

目次
みんな何のためにバイトしてる?
大学生活が始まると、誰もが「バイトどうする?」って話題になります。高校までは、部活や勉強が生活の中心だった人も、大学に入ると時間の使い方が一気に自由になります。特に、一人暮らしを始めた人にとっては、バイトは生活を支える大事な手段。でも、私が思うのは、バイトは「お金を稼ぐ手段」だけじゃないということ。
私が最初に塾講師のバイトを始めた理由は、「自分の時間を有効に使いたい」という思いからでした。授業とサークルで忙しかったけど、それでも「何か社会とつながりたい」「自分が役に立つ場所を作りたい」という漠然とした気持ちがあって。それが、教えるという形で実現できたのは、本当に良かったなと今でも思います。
塾講師をしていた頃、印象に残っているのは、ある中学2年生の生徒。最初は全然やる気がなくて、問題を解くのも面倒くさそうにしていた子でした。でも、雑談を交えながら少しずつ距離を縮めていくうちに、「先生と話すのが楽しいから来てる」と言ってくれるようになって。最終的にはテストで自己最高点を取った時、私も本当に嬉しくて、「この仕事って、ただのアルバイトじゃないんだな」と感じました。
大学生がバイトをする理由は様々ですが、共通して言えるのは「お金以外の価値」を求めている人が多いということ。私自身も、塾講師として人に教える楽しさを知ったり、カフェでの接客で人とのつながりを感じたりと、バイトが自分の成長に直結していたと実感しています。
大学生に人気のアルバイト
カフェ・飲食店
- 人気の理由
- おしゃれな雰囲気で働ける
- まかない付きで食費が浮く
- 学生スタッフが多く、仲間ができやすい
- メリット
- 接客スキルが自然と身につく
- シフトの融通が利く店舗が多い
- デメリット
- ランチタイムやピーク時は激務
- 立ち仕事で体力勝負な一面も
カフェでのバイトは、本当に大学生活の一部になっていました。私は2年生から、家の近くのカフェで働き始めて、4年まで続けました。
何が楽しかったかというと、「常連さんとの会話」「スタッフ同士の絆」「おしゃれな空間」——全部が日常の中の小さな幸せになっていたこと。例えば、毎朝決まった時間に来るビジネスマンのお客さんには、「いつものラテですね」と自然に声をかけられるようになったり。
たまに、「ここで働くの楽しそうですね」と言われると、なんだか誇らしくて(笑)。
でも、良いことばかりじゃなくて、忙しいランチタイムは本当に大変。
10人以上のオーダーが一気に入って、「ミスしちゃダメ!」ってプレッシャーも。でも、終わった後に「今日は頑張った!」とスタッフみんなで話す時間があるからこそ、続けられたんだと思います。
塾講師・家庭教師
- 人気の理由
- 高時給(1,500〜3,000円/1コマ)
- 短時間でしっかり稼げる
- 教えることが好きな人にぴったり
- メリット
- 人に伝える力がつく
- 成長を間近で感じられる
- 課題解決力が身につく
- 大人と接する機会が多い
- デメリット
- 準備や報告書に時間がかかる
- 教育への責任感が求められる
- シフトが曜日固定生の場合が多く、ずらすことが難しい
塾講師のバイトは、精神的な充実感が大きい反面、責任も大きい仕事です。
授業の内容はもちろん、教える生徒の性格や学力に合わせて、どうやってやる気を引き出すか考える毎日でした。
一番大変だったのは、受験生を担当した時。彼は志望校に対して成績が追いついておらず、親御さんもかなり心配していた状況。でも、私は「この子には、できる限りのことをしてあげたい」と思い、授業以外でもLINEで勉強法をアドバイスしたり、モチベーションを保つ工夫をしました。
結果、第一志望に合格!春に「先生、ありがとう」と言われた時、思わず泣いてしまいました。
コンビニ・スーパー
- 人気の理由
- 家の近くで働きやすい
- シフトが細かく調整できる
- 特別なスキル不要で始めやすい
- メリット
- 決まった業務で安定
- 深夜シフトで高時給も狙える
- デメリット
- 単純作業が多く飽きやすい
- 忙しい時間帯は休憩が取りづらい
イベントスタッフ
- 人気の理由
- 単発で働ける(予定が組みやすい)
- ライブやスポーツイベントの裏側を体験
- 日給で支給されることが多い
- メリット
- 特別な思い出になる
- 非日常感を楽しめる
- デメリット
- 体力勝負、移動が大変
- 拘束時間が長くなることも
- 体験談
夏休みに某フェスのスタッフをやった時、ステージ裏の独特な緊張感と、アーティストの近くで働けるワクワク感を味わえました。仕事自体は地味でしたが、良い思い出です。
アパレルスタッフ
- 人気の理由
- おしゃれな環境で働ける
- スタッフ割引で服が安く買える
- コミュ力が鍛えられる
- メリット
- センスが磨かれる
- 接客の提案力がつく
- デメリット
- ノルマがある場合も
- 土日祝が忙しい
- 体験談
大学4年のとき、就活が終わってから始めたアパレルバイト。お客様に「このコーディネート一式欲しい」と言ってもらえると嬉しくて、洋服がもっと好きになりました。スタッフ同士でコーデを褒め合うのも楽しかったです。
新たに注目されているバイト:デリバリー・フード系
- 人気の理由
- 自分のペースで働ける(シフトなし)
- 配達の範囲や時間を自由に選べる
- メリット
- 場所や時間に縛られない
- 運動不足解消にも
- デメリット
- 天候に左右される
- 収入が不安定(歩合制)
私の知り合いでUber Eatsをやっている人がいて、「移動しながら働けるし、自由度が高いから大学生に向いてる」と言っていました。ただ、天気が悪い日や注文が少ない日は全然稼げないこともあるので、安定より自由を求める人向きかも。
バイトと学業のリアルな両立
私が3年生になった時、ゼミの研究や就活が始まって、バイトを続けるか本気で悩みました。でも、「バイトを辞める=社会との接点がなくなる」ことが怖くて、週1だけでも続けることに。実はこの時期、週1バイトがすごく息抜きになっていて、ゼミや就活のストレスを軽減してくれていました。
だから、「バイト=負担」とだけ考えるんじゃなくて、「生活のリズム」や「気持ちの切り替え」のためにも、無理なく続けるのもアリだと思います。
バイトで得た意外な学び
- 報連相(報告・連絡・相談)
- 問題が起きた時、自分で抱え込まずに相談する大切さ
- コミュニケーション能力
- お客様との会話、職場の仲間との関係構築
- 責任感
- 自分が休むと他の誰かが困る、という意識
- 優先順位のつけ方
- やるべきことを見極めて、効率よく動く力
塾講師をしていた時、教えるだけじゃなく、逆に生徒から学ぶことが多かったです。ある生徒が、私が予想していなかった視点から問題を解いた時、「こういう考え方もあるんだ」と感心しました。バイトは「大人が子どもに教える」という一方通行じゃなく、「相手からも学ぶ場」になるってことを実感しました。
また、カフェでは、外国人のお客様との英語でのやりとりがあり、「留学で学んだことがこうやって役立つんだ!」と嬉しくなったことも。実際の社会の中で英語を使った経験は、自信にもなりました。

ちょっと注意!バイトの落とし穴
私の友達で、「バイトの人間関係が辛くて辞めた」という人がいます。仕事内容は楽しかったけど、先輩が厳しくていつも怒られてばかりで、行くのが苦痛になってしまったそうです。バイト選びでは「仕事内容」だけじゃなく、「誰と働くか」も本当に大事。
面接の時や体験入店の時に、職場の雰囲気やスタッフの様子をしっかり見ておくのがおすすめです。
ブラックバイトの特徴
- シフトが勝手に増やされる
- 給与の支払いが不透明、遅れる
- 精神的に追い詰められる環境(怒号・パワハラ)
私の失敗談
- レストランバイトで、辞めたくても店長に「人がいないから無理」と言われ続けた
- 結局、体調を崩してしまい、親に相談して退職
バイトは「合わない」と思ったら無理せず辞める勇気も必要。心や体を壊してしまったら本末転倒です。バイトは大学生活の一部。自分を大切にすることが、結果として良い経験に繋がります。
実際にやってみたエピソード集
成功体験
- アパレルのバイトで「コーデ提案」がハマり、リピーターのお客様ができた
- イベントスタッフで知り合った仲間と、その後も遊びに行くほど仲良しに
失敗体験
- 塾講師時代、授業準備不足で生徒に「先生、わかりにくい」と言われて反省
- カフェでレジミス、でも店長がフォローしてくれて自信に繋がった
バイトでの出会い
- 恋愛:バイト先で知り合って実際にお付き合いしました!出会いはたくさんあります!!!笑
- 就活:バイト先の先輩から紹介して頂いた企業に内定。
「ピンチをチャンスに変えた」経験
カフェで働いていた時、急にスタッフが休んでしまい、私と新人の子だけでランチタイムを回すことに。最初は「無理かも」と思ったけど、逆に「自分がこの店を守る!」とスイッチが入りました。必死に対応して、なんとか乗り切った時の達成感は忘れられません。その時から、自分の「責任感」が変わった気がします。
最後に
バイトは大学生活の中で、学業・サークル・プライベートと並ぶ重要な要素です。私自身、塾講師・カフェ・レストラン・アパレルと多様なバイトを経験する中で、自分の強みや弱み、そして「働く」ということの意味を少しずつ理解してきました。バイトは単なる労働ではなく、「人生を豊かにするための経験」。これから大学に進学するみなさんにも、ぜひその楽しさを味わってほしいと思います。
