現役で早慶法学部に合格した私が早稲田大学法学部の英語について解説・分析したいと思います。
早稲田大学法学部の受験を考えている方は是非最後までご覧ください!
早稲田大学の資料請求はこちら2つの超長文問題
早稲田大学法学部では毎年長文は2つ出題されます。
1つの長文が1000wordsを超えることがあり、早慶の英語長文の中でもかなり長い方に分類されます。
以前は論説文と小説・エッセイが1つづつ出題され、小説の方は内容が把握しにくいうえに、非常に量が多かったのが特徴です。
しかし、近年では2つとも論説文であることが多く、比較的内容も分かりやすいと思います。量は以前よりは減りましたが、依然として多いです。
問題の方は、近年様々な形式で出題されており、予測がつきにくくなってしまいました。出題される可能性があるのは、パラグラフごとの要旨を選ぶ問題、内容一致、未知語推測、空所補充、文章全体のまとめを選ぶ問題、発音・アクセントです。
今年は出題されませんでしたが、早稲田大学法学部の英語の名物といえば、パラグラフ要旨の問題です。
選択肢が余分に作られているので、消去法が使えず、非常に時間を取られる問題です。内容一致や空所補充は年によりますが、当てはまらないものを選ぶ場合が良くあります。内容一致における当てはまらないものを選ぶひっかけはよくありますが、空所補充で当てはまらないものを選ぶのは入試問題ではあまり見かけません。
私は今年の入試で、内容一致の方のひっかけには気が付きましたが、空所補充の方には気が付かず、3問すべて点を落としてしまいました。終わった後に気が付いて、冷や汗をかきました笑
not, not correct ,incorrect ,not leastなど当てはまらないという文言が様々な形で表現されているので、注意が必要です。
文章全体のまとめの問題は配点が高いと言われています。基本的に英作文などのライティングパートを除いたすべての問題が1点ですが、この問題だけは2点問題だと考えられています。なので、できるだけ落としたくない問題です。
発音・アクセントは去年まではほぼ毎年出題されていましたが、今年は出題されませんでした。対策するほどではないかと思ってしまいますが、3問も出題されます。
他の大学であれば、長文の内容一致は5点、発音アクセントは1点のように得点を調整すると思われますが、早稲法の英語は60点満点で問題数が40~50問あることを考えると、前述したように1問1点の可能性が高いです。(小数点の点があるとしたらこの考えは通用しませんが。)なので、発音アクセントも対策をしないで本番に臨むのはなかなかリスクが高いです。
私は結局出題されなかったので使いませんでしたが、事前にネットで基本的なルールを調べて暗記していました。
このくらいの対策であれば、負担にもならず、最低限の対策も可能であると思います。 早稲法の英語は長文と英作文の出来具合で勝負が決まるといっても過言ではないでしょう。
不確定要素の多い文法問題
文法問題もこれまで様々な問題が出題されていて、毎年変化しています。大問数は3~5です。
正誤問題、文法的に正しい/正しくないものを選ぶ空所補充、前置詞補充、熟語問題、グラフの読み取り問題など多岐にわたる問題が出題されてきました。
正誤問題はほぼ毎年出題されており、誤りなしの選択肢が含まれるので、非常に厄介です。文法パートで最も差がつく可能性がある大問です。文法的に正しい/正しくないものを選ぶ問題については、正しいものというのはつまり、普通によくある文法問題です。こちらはほとんど出題されません。正しくなものを選ぶ問題はたまに目にします。
長文の内容一致や空所補充と同様に、問題文をしっかり読んでいないと間違える可能性があるので注意が必要です。
前置詞問題は、短めの文章を読んで、文脈に当てはまる前置詞を選ぶ問題です。前置詞に関するイメージを理解していれば、比較的点が取りやすい大問であると思われます。
一方、熟語の問題は非常に細かい知識が求められます。5~6問ほど出題されますが、そのうちの2~3問は絶対に受験生が知らないようなものが出題されます。推測で何とかなることもありますが、そこに多くの時間はさけないので割り切って飛ばしてしまうのが良いでしょう。グラフの読み取り問題は焦らなければ問題ありません。表・グラフの増減やどのように増減しているのかをみて、それに合う選択肢を選ぶ問題なので、読み取り間違いがなければ問題ないでしょう。私は今年の入試で読み間違えで3問も落としました。
語句整序/和文英訳/自由英作文
法学部のライティングパートは毎年2つの大問から構成されています。以前は、和文英訳が出題されていて、近年は語句整序が出題されていたので、今年も語句整序が出題されると思われていましたが、今年は新形式で、メールを作成する問題が出題されました。根本は和文英訳と一緒ですが、形式が大きく変化したので、私も本番でとても戸惑いました。
自由英作文は、意見論述型や表・グラフ読み取り型などが出題されてきましたが、ここ3年ほどは風刺画に込められたメッセージを読み取るという非常に難しい問題が出題されています。
しかし、英作文の配点が恐れく5~7点と、高い予測が立っています。私もこの点数には納得がいっています。今年の入試で私はマークの部分で過去問よりも多くの失点をしています。しかし、風刺画の英作文だけは過去問や普段の演習よりも自信があり結果的には合格しています。あくまでも自己採点ですが、国語と日本史の点数を考慮に入れても、英作文で高得点が取れていないと受かっていないような点数でした。そういうわけで、私は風刺画の英作文の配点が高いと思います。この英作文の出来も、合否に大きくかかわる部分でしょう。
早稲田大学の資料請求はこちら最後に
90分で長文2つ、文法問題3~5つ、英作文2つをこなすのは至難の業です。私は過去問18年分を研究して、自分が一番解きやすい順番、時間配分を見つけました。慶應義塾大学法学部の英語の記事でも言及しましたが、人に言われた時間配分ではなく、必ず自分で決めましょう。
解き終わらない~とよく言いますが、自分に合った配分が見つかって初めてすべての問題が時間内に解き終わるものなので、たくさん過去問を解いて分析してください!