みなさん、世界でたくさんの人に話されている言語は何ですか?と聞かれたら、真っ先に出てくるのは英語や中国語ですよね。
英語や中国語と並んでスペイン語の話者人口が非常に多いのをご存知でしたか?
実は、スペイン語を公用語としている国は全部で21カ国もあるんです!
つまり…大学でスペイン語を勉強して話せるようになれば、必然的に21カ国をスペイン語1本で旅することが可能になっちゃいます。
今日は、メキシコ留学経験者の筆者が、スペイン語とスペイン語圏の国の魅力について紹介します!
実はよく聞くこれもスペイン語
¡HOLA! オラ!(こんにちは)
ADIÓS アディオス(さようなら)
AMIGOS アミーゴス(ともだち)
これらはみんなスペイン語!
スペイン語って難しいんじゃないの?
そんなイメージを持つ皆さん、実は、スペイン語は「日本人が発音しやすい言語」と言われているんです!
ñ(ニャ行)や r を巻き舌で発音したりと多少見慣れない音ありますが、ほぼすべてのことばはアルファベットをそのままカタカナ読みすればあっという間にネイティブスピーカーになることが出来ちゃうんです!
Comunicación コムニカシオン(意味:コミュニケーション)
Estacionamiento エスタシオナミエント(意味:駐車場)
Starbucks スタルブクス(意味:スタバ)
BurgerKing ブルゲルキング(意味:バーガーキング)
えー!こんなにそのまま読みでいいの!?
いいんです!
笑ってしまうくらい、スペイン語はアルファベットそのまま読みます。もしかしたら、英語のスピーキングが苦手な方は、スペイン語を習得する方が早いかも…?
これを見ていると、なんだか少し簡単に見えてきませんか?
スペイン語を学ぶメリット
日系企業が多く進出している
レバレジーズキャリアによると、今メキシコに進出している日系企業はなんと1000社以上もあるそうです。そのためラテンアメリカ地域では通役職をはじめとする日本語×スペイン語を使った仕事の求人がここ数年間で急増しています。
また、スペインにも200社以上の大手企業が進出しており、バルセロナやマドリードを中心に花王や日産自動車、JTB、いすゞ自動車、マツダなどが有名です。
正直、英語を使って仕事が出来ても、自分の代わりは山ほどいるような世の中になっています。
そこで、英語+1言語が話せる社会人はなかなかいないため需要が高くなります。
ましてやスペイン語は4億人以上が話す世界的な言語なので、強みになること間違いなしです!
英語とあわせて勉強しやすい
- 日本人がそのままカタカナ読みすればいいアルファベットであること
- 地理的に単語の多くが英語に似ていること
この2つが、スペイン語と英語の同時学習をおすすめする理由です!
私のメキシコ人の友達が「日本人が話すスペイン語は本当に発音がきれい。アメリカ人やドイツ人、フランス人の話すスペイン語は、母語の発音が邪魔をして少し変な感じになっている」と言うくらい、日本人はスペイン語に向いているんです!
ラテンアメリカ地域はアメリカのすぐ近くにあるため、使うスペイン語に外来語が多いです。
futból(サッカー)、computadora(パソコン)、café(コーヒー)、
melón(メロン)、información(情報)、hamburguesa(ハンバーガー)、Septiembre(9月)、sandaria(サンダル)など
アクセント記号を入れるだけでほとんど英語と変わらない単語が多いです。そのため、全く新しい言語を学ぶということはなく、何となく意味が推測できる状態から勉強を始められるのがスペイン語のいい所です。
20カ国無双、5億人と会話ができる
冒頭にも書きましたが、スペイン語の魅力はなんといっても話者数の多さです!国連の公用語でもあり、インターネット利用者数も英語、中国語に続く第三の言語です(スペイン語勉強.comより引用)。
また、アメリカにはヒスパニックと呼ばれる人々がたくさん住んでおり、カリフォルニア州やフロリダ州などの有名な土地にもスペイン語と英語のバイリンガルが多く暮らしています。
そんな人たちもあわせると、世界中で HOLA! と一声かけてコミュニケーションが取れるひとが5億人近くいる計算になります。これ…モノリンガルの日本人からすると本当にすごいことですよね!
お互いに勉強した英語で表面上の会話しかできない、そんな堅苦しい世の中を変えていくために、スペイン語を母語とする人とスペイン語で交流が出来るようになることは本物の国際交流だと私は思っています!
スペイン語を話す国一覧
ここからは、スペイン語を習得すれば旅することが楽しくなる国を紹介していきます!スペイン以外にも、魅力的で今すぐ行きたくなる場所が盛りだくさんです!
21カ国もあるので、今から「コロナ明けに行きたい国リスト」を作ってみてくださいね。きっとスペイン語を少し勉強するだけで、その夢が一括で叶うはずです!
ヨーロッパ地域
といってもスペイン1国のみですが、この国で世界的な言語が生まれたと思うと、やはり1度は言っておきたいですよね!
スペイン
日本で勉強できるスペイン語は、当然スペインで話されているスペイン語です。バルセロナやマドリードなど、サッカーファンなら行きたくてしょうがない憧れの国ですよね。
写真は建設途中のサグラダファミリア、世界遺産です。また、パエリアやアヒージョ、ピンチョスやサングリアなど、スペインは世界的に有名な料理が多いので、おしゃれなバルでディナーもしたいですね。
ラテンアメリカ地域
ラテンアメリカは治安が悪い・貧富の格差が激しいといったイメージがぬぐえないのはわかります。実際に起きているわけですから。
それでも、南北に広がる18の国で見られる大自然、見ごたえある新・旧市街、カトリック行事など、似ているようでそれぞれ特徴が異なる魅力あふれる地域です!人生で1回は、ラテンアメリカの国巡りをしてみたいと思ってもらえるよう、いい所をたくさん紹介していきます!
メキシコ
タコスで有名なメキシコ。ラテンアメリカ地域で最もスペイン語話者が多い国です。メキシコのイメージと言えば、とんがり帽子、サボテン、ちょびひげのおじさんがマラカスをシャカシャカしている印象が強いような…
写真は、ディズニー映画でさらに有名になったグアナファトという観光地です。カンクンというリゾート地も有名ですね。メキシコでは毎年11月に死者の日と言って、ご先祖様をこの世に迎え入れるお祭りが開催されます。
アルゼンチン
アルゼンチンもスペイン語なんだ~!と思った人、そうです!ラテンアメリカ地域はブラジル以外すべてスペイン語圏です。アルゼンチンの首都はブエノスアイレスで、スペイン植民地時代の古き良き街並みが見られます。
世界遺産のイグアスの滝、アンデス山脈、パタゴニアなど、大迫力で雄大な自然を見ることができるのも、伝統文化のタンゴという踊りの発祥もここ、アルゼンチンです。
ペルー
世界遺産のマチュ・ピチュ遺跡、ナスカの地上絵があるのがペルーです。また、チチカカ湖やレインボーマウンテンなど、写真映えする自然スポットも多数見られます。
インカ帝国はじまりの地といわれており、ラテンアメリカ地域の中でも歴史的魅力の多い国です。首都のクスコはスペインとインカの文化が混ざり合った建造物が多く残っています。
チリ
筆者はモアイ像がチリにあることを最近知りました!(笑)
南北に細長いチリは、赤道にも南極にも近く、雄大な自然に囲まれつつ南米のなかでは治安が良いと評判だそうです。
世界一きれいな星空が見れることで有名なアタカマ砂漠で、他では絶対に見られない天の川の絶景を望むことが出来るんです!
キューバ
カリブ海の真珠と呼ばれるほど、美しい海が魅力のキューバは町並みもカラフルでとても人気な観光地です。治安も良く物価も安いそうで、旅行初心者でも安心して楽しめる国です!(でも100%安心してはダメです!)
世界史を勉強していた人ならわかるかもですが、キューバはアメリカと国交を断絶していた期間が長いため、ラテンアメリカ地域にしては珍しくアメリカ発のチェーン店が少ないです。反対に、地元愛溢れるローカルな飲食店が多いということです!
ドミニカ共和国
先ほどに続き、またまた海のきれいな国です!観光客が多い白浜のプンタカーナビーチ、バヴァロビーチもあれば、山の奥にひっそりとある洞窟に広がる透き通った湖ホヨ・アズールにダイビングできたりします。
首都はサントドミンゴで、ラテンアメリカ地域にいながらヨーロッパ風の街並みを楽しめます。カリブ海の壮大な海と欧州文化の良いとこどりが出来る贅沢なリゾート・アイランドです!
コロンビア
ここからは、コーヒーの国が続きます(笑)内戦などが多く、危険なイメージがある国ですが、とにかくカラフルでかわいい町並みが広がり、世界遺産のカルタヘナという旧市街リゾートも人気スポットです。
もちろんコーヒー農園もたくさんあり、都市部からアクセスしやすい場所にあるコロマコーヒー農場では、観光がてら本場のコーヒー豆を購入することも出来ちゃいます!
グアテマラ
グアテマラコーヒー、ガテマラコーヒーというのを聞いたこともあるのではないでしょうか。都市部もコロニアルな町並みが広がっていて、映画の舞台になることも多々あるそうです。
この国はマヤ文明の遺跡が多く残っており、最大規模の世界複合遺産のティカル遺跡がこちらです。まるでインディージョーンズの世界観が楽しめます!
コスタリカ
以前、「コスタリカに学ぶ経営学」みたいな本を読んだことがあるくらい、観光業と自然保護に注力しており、なんと地球幸福度数1位を3回連続で獲得している国なんです。
中米の自然の宝庫と呼ばれていて、熱帯雨林のモンテベルデ自然保護区、他ではなかなか見られないハミングバードギャラリーなどがあるので、1度は訪れてみたいエコツーリズム発祥の地です。
パナマ
世界の十字路と呼ばれるパナマ運河は大西洋と太平洋を結び、世界貿易の重要な役割を果たしています。運河クルーズツアーなどもあるので、その歴史を知りたい人はぜひ。
マイアミやNYを思わせる高層ビルが並ぶ新市街(パナマシティ)から、植民地時代の古き良き旧市街(カスコ・ビエホ)までが同じ国内にあるのが魅力です。治安のいい場所もあれば悪いところもあるので、パナマに限らず観光の際は注意しましょう!
エクアドル
RETRIPによると、エクアドルは「退職後に移住したい国ランキング」で1位を獲得したことがあるそうです(笑)!赤道直下にあり、熱帯雨林のアマゾンジャングル、特殊な気候のガラパゴスが有名です。
首都のキトは歴史地区として人気で、ステンドグラスと尖塔からの見晴らしが良いバシリカ教会やサンフランシスコ修道院などがあります。この国に来たなら、赤道記念碑と赤道博物館に行くのは必須です!
プエルトリコ
マイアミから飛行機で2時間のところにある、ラテンとトロピカルが融合した国。400近くのビーチがあり、毎日違う海に出かけることだってできます。中でもルキロビーチは人気が高く、プエルトリコの太陽の都として知られています。
高級リゾートエルコンキスタドールや西岸のクラッシュボートビーチなど、岩礁で守られた海で優雅にシュノーケリングをして楽しめます。また首都サンフアンにある旧市街は、見ごたえある色鮮やかな建物が多いです。
ベネズエラ
世界一の落差を誇るエンジェルフォールは、12月~3月がベストシーズンだそうです。あまりの高さから水が落ちるため途中で霧となり、滝壺はないんだそうです!
聖ペテロを祭る行事が無形文化遺産にも登録されており、伝統音楽やダンス、衣装が特徴的です。さらに、「美人が多い国」と呼ばれているベネズエラ。ミス・ユニバース・コンテストで優勝者を多く輩出しているという意外な記録もあります!
エルサルバドル
真面目で働き者が多いことや、多発する自然災害に立ち向かってきた経験などから、「中米の日本」とも呼ばれているそうです。治安が悪いイメージがありましたが、もう親近感がわきますね。
首都のサンサルバドルには全人口の3分の1が集中しており、火山の頂上が国立公園となっているエル・ボケロンや、天井一面に貼られたステンドグラスが七色に輝くロザリオ教会など、面積の小さい国とは思わせない名所が盛りだくさんです。
ボリビア
1番人気はウユニ塩湖!写真で1度は見たことがあるのではないでしょうか。見ごろは、雨季の11月から4月。ツアーも開催しているそうですが、都市部から8時間もするそう。ラテンアメリカで2カ国しかない内陸国で見られる絶景です。
都市部ではミテレフェリコといってロープウェイが公共交通機関としてつかわれているので、きれいな町並みを見ることが出来ます。ボリビアはとにかくカラフルな刺繍がおしゃれな民族衣装が有名で、可愛い刺繍のお土産がたくさんあります。
パラグアイ
親日国パラグアイの首都はアスンシオンで、南米のなかでは比較的穏やかな雰囲気のある国です。日系人経営のお店やレストラン、ホテルもあるそうです。また、この国はマテ茶が有名です。
3国にまたがって世界最大級のパンタナル湿原では、日本で名前に馴染みはありながら絶滅危惧種のジャガーやコウノトリ、カワウソ、カピバラなどの珍しい動物に出会えると話題だそうです!
ウルグアイ
美しい建築の街モンテビオは平均気温が年間通して18℃前後で大変過ごしやすい地域です。都市部にはポシートビーチや独立広場、ランブラ通りなどイマドキのお出かけスポットが多く、観光客だけでなく地元住民にも愛される街です。
西部にはなんと温泉が有名なサルトという都市があり、なかでもダイマン温泉というリゾート地にはキャンプ場やホテルが併設された大規模レジャー施設となっています。まさかラテンアメリカにも温泉があったとは…
ホンジュラス
ここではあえて日常らしいカラフルな市場の写真を載せていますが、ホンジュラスにあるコパン遺跡という南東部の遺跡は、マヤ文明の数々の遺跡の中でも研究者たちが絶賛するほど美しく洗練された建築様式を誇ります。
ちなみにこの国について調べていたら、「残念ながら中米で危険な国ナンバーワン」とでてきました(涙)。夜の街、交通機関など、細心の注意を払ったうえでの訪問にはなりますが、リゾート地ウティラ島やロアタン島など、格安でカリブ海の絶景を見られる観光地が魅力的です。
ニカラグア
なんといっても火山の多い国で、マサヤ火山国立公園は首都から車で30分ほどで火口まで行ける人気観光スポットです。噴火口に5分以上とどまらないようにという注意書きがあるそう。ここまで近くで火山を感じられるのはニカラグアの特権です。
首都はマナグアで、近年観光地として力を入れているのがサルバドール・アジェンデ港というカラフルなリゾート風の港です。遊覧船に乗って周辺にそびえる火山を見渡すことも出来ちゃいます。
アフリカ地域
アフリカにも唯一1カ国のみ、旧スペイン領だった、スペイン語を話す国があるんです!
赤道ギニア
アフリカの中央部、カメルーンとガボンに挟まれた小さな国です。海底油田を有していて、学校教育ではスペイン語、第二言語で英語や仏語を学びます。都市部はインフラが充実しており、インターネットもデータ通信も普及しています。
手つかずの自然が豊富に残されており、それが興味をそそる、どこか中南米と似た雰囲気を持つ国です。首都マラボから50キロのところにあるアリーナブランカは名前の通り、白い砂浜と青い海が楽しめます。西部のモンテアレン国立公園はアフリカの動物が間近に見られる観光地です。
まとめ
このブログを読んで、思っていた以上にスペイン語って広く使われているんだな!と感じていただけ他でしょうか。
今のご時世、ましてやヨーロッパ、中南米、1番避けたいゾーンかとは思いますが、コロナが明けたら真っ先に海外数カ国へ飛び出せるよう、今からスペイン語を学習してみてはいかがでしょうか?