高校まで地方で生活し大学進学を機に一人暮らしを始めました。
高校生のときは部活や勉強でそこそこ忙しかったんですが、大学に入ったら 「とにかくアルバイトをしてお小遣いを稼ぎたい!」 と思い、大学1年生の4月から様々なアルバイトにチャレンジしてきました。
大学生になったらみんな一度は何かしらのバイトを経験すると思います。
僕も、高校生のときから「大学に入ったらコーヒーショップでバイトする!」とか「塾講師やってみたい!」とかいろんな妄想をしていました。
ただ、一口に“アルバイト”といっても種類がたくさんあって、どのバイトを選ぶかによって得られるものが変わってきます。
- 時給
- 働きやすさ
- 得られるスキル
- シフトの自由度
- 大学の授業やサークルとの両立
- 将来のキャリアに生かせるかどうか
実際、僕がこれまで経験してきた 飲食、塾講師、WEBライティング、イベント設営 だけでも、仕事内容も働き方もまったく違っていて驚きました。
そこでこの記事では、僕が実際に経験してきたバイトを中心に、大学生に人気なアルバイト先を比較しつつ、「どんな人にどんなバイトがおすすめ?」という観点で詳しくお伝えしていきます。
これから大学生になる高校生のみなさんも「こういうバイトがあるんだ!」ってイメージしてもらえたら嬉しいです!
目次
飲食バイト(焼肉屋)

飲食店バイトの王道って?
飲食店バイトといえば、ファミレス、居酒屋、カフェ、ラーメン屋、焼肉屋などなど、種類がたくさんありますよね。高校生でもOKなお店はけっこう多いし、大学生になると急に選択肢が増えます。
僕の場合は大学に入って最初に始めたバイトが焼肉屋でした。なぜ焼肉屋を選んだかというと、「まかないが美味しそう!」という安直な理由だったんですが、これがなかなかキツかった笑
仕事内容
焼肉屋での仕事は大きく分けて以下の3つ。
- ホール:注文を取る、料理を運ぶ、ドリンクを作る、片付ける
- キッチン:肉を盛り付ける、サイドメニューを作る、洗い物をする
- 洗い場:皿を洗う、鉄板や網を掃除する
小規模な焼肉屋だと、ホールとキッチンを兼任して担当することもあるし、大型チェーン店だと役割分担がはっきりしていることもあります。僕は最初はホールメインでやっていましたが、慣れてきたらキッチンのヘルプに入ることもありました。
メリット
一番大きいのは、やっぱり 「まかないが食べられる」 こと。
お店によってまかないの内容や値段設定は違いますが、僕の働いていた焼肉屋では、休憩中に 「格安で肉やビビンバなどが食べられる」 という特典がありました!
これは焼肉好きにはたまらない笑。食費が浮くので、週3〜4回入ればかなり助かります。
それから、接客をするので 「コミュニケーション能力が鍛えられる」 のもメリット。
高校生のときから接客に憧れている人なら、「いらっしゃいませ!」と元気よくお客さんを迎えて、笑顔でオーダーを取って…といった流れはやりがいがあります。
シフトの自由度が高いお店も多く、テスト期間は週0にしてもらったり、長期休暇にガッツリ入って稼いだりなど、融通が利くところが多いです。
デメリット
特に焼肉屋は、匂いが強烈で、帰る頃には全身が煙の香りになるのがちょっと辛かったですね。笑
また、忙しい時間帯(ディナータイムや週末)はとにかく戦場です!
ホールはオーダー対応だけじゃなく、ドリンク作りやテーブルの片付け、追加注文の対応など、頭がパンクしそうになります。キッチンもひたすら肉の盛り付けや野菜の補充、下ごしらえなどで手が回りません。
さらに、飲食店は「時給が安め」なケースが多いと言われます。
都内なら1,000円〜1,200円程度が相場かもしれませんが、地方だともっと低いことも…。深夜帯に働けば深夜割増がつく場合もありますが、そのぶん生活リズムが崩れたり、体に負担がかかったりしますね。
こんな人におすすめ!
- 接客が好き、人と話すのが苦じゃない人
- 体力に自信がある、忙しい環境でも踏ん張れる人
- まかないを楽しみたい、飲食が好きな人
逆に、体力にあまり自信がなかったり、人見知りが激しかったりする人にはなかなか厳しいかもしれません。僕も最初はお客さんと接するのが緊張しましたが、慣れるとそれが楽しくなってきました。
「今日の部活どうでした?」とか「このメニューおすすめですよ!」といった何気ない雑談も案外楽しいものです。慣れるまでが勝負ですね!
塾講師バイト

塾講師ってどんなイメージ?
ある程度の学力が求められるバイトで、時給が高いというイメージを持つ人が多いんじゃないでしょうか。
実際、僕の友人でも「時給2,000円以上の塾講師のバイトをしていてめっちゃ稼げる!」という人がいました。自分も高校時代に塾のお世話になっていたので、「じゃあ自分も教える側になってみよう!」 と思い、大学1年生の夏にチャレンジしました。
個別指導 vs. 集団指導
僕は最初は個別指導塾で、数学と英語を中心に教えていました。
高校生相手だと自分が学んでいた内容を思い出す必要があるし、受験方式やテキストの改訂など最新情報も取り入れなきゃいけません。正直、授業の準備が大変! でも、やりがいはありました。「先生のおかげで成績が上がった!」と言われたときはかなり嬉しかったです。
メリット
なんといっても 「時給の高さ」 です。個別指導の1コマ(だいたい1時間〜1時間半くらい)で1,500円〜2,500円なんてことも珍しくありません。
大学受験レベルまで教えられる人なら、さらに高時給になることも。
人に教えるスキルが身につくのも大きいですね。
高校生の頃は自分が受ける側だったはずですが、教える側に回ると、思った以上に「理解の仕方」に気を配る必要があると実感します。「この子は図で説明したほうがわかりやすいかな?」とか「応用問題より基礎固めが必要かもしれないな…」など、生徒の様子を見ながら工夫するのが面白かったです。
デメリット
準備が大変という点が一番大きいかも。
特に個別指導の場合は、生徒ごとの進度に合わせて 「今日何を教えるか」 を考えたり、生徒が使っているテキストを事前にチェックしたり、宿題の丸付けや解説をしたり…とやることが多いです。授業時間以外にも労力をかけているのに、そのぶんの時給が出ない塾も少なくありません。
また、生徒や保護者からの要望が厳しかったり、成績を上げるプレッシャーを感じたりすることもあります。
生徒との相性が悪いと、お互いにストレスを抱えることも…。「この子、今日はずっと眠そうだけど大丈夫かな?」とか「全然宿題やってこない!」みたいな場面もよくあるので、根気が必要です。
こんな人におすすめ!
- 学力に自信がある、あるいは特定の科目が得意
- 教えるのが好き、人をサポートすることにやりがいを感じる
- 時給を重視したい(大変だけど稼げる)
- 将来、教育関連に進みたい、あるいは教員免許取得を目指す人
また、「部活とかサークルが忙しくてあまりシフトに入れないんだけど…」という場合でも、塾講師はコマごとに契約する形態が多いので、比較的調整しやすいです。
ただし、平日の夜や土曜日などに集中することが多いので、その時間帯に働けるかどうかがポイントになります。
WEBライティングの長期インターン

どうしてWEBライティング?
3つ目に紹介するのは、大学2年生の後期から始めた 「WEBライティングの長期インターンシップ」 です。これは僕の先輩が紹介してくれた会社で、記事執筆をメインにするインターン生を募集していたんですよね。最初は「文章を書くの好きだし、やってみようかな?」くらいの軽い気持ちだったんですが、実際やってみると想像以上に奥が深い…!
仕事内容
- 記事のリサーチ(キーワードや読者層を把握する)
- 構成作成(見出しや文章構成を考える)
- 執筆(実際に文章を書く、指定文字数まで仕上げる)
- SEO対策(検索エンジンで上位表示させるための工夫)
- 画像選定や装飾(読みやすい記事にするための工夫)
などなど。
自分の書いた記事が実際にネット上に公開されるというのは、すごくやりがいがありました。高校生のときにブログを書いていた人や、作文コンクールとかが好きだった人なら、結構楽しめると思います。
メリット
「WEBライティングが将来のスキルになりそう!」 というのが、一番のメリットじゃないかなと思います。今の時代、SNSやブログ、企業のオウンドメディアなど、文章を書く機会は多いですよね。さらに、SEOやマーケティングの基礎を学んでおくと、就職活動でも「即戦力になれる学生」として評価されることがあります。居酒屋やカフェで接客をしているだけでは得られないスキルです。
在宅でできる仕事も多いので、場所や時間に縛られにくいのも魅力。通勤時間を削減できるし、パソコン1台あればどこでも仕事ができるので、大学の空きコマや、家での時間を有効活用できます。
長期休みを利用して集中執筆してもOKですし、テスト期間中は少しセーブするなど、自分のペースで稼ぎやすいのも助かります。
デメリット
最初のうちは単価が安いことが多いです。1文字0.5円〜1円くらいでスタートする案件も珍しくなく「こんなに書いてこれしか稼げないの…?」 とショックを受けることも…
また、締め切りに追われるプレッシャーがあるので、自己管理が苦手な人にはきついかもしれません。
記事のクオリティを上げるために何度も修正依頼が入ったり、思ってたより時間がかかったりと、コツをつかむまでに時間がかかります。
それでも、継続していれば徐々に単価アップのチャンスもあるし、文章を書くスキルはずっと使えるので長い目で見ればプラスになると思います。
こんな人におすすめ!
- 文章を書くのが好き、表現することに興味がある
- 在宅やリモートで働きたい、自分のペースを大事にしたい
- 将来Web業界に興味がある、マーケティングやSNS運用に興味がある
- 長期的にスキルアップを目指したい
「ライターとして食っていく!」とまでは言わないまでも、少しでも文字を書いてお金をもらうという経験は貴重です。高校生のみなさんでも、今後大学生になってから「スマホやパソコンを使って稼ぎたい!」と思っている人は、ぜひ検討してみてください!
イベント設営の単発派遣バイト

単発バイトの魅力
大学生になると、単発バイトという選択肢も出てきます。短期集中で働きたい人や、普段忙しいけど長期休みにまとめて稼ぎたい人に人気があります。
僕がやってみたのは、イベント設営の派遣バイトで、コンサートやスポーツイベントの 会場設営・撤去 を手伝う仕事でした。
「単発派遣バイト」は、1日〜数日の短期契約でお仕事をする形態が多いです。アプリや求人サイトに登録しておけば、空いている日程や時間帯を選んで申し込むだけでOKという気軽さが特徴です。
仕事内容
僕が体験したイベント設営バイトは、大きな会場(アリーナや野外スタジアムなど)に行って、ステージや客席を作ったり、機材を運んだりする作業が主でした。
結構 肉体労働 で、思っていた以上に汗をかきました。僕は運動がそこそこ得意だったので大丈夫でしたが、たまに重たい機材を運ぶこともあって、筋力が必要になるときもありましたね。
メリット
- シフトの融通が利く:単発で入れるので、1日だけとか数日だけ働ける。
- 時給が高め:肉体労働なので、割と時給が1,200円〜1,500円くらいだったり、深夜作業ならさらに割増がつくことも。
- 友達と一緒に入れることも多い:同じ派遣会社に友達を誘って、一緒に登録しておけば、同じ案件に応募して一緒に働ける可能性がある。
- イベントの裏側を体験できる:好きなアーティストのライブ会場を作ることがあるかもしれないし、スポーツイベントのグラウンド設営など、ワクワクする瞬間も…!
僕が実際に行ったバイトでも、同じ大学の友達と一緒に作業してました。立ったまま椅子を並べる単純作業が続くときも、友達と雑談しながらだと意外と楽しいです。終わった後にみんなでラーメン食べに行くのもまた最高でした。笑
デメリット
- 体力的にきつい:言わずもがな、立ち作業や重いものを運ぶことが多い
- 不定期すぎる:イベントがない時期や、コロナ禍みたいな状況だと仕事が激減
- 天候に左右される:野外イベントでは、雨や猛暑の中で作業しなきゃいけない場合も…
- 突然のシフトキャンセル:派遣会社から「やっぱり人員足りたので明日はキャンセルで…」と連絡が来ることもあり不安定
こういった不安定さはあるので、安定的に稼ぎたい人には向いていません。ただ、短期間でガッツリ稼ぎたい人や、友達と一緒に楽しみながら働きたい人には魅力的なバイトだと思います。
こんな人におすすめ!
- 体を動かすのが好き、筋トレ感覚で働きたい
- スケジュールが読みにくい、急な休みがあったり、部活やサークル優先の生活
- ライブやイベントが好き、裏方を見たい
- 単発でがっつり稼ぎたい
高校生のみなさんが大学生になったら、サークルや部活、旅行などでまとまった資金が必要になることも多いと思います。そんなときに単発バイトを入れて、お金を貯めるというのも一つの手ですね!
バイトの選び方:何を重視すべきか?
ここまでいろいろなバイトを紹介してきましたが、「結局どのバイトがいいの?」 という声が聞こえてきそうですね
これは人それぞれの価値観やライフスタイルによって変わるので、一概に「コレが最高!」とは言えません。そこで、バイト選びの軸についていくつか提案してみます。
時給 vs. 働きやすさ vs. 将来への影響
バイトを選ぶときは、大きく以下の3つを考えると良いと思います。
時給や稼げる金額
とにかくお金が欲しい人は、高時給かつシフトにたくさん入れるバイトが魅力!
働きやすさ・続けやすさ
学校やサークルとの両立を考えるなら、シフトの融通が利くかどうかが大事。
将来のキャリアにつながるか
インターンや専門的な仕事なら、就活でのアピール材料やスキルになる場合も。
もちろん、これらはトレードオフになることが多いです。
たとえば「めちゃくちゃ時給が高いけど、シフトの融通が利かない」なんてケースもあるし、「将来に役立ちそうなスキルが得られるけど、最初はあまり稼げない」ということも。
大学の授業やサークルとの両立
大学に入ると、意外と授業やレポート、サークル活動、趣味、友人との付き合い、さらに就活や資格勉強など、やりたいことやらなきゃいけないことが山ほど出てきます。そこで、シフトの融通が利くかどうかはとても重要。
- 飲食店:忙しいけど、スタッフが多いところはシフトを代わってもらいやすい
- 塾講師:コマ数で契約するので、ある程度調整できるが、テスト前が忙しい生徒も…
- WEBライティング:在宅OKなら自由度は高め。
- イベント設営:単発なので好きな日だけ入れる、ただし仕事がない日もある。
実際にやってみて分かったこと
僕自身、これまでいくつかのバイトを掛け持ちしたり、辞めたり、また新しいバイトを始めたりしてきました。その中で分かったことを、まとめます!
稼ぎやすさだけで選ぶと後悔することも
最初は「時給が高いバイトこそ正義!」と思いがちですが、実際にやってみると「なんか合わなくて辛い…」というパターンがあるんですよね。特に接客が苦手なのに忙しい居酒屋で働くとか、教えるのが苦手なのに塾講師を選ぶとか…。続けるのがしんどいと、結果的に辞めてしまい、稼ぎたい金額に到達しないまま終わることも。無理せず自分に合ったスタイルを見つけるのが大事です。
長期的なスキルアップにつながる仕事は価値が高い
WEBライティングやインターンなど、将来につながるスキルを得られるバイトは、最初は大変でも後々大きな価値を生むと感じました。「書く力」「教える力」「コミュ力」「PCスキル」など、どの分野でも何かしら自分の武器になるものがあると就活でも活かせますし、社会人になってからも役立ちます。特に、大学の4年間をどう使うかで人生観が変わるかもしれませんよ!
いろいろ試してみるのが一番
「自分に合うかどうか分からない」という理由で、最初から候補を狭めてしまうのはもったいないです。僕は実際に焼肉屋、塾講師、WEBライティング、イベント設営と経験してみて、合う面・合わない面を知ることができました。大学生は時間の融通が利きやすいので、興味があるなら1回やってみることをおすすめします!
バイトを探すときのおすすめ方法
求人サイト
「タウンワーク」「バイトル」「マイナビバイト」など、大手求人サイトはやっぱり便利です。大学名や自宅付近のエリアで検索したり、職種を細かく指定できるので、効率よく探すことができます。最近はアプリやSNS連動型の求人サービスも増えているので、スマホでサクッと探せるのがありがたいですね。
シゴトin
全国のアルバイト・パート・派遣・在宅・正社員求人をまとめて検索&カンタン応募ができるサービス
大学の掲示板やキャリアセンター
大学によっては、学内の掲示板にバイト情報が貼られていたり、キャリアセンターで企業のインターン募集が出ていたりします。慶應でも、学内掲示板やオンラインシステムに「アルバイト募集」のお知らせがあったりします。就職に直結するインターンシップの情報も見つかるかもしれません。
友達の紹介
意外と「友達の紹介」というのは大きいです。
友達が既に働いているお店や塾で 「うちのバイト、まだ人足りないらしいけど、一緒にやらない?」 と誘ってもらうパターン。人柄や働き方が分かっているとお店側も雇いやすい場合があるので、採用確率が高いというメリットがあります。また、友達と一緒に働けると、初日から安心感がありますよね。
まとめ
僕の大学生活では「このバイトやっておいて本当に良かった!」と思う経験がたくさんありました。塾講師での教え方や人間関係の難しさを学び、WEBライティングで文章力とマーケティング感覚を養い、イベント設営では体力勝負と仲間との連帯感を感じ、焼肉屋では接客の楽しさときつさを実感しました笑
大学生のアルバイトは、単にお金を稼ぐだけじゃなく、自分自身を成長させる機会でもあります。いろんな人と出会い、いろんな経験をし、自分の将来を考えるきっかけにもなるはずです。ぜひ、自分に合ったバイトを見つけて、最高の大学生活を送ってくださいね!