なんだか最近気分が落ち込むなあ。
色々頑張ってるんだけどなかなかうまくいかないなあ。
5月病かな?(年中言ってる気がする)
そんなことを思いながら英語の授業を受けていると、先生が真夏のビーチにそのままいそうな格好をしていることに気が付きました。
日本人ならぎり許されなさそうなバケーションコーデ。
バケーション。白い砂浜、水色の海、カンカン照りの太陽・・・。
「そうだ。今の私には旅が足りていない。」
ということでその場で格安航空券とドミトリーホテルを予約し、その次の週沖縄に行ってきました。
今回は、女子大生の弾丸・貧乏・梅雨入り沖縄旅行の様子をつづっていこうと思います。

目次
- 1 飛行機、宿について
- 2 1日目・国際通りをぶらぶら
- 3 成田空港から那覇空港へ
- 4 ブルーシール
- 5 島唄ライブwith本場のゴーヤチャンプルー
- 6 屋台村を覗いてみる
- 7 夜の国際通り周辺散歩
- 8 「手相占い ゆーむち」で人生相談
- 9 ホテルにチェックイン
- 10 2日目・沖縄ワールド・ウミカジテラス
- 11 バスに乗って沖縄ワールドへ
- 12 沖縄ワールド(エイサーライブ・ハブ酒製造見学・琉球ガラス製造見学・三線体験)
- 13 ウミカジテラス
- 14 壺屋けむちん通り
- 15 さすらいの小田で手相占い
- 16 イラブチャーとソデイカの刺身
- 17 立ったまま入れる温泉「りっかりっか湯」
- 18 ホテルでちょっと事件
- 19 3日目・国際通りと那覇空港
- 20 沖縄旅行を終えて
飛行機、宿について
今回私が利用した航空会社が「JETSTAR」でした!
予約したのは旅行に行く1週間前くらいで、ちょうど梅雨入りの時期と被っていたためだいぶ安くなっていました。一番安い預け荷物がないプランで5000円から。
私は毎回旅行には着替えしかもっていかないので、一番安いプランで予約をしました。それから都合の時間のものを探し、最終的に7000円~1万円くらいの航空券を往復で買いました。
往復で2万円行ってないくらいで済みました。
そして、今回宿泊した宿がドミトリータイプのホステルです。
普通のホテルとは違い、ドミトリーなのでずらーっと並んだ二段ベッドのどこかしらの寝床が割り当てられ、同じ部屋で共同生活をおくるスタイルです。
トイレやシャワールーム、洗面台等は共有スペースになっています。
ドミトリータイプの宿はとにかくコストが抑えられるというメリットがあります。
特に一人旅の人が多く利用する傾向にあるみたいです。外国人観光客もすごく多い印象があります。
今回の私の旅行はとにかく突発的に決まったものだったので、当然貯金なども一切なく、有り金とクレジットカードを組み合わせて無理やりお金の方は工面しました。(返済が恐ろしい!てか私留学控えてこんなに借金してる場合じゃないでしょう?!)
とにかくコストを抑えたかった私にとって、一泊2000円ちょっと宿泊できるドミトリータイプの宿はとにかくありがたかったです。
まあ、その代わり一般的なホテルより色々なトラブルも起きがちなんですけどね。
1日目・国際通りをぶらぶら
成田空港から那覇空港へ
成田空港の第3ターミナルから、那覇空港へ向けて出発。
LCC利用だったので、チェックインや荷物検査もそこそこスムーズに進んで、特にトラブルもなく搭乗できました。
機内は家族連れが多く、小さな子どもたちの姿もちらほら。離陸のタイミングでびっくりして泣き出す子もいてまるで戦場のような光景が広がっていたけど、本当によく頑張っててえらかった。怖いよね。びっくりするよね。
私はTOEICの勉強をしたり、ちょっとしたバイトの作業をこなしたりして過ごしていました。
那覇までの行きの飛行機はだいたい3時間とちょっとです。
到着したときは雨が降っていて、「あー沖縄、初日から雨か・・・」と少し残念な気持ちに。
でも、空港を出るころにはちょうど雨がやんでいて、傘を使わずにすんだのはラッキー。沖縄の雨はスコール(突然降ってすぐにやむ)に例えられることも多いみたいですが、実際そんな感じでした。
空港に着いたのは午後4時ごろ。
この日は移動で疲れていたし、観光はゆるめにしようと思って、まずは定番の「国際通り」をぶらぶらすることに。
那覇空港から国際通りの最寄り駅「県庁前駅」までは、「ゆいレール」というモノレールを使って移動しました。
これが思った以上に便利で、空港から「国際通り」や「首里城」のような市内の観光スポットをスムーズにつないでくれるし、車窓からの眺めもそれなりに楽しいです。
駅名も少し変わっていて、「あー沖縄来たなあー」って感じました。
ブルーシール

国際通りに着いて最初に立ち寄ったのが、沖縄で人気のアイスクリームショップ「ブルーシール」!
ブルーシールはアメリカ生まれ沖縄育ちのブランドで、地元の人にも観光客にも愛されている定番のお店。
カラフルでポップな、若干アメリカっぽさを感じる店内はいるだけでテンションが上がります。ちんすこうやパイナップル、紅芋など沖縄の特産品を使った個性的なフレーバーがたくさんあるのも特徴です。
メニューにはアイスを載せたクレープもありました。素敵。
種類豊富なフレーバーに目移りしながら、私は沖縄らしく「紅芋」をチョイス。紅芋タルトが有名なのかな?紅芋タルト専門店みたいなお店も見つけました。
やさしい甘さと、ほんのり感じる芋の風味がクセになるおいしさ。めっちゃ芋だ!って感じではなかったです。
滑らかな口当たりで、飛行機移動で体に染みわたる一杯でした。
夏とかもう少し熱い時期はよりおいしく食べられそうです。
島唄ライブwith本場のゴーヤチャンプルー
国際通りの周辺には、沖縄料理を楽しみながら島唄ライブが見られる居酒屋がたくさんあります。
観光客向けのレストランというより、地元の雰囲気が漂う“飲み屋”が多い印象。お酒は飲まなかったのですが、本場の沖縄料理だけでも大満足でした。
今回選んだのは、大好きなゴーヤチャンプルーと白ご飯のセット。
実は子どもの頃からゴーヤチャンプルーが好きで、「いつか本場で食べてみたい」と思っていた夢がひとつ叶いました。
ピーマンは苦手なのに、なぜかゴーヤは好きだったんですよね。不思議。
店内では島唄ライブが20分1セットで行われていて、ちょうど食事中に2回観ることができました。沖縄の伝統的な島唄を何曲か披露してくれたあと、観客からのリクエストにも応えてくれます。
今回は「島唄」や「島人ぬ宝」といった有名曲に加えて、「じんじん」というわらべ歌、さらに「荒波超えて~尖閣諸島~」という領土問題について歌ったインパクトのある歌も聴くことができて、とても印象的な夜になりました。
最後の領土問題について歌った曲は、センシティブな話題なのであまり深くは言及しませんが、歴史やそういった国際問題について自分の国のことなのにちゃんと理解できていないことを改めて実感するきっかけになりました。
留学に行く前にもう少しこの国のことも勉強していかなきゃ、と意識を少し切り替えるきっかけになりました。
屋台村を覗いてみる

つづいて訪れたのは、国際通りから少し路地を入ったところにある「国際通り屋台村」!
名前の通り、小さな屋台風のお店がずらっと並んでいて、それぞれが個性的なメニューや雰囲気を持っていて歩くだけでも楽しいエリアです。
オリオンビールの提灯(水色、白、赤の三色が使われている)の明かりは何とも言えないノスタルジーを感じさせます。
お店のジャンルも幅広く、沖縄そばやラフテー、タコライスといった王道の沖縄料理はもちろん、アジア料理や創作系の一品料理まで、いろんな“おいしいもの”がギュッと集まっている感じです。
にぎやかな音楽と笑い声があちこちから聞こえてきて、歩いているだけでワクワクするような、ちょっとしたお祭り気分が味わえました。うろ覚えですが三線とか弾いてる人もいたような。
屋台村の良いところは、気軽にいろんなお店をハシゴできるところです。
みんなオープンな雰囲気で、ひとりでふらっと立ち寄っても入りやすいし、お店の人との距離も近いので会話も弾みます。
また、沖縄は特に「せんべろ」と呼ばれる「1000円でべろべろに酔える」ようなシステムが有名らしく、1000円出せばお酒2、3杯とおつまみが楽しめるお店もたくさんあるみたいです。
実際、「せんべろいけます!」みたいな看板やポスターを前面に出しているお店も多く見かけました。
今回は満腹だったのと席が満席だったので特に食事はしなかったのですが、沖縄の食と人との距離がぐっと縮まるような、そんな温かい空間でした。歩いて写真を撮るだけでも楽しかったです。
国際通りを訪れたら、ぜひ足を運んでみてほしいスポットのひとつです。
夜の国際通り周辺散歩

その後は国際通り周辺をのんびり散歩してみることに。
どうせ宿もドミトリーで寝るだけなので、なるべく体力があるうちに粘って観光します。
平和通りやその奥にある小さな路地に足を伸ばすと、昼のそれとはまったく違う表情を見せてくれます。
道はやや薄暗く、赤ちょうちんの明かりがぽつぽつ灯る光景は、どこか懐かしくて風情たっぷり。
通り沿いには飲み屋が多く、店先で三線を弾きながらゆるく客引きしているおじさんの姿もちらほら。無理に呼び込む感じではなく、楽しく自然体で演奏しているその空気感が心地よくて、ついつい足を止めて聴き入ってしまいます
また、占い屋さんも何軒か見かけました。
ただ、夜遅くまでやっているわけではないようで、私が通った時間にはすでにシャッターが下りているお店が多かったです。
昼と夜でまったく違う顔を見せる那覇の街。
賑やかだけどどこかゆるくて、ローカルな雰囲気を味わえる夜の散歩は、旅の始まりにぴったりでした。
「手相占い ゆーむち」で人生相談

なんとなく国際通り周辺を歩き尽くした気がして、もう帰ろうかなと思いつつも、なんだか帰るにはまだ惜しい気持ちがあって、ふらふらと平和通りの周辺をさまよっていました。
すると、路地の奥にぽつんと光る「手相占い」の看板を見つけます。
少し怪しげで入りにくい雰囲気もありつつ、なんだか妙に惹かれてしまって、気づけば足が向いていました。
のぞいてみると、和服姿で眼鏡をかけたおじさんが、中でうちわ代わりに服をぱたぱた仰ぎながら暑そうにしていました。
なかなか入りずらい雰囲気に入るかちょっと迷いましたが、「旅の思い出に、こういうのもアリか」と思い切って中へ。
最初の3分間は無料のお試しタイムだったのですが、軽く手のひらを見せた瞬間、「今、人間関係とか進路のことで悩んでるでしょ?」とズバリ言い当てられてびっくり。さらに、割とディープな悩みまで言い当てられたので心の中を見透かされたような気がして、そのまま30分コースをお願いすることにしました。
(今思えばまあ、一人で若い女が夜に占いにやってくる時点で人間関係に悩んでないわけがないか。とも思う。)
話してみると、この占い師さん、いわゆる“当てる”というよりは、半分は人生相談みたいなスタイル。
とはいえ、そのアドバイスがやたらとリアルで説得力がある。
私自身、「将来はライターのようなクリエイティブな仕事をしたい」と思っているのですが、最近入ったクリエイティブ系のコミュニティではなかなか評価されず、周りともなんだか合わない気がして悩んでいたんです。
合わない気がするとはいえ、やっぱりここで頑張り続けるべきなのかな。乗り越えていくべきなのかな。もうやめてしまいたいけど、それは結局逃げになってしまうのだろうか。
そんな話をすると、彼は即答でこう言いました。
「狭い!!!!!
そんなコミュニティで評価されてもされなくても、それが将来の仕事に直結するわけじゃない。
姉さんは“さかなクン”タイプなんだよ。
“好き”に忠実じゃないと力が発揮できないタイプ。
今は小さい枠に自分を押し込めすぎてる。
そんなところでエネルギー消耗してる場合じゃないよ!」
もうこれ占いじゃなくて人生の金言じゃん・・・!と思いつつ、でもその言葉がものすごく腑に落ちました。
手相の話もちゃんとしてくれたんですけど、それ以上に彼の人生経験からくる視点が響いたんですよね。
恋愛のことも、今後の留学のことも、どんな話題でも決めつけたり否定したりせずに、ちゃんと対話してくれたのが印象的でした。
「全員から好かれようとするのは無理。出る杭は打たれる。俺なんて口コミでボロクソ書かれてるけど、気にしないよ」なんて自分の実際の話もしてくれました。彼はへらへら笑ってたけど、あとで口コミを見たら本当に星5と星1ばっかりでちょっと面白かったです。本当にボロクソ言われてた。
占いの最後、ふとした瞬間に彼がつぶやいた「俺の占いは30年後に完成すると思ってる。だから今何を言われようが、誰と比較されようが気にしないんだ」という言葉が、すごく心に残っています。
占い師としてというより、“自分の名前で、自分の力で道を切り開いてきた大人”として、何か大切なことを教えてもらった気がしました。出会えてよかったなと思える、旅のハイライトのひとつです。

ホテルにチェックイン

占いを終えて、少し壮大な気持ちで夜の街を歩きながら宿に向かいます。
ドン・キホーテがある近くの信号でアコギを持ったお兄さんが、沖縄の有名なバンド「かりゆし58」の「アンマー」を弾き語りしていました。
アンマー大好きで、本場でなにかしらの語りで聴けたらいいなあ。なんて思っていたのでとにかく嬉しかったです。立ち止まって聴き入ってしまいました。
彼は27歳で、去年から山形を飛び出して全国を弾き語りして回っているといいます。
すごい勇気だなあ、と驚きました。並大抵の決意でできることではないと思います。私は自分のやりたいことをやりたいようにやりたい一方で、最近は人の目や周りとの歩調を合わせるのに必死。少しはみ出したときの孤独感によく傷つきます。だから、お兄さんのような一人で自分のやりたいことに向かって一直線に行動できている人を、心から尊敬しています。
本当にかっこよかったです。彼の優しい歌声やアコギの響きは日頃の疲れや旅の寂しさを癒してくれました。頑張ってほしいな。これからも。
イヤホンで音楽を聴いていたのですが、たまたま流れてきた24時間テレビのエンディング曲「サライ」が、旅の雰囲気にマッチしていてしんみりとした気分に。自分の悩みやモヤモヤが、少し整理されたような気がしました。
宿はさっきも紹介しましたが、国際通りからすぐのドミトリータイプのホステル。

私が泊まったのは女性専用フロアで、2段ベッドがずらりと並ぶシンプルな部屋。
チェックインを済ませて共有スペースに入ると、外国人観光客たちが楽しそうに英語で盛り上がっていて、初対面なのに友だちみたいに笑い合っている姿がすごく印象的でした。
混ざってみたかったけど、話しかける勇気は出なくて、少し離れた席からその光景を見ていました。でも、それもまた一人旅のいいところ。静かだけど刺激に満ちた夜でした。
洗面台やトイレはずらーと10個くらい並んでいて、特に混んでいて不便することはなかったです。
シャワールームはその奥に。バスタオルは有料で貸し出しがありました。化粧水やクレンジング、歯ブラシといったアミュニティは無料でもらえました。

私のベッドは2階で、中には布団と小さなランプ一つ、そしてコンセントだけがありました。ドラえもんの寝床を想像してもらえたらわかりやすいと思います。ドラえもんの寝床よりはさすがに整ってはいたと思います。
夜は想像していたよりも静かでした。でも、早朝、というか深夜に自分のベッドで荷物の整理をする人の音が響き渡って1度3時くらいに目が覚めてしまいました。
2日目・沖縄ワールド・ウミカジテラス
バスに乗って沖縄ワールドへ

2日目はまるまる観光に使える唯一の日だったので、朝から行動します。
まずは「沖縄の文化を一通り体験したい!」ということで、一通り体験できそうな「沖縄ワールド」と呼ばれるテーマパークに向かいます。
8時ごろに宿を飛び出し、近くのバス停に向かいます。ネットで調べても複雑で、出てくる内容が全然違ったり、時刻表もなんだかよくわかんなかったりでなかなか苦労しましたが、何とかバスに乗ることができました。
最初は「あれ?反対方向のバス乗っちゃったかな?」と思っていたのですが、おとなしく乗っているといつの間にか目的地に着きました。
1時間くらいでしょうか。
ブルーハーツを聴きながらぼんやりと窓の外を眺めて過ごしました。
流れてきた「青空」の「運転手さんそのバスに僕も乗っけてくれないか。行先ならどこでもいい。」がなんだかタイムリーな感じでよかったです。
沖縄ワールド(エイサーライブ・ハブ酒製造見学・琉球ガラス製造見学・三線体験)
長い時間バスに揺られて何とか到着!沖縄ワールドにやってきました!
ここは観光地として有名な場所ですが、想像以上に見どころが多いテーマパークです。「沖縄らしさ」がぎゅぎゅっと詰まっていて、観光にはぴったり!
まず最初に向かったのが「玉泉洞(ぎょくせんどう)」という鍾乳洞。いわゆる洞窟です。

入口から一歩入った瞬間、ひんやりとした空気に包まれて、別世界にワープしたような感覚になります。
中は全長800メートル以上あって、自然が約30万年かけて作り上げた造形がとにかく神秘的でした。ライトアップされた鍾乳石がまるで幻想的なアートのようで、ひとつひとつの名前(「黄金の盃」とか「玉柱」など)を見るのも楽しかったです。
正直行くまでは全然洞窟には惹かれていなかったのですが、色々な説明書きを見ているうちに「洞窟がどうやってできるのか」や「主に生息している動物は蝙蝠であること」など新しい学びがたくさんでかなり楽しかったです。
その外にある熱帯フルーツ園では、まだなったばかりの小さなアボカドや、パイナップル、バナナなどを見ることができました。パイナップルが土から生えてくるのは聞いたことがあったのですが、実際見るのは初めてだったので変な感じでした。面白い。
そして次は1番の目当てだった「エイサー」のライブパフォーマンスを見に行きました。1日に3回くらいショーをやっているみたいです。
太鼓の音とともに始まった演舞は、観客席のすぐ目の前で繰り広げられて迫力満点。演目はよく見るような抱えて踊るような太鼓から、全身を使ってたたくようなバカでかい太鼓、そして獅子舞や伝統的な踊りなどなど大満足でした。
そして、少しほっとしたのが「琉球ガラス工房」のエリア。職人さんたちがガラスのコップや器を作る工程を見学することができます。
職人さんたちが目の前でガラスを吹いて成形していく様子は、ずっと見ていられるくらい繊細で美しかったです。一切無駄のない動き・連係プレーはまさに職人技。少し振り回すだけで、さっきまで真っ赤だったガラスが冷めて硬くなっていました。時間の制約がある中で、ぱっぱと
中のお土産屋さんでたくさん琉球ガラスを使ったユニークな商品が売られていたのですが、今回は予算の関係で購入は断念。
次に向かったのは、ちょっと異色な「ハブ博物公園」。正直ハブにあんまり興味はなかったけど(笑)、展示が思ってた以上に面白くて、特にハブ酒の製造工程の見学は印象的でした。ガラス瓶の中でとぐろを巻くハブの姿は、ちょっとギョッとするけどインパクト大。臭いとか味は想像しただけでむせそうだったけど、地元では疲労回復や滋養強壮に効くって言われてるらしいです。
最後に体験したのが「三線(さんしん)」の演奏体験。三味線に似た沖縄の伝統楽器で、おいてあった楽譜を見ながら簡単なフレーズを弾いてみました。最初は指が全然動かなくて苦戦したけど、音が出たときのあの「ポロン」というやさしい響きがすごく心地よかったです。
思ったより軽くて扱いやすい楽器で、音の柔らかさにちょっと癒されました。こうやって実際に触れてみると、沖縄の文化が少し身近に感じられてうれしい。

沖縄ワールドはただの観光地じゃなくて、沖縄の自然、伝統、文化がギュッと詰まった学びと体験の宝庫みたいな場所でした。「とりあえず行ってみるか」くらいの気持ちで向かったけど、実際には一つ一つが濃くて、ちゃんと自分の中に残る体験ばかり。まるで小さな沖縄旅行をもう一度したような満足感でした。
ウミカジテラス
思いのほか沖縄ワールドを早めに見終えたおかげで、午後はたっぷりと自由時間ができました。
そこで、せっかくの機会にもう少し沖縄を満喫しようと思い、バスで約1時間かけて「ウミカジテラス」へ足を運ぶことに。
ウミカジテラスは那覇空港のすぐ近くにある観光スポットで、白い壁が特徴的な開放感あふれるエリアです。小高い丘の斜面に沿って並ぶ白い建物には、沖縄ならではのおしゃれなカフェや雑貨店、グルメショップなどが集まっていて、歩いているだけでもワクワクします。
目の前には海が広がっていて、テラス席からは青い海と飛行機の離着陸を同時に眺めることができるのも魅力のひとつ。多くのお店が屋外席を設けているため、潮風を感じながらのんびりと過ごすにはぴったりの場所です。

この日はあいにくの雨模様でしたが、それでもウミカジテラスの白い景観は印象的で、晴れた日ならきっと写真映え間違いなしのスポット。今回は一人旅だったため、あまり写真は撮りませんでしたが、友達と訪れたら思わず撮影したくなるフォトジェニックな場所がたくさんありました。
散策の途中ではジェラートと、トロピカルジュースでちょっと一息。
沖縄ならではの素材を使った味は、旅の疲れをすっかり癒してくれました。
思いがけず訪れることになったウミカジテラスでしたが、思い出に残る素敵な時間を過ごすことができました。

壺屋けむちん通り

ウミカジテラスで過ごし、国際通りに戻ってきてもなお時間があったので、近くの「壺屋けむちん通り」を歩いてみることにしました。
壺屋やちむん通りは、その名の通り焼き物屋さんがずらーっと続く趣あるの通りです。「やちむん」とは沖縄の方言で「焼き物」を意味し、このエリアには昔ながらの工房やギャラリーから、かわらしい今風のギャラリー、カフェまでが立ち並び、歩くだけでも沖縄の伝統文化を感じられます。
石畳の道と赤瓦の屋根が続く風景はどこか懐かしく、ゆったりとした時間が流れています。
同じ「壺」や「焼き物」を売っていてもそれぞれのお店でテイストが全然違うので見ていてとても楽しいです。
正直、最初は「そんなに焼き物とか興味あるわけでもないからなあ・・・」とここに来るつもりはなかったのですが、見てみるとそれぞれの作品から作者の工夫や気持ちがにじみ出ていて、面白かったです。
1つ1つの作品は高価だったので、貧乏旅行中の私には手が出せなかったのですが、いつかBIGになったら買いに来たいです。
さすらいの小田で手相占い
なんだかんだ沖縄旅行で1番楽しみにしていた要素、「占い」
1日目でもふらっと立ち寄ったのですが、実は事前に予約をしていた占い屋さんがあります。
どうやら国際通り周辺で有名らしい「さすらいの小田」と呼ばれる占い師さんに見てもらいました。
手相だけでなく、年齢や誕生月を聞かれ、それに合わせてどんどん占ってもらいます。
結果から言うとさんざんでした笑
「あんたダメな男に引っかかりやすいからマチアプとかやっちゃだめよ!」
「ギャンブルとかはまるタイプだからそういうのからは意識的に離れていないとだめだよ。」
「お金貸したらだめだよ!!!!取り返せないよ!!!!!」
1つもいいことなかったです笑笑
ひどいもんだ。
最後に「あなたは表舞台に出るタイプじゃなくて、仕事は裏方かな」
と言われたのですが、
私は表舞台に出たい!!!!!!
逆になんか、自分のやりたいこととか性格とかが「そうじゃない!」っていうところから見えてきた気もします笑
結果は散々だったけど、楽しかったのでよしとします。
イラブチャーとソデイカの刺身

だいぶ疲れてきたので、国際通り沿いの居酒屋でお刺身だけ食べて帰ることにしました。
今回食べたのが、沖縄では「イラブチャー」と呼ばれている「ナンヨウブダイ」の刺身。そして、「せーいか」と呼ばれる「ソデイカ」の刺身。そしてご飯です。
両方とも沖縄の有名なお刺身です。
イラブチャーはこりこりしていて少しかみ切りにくかったけどおいしかったです。ソデイカは割と普通のイカのお刺身って感じでした。
醤油?について食べるのですが、しょうゆはちょっとすっぱい味がしました。関東みたいなしょっぱい感じではなかったです。
あとあとイラブチャーは魚の状態の写真をみてぎょっとした(さかなだけに)のですが、なかなかいかつい見た目をしていました。
立ったまま入れる温泉「りっかりっか湯」
おなかもいっぱいになったことだし、そろそろ帰ろうかな、と思ったタイミングでマップを見ていると、近くに温泉があるのを見つけました。
「りっかりっか湯」いう温泉です。
温泉・銭湯大好きだし、まだ時間も早いことだし、ということで寄っていくことにしました。
ここは立って入る温泉があるのが特徴らしく、ちょっと珍しいなと思いながら中へ。
実際に入ってみると、想像以上にバリエーション豊かな湯船が並んでいました。びりびりと電気が流れる電磁波風呂や勢いのあるジェットバス、話に聞いていた立ち湯もあり、思わず長風呂してしまいそうなほど楽しい設備ばかりでした。
そして何より印象に残ったのが露天風呂。とはいえ本格的な庭園風のものではなく、小さなスペースに湯船があるだけの簡素な造り。ただ、照明がほんのりと黄色く、水面に揺れる光が幻想的な雰囲気を演出していて、ちょっとした非日常感を味わうには十分な空間でした。
人も少なく、静かだったので、ぼーっと考え事をするにはぴったり。
2人の占い師さんから言われた言葉や、旅で感じたこと、考えたことなどをじんわり自分のなかで咀嚼していきます。スマホもない、パソコンもない、話しかけてくる人もいない。最高の一人時間でした。
旅の中で思いがけず見つけた癒やしの時間に、心も体もふっと軽くなったような気がしました。沖縄の街中でこんなにのんびりできる温泉に出会えるとは思っていなかったので、嬉しい発見になりました。
ホテルでちょっと事件
その夜は旅の疲れもあって、23時ごろにはベッドに入ってぐっすり眠るつもりでした。ところが、予想外の出来事が起きました。
泊まっていたホテルの二段ベッドの下の階の人が、吐いてしまったんです。
もちろん体調を崩してしまうことは誰にでもあるし、責めるつもりはありません。でも、その対応の音が思った以上に大きく、眠れるような状況ではありませんでした。
えずく声や片付けの音、管理人さんが対応する声が響き渡り、まるで自分のすぐ隣で起きているかのよう。ようやく管理人さんが去った後も、下段の人はずっと苦しそうにえずいていて、心配した何人かが声をかけていたものの、本人は「あ、もう吐かないんで」と繰り返すだけでした。
その後も片付けの物音や、残ったにおい、空間全体に漂う気まずさと不安感で、とてもじゃないけど眠れる状態ではなく。
最初は我慢しようかとも思ったのですが、さすがに限界を感じて、フロントに抗議に行くことにしました。正直、こういう場面でクレームを入れるのはあまり得意ではないし、できれば避けたいところ。
でも、自分もお金を払って滞在している以上、安心して眠れる環境を求めるのは当然の権利だと思い、意を決して助けを求めることにしました。
最初はへらへら対応されたので、少し強めに「ねれないんです。一回ちゃんと対応してほしいんです」というと、私のベッドを変えて、モーニングのドリンクをサービスして、そしてちゃんと謝罪をもらうという対応をしてもらえました。
管理人さんは悪くないので、謝られると申し訳ないな・・・とも思ってしまったのですが、ちゃんと対応してもらえたのでいってよかったです。
逆に、しっかり言えなかった人はなあなあな対応をされていました。
やっぱり、ちゃんと自分の権利を主張すること、助けを求めることって大事なんだなと実感しました。
旅先でのこうしたトラブルは想定外ですが、思い切って声を上げることの大切さを改めて実感する出来事でした。
3日目・国際通りと那覇空港
3日目は12時には空港に行かなければならなかったのと、目が覚めたのが9時ごろだったため、チェックアウト後は近くの国際通りを最後にぶらぶらしてすぐ空港に行くことにしました。
カフェや朝ごはん屋さんなどもあったのですが、そんなにおなかが空いていたわけでもないのでもう一度「ブルーシール」でアイスを食べることに。
初日は「紅イモフレーバー」を食べたので、今回は「塩ちんすこうフレーバー」を注文してみました!
正直ちんすこう自体あんまり食べたことがなかったのでちんすこう感はわからなかったのですが、塩っぽいクリームの中にクッキー(これがちんすこうだと思う)が入っていておいしく食べられました。
食レポ下手ですみません。しょっぱくておいしかったです。
その足でゆいレールを使って空港に向かいました。
沖縄旅行を終えて

今回の旅を通して、いくつかの学びや気づきがありました。
まずひとつは、私は無意識のうちに、普段から周囲の人や環境に対して多くのエネルギーを使ってしまっているのかもしれない、ということです。
旅行中は言ってしまえば全員知らない人。長い期間での人間関係の構築が必要ない人たちしかいません。だから、人目を気にせず、自分の思ったように自由に行動することができました。自分でもびっくりするくらい。
東京にいると、私は「どこかで誰かが見ているんじゃないか」みたいな無意識的な圧迫感を感じます。人の目を気にすることなく楽しいはずの旅先であっても、自分の心と体の疲労感にしっかり目を向けることの大切さを改めて実感しました。もう少し、自分を第一に考えていいのかもしれません。
また、今回占いにも触れる機会がありましたが、その中で感じたのは「口コミはあくまで参考程度」ということ。どれだけ評価が高くても、自分との相性や受け取り方次第で印象は大きく変わります。占いの内容が良かった・悪かったというよりも、それをどう受け止めるか、自分がどう行動するかが大事なのだと思います。
さらに、ホテルでのトラブルなども含めて、旅先では予期せぬ出来事が起こるもの。その中で「我慢せず、適切に助けを求めること」も大切な力だと感じました。
普段なら遠慮してしまいがちなことも、旅の環境下では自分の安心や快適さを守ることが優先されるべきです。
声を上げることは、わがままではなく、自分を大切にする行為なのだと少しずつ理解できるようになりました。
こうした一つひとつの出来事は、ただのトラブルや失敗ではなく、今後の自分にとってのヒントや学びになっている気がします。
