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大学生になりたい!でも学部が決められない!
「高校を卒業したら大学生になりたい。でも、大学っていっても色々あるし、学部もいろんなのがあってこの中から選べない…。」
大学進学を考える人の中がまず初めに浮かぶのは、この悩みではないでしょうか。
筆者自身、高校に入学して最終的に「この学部に行きたい!」と決めるまでにかなり長い時間がかかりました。ある程度将来のビジョンが決まっている人はともかく、そこまで決まってない人は「何から考えればいいの?何を調べればいいの?」という感じだと思います。
このページでは私の経験を交えながら、学部の決め方について考えます!
メニュー
- 筆者自身の学部
- 文系か理系かを決める
- 理系(文系)にはどんな学部があるのかをリサーチ
- 自分はどういうことをしたいのか(向いているか)を考える
- オーキャンに行こう!
筆者自身の学部
学部の決め方を紹介する前に、私自身の話を。
私は筑波大学 生命環境学群 生物学類の大学生です。漢字まみれで何のこっちゃという感じだと思いますが、簡単に言うと
学問としての生物学
を勉強しています。学問として、というのは、「高校生物の延長で生物を勉強している」というのに近いです。こういう言い方が合っているのか分かりませんが。
ちなみに学群、学類というのがうちの大学特有の言い方なので一般的っぽく直すと、「理学部 生物学科」になるのではないかと思います。いわゆる理系ですね。
という訳で、私が理系である以上、ここで話す学部選びの話の具体例は、やや理系寄りになります。もちろん「文系に行きたいかも」という学生さんでも学部選びの方法自体は使えると思うので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね^^
文系か理系かを決める
さあ、学部選びスタートです。
といっても、まずはこの2択を決めてしまった方が考えやすいと思います。
判断材料は色々。
自分はどういうことを大学に行って勉強したいんだろう?(文系と理系どっちかくらいのざっくりさでOK)
自分は高校で勉強している科目の中で何が好きだろう?得意だろう?
将来どういう仕事をしてみたいか?
などなど。「もうこの時点で将来のことを考えないといけないのか!」と思う方もいるかもしれませんが、文系か理系どっちかを決めるくらいざっくりで大丈夫だと思います。
得意科目で文理を決めたい方で注意したいのは、文系でも数学が必要な学部もある(経済学部etc)、理系でもデッサン力などが別に必要な学部(建築学科etc)もあるなど「学部によっては文理の2つに綺麗に分けられないものも実はある」ということです。まあこれについては後の段階で詳しく考えればよいので、この時点では「そんなもんなのね」くらいで大丈夫です。
私の場合、文理選択は中学生の時点で「理系の勉強をもっとしてみたい!」と決まっていました。数学と物理が苦手で決して理系科目が得意とは言えず、何なら文系の方が成績的には良かったのですが、「分かると面白いからもっとやりたい」と思えたのが理系の勉強でした。
余談ですが、周りを見ていても理系に進む女子は私と同様、文系より理系の勉強がすこぶるできるから理系に進もうという子は少ない気がします。みんな「看護師になりたい」とか「化粧品会社に入りたい」など、大学のその先のことを考えてイバラの道を進んだという感じがしてます。
また、私の友達で物理工学系の学部を目指していた女子に一度「私物理全然できないから聞きたいんだけど、物理やってて何が面白いの?」と失礼極まりない質問をしたら「いや物理のこと大好きだから目指してるわけじゃないよ。やりたいことが物理使うから物理やってんの」と言われてビックリした記憶があります。
私のように純粋に理系の勉強が好きだからと理系の道を目指す人もいれば、興味のあることや将来の夢にたまたま理系の勉強が必要だったから理系を目指す人もいるんだなあ…と感じました。
理系(文系)にはどんな学部があるのかをリサーチ
皆さん、文系か理系か決めることはできたでしょうか。
では、文理で自分が選んだ方には具体的にどんな学部があるのかちょっと調べてみましょう。
理系というと医学部、薬学部、理学部、工学部とかだろうなとある程度分かっていても、実際に調べてみると「こんな学部もあるんだ!」とか「こういう勉強ができるんだ」などと新しい発見があるはずです。ネットや大学受験雑誌なんかにも載ってます。
↓私がリサーチで使っていたサイトはこんなところ。学部ごとに大学を表示してくれます。
理系や文系の中でさらに細かくどんな世界が広がっているのかをイメージできるようになって、より「行きたい学部」の選択肢が見えてくると思います。
自分はどういうことをしたいのか(向いているか)を考える
さて、どんな学部があるのか何となく分かったところで、「どの学部が自分に合っているのか」を考えていきましょう。
ぶっちゃけ、たぶん一番ここが時間がかかります!!
というか、かけるべきだと思います。
私は中学生の頃まで理系の勉強が好きなうえに、得意だったので、ぼんやり「理系に進むんだったら研究者になって、自分の発見を社会に役立てたい!」と考えていました。当時は薬学部に入って新薬の開発をしたいと思っていました。ただ、その時の私は理系の世界の一部分しか知らないような状態でした。
というのも、高校に入って自分より理系に対する情熱が強くて実験も上手にできる人が山ほどいるのを見て「私、良い研究者になれるのかな。自信無くなってきた…。」と不安になったのです。そして、研究者になるという夢が揺らぎました。
本来、研究者になりたいという情熱が本物だとしたら他人と比べて夢に迷いが生まれることはないはずです。私の場合、その時まで「自分のやりたいこと」を考えていた訳ではなく「自分が理系の勉強が得意・好きだと思っていたから職業にしたい」と思っていたのだと思います。
そこでいったん研究者になることや薬学部に行くことを保留にして、理系の中でも色々な分野の学部について調べることにしました。1年や2年生前半の頃に情報サイトを見たり、学校でやってくれていた卒業生の講談を聞きにいったり、目についた理系のイベントがあったらなるべく参加するようにしていました。
私が実際に参加した理系のイベント。
理系の色々な分野の先生の授業を受けたり、研究所見学につれていったりしてもらいました。
その中で、「私って工学とか物理の話になると全然わかんなくなるな」、「化学系にも物理寄りと生物寄りとか色々あるんだな」、「薬学や医学じゃなくて、学問として生物を勉強し続けるのもいいな」など新しい発見があり、自分の持っていた理系の知識を更新し私との相性を確認することができました。
その経験の中で、「私は生物学が好きで、大学でもっと色々なことが知りたいんだ!」と気付くことができました。
何が言いたいのかというと、学部についての情報収集が不足していると本当に自分が大学でやりたいこととそれに合う学部が何なのかに気付けないということです!
なので、ネットなどで自分で情報をなるべくたくさん集めたり、実際に大学に行っている人の話を聞くなど色々な経験をしてみたりすることが大切です。
私の経験的には自分の内面とそれに合った学部を見つけるためには、できるなら
「高校のOB・OGやそれ以外の大学生の話を聞く」
「高校生向けの大学の講演やイベントに参加してみる」
ことがオススメだと思います。イベントはネットなどで調べると出てくるので、ぜひ色々と調べてみてはいかがでしょうか。
調べることで「なんかイメージと違ったな」とか「思ったより勉強つらそう」、「勉強はつらそうでも、学べる内容にはめっちゃ興味ある!」などと自分の中で何となく持っていた学部の印象を正しく変えることに繋がります。
そして、自分のやりたいことと学部を少しずつ結びつけることができるようになってくると思います。そろそろ、気になる学部をいくつか絞ることができたのではないでしょうか?
オーキャンに行こう!
気になる学部を何となく決められたら、その学部の雰囲気を掴むために実際に大学に行ってみましょう。そう、オープンキャンパスです!
学部を探している段階で気になる大学まで見つけられた方はその大学にとりあえず行ってみましょう。
「いや、気になる学部は決まってても大学までは絞れてないよ!」という方は、家に近かったり先輩が行っていたり、何か縁を感じる大学でも雰囲気を感じる分には大丈夫!
オープンキャンパスでは学部の雰囲気や大学の雰囲気を感じることができます。そこでさらに学部のイメージを更新させて、自分と合っているかをじっくり考えてみて下さい。合同で開催している学校説明会に行ってみるのも個人的に効率的だと思うのでオススメです。
もちろん、オープンキャンパスに行って、行った学部や大学が素晴らしくて「ここに行きたい!」と思えるかどうかは分かりません。なので、先述した自分がどういうことを大学でしたいのか、どんなことに向いているのかの情報収集に戻ったりオープンキャンパスに行ったりを繰り返して、気の済むまでとことん悩んでみて下さい。
いかがでしたでしょうか?
大学の学部選びは情報を集めて、その情報をもとに自分の性格と合わせて各学部と自分との相性を考えることが大切だと思います。大学でやりたいことなんてご立派なものはないよ!という方でも、実際に大学生の話を聞いたりイベントに参加したりしてみると何か得られるものがあるかもしれません。
理系の大学生活については、私の今後のブログで紹介していこうと思っているのでぜひそちらも参考にしてみて下さい!
それでは、次回の記事でお会いしましょう。ここまで読んで下さりありがとうございました!