンセットを見たら、そのままレストランやホテルに向かうのが安心です。

めろちゃん

めろちゃん

早稲田大学 文学部

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