上智大学国際教養学部・国際教養学科2年のけいちゃんです。
今回は、私が8月の1か月間参加していたオンラインハッカソンについてお話ししたいと思います。
そもそもハッカソンとは?と思う方、多いと思います。
ハッカソンとは、ハック(Hack)とマラソン(Marathon)を掛け合わせて造られた造語です。ITエンジニアやデザイナーなどが集まってチームを作り、特定のテーマに対してそれぞれが意見やアイデアを出し合います。
引用元: https://circu.co.jp/pro-sharing/mag/article/2486/
簡単に言うと、デザイナーやITエンジニアとチームを組んで、アプリなどのプロダクトを開発し、その精度やそれに対するプレゼンの質を競うというものです。
ちなみに、私が今回参加したハッカソンは、”Tornado”というものでした。
Tornado公式HP: https://tornado.humanrock.jp/
1か月間とハッカソンにしては、長期戦でした。
また、ITエンジニア枠のみでなく、チームを管理する【オーナー】や、どのように開発したプロダクトが売れるか、マーケティング戦略を立てる【マーケター】という、文系の人も参加しやすいハッカソンでした。
この記事は、将来起業したい人やエンジニアの人やエンジニア志望の人、学生の中に刺激のある何かに挑戦してみたい人向けになっています。
目次
ハッカソン概要
私が参加したハッカソン(Tornado)の概要はこのようになっています。
●大会期間:2021年8月2日~2021年8月31日(1ヶ月)
●対象:学生(~大学院生)
●チーム編成(計6人ランダム):
①オーナー ②ファシリテーター ③マーケター
④デザイナー ⑤エンジニア×2●応募方法: 希望する役割で応募。(例)オーナーとして応募
●大会期間中のイベント:
①キックオフ(8/2)
②中間発表(8/16)
③最終報告(8/31)●参加チーム数:6チーム
●大会テーマ:地方が抱える課題を解決するプロダクト企画
※詳しくはTornado公式HPをご覧ください。
https://tornado.humanrock.jp/
このハッカソンの最大の魅力は、役割ごとに応募ができることです。
私自身、エンジニア経験はゼロですが、組織を率いる経験は今も昔もずっとしてきているので、【オーナー】として参加できました。
ハッカソンでの私の役割
私はチームの【オーナー】でした。
オーナーの役割は主にこの3つになっています。
※ただ、チームによっては③は別役職の人に任せている場合があります。
①組織管理(スケジュールやチームビルディングなど)
簡単に言えば、文化祭実行委委員長的な立場です。
プロジェクトがうまくいくよう、スケジュールを立てます。
スケジュール通り進むよう促したり、チームの構築をしていきます。
②意思決定
大会のテーマである、『地方が抱える課題を解決するプロダクト企画』を考える際、様々な意見が出てきます。
意見がまとまりそうになかった場合、最終的な意思決定をするのはオーナーです。
③ビジネスプランの作成
例え良いウェブアプリやスマホアプリを完成させることができても、それをビジネス的に考えられなければ、勝ち残ることは難しいです。
そのため、オーナーはビジネス的視点を持って、プロダクトの普及のためのプランを練ります。
なぜオンラインハッカソンに参加したのか
そもそも私はなぜハッカソンに参加したのでしょうか。
理由は大きく分けて3つあります。
①力試しがしてみたかったから
私は組織をまとめる力があると自負していました。
今まで国内外問わず、多くの組織のオーナーとして活動してきています。
現在は、学生団体Global Dreamersという小中高生向けに英語教育を広める学生団体の代表をしています。
高校時代はゼミのゼミ長などもしていました。
『人をまとめる力があるのではないか』と思いつつも、主観的には判断しづらい部分がありました。
なので、今回の役職が予め決められているハッカソンで、オーナーとして出て1か月間チームを作り上げていく中で、自分の力量がかなり試されると感じました。
これは、絶好のチャンスではないか。そう思い応募しました。
②ビジネススキルを磨きたかったから
私は将来、起業したいと考えています。
ただ、学部が国際教養学部なので、経営学部に通う学生などに比べると、ビジネスを学んでいる時間が確実に少ないです。
独学で、マーケティングやマネジメントなどを学んでいましたが、それらは全てインプットで、アウトプットする(実際に知識やスキルを使う)機会があまりなかったのが現実でした。
また、このハッカソンでは各チームごとにサポーター企業という、プロジェクトが成功するようにサポートをしてくださる企業がいました。
手厚いバックアップの中、多くのフィードバックをいただき、自分のビジネススキルを実践的に磨ければと思いました。
③フィールドの違う学生と交流してみたかったから
私はエンジニア経験が一切ありません。
そのため、ハッカソンのようなITエンジニアと関わる機会がなければ、ITエンジニア、ましてはデザイナーと何かをするという経験ができませんでした。
様々な視点を持つ同世代の学生と出会うことで、刺激し合えたら最高だと思いました。
私たちのプロダクト
私たちが開発したプロダクトは
『島の農業・林業・漁業の方と、島外の学生を繋ぐ求人プラットフォーム(ウェブアプリ)』
です。
大会テーマである、『地方が抱える課題を解決するプロダクト企画』の地方は何かと考える中で、アクセスしづらいやスポットライトが当たりづらいというキーワードが出てきました。
そう考えるうちに、『離島』というワードが出てきました。
離島・課題と調べる中で、第一次産業の人手不足が問題視されていることを知り、その解決をすべくウェブアプリを立ち上げることにしました。
中間発表
8月中旬に中間発表という、その時までの進捗を発表する会がありました。
各チーム10分使い、どういう方向性でテーマに取り組んでいくかを話していきます。
私たちのチームはトップバッターでしたが、視聴側の企業や運営の方からの評価はかなり高かったように感じます。
1人の方は、これが最終報告でもおかしくはないとコメントしていただき、かなり進捗が良いことに気づきました。
何より一番うれしかったのは、中間発表終わってからのチームメンバーの声でした。
「やっぱりオーナーの力量ですね」とコメントしてくれるメンバーがいて、
チームとしても上手くまとまっている感じで嬉しかったです。
最終報告会/ 結果
8/31に最終報告会を迎えました。
結果は6チーム中、入賞にも選ばれませんでした。
敗因は多いですが、その中でもこの2つが特に大きいと感じています。
①中間発表からの変化が足りない
中間発表から、アイデア自体がガラッと変わることはありませんでした。
そのため、中間発表からアイデアを大きく変えた他チームに比べると、『インパクト』が小さかったように思います。
②サポーター企業の力をあまり借りなかった。
これは逆に良かったと感じています。
サポーター企業の方は、私たちの活動を見守ってくださり、必要に応じてアドバイスをしてくださいました。
そのおかげで、チームメンバーが主体性を持ってプロジェクトに取り組むことができ、成長ができたので、良かったです。
深く関与してもらうようお願いをしていれば、優勝も目指せたのかとは思います。ただ、そこに関しては全く後悔はありません。
ハッカソンに参加して良かったこと
まず、最高の仲間に出会えたことです。
とにかく運がよく、良きチームメンバーに恵まれました。
今後も付き合っていける仲間が増えました。
そして、悔しい思いができたことです。
私はあまり挫折経験や悔しい思いをした経験が少なかったです。
ここ数年で一番悔しかったのではないかと思えるくらい、1か月間チームメンバーと本気になれたのはかけがえのない経験です。
また、「なぜハッカソンに参加したの?」でお伝えした3つを成し遂げられた面では、参加して正解だったと感じています。
最後に
最後までお読みいただきありがとうございました。
学生の間は、なんでもできると思います。
こういったハッカソンに参加するのも、学生だからこそできることです。
まずは挑戦してみることをオススメします!
それでは次回の記事でお会いしましょう~