大学に入学した時期や社会人になる直前の時期は、「今のうちに何を勉強すればいいのだろう?」と迷う人が一番多いタイミングです。
私も大学生の頃、留学や就活準備の合間に同じ悩みを抱えていました。
しかしアメリカでのインターンや留学先でのビジネス学習を通じて気づいたのは、社会人になる前に身につけたスキルは、後から想像以上の武器になるということでした。
目次
私が取ってよかったと感じた理由
実際に私が
- 留学
- アメリカ企業でのインターン
- 就活
を経験する中で、取っておいてよかっと心から感じた場面についてお話しします。
Excelが使えず、最初のミーティングで焦った日
アメリカの企業でインターンとして働き始めた頃、「簡単なデータ整理をお願い」と言われて渡されたスプレッドシートが、想像以上に複雑で、思わず固まってしまいました。
行が見えないほど長く、列も延々続き、「この数値はどこから来ていて、どこにつながっているの?」と理解するだけで時間がかかりました。ショートカットを知らない私は、マウスで延々スクロールするしかありませんでした。
一方、同じ部署の人は
・Ctrl+矢印
・フィルター
・ピボット
をサッと使い、数秒で整理して見せてくれました。
正直、その瞬間「悔しい…!」という気持ちが一気に湧きました。
ですがその経験が、私にとって大きな転機になりました。
Excelの基礎ができるかどうかで、仕事のスピードも自信も全く変わる。そう痛感した出来事でした。
資料の見せ方で評価が変わった瞬間
PowerPointのスキルも、インターンで強烈に必要性を感じたスキルです。
初めてクライアント向けの資料作成を任されたとき、頭の中にイメージはあるのに、それをどうスライドに落とし込めばいいのか分からず、何度も作り直しました。ページ数が多いのに内容が散らばっていたり、文字ばかりで伝わりづらかったり。
そんな中で、上司に「伝えたいことは良いのに、見せ方がもったいない」と言われたことがありました。
そこで学んだのが、
・1スライド1メッセージ
・結論 → 理由 → 具体例の構成
・余白の使い方
・図解で整理する
といった基本です。
これらを意識するようになってから、資料のクオリティは大きく変わりました。
そしてあるミーティングで、同じ上司から「このスライド、すごくわかりやすいね」と言われた瞬間、努力が形になったことを実感しました。
英語ができたことで任される仕事が増えた
留学先での勉強を通じて英語力が上がったことで得た、一番のメリットはコミュニケーションに壁を感じなくなったことでした。
インターン先では、英語でミーティングに参加したり、アメリカのクライアントのSNS運用に関わったりする場面がありました。
TOEICのスコアよりも重要だったのは、
・自分の意見を簡単でも英語で伝える力
・指示を正確に理解する力
・資料の英語を読める力
といった実践的な英語でした。
英語ができると、任される仕事の幅が一気に広がります。
逆に、英語ができないとできる仕事が限定され、成長機会が減ってしまいます。
学生のうちにTOEIC700〜800点を取っておくと、最低限の英語力がある人として扱われ、キャリアのスタートが有利になります。
正直「もっと早く英語を鍛えておけば…」と思ったことが何度もありました。
SNS運用とマーケの知識が即戦力だった
アメリカ企業でのマーケティング業務では、Instagram・LinkedInなどのSNS運用や、広告のKPI分析、GA4のデータ確認なども担当していました。
特に効果を感じたのは、SNS運用の経験はそのまま実務経験として価値になるということです。
・投稿の分析
・改善案の提案
・クリエイティブ作成(Canva)
・数字での改善報告
これらはどの企業でも求められるスキルです。
SNS運用ができるだけで、マーケを分かってる人として扱われました。

文章力・ロジカルシンキングが、すべての仕事の土台
社会人は想像以上に文章を書く時間が長いです。
インターン中も
・毎日のレポート
・上司への確認メッセージ
・プロジェクト進捗報告
などが必要で、文章の書き方ひとつで評価が変わる場面を何度も見ました。
文章が整理されている人は、思考も整理されている人として信頼されます。一方で、文章が曖昧な人は話しても伝わらなさそうと判断されます。
ロジカルシンキングは難しいスキルではなく、
結論 → 理由 → 具体例
という型を使うだけで相手の理解度が変わります。
インターンで何度もこの型に助けられました。
早く準備していたら、もっと成長できた
私が強く感じたのは、スキルは必要になってからでは遅い、ということです。

どれも、必要になる前に準備していたら、もっと早く、もっと深く成長できたと感じています。
だからこそ、この記事を通じて社会人になる前の今こそ、スキルを身につけるチャンスということを伝えたいです。
忙しくても成果が出る効率化勉強法メソッド
私も、授業・課題・アルバイト・留学準備・インターンと、時間が限られた中で勉強を続ける必要がありました。その中で気づいたのは、努力量ではなく、仕組みの作り方で成果が変わるということです。
小さく分ける
勉強が続かない最大の理由は、始めるハードルが高すぎることです。
「TOEICを勉強しよう」
「Excelを学ぼう」
これでは大きすぎて、取りかかれません。
大切なのは、タスクをとにかく小さく分割すること。
- TOEIC:毎日Part 3の1セットだけ
- Excel:1日1関数(IFだけ、VLOOKUPだけ)
- マーケ:今日学ぶのはCTRとCVRの違いだけ
- 英語:Netflixの英語字幕で3分だけ観る
1時間勉強するではなく、3分だけやると決めると、驚くほど続きます。
習慣を仕組みにする
- 朝5〜10分の英語リスニング(通学しながら)
- 毎週土曜はブログ or SNS分析
- Googleカレンダーに固定勉強枠を入れる
- 机を片付けておく(準備時間ゼロ化)
- やる内容は必ず前日に決めておく
特に効果が大きかったのは、勉強をする時間帯を固定することです。
「この時間帯は勉強するルーティン」と決めるだけで継続率が大幅に上がりました。
インプット→アウトプットの流れを作る
最重要なのは、学んだことをすぐに使うことです。
- Excelの関数 → 実際に自分の数字を使って表を作る
- マーケの知識 → 自分のSNSで分析してみる
- 英単語 → 英語日記に使う
- ロジカルシンキング → ブログの構成をPREPで作る
- プレゼンの学び → 実際にスライドを作って2人に見てもらう
インターン中も、学んだExcelの関数を翌日に使ってみたり、マーケ知識をそのままレポートに反映したりすることで、わかったつもりが実力に変わる瞬間が何度もありました。
まずやらないことを決める
人は選択肢が多すぎると動けなくなります。
特に学生は、資格が多すぎて、どれをやればいいか分からない状態に陥りがちです。
だからこそ
「今は英語だけ」
「今月はExcelだけ」
と、やることを一つに絞ると、成果が出るスピードが早くなります。
週1の振り返りで成長スピードが上がる
忙しいからこそ、週1回だけでいいので「何を学んだか」「次は何をやるか」を振り返る時間を作ると、継続率が劇的に上がります。
- 今週できたこと
- 続かなかった原因
- 来週やる3つのこと
- 実績(学習時間・できた問題数・SNS分析など)
これを繰り返すことで、学びながら改善するサイクルができ、自然とスキルが積み上がっていきます。

