「大学は人生の夏休み」「1限は行かない」「出席を取らない授業もある」
SNSでは、大学生や大学生活についてこんな風に言及する情報がたくさん流れていますよね。
高校時代、身近な人に現役大学生があまりいなかった私自身も、インスタやTikTokなんかで流れてくるそんな情報を見て、そういうもんだと思っていました。
時間割はゆるくて、朝はゆっくり起きて、興味のある授業だけ受けていればいい。
テスト前に少し頑張れば、あとは自分の時間がたっぷりある。
大学生になったら、きっとそんな毎日が待っているんだろうな、と想像していました。
実際に大学に入学してみると、たしかに大学は高校より自由です。
時間割は自分で決められますし、メイクも服装も常識の範囲なら何でもありです。うわさに聞いていた通り出席を取らない授業も多く、高校とはまったく違う環境だと感じました。
ただ、その一方で、「聞いていた情報と実際はちょっと違うぞ」と感じる場面も少なくありませんでした。
1限は本当に行かなくても大丈夫なのか。
出席を取らない授業は本当に楽なのか。
オンライン授業は対面授業よりも気楽なのか。
レポート中心の授業はテストより簡単なのか。
そして、テスト前の大学生は本当に余裕があるのか。
(コ○フィデンスマンJP?)
この記事では、現役大学生の立場から、こうした大学生活にまつわるイメージがどこまで本当なのかを、実体験をもとに紹介していきます。
目次
大学の授業はどれくらい自由?高校との決定的な違い

大学の授業で、高校と最も大きく違う点は「時間割を自分で組める」というところです。
私も入学前は、「自分で決めた授業なら、毎日高校より断然楽しいのでは?!」と夢を見ていました。
しかし、履修登録をしてみると、この自由さには大きな責任が伴うことに気づきます。
どの曜日に何コマ授業を入れるか、1限を取るのか取らないのか、授業を詰めるのか空きコマを作るのか。すべて自分で決める必要があります。そして、その選択の結果は、そのまま生活の忙しさとして返ってきます。
シラバスをよく読め!
授業を選ぶうえで欠かせないのが「シラバス」です。シラバスとは、授業の内容や進め方、成績評価の方法、レポートやテストの有無などが書かれた説明書のようなものです。
「面白そうだから」「友達が取るから」といった理由だけで授業を選ぶと、あとで後悔します。
シラバスや周りの評判を基に、自分のキャパや目標に合わせて授業を選びましょう。
ということで、私自身の履修失敗談2つ紹介します。
【履修失敗談1】意識高い時間割で途中でつぶれる

入学したばかりの私は、「せっかく大学に来たのだから、興味のある授業をたくさん受けたい」と思い、シラバスを見ながら興味の向くままに履修登録をしていきました。
その結果、専門性の高そうな授業や、内容が重そうな授業ばかりを選び、ほとんどの授業を一人で受講していました(なにやってんだほんとに)
友達と一緒に受ける授業が少なかったため、分からないことを気軽に相談できる相手もいませんでした。
さらに、1学期で履修できる上限に近い30単位近くを詰め込みすぎたため、学期が進むにつれてレポートや課題が一気に重なり、だんだんと余裕がなくなっていきました。
結果的に、いくつかの授業で落単。GPAを大きく下げる結果となってしまい、後々自分のやりたいことができた際に「GPAのせいでチャレンジできない!」といった壁にぶち当たることになります。
【履修失敗談2】楽単を狙いすぎて何も身につかなかった
大変だった履修を反省し、いわゆる“楽単”と呼ばれる授業を中心に履修を組みました。
シラバスを見て「テスト一発」「出席なし」「レポートなし」といった言葉が並んでいる授業を優先的に選び、できるだけ負担が少なそうなものを集めた結果、単位数だけを見ると、とても順調。
しかし、学期が終わって振り返ると「この学期で何を学んだのか」がはっきり答えられませんでした。浮いた時間も、結局スマホを見たりなんとなく過ごしたりして終わることが多く、今振り返るととてももったいない時間の使い方でした。
じゃあどうすればいいのよ!
この経験から学んだのは、授業選びはバランスが大事だということです。半分は自分の興味のある授業、半分は比較的単位が取りやすい授業を組み合わせること。
そして可能であれば、半分は一緒に頑張れる友達と受けるのが理想です。友達と同じ授業を取ると授業に行く口実にもなりますし、お互い助け合うこともできます。
1限は本当に地獄なのか、現役立教生が検証
立教大学の1限は、8時50分から始まります。私は1年生の春から2年生の春まで、ほぼ毎学期1限の授業を取っていました。必修科目だったため、避けられなかったというのが正直なところです。
1限がある日の朝スケジュール
私は実家暮らしで家が遠かったため、6時台には家を出ていました。朝ごはんを食べて、歯を磨いて、ほぼすぐに家を出る生活です。
満員電車に揺られること約2時間。私にとって一番つらかったのは「早起き」よりも、「満員電車に乗ること」でした。
池袋キャンパスは駅から15分ほど歩くため、ぎりぎりの電車に乗ってしまうと着いた頃にはもうアウト、ということもありました。
1限を共に乗り越える!クラスメートや教授との連帯感

正直に言うと、1限に行くのをあきらめたことも何度もあります。それでも、滑り込みで教室に入ったり、先生や友達に励まされて「今日もなんとか乗り切った」と感じた日もたくさんありました。
不思議なことに、朝きちんと起きて1限を受けられた日は、その一日がとても充実していると感じることが多かったです。「今日はもう一仕事終えた」という気持ちになれます。朝の立教キャンパスはとてもきれいで、静かな空気の中で過ごす時間は意外と悪くありません。
「1限=地獄」と必要以上に怖がらなくても大丈夫です。自分の生活スタイルや通学時間と相談しながら、向き合ってみてください。
出席を取らない授業の“罠”
立教大学では全学共通科目を中心に、成績評価が「期末テスト100%」という授業も珍しくありません。ただし、「出席なし=行かなくていい」というわけではありません。評価がほぼ一回のテストにすべてかかっているからこそ、自己管理できていないと一気に危険になります。
テスト一発勝負の授業が怖い理由
どんな問題が出るのか、記述なのか選択式なのか、どこまで細かく聞かれるのか。
授業に出ていないと、そのヒントすらつかめません。
私は友達のおかげで助けられたことが何度もあります。一方で、「授業でそんな話、触れていましたっけ……?」と思うような内容が、いきなり記述問題で出されたこともありました。立教では、試験問題が回収されることが多く、過去問が手に入りにくいのも特徴です。そのため、「過去問で対策する」という方法が通用しない授業も少なくありません。
実際、私は会計系の授業で「出席もほとんどせず、テストもほぼノー勉」で挑んだ結果、きちんと単位を落としました。今思えば、分からなくて当然です。
単位はとりやすいかも、でもいい成績はとりにくいかも
出席を取らない授業では「単位が取れるかどうか」と「良い成績が取れるかどうか」は別物です。私が最低限やっておくべきだと思うのは、最初と最後の授業には必ず出ること。評価方法やテストの傾向、大事なポイントがそこで説明されることが多いからです。
「出席がないから楽」ではなく、「出席がないからこそ、自分で動く必要がある」。その意識を持っておくことが大切です。
オンライン授業と対面授業、どっちがいい?

ちょっとびっくりですが、コロナ禍が落ち着いた今でも、立教ではオンライン授業は普通に残っています。というか、多くの大学で残っているみたいです。
完全オンラインの授業もあれば、対面とオンラインを組み合わせた形の授業もあります。
オンライン授業のメリット・デメリット
一番のメリットは、やはり移動がないことです。
私は通学に片道2時間ほどかかるので、家で授業を受けられるだけで体力の消耗が全然違いました。
オンライン授業の光景も、なかなか面白いです。
電車で移動しながら受けている人、走っている人、なぜか東京タワーから中継している人までいました。もはや「次はいったい何が起きるのだろうか」とちょっとしたイベント感があって、それはそれで楽しかったです。
ただ、集中力はかなり削られます。
カメラがオフだと気が緩みやすく、気づいたらスマホを触っていたり、別の作業をしていたりする人がほとんど。私も例外ではなく、集中が途切れがちでした。
さらに、オンデマンド型(録画された授業動画を好きな時間に見る形式の授業)は時間の自由度が高く、個人的にはかなりお気に入りでしたが、その分だらけやすく、成績は思ったほど伸びませんでした。
対面授業ならではの良さ
一番大きいのは、友達に会えることです。
立教の授業は1コマ100分と長く、モチベが上がらない時もあるのですが、友達に会える!という楽しみがあると、授業に向かう足取りが軽くなります。
立教生的結論
私なりの結論は「授業内容による」です。
とりあえず単位が欲しい授業は、オンラインとの相性がいい。一方で、しっかり勉強したい授業や、グループワークがある授業、人との関わりが重要な授業は、圧倒的に対面の方が向いています。オンライン授業だとグループワークが気まずいので。
レポート中心の授業って?
大学にはテストではなくレポートで成績が決まる授業があります。「テストがないなら楽勝でしょ」と思っていましたが、実際にはそんなことはありません。
私の経験では、専門科目でも小さな論文のようなレポートが求められることがあり、中間・期末で3,000字程度が一般的ですが、1万字近くになることもありました。
大学のレポートってどんな感じな?
高校の作文と大きく違うのは、「論理的に根拠を示すこと」が求められる点です。単に自分の意見を書けばいいというものは少なく、授業で学んだ内容を踏まえて論じる必要があります。引用ルールを少しでも間違えると「盗作」と見なされて0点になることもあるので注意が必要です。
私自身も、最初は構成の作り方から覚える必要がありました。最初は大変ですが、1度覚えてしまえばそれほど怖くありません。思考力も求められ、自分なりの解釈や考察を加えることが求められます。
レポートのやらかし例
有名な失敗例としては、AI判定で単位を剥奪された人や、引用ルールを間違えて0点になった人などです。
実際、私の周りでも「適当に書こう」と思った人が、痛い目にあっていました。甘い考えで適当にやると、ほぼ確実にやらかします。
テスト前の大学生は何をしているのか

テストの1〜2週間前になると、キャンパス全体の雰囲気が一気に変わります。
自習スペースが超混雑!
普段は余裕で座れる図書館も、この時期になると朝から席取り合戦が始まり、昼過ぎにはほぼ満席。池袋キャンパス周辺のカフェも、ノートパソコンやレジュメを広げた学生がずらりと並びます。
一方で、過去の私のように「まあなんとかなるでしょ」と構えているタイプも当然います。そういう人たちは、数日前、あるいは前日になってから慌ててレジュメを印刷し、ざっと目を通すだけで試験に突っ込むこともあります。運が良ければ単位は取れますが、外したら普通に落単します。
大学生のテスト勉強
どこで、いつ、どのくらいやるかはすべて自分次第。
私は集中力が長く続かないタイプだったので、移動時間や学食、カフェなどで「ここまでやる」と時間を区切って勉強していました。スキマ時間にぎゅっと詰め込むスタイルの方が、自分には合っていたと思います。
勉強方法として多いのは、レジュメの復習やまとめノート作りです。高校のように教科書を最初から最後まで暗記する、という感じではありません。授業でどこが強調されていたか、先生が何度も触れていた部分はどこかを意識しながら、ポイントを整理していきます。
過去問文化
経営学部の場合、縦(先輩後輩)と横(同級生)のつながりがかなり強く、どこかしらから過去問が回ってくることが多かったです。過去問が手に入ったときは、それを軸にレジュメの内容を復習したり、出題傾向を把握したりしていました。
ここで注意なのは、教授によって難易度も試験形式も求められるものも全然違うということです。「真面目にコツコツやっていれば大丈夫」という考えが通用しないこともあります。記述中心なのか、計算なのか、持ち込み可なのか不可なのかで、対策は大きく変わります。
だからこそ、友達との協力プレイがかなり重要になります。「この授業どうやって勉強してる?」「過去問ある?」と情報交換することで、助けられる場面は本当に多いです。大学のテストは、個人戦に見えて実はチーム戦なところもあります。
まとめ

ここまで、授業・履修・1限・出席なし授業・オンライン授業・レポート・テスト前の様子まで、現役立教生としてのリアルを紹介してきました。
大学は確かに自由です。ただしその自由は「何をしてもいい」という意味ではなく、「自分で選んだ結果はすべて自分に返ってくる」という自由です。
それでも、大学生活は楽しいです。自分で選んだ授業で学び、友達と助け合い、失敗しながら少しずつ自分なりのペースを見つけていく。その過程そのものが、大学生活の価値だと思います。
「大学は自由」という言葉に、必要以上に期待しすぎず、怖がりすぎず。この記事が、みなさんが大学生活をリアルにイメージするための材料になっていたら嬉しいです。

