タイ最北端の都市チェンライで10ヶ月間の交換留学をしました。
今回は日々の生活の中で遭遇したハプニングをご紹介します!
雨季、洪水で中間テストが飛ぶ
タイでは6月~11月くらいは雨季で、雨の日が続きます。
チェンライに着いたのは7月の末日でした。
空港の外に出て感じたのは、「日本より涼しい…」
日本が例年よりも酷暑だと言われていたのもありますが(ここ最近、毎年こんなこと言ってますよね)
チェンライはタイの中でも北に位置すること、また雨が続き太陽に照らされる時間が短かったことなどから、
湿度は高く感じましたが、気温としては日本よりも低かったのを覚えています。
とはいえ、8月になるとさすがに気温も高くなり、暑い日々が続きました。
山間なので天気もコロコロ変わり、天気予報なんてアテになりません。
雨に備えて折りたたみ傘が必須で、かといって雨が降らずに晴れていたら、傘なしでは歩けないほどの日差しです。
そのため、晴雨兼用の折り畳み傘を毎日持ち歩いていました。
午前中は太陽が見えますが、昼過ぎになると天気が崩れ始め、夕方や夜は雨が降っていることが多かったです。
特に夜遅くになると豪雨になることも多く、日本だと台風が来たときくらいしか聞かないような、ドンガラガッシャーンという雷をよく聞きました。
そして10月第一週のある日。その週は中間試験の週でした。
午後に試験を控えていたので、午前中のうちにキャンパスに行き自習をしていました。
雨が降っていて、朝であるにもかかわらず、夜かと思うくらい外が非常に暗かったです↓

そして正午。午後のテストが延期になったと大学が発表しました。さらにそこに記載されていたのは、「大学前の洪水のため」。
んん?洪水?大学前?
大学の前には、スーパーやドラッグストアなどが並んでいる大通りがあります。
SNSを見ると、MFUの学生がその道路の様子をアップしていたのですが、
なんとひざ下くらいの高さまで道路が冠水していました。
不安を抱えながら寮に帰りましたが、寮周辺は特に問題はなさそう。
しかし窓から外を見ると、隣の家が浸水していました。それも一階の半分くらいの高さまで。
私の部屋は、寮の敷地の端の方にあり、敷地の外側には小川が流れているのですが、その川も水位が増して普段とはまったく違う様子でした。
コンビニへ行こうと表の通りに向かったのですが、少し歩いたところで道路が冠水しているのが見えました。
途中から自分の足も水に浸り、足首が隠れるほどに。
食料を買っておきたいと思ったのですが、歩き進めると、ふくらはぎあたりまで水が深くなってきたので、通りのコンビニへ行くのは断念しました。

(右下)冠水した道路
幸いにも、私が住んでいた寮は浸水することもなく、翌日には道路の水も引きました。
チェンライに4年間住んでいた先輩も、大雨が降ってここまでの事態になるのは初めてだと言っていました。
ルームメイトはヤモリと蟻と…
これ以降の章では、実際に遭遇したルームメイトたちの写真を載せるので、虫が苦手な人は閲覧注意です。
ルームメイト1
タイに来て1か月も経たない頃。
冷蔵庫の近くで、何かがスススっと動くのが見えました。
ひとまず悲鳴を上げた後に(笑)、覚悟を決めて追ってみると…
小さいヤモリではありませんか!!!
唖然として、どうしたら良いか分からず。
とりあえずパニックになったまま、日本にいる母親に電話。
ちなみに、タイに来て初めて家族と電話したのが このときです(笑)

で、このままヤモリに部屋に居られるのは嫌なので、部屋から追い出すことに決めました。
フローリングワイパーを武器にして、背後から圧をかけて玄関まで誘導する作戦です。
手のひら くらいの小ささで、日本にいるトカゲとかよりはノロいなって思いました。
とはいえ、冷蔵庫の後ろに隠れられたり、そうかと思えば壁によじ登ろうとしたり、また冷蔵庫の下に隠れたり。
なかなか思うように誘導できないし、そもそも虫とか苦手なので、悲鳴を上げながら、「どうしたらいいのどうしたらいいの」って、家族とビデオ通話して実況中継しながら格闘すること1時間以上。
なーーんとかして、最終的に部屋から排除することに成功(君に罪はないのは分かってはいるよ、ごめんね)
夜、風呂に入ろうかなと考えていた矢先の出来事で、もうヘロヘロでした。
でもタイを侮ることなかれ。
これだけじゃあないんですよ。
その数日後、もっとでかいヤモリが。
クリーム色みたいな色で、もっとずんぐりむっくりしたサイズで、
しかも肌が、よく爬虫類と聞いて想像するようなザラザラした感じではなく、人間の生肌というか、なんか、すごい個人的ですけど、すごい気持ち悪いんですよ…
でもコヤツは天井の方、エアコンの裏に隠れちゃって。
一緒にルームシェアすることになりました(笑)
その後も、ヤモリを見かけては追い出そうと奮闘する日々。
友達には、蜘蛛とか食べてくれるから、部屋に住まわした方が良いとか言われましたけど、知りません(笑)
クローゼットの裏に隠れてる分には良いんですよ。
せめて、姿を現さず、物音も立てないでください。
であれば、居てもいいので。

建物の壁とかに何匹もいますよ。
なんでこんなにヤモリがいるのかって?
そもそも、玄関扉の下に1cmくらいの隙間があるんですよ。
そうじゃなくても、窓に隙間があったりとか(幸いにも私の部屋は隙間はなさそうですが、友達の部屋は窓を完全に閉じても、隙間があると言っていました)。
他にも部屋は隙間だらけで。
ルームメイト2
ある日の昼、いつものようにフローリングワイパーで床を綺麗にして、外に出かけたんです。
夜帰ってきて、いつも通り就寝。
翌朝、顔を洗って一日を始めようとしたそのとき…!
私の視界に入ってきたのが↓
なんだか分かりますか?

冷蔵庫の横の壁側に、アリが巣を作り始めていたんです!!!
前日の昼に掃除をしたばかり。
一夜のうちにこんなことに。
どうやら、この床と壁の隙間から入ってきた模様。
日本で春先に見るようなちっこいサイズのアリでした。
とりあえず、彼らにここで生活されては困るので、砂を片付けさせていただき、
爪楊枝を使いながら隙間にティッシュを敷き詰めさせていただきました。
それ以降、ここからの侵入被害はありません。
でもね、やっぱりタイなんですよ。

ついこの前、洗面所でアリを見かけまして。
列をたどっていくと、視界はどんどん上の方に。
どうやら、写真にあるように、壁と天井の隙間から来ているようです。
ただ、この壁の向こうは外ではなく、お隣さんの部屋。
恐らく、部屋と部屋の隙間を通ってきたのがと思いますが、なんにしても隙間だらけ…
タイ国内に一人旅行に行ったときに泊まった宿も、一人部屋で、建物自体も古くはないけど新しくはない、タイでよく見る造り。
その部屋で数匹のアリを見かけました。
みなさんもタイに旅行に来る際には、ホテルの部屋にアリがいても、怒らないでくださいね。
マイペンライ(タイ語で「気にしない」)です。
ちなみに、この後しばらくは被害がなかったのですが、日本に帰国する1か月ほど前に、部屋にまたもや大量のアリが!!
第一発見現場は、テレビが置いてあるテーブルの上。
テーブルと棚が隣り合わせに置いてあって、その上にテレビが置いてあるんですね。
で、アリがどこで湧いているのか探してみたら、そのテーブルと棚が隣り合わせになっているところにワ―っと集団でいたんです。
さらにテレビの足台の裏には、もっと密集してアリが集まっていて。
ちょうどいい隙間と暗さなんでしょうね、アリにとっては。それで巣を作り始めたんじゃないでしょうか。
ただ、この大量のアリたちがそもそもどこから侵入してきたのか、まったく分かりませんでした。
このあとも何回か大量のアリに住処にされそうになり、本当に大変でした…
正直Gokiよりも嫌です…
そういえば、タイに1年弱いましたが、部屋では1度もGに出会いませんでした。ネズミ捕りのようなGホイホイも設置していましたが、そこにもいませんでしたよ。
それよりも、アリとヤモリの遭遇率がずば抜けて高かったです。
ルームメイト3
まぁ、あとは、たまにコオロギが入ってきてたりとかですかね。
その他によく見かけるのが、蜘蛛ですね。
日本でよく見かけるイエグモっていうんですかね、親指の爪くらいで、ジャンプするやつとかもたまに見かけますけど、
それよりも毎日目にするのが、大きめで胴が小さくて、でも細くて長ーい脚を持つタイプの蜘蛛。
天井に何匹もいます。
でもこいつらは、基本頭上で動かず居座っているだけなので、私は放置しています。
排泄物は床に落とされているような気もしますが…
別の面白いおともだち

トッケーって知っていますか?
トカゲの仲間だと私は思っているんですが、
この写真のは25cmくらいだったと思います。
「トッケー トッケー」って、少し高めの音で鳴くんです。
普段その姿を目にすることは ほとんどないですが、鳴き声がするので、そこにいるんだなってのが分かります。
夜に寮の自分の部屋にいると、よく聞こえます。
この写真のは、夜ご飯を友達と食べに行ったときに、店の駐車場にいて、最終的には虫好きの友達が捕獲していました(笑)
でも現地の人は、トッケーを怖がるらしいです(日本人がGokiを気持ち悪がるのと同じ感覚だと思う)。
捕獲したトッケーをお店の人に見せびらかしたら、お店の人は顔をしかめながら、苦笑いしていました(笑)
さいごに
以上、留学中に経験したハプニング集でした。
本当に、部屋にアリとヤモリが出てくるのだけは嫌でした…
日本の建物の造りって本当にちゃんとしてるなって思いましたね。



