目次
はじめに
今回は、国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分の試験について紹介します!
皆さんは国家公務員試験について知っていますか?
日本は超高齢化社会に突入し、国家公務員という職業は小学生のなりたい職業ランキングにも入ってくるようになっています。
国家公務員は営利目的のビジネスではありません。そのため、給料は売上や景気によって上がったり下がったりするのではなく、学歴や勤続年数、役職によって定められた「公務員俸給表」に従い支払われます。
不安定なこの時代、潰れない、給料も安定している、という国家公務員を選ぶのは堅実といえるでしょう。
そのため、国家公務員になるという選択肢は大学生にとって充分に考えられるものなのではないのでしょうか。
そこで、国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分に合格した自分が、国家公務員採用試験の概要や合格するために実践していたそれぞれ対策方法まで、公務員試験についてわからない大学生から国家公務員を目指している受験生にわかりやすいように紹介していきたいと思います。
このページでは、1次試験、2次試験について書きます。
国家公務員採用一般職試験って?
国家公務員採用一般職試験とは、定型的な事務をその職務とする係員の採用試験で、採用プロセスは大きくわけて3段階構成となってます。
まずマークシートで、一般教養試験や専門試験を行い、その合計得点をもとに一次試験合格者を決めます。(一般論文試験は一次試験日に実施しますが、一次試験合格の合否には関わりません。最終合格を決定する場合においてその点数が考慮されます。)
そして、教養(基礎能力)試験や専門試験を突破した合格者を対象に、面接試験を行います。最終的には教養(基礎能力)試験、専門試験、一般論文試験、そして面接試験全体の得点を加味し、総合的に評価して最終合格者を決めます。(2次試験に合格すると、国家一般職自体は合格となります)
ここで注意してほしいのは、国家公務員採用試験一般職最終合格=公務員採用というわけではないということです(結構多くの人が誤解していると思います)。
公務員として採用されるには、個々人が志望している官庁に訪問して(いわゆる官庁訪問)、個別面接やグループディスカッション等を経て最後まで生き残る必要があります。
ですが、そもそも試験自体に最終合格しなければ、わざわざ官庁訪問をして採用が認められたとしても意味がありません。
ですので、まずは国家公務員採用試験を無事に最終合格することが大事なのです。
次に、試験について知らないと、勉強も効率が悪いです。明確な目標や目的をもって勉学に当たったほうが効率がよく、効果的です。そこで、どんな試験なのか、どんな問題が出題されるのか、そしてどのような対策をすればいいのかなどについて知る必要があります。計画性をもって効率よく勉強を進めるためには試験そのものについての把握が必要不可欠です!
それでは、教養(基礎能力)試験、専門試験、一般論文試験、人事院面接についてそれぞれ見ていきましょう。
教養(基礎能力)試験とは?
その名の通り、基礎的な能力や一般教養についての試験です。試験の割合は全体の2/9で無視できません。合計40問が出題されます。その40問を2時間20分(140分)で解かなければなりません。
およそ、1問あたり3.5分(210秒)で解く必要があるのですが、問題の中には、現代文、英文読解、判断推理、数的処理というおおよそ5分くらいかかりそうな問題あります。法律や物理などの一般知識分野にくらべて、現代文や判断推理といった一般知能分野のほうがはるかに出題数が多くなっています。
科目数は約16科目にも及ぶため、勉強する科目や捨て科目を見極めて効率よく勉強していかなければなりません。教養(基礎能力)試験は全問必答なので、どの科目も手を抜くことはできません。
そこで、まず、教養(基礎能力)試験全体を通しての解き方をみて、そのあとに1科目ずつにつき勉強方法や解くときのコツなどを自分なりに解説します。
全体を通しての解き方
そのため、教養(基礎能力)試験はよく「時間が短すぎて全問解ききれない!」言われています。
個人的に、教養(基礎能力)試験は、うまれながらIQが高い人、情報処理能力が高い人、試験のプロ(予備校講師など)くらいでないと全問解ききるのは難しいと思います。
そのため、自分をはじめ普通の人たちは、問題の取捨選択が必要になります。もっとも、この試験は例年全体の6割5分くらい取れていれば一次試験を突破できるので(平均点はより低いです)、問題を取捨選択しても問題はありません。
僕は、現代文と英文読解では興味のないテーマ(自分のあまり知らないテーマ(文学、芸術など))について問われている問題と数的処理、判断推理の時間がかかりそうなところ(自分で図を作成したり、グラフをかいたりして解く必要のある問題)を捨てていました。
これはほかの予備校などの解き方と比べて異質なものだと思います。
ですが、人の集中力は長く持続しない点、現代文、英文読解、判断推理、数的処理というのは時間がかかるうえ、ほかの問題と比べて難易度が高い問題が多く疲れてしまう点、そして、現代文や判断推理といった一般知能分野と点数が変わらない点を考慮してみれば、この解き方が一番効率がより解き方だと自分は思っています。
それでは、分野別、科目別の解き方、勉強法について述べていきたいと思います。
【知能分野】27題(丸文字は問題数)
文章理解⑪
文章理解は、現代文と英文読解で構成されています。どちらも形式としてはセンター試験の長文問題という感じでしょうか。
僕がやっていた解き方は、まず選択肢をみて文章の大枠をとらえて、それから本文をよんで選択肢をつぶしていました。
特に、選択肢をつぶすコツとしては、いわゆる絶対表現(例えば、必ず~する、絶対に~)、限定表現(例えば、~だけ、~のみ)といった表現技法が使われている文章があったら特に注意して読むようにすることです。
これらの表現は、経験則的に95%くらいの確率であっていません。そのため、そういう文章があるところを積極的に検討し、効率的に選択肢を排除していきました。
勉強方法としては、スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)を使って解くことをおすすめします。何度も回すというよりもしっかり1問1問復習することが大事です。なので、最初のうちじっくり進めていくのがいいと思います。
文章の太枠を確実にとらえていたか、言葉の意味をちゃんと理解していたか、どこを読み落としてしまったのか、どの文言でまちがえてしまったのか、どの選択肢にひっかかってしまったのかなど、原因を究明し、それに対する対策を講じていくことが大事です。
そうしていくことで、自分は何が苦手なのか、どのくらい解くのに時間が必要なのかなど様々なことが判明していくと思います。自分はあまり知らないテーマや所要時間について理解することができました。
また、毎日、必ず1問は現代文、英文読解を解くべきです。そうしなければ、感覚が鈍り、取り戻すために余分に一日掛かってしまうからです。
判断推理⑧
判断推理は、その人の処理能力を図るために、いわば「謎解き」のような問題が多いです。そのため、何か対策をしていないと、現代文や英文と異なり、まったく問題に着手することができません。
そこで、なにかしらの対策を講じる必要があります。
そのため、勉強法としては、まずスー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)を使って勉強することをおすすめします。
まず、「基礎問題」があると思いますので、この問題の考え方・目の付け所を勉強していき、判断推理特有の雰囲気を掴むことが必要です。
そして、1周目からすべて完璧に覚えるのは大変で効率も悪いので、とりあえず参考書を一回通して回してみるのが大事だと思います。
表の作り方、グラフの活用方法、どんな知識が必要なのか、問題の種類など、とりあえず雰囲気をつかんでください。雰囲気をつかむことで試験当日にも充分に効力を発揮します(例えば、直観で問題が解けるようになります)。
最初は答えをすぐに見てもらって大丈夫です(というかすぐに横に答えをおいてもらってもかまいません)。最初のうちはわからない問題を長く考えていても無駄なので、最後までテキパキとこなすことが最重要だと思います。
スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)で判断推理の基礎ができてきたら、ほかの問題集(標準判断推理など)を解いていくとよいと思います。
判断推理はできる限り多くの問題を解くことで処理方法と解く速度をあげることが大事です。
数的推理⑤
数的推理も判断推理と同様に、その人の処理能力を図るために、いわば「謎解き」のような問題が多いです。問題の雰囲気としては中学入試の数学といったところでしょうか(速度・距離・時間の計算、ニュートン算など)
そのため、出来そうと思ってしまうのですが、結構忘れていることが多く(経験談)、改めて何か対策をしないと、まったく問題に着手することができません。
そこで判断推理と同様、まずスー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)を使って勉強することをおすすめします。(断っておきますが、スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)の回し者ではありません(笑))
まず、「基礎問題」があると思いますので、この問題の考え方・目の付け所を勉強していき、数的推理特有の雰囲気を掴むことが必要です。
各問題における計算方法など、判断推理と同様にとりあえず雰囲気をつかんでください。数的処理もまた、雰囲気をつかむことで試験当日にも充分に効力を発揮します。
そして同じく最初のうちはわからない問題を長く考えていても無駄なので、さいごまでテキパキとこなすことが最重要です。
資料解釈③
資料解釈は資料をもとに解いていく問題です。
自分としては、資料解釈はしっかり対策すべき分野だと思います。というのも、判断推理や数的推理と異なり、一般的に解法が分からないといったようなリスクが少ないからです。
そこで、資料解釈は資料の仕組みを知り、計算方法を理解してしまえばほぼ間違いなく解答にたどり着くことができます。資料の仕組みを知り、計算方法さえ覚えてしまえば、だいたいの問題が解けてしまうのでいってみれば「コスパがいい」のです。
そのため、簡単なコツをつかむだけで、確実に解けるようになるため、資料解釈は、数的処理が苦手な人ほどしっかりやって得点源にすることをおすすめします。
参考書としては、文章理解のスー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)に資料解釈も載っているのでそれをこなしていくのがベストだと思います。
解く時間よりも解説を読む時間のほうに多くの時間を割き、解説に書かれている通りにしていけば勝手に解けるようになります。
【知識分野】13題(丸文字は問題数)
自然・人文・社会(時事含む)⑬
この部分は、センター試験の問題とよく似ていると思います。この部分は、範囲が多いくせに問題数が少ないので、各試験の頻出問題を研究し、その周辺をしっかり勉強するというのが定石です。
基本的に、参考書は、高校の時の教科書を使えば特に問題はありません。おおよそ理解出来たら、スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)など参考書を購入し、適宜、頻出分野を中心に解いていくのが主な勉強法だと思います。
人文科学、社会科学の分野に限っては、「中田敦彦のYouTube大学」もおすすめします。日本史・世界史分野では、解説のわかりやすさ、覚えやすさでは右に出るものはなく、かつ寝ながら聞くこともでき、無料なので効率よく勉強できるからです。
国家公務員採用試験一般職(大卒程度)ならば、自然・人文・社会の分野で凝った問題は少なく、時代の流れや誰が何をしたというのを理解していればおおよその問題に対応できます。
この分野はいかに効率よくいかに得点をするかが肝になってくると思います。そのようにすれば、この分野は全問正解が狙えます。
時事
時事問題は、教養択一ではどの職種でもほぼ確実に出題され、多い職種では6問も出題されます。
時事問題というカテゴリでなくとも、一般知能の英文が時事的な内容であったり、法律・政治・経済といった社会科学の選択肢の内容が時事問題であることも多々あります。
また、教養記述(論文)では、確実に時事的なテーマが出題されますし、専門試験の択一でも、専門試験でも政治学や行政学、社会政策、国際関係、財政学などの幅広い分野と絡めた時事問題が出題されます。
さらに、面接試験や集団討論でも時事問題にちなんだ質問、テーマの出題が増えているため、公務員試験に合格するためには時事問題の対策が必要不可欠といえます。
時事問題の大きな特徴は、他の科目・分野と関連づけられて出題されたり、他の科目に時事問題の内容が散りばめられていることです。
つまり、どの分野の、いつからいつまでの時事問題が出題されるのか特定できないことが、時事問題の対策を難しくしている要因と言えます。
これに対する対策としては、ニュースを見る、新聞を読むなどが考えられますが、一番オススメするのは、毎年、2月頃に出版されている「速攻の時事」の実践トレーニング編です。
この教材は時事に関して簡潔にまとめてあり、世界で起きている時事についてしる良い教材だと思います。
普段から時事に詳しい人は、「速攻の時事」の実践トレーニング編だけを購入して何度も回すのがよいです。
しかし、時事を勉強したことがほとんどない人や、一度勉強した人で、その空白期間を取り戻したい人には、「速攻の時事」を一緒に購入し、まず「速攻の時事」をさらっとよんで大枠をつかんでから、「速攻の時事」の実践トレーニング編に移行していくのが上策だと思います。
値段も約1,000円と手頃です。
専門試験とは?
行政区分では、憲法⑤、民法1⑤、民法2⑤、行政法⑤、ミクロ⑤、マクロ⑤、財政学⑤、政治学⑤、社会学⑤、行政学⑤、経営学⑤、国際関係⑤、教育学⑤、心理学⑤、英語基礎⑤、英語一般⑤(丸文字は問題数)という16科目の中から8科目を選んで合計40問を解答するタイプの試験となってます。試験の割合は全体の4/9でとても重要です。
自分は、憲法⑤、民法1⑤、民法2⑤、行政法⑤、ミクロ⑤、マクロ⑤、心理学⑤、英語基礎⑤を選択しました。
注意してほしいのは、自分が解ける問題を好きに選んで解いていいということではなく、選んだ科目ごと(5問ごと)解かなければならないということです。そうしなければ、そもそも採点をしてもらえません。
どの科目を選ぶかは、ほかの公務員試験の併願状況や自分の得手不得手を考えて自分なりに選びます。だいたい、専門試験を突破するには、7割の得点があれば良いとされています。
自分は、国家総合職試験と併願していたので、憲法⑤、民法1⑤、民法2⑤、行政法⑤、ミクロ⑤、マクロ⑤、英語基礎⑤、英語一般⑤を選択しました。
そして、「憲法・行政法・民法」→「ミクロ・マクロ経済」を「数的処理」、英語基礎・英語一般と並行する形で学習していました。
それでは、まず、専門試験全体を通しての解き方をみて、そのあとに自分がえらんだ憲法⑤、民法1⑤、民法2⑤、行政法⑤、ミクロ⑤、マクロ⑤、英語基礎⑤英語一般⑤について、勉強方法や解くときのコツなどを自分なりに解説します。
憲法⑤、民法1⑤、民法2⑤、行政法⑤
これらの法律系科目は、専門科目のなかでも出題数が多い科目です。また、ほかの公務員試験とも重複する専門科目であるので選択する人が多いです。また、教養(基礎能力)試験の社会科学分野とも被るのでお勧めです。
特に「憲法」と「行政法」については、国家公務員試験のなかでも確実に得点しておきたいくらいラクな科目だと思っていて、「民法」は範囲も多く、少し難しいところがありますが、学んでおいて損はないと思います。民法の頻出分野を集中的に勉強するようにしていればおおよそ対応できます。
これらの法律系科目の学習方法は、基本書をサラッと読み、スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)などの過去問を活用しながら、一つ一つ条文や判例の理解を深めておくことがポイントです。
法律系科目は、憲法から学習を進めましょう。憲法を最優先とする理由は、行政法や民法より上位にある規範なので、先に押さえておくと行政法、民法の理解が一層深まるからです。また、憲法は判例に関する問題が多いのでだいたいの雰囲気を覚えれば忘れにくいです。
忘れにくい科目や基礎科目については先に学習することで、効率よく多くの専門科目を勉強することができます。
そして、憲法の基礎知識を前提に、行政法を続けて学習しましょう。
行政法の勉強と並行して、民法は、私たちの生活に身近な法律だけに比較的イメージがしやすいです。しかし、いろいろ勉強してみると難解な部分が多いということを感じると思います。そのため、事例とあわせて、早いうちに具体的に理解していくといいと思います。
国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分なら、スー過去(新スーパー過去問ゼミシリーズ)を3周くらいすれば、憲法⑤、民法1⑤、民法2⑤、行政法⑤でほぼ満点をとれると思います。40問中20問とれるので、貴重な得点源です。
ミクロ⑤、マクロ⑤
経済系は、経済原論であるミクロ経済学とマクロ経済学などが出題されます。経済原論は公務員試験のなかでも重要な科目で、教養試験で経済分野も出題される内容になります。経済原論は基本的な知識を問う問題以外に、計算問題も出題されるので、問題に対する解法をそれぞれしっかり把握できるようにしていれば大丈夫だと思います。一年生のときにミクロ経済学などの授業を受講していたので選択しました。
経済系科目では、ミクロ経済学→マクロ経済学の順がおすすめです。抽象度の高いマクロ経済学は、経済学の基礎的な考え方が備わっていない段階では理解するのが難しいと思うので、まず、ミクロ経済学で経済学の根本的な考え方を学ぶためです。また、ミクロ経済学個人や企業といった視点が前提になりますが、マクロ経済学は国全体といった抽象的な視点で経済を分析します。このように規模が違うので一般的にミクロ経済学のほうがとっつきやすいのかなと思います。
もし、ミクロ経済学とマクロ経済学が自分の性に合うのならば、財政学を選ぶことをおすすめします。
「財政学」は、税財政制度や時事データなどを把握しておくことが大切で、ミクロ経済学やマクロ経済学の延長線上にあるともいえる専門科目なのでテンポよく勉強することができます。
また、財政学は時事の部分もかぶっていて、経済分野の時事問題はほぼ毎年かならず聞かれている部分なので、教養(基礎能力)試験の得点源にもなります。
英語基礎⑤、英語一般⑤
国家公務員一般職試験の専門科目で選択できる英語の科目は英語基礎、英語一般と二つあります。
国家一般職の専門科目として、英語に対して苦手意識がないならば、英語基礎、英語一般を選ぶことをおすすめします。もし英語に苦手意識がある人でも、英語基礎はとっているといいと思います。
というのも、英語の専門科目のうち英語基礎は教養(基礎能力)試験やセンター試験程度の難易度で、教養(基礎能力)試験とはほぼ問題形式もかわらないので、個別に勉強する必要がなく他の科目に時間を割くことができるからです。また、英語一般も英語基礎より文章が長くなる程度なのでTOEI,TOEFLなど勉強していれば十分に対応可能です。
国家公務員試験ではいかに多くの科目をうまく重複させて、効率よく勉強するかが重要になってきます。
そのため基本的にTOEICやTOEFLの勉強で対応できる英語の科目を選択するのはおすすめです。効率よく勉強できればよいかなと思います。
一般論文試験
国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分 において、一般論文試験の割合は全体の1/9で低い割合です。出題テーマは時事を絡め幅広く、なかなか予想しにくいです。ただ、意外なテーマは出題されにくく、全く着手できないようなテーマはほとんど出ません(もし出てもみんなできないので大丈夫です)。
ただ、時間は60分と短いので、ぼーっとしているひまはありません。
普段ある程度、文章を書くことになれている人にとっては対策をそこまで講じなくてもなんとかなる可能性もありますが、それでも、対策はしなければなりません。
というのも、国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分の一般論文試験では足切りが存在します。
足きりの点数である2点を取ると一発不合格です。どんなに教養(基礎能力)試験や専門試験で満点近い得点をしたとしてもです。足切り割合としてはだいたい2%未満と言われていて、50人に1人未満の割合で足きりになる人がいるのです。
ただ、自分としては誤字脱字が多すぎず、・文字が汚すぎず・極端な思考や考え、極端に少ない文字数(おおよそ全体の8割) 以上を守れていれば、足切りは回避できると思います。
どんな感じに書けばいいのかわからないときは、インターネットで大手予備校の模範解答っぽいものが転がっているのでそれを5年くらいプリントアウトして、構成や文章の使い方、書き方について自分のなかで作成しておくと良いです。
また、自分が書けるスピードなどを図っておくのも良いと思います(自分は300字を6分で1200字を25分くらいのスピードでかけることが判明してます)。このくらいの対策さえしていれば十分かなと思います
ほかには、一般論文試験の対策本としては「一週間で書ける!!公務員合格作文」もいいのではないかなと思います。これで論文とはどんなものかを知るといいと思います。
もっと詳しく勉強したいのであれば「論文試験頻出テーマのまとめ方」という本もオススメです。各論材に関して詳しい背景が書かれているので、基礎知識として備えておくと良いのではないでしょうか。 論文のテーマに対する具体策は、ある程度固定的で「迷ったらとりあえずこれをかけばなんとかなる」というのが分かると思います(たとえば、給付金を与える、話し合う、コンセンサスを得るなど)。
一般論文試験と関連して、様々なテーマを題材とした模範解答を読み漁ることにで教養(基礎能力)試験の時事問題の予備知識の蓄えになったり、人事院面接の際に使えるときもあります。
ですが、だいたいの人は4点が平均なので、構成とある程度の論理一貫性がある文章をかければ、国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分の合格に関しては問題がないのかなと思います。一般論文試験よりも専門試験のほうに時間を割いたほうが無難かなと思います。
面接
国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分の人事院面接は、あっさり淡白に行われます。面接では、志望動機や自己PRなど,基本的には面接カードの記載事項に沿って質問されます。
しかし,国家一般職の面接の配点比率は2/9です。教養(基礎能力)試験と同様の点数配分なので軽んじると簡単に不合格になるということを意味しています。特に、筆記でボーダー付近の人や小論文でダメダメだった人は,面接でB以上(A・B・C・D・E5段階)を狙っていきたいところです。
また、一般論文試験と同様に、足切りがあります。
A・B・C・D・Eの五段階の評価のうちE評価をとってしまうと、一発不合格です。どんなに教養(基礎能力)試験や専門試験で満点近い得点をしたとしても、一般論文試験が相当できたとしてもです。足切り割合としてはだいたい2%未満と言われていて、50人に一人未満の割合で足きりになる人がいるのです。
今回は軽く紹介するにとどめます。また後日、面接カードを踏まえ詳しく解説できたらなぁと思います。
面接方式としては、受験生1に対して、面接官3という構成で、15~20分間の質疑応答が行われます。
面接カードの記入内容は、志望動機、印象に残っている経験、自己PR、趣味・特技などです。ここに書き込んだ情報については、必ず突っ込んでくるのでしっかり対策をとっておくとよいと思います。
そもそも人事院面接は,数多ある公務員の面接の中で,群を抜いて難易度が低いです。
そして,人事院面接にてだいたいの人がとるC評価以上を確定させるのには、服装・入退室・あいさつの所作を知っていて、最低限のコミュニケーションが取れれば充分だと思います
服装は黒のスーツに白のシャツ、黒のベルトに黒の革靴を履いていけば大丈夫です。事前にクリーニングをしていくとよいと思います。また、夏季におこなわれるため「クールビズでも問題ありません」というような記載がありますが、真に受けないほうが無難です。国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分の試験ではクールビズの人がいましたが、国家公務員採用試験総合職(大卒程度)では、誰一人いませんでした。また、スーツできちっと決めているほうが面接官の印象もいいと思います。
入退室とあいさつは,ながら作業にならないようにしてください。具体的には,ノックする→入室する→ドアをしめる→「失礼します」と言う→お辞儀をする→椅子の隣にたつ→(面接官の声掛けのあとに)座るなどと,1つ1つの行動を区切りながら確実にこなしていくことが重要です。
最低限のコミュニケーションは,面接官から聞かれたことに対してストレートに回答できていれば大丈夫です。
Aという問いにはAを、Bという問いにはBをというように聞かれたことについてのみ答えれば良いです。
よくあるのは聞かれてもいないことを答えてしまうことです。なぜという問いのみ聞かれているのに、対策まで答えてしまうなど…。このように聞かれていないことを答えてしまったり、質問の方向と違うようなことを答えるのが何度もあるとD評価、もっと悪ければ、E評価になり一発不合格です。
国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分の人事院面接は,正直、最低限のことができればC評価以上になります。また、人事院面接の評価は教養(基礎能力)試験や専門試験とことなり、得点が分からないので、対策する必要はありますが、気にしすぎることはないと思います。
一番重要なことは聞かれた問いにしっかり答えるということです(一般論文試験も同様ですね)。
最後に
以上、国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分に合格した自分が、国家公務員採用試験の概要や合格するために実践していたそれぞれ対策方法まで、公務員試験についてわからない大学生から国家公務員を目指している受験生にわかりやすいように紹介してみました。
これを参考にして、国家公務員採用試験一般職(大卒程度)行政区分に万全な対策をして、試験当日にみなさんの今まで頑張った勉強の成果が充分に発揮されれば嬉しいです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!どうでしたか?この記事を読んで少しでも公務員試験に興味を持ってくれたら嬉しいです!