やはり皆さんが気になるのは「大学にどう入るか」よりも「大学に入ってからどんな生活を送っているのか」ではないでしょうか。
そこで今回は謎のベールに包まれた鹿屋体育大学生の一週間(授業や部活動など)の生活を1年生のころから4年現在のものまで全てお見せしたいと思います。
「やっぱり体育大学だから身体動かす系の授業多いのかなぁ…」や「授業ってどのくらい詰まってるんだろう…」など皆様なりの視点で楽しんでいただければと思います。
目次
基本スケジュール
まずは鹿屋体育大学の基本的な時間割を紹介したいと思います。
1時限目 | 8:30-10:00 |
2時限目 | 10:10-11:40 |
昼休み | 11:40-12:40 |
3時限目 | 12:40-14:10 |
4時限目 | 14:20-15:50 |
5時限目 | 16:00-17:30 |
基本知識として、大学の講義は1コマ90分です。高校時代のほぼ倍です。それに対して授業の間の休み時間は高校時代と変わらず10分となかなかタフなスケジュールとなっています。
他大学だと「7時限目、8時限目まで授業が詰まっていてすべての授業が終わるのは21:00くらい…」という噂も耳にします。
しかし、鹿屋体育大学は【MAX5時限目まで!】しかも5時限目に授業があることはほとんどないです。
遅くとも17:30には授業がすべて終わるのでその後は部活動に行ったりアルバイトに行ったりと自分の時間を大いに満喫することができます。
朝の1時限目が始まる時間は大学によってまちまちですが鹿屋体育大学は8:30から1時限目が始まります。これは他大学に比べて早いほうではないでしょうか。でも慣れればなんてことありません。
私自身の生活
ここからは1年生から4年生までの私自身の一週間の授業とどんな感じで過ごしていたかを紹介したいと思います。
1年生
1年生を総括するとするなら「大学生活に慣れるための期間」といったところでしょうか。
当たり前といえば当たり前かもしれませんが1年生のこの時期で大学生活のリズムや授業への耐性が決まるといっても過言ではないかもしれません。
程よく授業が入っていて空きコマもある。レポート課題もそんなに大変なものもないが全くないわけではない。という何とも絶妙なバランスの取れた学年だったと思います。
授業
1年生の頃の時間割です。
わかりやすいようにどの大学でもあるような科目(いわゆる一般教養科目)には赤色、体育大学らしい科目(いわゆる専門科目)には青色、実技科目には黄色のマーカーをつけています。
どうでしょうか?意外と黄色以外の色がついている座学(講義形式の授業)が多いなと感じる方が多いのではないでしょうか。そして先ほど話した通り空きコマも程よい感じにあります。
このころの授業の内容としては本当に基礎的な内容を学びます。
ざっくり言うと身体のつくりのことやエネルギーってどうやって供給されるの?といった人体についてのことから、いいコーチってどんなコーチだろう?といったスポーツ指導的なことを学びます。
そして、1年生の頃には必修科目がたくさん隠されているので注意が必要です⚠
必修科目とは、この科目を取らないと実習に行けなかったり酷いときには進級・卒業に関わることになる重大な科目となります。
他大学もそうかもしれませんが、1年生の頃は履修する科目がみんなほぼ同じなので友達とよく相談しながら履修することをお勧めします。
しかし、鹿屋体育大学は体育学部しかないので開講している授業数は少なく、低学年の頃は開講している授業をすべて履修していれば大丈夫です(笑)
部活動
体育大学の魅力と言ったらやはり部活動に尽きます。
鹿屋体育大学に入学してくる学生は高校生の頃に何かしらのスポーツを行っている人がほとんどなので高校時代のスポーツを続ける人が多いです。
ただしセパタクローや海洋スポーツなどの種目は大学から始める人も多いようです。ぜひ入学した際には検討してみてはどうでしょうか。
私は高校までずっと水泳をやってきたので鹿屋体育大学水泳部に入部しました。
水泳部は日曜日以外の週6日活動しており火曜日と木曜日は早朝練習があったので4:45起床でした。
水泳部以外にも朝練習をしている部活は多いので鹿屋体育大学の朝は早いという印象です。
入学した当初は早起きと授業とのバランスをとるのが大変でしたが、空きコマの時間を使ってうまく休むようにしていました。
課題
大学生は授業によってレポート課題が課されることが多々あります。これは他大学であろうと体育大学であろうと避けることのできない道になります。
1年生の頃の課題の内容としては自分の経験に関するレポートやどんな大学生活にしていきたいかのような内容が多かったです。
最初は1,000文字のレポート課題でも大変でしたが不思議なことにレポートを書くことに慣れていきました。
空きコマ・休み時間
大学生になって一番変わることといえば空きコマの存在ではないでしょうか。高校生までは学校に行ったらずーっと授業がありましたが、大学生になると自分に必要な授業がない時間帯は休みになります。
1コマ空きコマがあると90分間休み時間ができるのでこの時間をいかに有効に使うかが大学生活のカギになるといっても過言ではありません。
入学した当初は大学の90分授業による疲労により空きコマは家に帰り、死んだ魚のようになっていました。
しかし課題が増えてくるとそういうわけにもいかずパソコンに向き合う時間が徐々に増えてきました。
2年生
2年生は「大学生活の厳しさを知る学年」だと感じます。
授業も本格的に専門分野の内容がゴリゴリに出てきますし、レポート課題などもヘビーなものが増えてきます。
そのうえ授業数も1年生の頃に比べると格段に多くなり、空きコマの時間にレポートをするという時間も削られることになります。
いわば、時間の有効活用が1番重要な学年だと思います。
授業
2年生の頃の時間割です。
2年生は前期も後期も授業が多く入ってきます。
私は教員になるつもりはなかったので教員になるための授業はあまり取っていなかったためこの授業数で抑えられています。
教員になりたい人はあと2,3コマは多く授業を受けることになります。
授業の内容としては1年生の頃に学習した基礎的な内容をもとにさらに体育やスポーツの専門的内容の理解を深めていくような授業が中心となります。
例えば1年生の頃の学習したエネルギー供給系の知識をもとに、どのようなトレーニングを積むことでそのエネルギー供給系が発達するかを学ぶ感じです。
3年生からはゼミも始まってくるので2年生までの授業内容で体育の中でどの内容に興味が湧いたかを見極める必要があります。
部活動
部活動は2年生になると大学に入って初めて後輩という存在ができます。また、3年生や4年生から1年生の指導を任されることもあり、部内で非常に重要なポジションになることも多くあります。
1年生の頃は授業数もそんなに多くなく、学校と部活のバランスもうまく取れる人は多いと思います。
しかし、2年生になって授業や課題が多くなり責任も1年生の頃よりも多く背負うことになるのでこの1年間でどう部活動のバランスをとっていくかは4年間の中で重要です。
私自身、2年生の後期から大会のエントリーや学外の責任者とのやり取りを任されるポジションを任されました。
失敗はありましたが、まだ2年生ということもあり先輩にたくさんサポートしていただきました。まだ失敗がされるこの学年のうちにたくさん挑戦することが大切だという教訓を得ることができました。
課題
2年生になると1年生のころとは比べ物にならないくらいたくさんのレポート課題が課せられます。
主な内容としては、授業内で出てきたキーワードについて自分の経験に基づいて自分の身体運動への理解を深めていくといった内容が多いです。
他大学と比べて自分の経験に基づいて書くレポートが多いので書きやすいといえば書きやすいほうかもしれません。しかし、毎週のように課題が課されるので「後でいいや」と思ってしまうと授業直前になって大慌てしたり最悪の場合単位を落とすことになります。
大学の課題に関わらずやらなければいけないことは早めに取り組むようにしよう。と考える機会にもなりました。
3年生
3年生ともなると人によっては授業数や課題数が一気に減ることになります。
しかし、3年生のうちに自分自身を見つめなおす時間を作っておかないと次の年の卒論や就活に大きな影響を及ぼすことになります。
私の総括としては3年生は「卒業への最後の準備期間」だと思います。
授業・ゼミ
授業自体は少ないですし1日授業がないという日も出てきます。
教員志望の人たちはもう少し多めに授業を取ることになりますが、1,2年生の頃に比べればなんてことありません。
しかし3年生からはゼミの存在が出てきます。ゼミとは自分が興味を持った分野の教授のもとについて卒業研究に向けてもっと専門的な内容を教えてもらう場になります。
ゼミでは少人数で、本当に専門的な内容の勉強をすることができます。私はスポーツ情報系のゼミに所属していますが、実際にセンサや大掛かりな機械を使った測定を行って分析まで実際にやってみるといった鹿屋体育大学でしかできないようなこともゼミでやっています。
自分の興味のあることだけを学ぶことができますので、ここからが大学授業の醍醐味といった側面もあると思います。
ただ、ここで注意してほしいのは自由になった分、自分から何か行動を起こしていかないといけないということです。
ゼミでは先生にもよりますが、あまり先生のほうからあれこれ言われることは少ないです。自分で課題を見つけ、自分で解決方法を考える。そのサポートとしてゼミ指導教員がいる。といった感じです。
普段の授業とは違い何も考えずにただゼミに出席するだけでは何も学びを得ることはできません。3年生になるまでに明確な目的を持っておくことが大切だと思います。
部活動
部活動ではもう上級生は4年生しかいませんのでチームの中心的存在となります。私利私欲だけを考えて自己中心的な考えだけではなくチーム全体をマネージメントする能力も必要になります。
私の周りの同級生も主将や副主将、幹部などといったチームに欠かせない存在となっている人も少なくありませんでした。
所属している水泳部でも10月の頭で4年生が引退となったので本格的に私たちの学年が部活動の顔として活動するようになりました。
今まで感じることのなかった責任感や重圧などがかかってきましたが、社会で同じ立場になった時の練習だと思い日々歯を食いしばって部活動に励んでいました。
空きコマ
先程時間割を見せたように、3年生は授業数よりも空きコマ数のほうが多くなります。それはつまり、空きコマの過ごし方が大学生活の充実度に直結するということです。
研究活動に励む人、知識の獲得に励む人、自主トレーニングに励む人、様々な人がいますが、私のお勧めは「本を読むこと」です。
漫画以外なら何でもありだと思います。小説を読むもよし、自分の興味ある分野の本を読むもよし、たくさんの文章に触れることで自分自身の視野が広がったり新たな知識を思わぬ形で獲得できたりします。
また、大学生活ではレポートや卒業論文などたくさん文章を書く機会があります。就職活動の際には自分自身をアピールするための文章を書かなくてはいけません。
良い文章を書くためにはいい文章に触れる必要があると私は思います。世に出ている文章を書くことを生業としている方々の文章に触れることで自分の文章力も上がるのではないでしょうか。
授業にも就職活動にも追われない3年生という学年だからこそ本をたくさん読むと良いと思います。
実習
3年生では実習に行くことになります。
どの実習に行くのかは履修している科目によって違いますが、私はスポーツコーチ実習というものに行きました。
一般に実習といえば教育実習を思い浮かべるかもしれませんが、教育実習は教員志望の人のみが4年生で行きます。私は行きませんでした。
スポーツコーチ実習では自分の専門種目の実際の指導現場に1~2週間行き、指導現場での経験を積むといった実習となっています。
私はもちろん水泳の実習に行きましたが、スポーツクラブに実習に行ったので水泳指導以外にもトレーニングジムの監視やダンス指導現場の見学など様々な経験をさせてもらいました。
4年生
4年生は「大学生活の集大成」です。3年間培った知識と経験から就職や進学など次のステップに向けての最後の準備をしていきます。
授業
断言します。4年生は授業らしい授業はもうありません。大学によってはあるのかもしれませんが、鹿屋体育大学は1,2年で必要単位数の2/3を取り切ってしまうので4年生は授業で苦しむことはないかと思います。
もう大学に通っているのかわからなくなるくらいスカスカですね。
卒業論文
授業がないのに何をやっているんだと聞かれれば、私の場合ほぼ卒業論文の作成と答えます。
3年生の時に入ったゼミナールの指導教員の下、自分が気になったことについて1年間かけて研究、分析、論文作成を行います。
大学入試同様に卒業論文の作成も生半可な気持ちではいいものを書くことはできません。私も今卒業論文を作成中ですが、研究課題に真摯に向き合い、たくさんの困難に立ち向かっていく勇気と根気がなければいけないと感じます。
部活動
4年生はもう言わずもがなその年の部を代表する存在です。1,2,3年生の憧れであり最後の試合に向けてただひたすらに走り続ける。そんながむしゃらになる学年です。
大学まで競技を続けてきた人も大学で引退という人がほとんどです。つまり、競技生活においては人生の集大成となることもあるのです。
今までの競技経験に加えて3年間学んできたスポーツ科学的なトレーニングも取り入れて練習に励む人もいます。授業と部活動を組み合わせて考える能力も鹿屋体育大学にいることで自然と身に付きます。
就職活動
大学4年生の最重要イベントといえば就職活動でしょう。
今後数十年働くことになるであろう企業を決めることになる上でしておかなければいけないことが多々あります。
就職活動は4年生で行うと印象が強いかもしれませんが、そのずっと前から就職戦争は始まっています。
3年生の3月から就活は解禁ですが3月から動き出したようでは圧倒的に出遅れます。就活解禁までに以下のことをしておくことをお勧めします。
- 業界研究
- 企業研究
- 自己分析
- 自己PR文の作成
- 面接練習
業界研究・企業研究を行う際、最初は自分の興味のある業界から探していくのもいいと思いますが、自己分析を行ったうえで自分に合った企業からもぜひ探してみてください!
私の友人も、「最初全く調べていなかった企業だったが、自己分析を進めていくうちに自分に合っているような気がして興味が湧いてきた。」と言って就職活動を進め、内定をもらっていました。
就職活動は業界研究・企業研究・自己分析の三本柱からスタートすることをお勧めします!
大学生活は楽しい!
今回もここまで読んでくださりありがとうございます。
今回は私自身の鹿屋体育大学の4年間について読んで頂きましたが、大学の特徴や皆さんの性格によって大学生活は全く変わってきます。
学ぶ内容、授業スケジュール、部活動・サークル活動などは自分の計画によって自由に組み替えることができます。
4年間という長いようで短い間ですが、人生において最も自由な時間を過ごせるのではないかと思います。
学ぶところは学ぶ。自由になるところは自由な生活をする。そんなメリハリのある生活を送ることができれば皆さんにもバラ色の大学生活が待っています。ぜひ大学生活の計画を妄想でもいいので今から立ててみてはどうでしょう!