共通テスト(英・国・日本史)対策を徹底解説《時間配分から対策まで》

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今回は受験生が非常に苦戦する共通テストについて、受験全勝した私が解説します!

今回解説するのは、2024年共通テストです。2025年以降の新形式には対応しておりません。

ちなみに私の共通テスト本番の点数は

  • リーディング 79/100
  • リスニング 96/100
  • 国語 189/200
  • 日本史 82/100

でした。合計446/500です

リーディングと日本史では少々失敗しましたが、合計点はいい結果となりました。模試や過去問練習でもこんなに高得点が取れたことがなくて、私も自己採点をしたときは本当に驚きました笑 最終的に共通テスト利用で MARCHの法学部や上智大の法・経済などすべての大学に合格し、安心して早慶の受験に臨むことが出来ました。この点数を取るためにどんな勉強をしたのかも解説します。

目次

リーディング

概要

一番時間がシビアな科目かと思います。

とにかく形式に慣れて時間配分の計画を立てないと、絶対に時間内に解き終わりません。大問によって難易度も高く、共通テストだから大丈夫と思っていると、足をすくわれます。

速読が大切だと言われて、急いで読んでしまう受験生がいますがそれは間違っていて、仮に早く読めても肝心の情報・根拠がつかめていないと意味がありません。もちろん読むスピードも大切ですが、解答根拠を見つけてすぐに解答にたどり着くことができることも大切です。速読しなければとあまり思いつめないでください。

大問1

表やポスター、メール(LINEのようなもの)のやりとりから問題に答えるものです。例えば、この後に続くメールの返信として正しいものはどれですか?のような問題が出題されます。問題数もそれほど多くなく、配点も10点です。ですから、すぐに解きつつ、絶対に失点しないようにしましょう

大問2

大問1と同じく表やポスター、施設の案内表、記事などを読み取る問題が出題されます。大問1より文章量が多く、解答根拠を見つけるのに若干時間がかかります。それでも、まだ短い方です。配点は20点と意外と高くなっています。ここでも点は落とさないように注意しましょう。

大問3

いよいよ読解メインになって、日記やブログを読んで問題に答えます。けれども、図表の読み取りがほとんどなく、文章量もそこまで多くないので、大問2よりも時間がかからないと思います。

大問4

長いメールのやり取り、ブログ、図表の読み取りなどが出題されます。問題によっては、簡単な計算も関わってきます。

文章量がそれなりに多く、図表の読み取りもしっかりやる必要があるため、時間がかかり、ミスも起こりやすいので、よく対策をする必要があります。

大問5

文章量が一気に増えます。ある人物の伝記について読みプレゼン資料の穴を埋める形式がよく出題されます。

大問5の中でも苦戦するのが、時代整序問題です。何が何年に起こったのかという情報があるので、それを見ながら解いていきます。文章に出てきた順が正解だったり、すべての出来事に年号が明記されたりしていれば、難易度は下がりますが、そうではない場合が多いです。

例えば、1900年に○○が起こった。~○○が起きる3年前に△△は起きた。~△△から10年後に□□が起こった。のように書かれていたら、1897年 △△→1900年 ○○→1907年 □□という順番になります。

つまり、自分で整理しながら正しい順番に並び替える必要があります。これが英語で少し離れたところに書かれていて、かつ内容の理解もしなければなりません。これが大問5で一番厄介な問題だと思います。

配点は15点と、そこまで高くはありませんが、1問3点で、1つのミスが重いので、できれば満点を狙いましょう。

大問6

記事を読んで生徒の要約メモやプレゼンポスターの穴を埋める問題が出題されます。AとBに分かれているので、長文を2つ読むことになります。一番読む時間が長く、高い集中力が必要です。大問6の配点が24点なので、ここの出来が全体の点数を大きく左右するでしょう。

時間配分・解く順番

私がやっていた時間配分と解く順番を紹介します!                                                               

  • 大問3 12分
  • 大問4 12分
  • 大問5 15分
  • 大問6 23分
  • 大問1 5分
  • 大問2 10分
  • 見直し 3分

大問3から始めて、大問6まで行ったら、最初に戻って大問1→2と解いていました。

これは私の癖なのですが、時間があるとどうしても自分の答えが心配で確認してしまいます。大問1,2で、絶対にあっているのに毎回確認していました。それをなくすために、大問1,2は時間がない状態で解く方がいいと思って、最後に解くこの順番にしました。

また、大問5,6は文章の流れや全体で言いたいことがつかめていないと解くことが出来ない問題があります。一方、大問1,2は文章の一部を見ればすぐに答えが出る場合があるので、時間がなくてもすぐに答えが出ます。なので、大問1,2は最後に解く方がいいです。そして、大問6に一番時間をかけます。

対策

リーディングは形式慣れが必要です。

とにかく共通テスト形式のものを解くのがいいです。センター試験の過去問を共通テスト対策として使う方もいますが、形式が違う部分があるので、あまりおすすめできないです。共通テストの過去問はそんなにないので、各予備校が出している、共通テスト予想問題集をたくさん解くのがおすすめです。

共通テスト英語リーディング予想問題集

駿台:2024-大学入学共通テスト 実戦問題集 英語リーディング

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Z会:2024年用共通テスト実戦模試(1)英語リーディング

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代ゼミ:2024大学入学共通テスト 実戦問題集 英語

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河合塾:2024 共通テスト総合問題集 英語(リーディング)

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リスニング

概要

リーディング同様、形式慣れが必要です。

リスニングは先読み必須なので、問題文を行き来します。そのため、常に集中して読んで、聞かないといけません。

また、大問3から問題が一回しか読まれないため、一度聞き逃すともう一度聞くことが出来ず、点を落としてしまいます

そして、リスニングにおいて一番怖いのが、一回読みで一度聞き取れなかった時に、焦ってしまって、その後の問題も聞き逃してしまって、また焦って…と負のスパイラルに陥ることです。一度聞き逃すと頭が真っ白になってしまうのは分かりますが、一問くらい間違えても大丈夫と思えるくらいの余裕を持って、次の問題からまた気を改めて、聞き取りましょう

一度しか聞くことが出来ないとなると、ミスも多くなります。なので、できるだけリーディングで点数を稼いで、リスニングは多少点を落としてもいいようにするのが理想的です。

私は練習ではリーディングが90点台、リスニングが80点前後で安定していたのに、なぜか本番ではそれが逆転しました笑

そして、大変なことは他にもあって、それは先読みです。問題文や選択肢を先に読んで、読まれる内容を事前に予測し、解答にあたってどの情報が必要なのかを把握する必要があります。そのために先読みをするのですが、先読みの時間はもちろんなく、問題を解きながら同時に先読みも進めなければいけません。先読みのタイミングなどについては後程説明します。

大問1

短い文のやり取りが行われて、それに対する答えを選ぶ問題です。2回読まれますが、1回で聞き取ることが出来るので、一度聞いて回答して余った時間で先読みをしましょう。

大問2

読まれた文の内容と一致するイラストや図表を選択する問題です。大問1と同様に、2回読まれますが、1回目で解答し、大問3以降の先読みをしましょう。

大問3

大問3から問題が一回しか読まれないので、より集中力が求められます。

少し長い会話を聞いて、問題文に書かれている質問に答える形式です。大問3は先読みできていないと、何についての情報を聞き取ればいいのか分からないまま進んでしまうので、最悪質問文だけでも先読みをしましょう。

大問4

グラフの読み取り、短い話を聞いてその出来事が起きた順にイラストを並び替える問題、表の穴埋め(計算問題)、4人の説明を聞きいて条件に合うものを選ぶ問題などが出題されます。

特に計算問題や条件に合うものを探す問題はメモが必須で、手を動かしながら聞き取ります。しかし、文章の内容理解がメインではないので、先読みは軽くできていれば大丈夫です。

大問5

ここがリスニングの一番の山場です。

長めの講義を聞いて、ワークシートの穴埋めをしたり、講義のまとめを選択したり、グラフを読み取ったりする問題形式です。とにかく、読まれる文章が長いので、一度置いて行かれると、大問5全体を落とすことになってしまうので、よく対策をする必要があります。大問5の出来が、全体の点数に大きく関わってくると言っても過言ではありません。

大問6

大問5に次いで難しい大問です。

会話を聞いて、だれがどの立場かを把握しなければならない問題が2問出題されます。一問目は会話しているのが2人なので、それぞれの言っていることも把握しやすいのですが、二問目は会話している人数が4人に増えるので、聞いているうちに混乱してきます。この問題は慣れが必要なので、たくさん問題を解いて練習しましょう。

先読みのポイント・タイミング

大問1,3,5,6はなのが問われているかや、選択肢の文章のだいたいの意味を先読みで把握する必要があります。選択肢の単語などから、どんな話なのかの予想を立てましょう。一方で、大問2や4は選択肢が図表やイラストになっていることが多いので、軽く目を通して、目立った特徴などに目を付けておく程度で構いません。

大問1の先読みは、する時間がないかと思いきや、問題が読まれるまでに、試験場の注意などの音声が流れるので、その間にできます。大問2は、大問1を一回で聞き取って、二回目が読まれている間に目を通しましょう。最悪大問2は先読みなしでも問題ないです。そして、大問3,4,5,6の先読みは、大問2の二回目の音声が流れるタイミングでや、大問と大問、問題と問題の間で徐々に進めていきましょう。特に先読みが大切なのは大問3と5です。この2つの大問は先読みが出来ていないと、だいぶ厳しいです。

対策

とにかく英語の音声に慣れることが大切なので、毎日音声を聞きましょう。私はYouTubeで「地獄のリスニング」と検索したら出てくる7時間ほどある英語の音声を、毎朝15分くらい聞いてから学校に行ってました。

問題形式に慣れるためには、リーディングと同じように、各予備校が出版している予想問題集をたくさん解きましょう。

共通テスト英語リーディング予想問題集

駿台:2024-大学入学共通テスト 実戦問題集 英語リスニング

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Z会:2024年用共通テスト実戦模試(2)英語リスニング

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河合塾:2024 共通テスト総合問題集 英語(リスニング)

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国語

概要

一問の配点が高く、一つのミスが大きなダメージとなります。また、点数が安定しないという声が多く上がる科目です。時間は、人それぞれですが、足りないという人は英語ほど多くなく、そこまでかつかつではありません。しかし、余裕があるわけではないのでサクサク解きましょう。また、小説は共通テスト以外で使わないので、なじみがなく解きにくいと思います。

全体に共通して言えるのが、選択肢を読んではいけません。これは、私が予備校の先生から口を酸っぱくして言われていたことです。どういうことかというと選択肢は巧妙に作られていて、絶対に迷います。5択から2択まで絞って、2択で外したという経験があると思いますが、それは作問者の思惑通りです。

つまり、選択肢を最初から読んで選ぼうとすると、これもよさそう、あれもよさそうと迷ってしまうので、あらかじめ自分の中で答えを作っておいて、これが正しいと思ったものを一発で選びます。他の選択肢と比べてしまうと分からなくなるので、先に自分の中で基準を作っておくようなイメージです。

もちろんそれでも分からないことがあると思います。その時に、選択肢の中で考えるのではなく、一度文章に戻って根拠を改めて見つけ出すことが大切です。

選択肢にこだわり過ぎない、困ったら本文に戻ることを意識してから、共通テストの国語で7~8割が安定しました。これらを意識して問題を解いてみてください。

大問1 評論・論説文

共通テストの評論は難易度が高くなることはなかなかないです。基本的なことが出来れば一番安定して取れる部分だと思います。ですので、評論では満点を狙いましょう。

大問2 小説文・随筆

共通テスト以外で出題されることがなかなかないので、難しいです。また、選択肢を読むと、どれも正しく見える現象が一番起こりやすいです。なので、本文を丁寧に読んで、問われている人物の心情などを追うようにしましょう。

大問3 古文

共通テストの古文は難化しやすい印象です。

文法事項も、単純な文法に則て解くと、ダミーの選択肢に引っかかります。文脈と照らして、総合的な判断が必要です。同じく、単語の意味を答える問題も、単語そのものの意味で選ぶと間違えます。

さらに、受験生の勉強が手薄になりがちな和歌が出題されると難易度は高くなります。和歌の基本的な知識が求められるうえに、解釈まで問われるので、和歌の勉強が仕上がっていない受験生は確実に間違えます。

共通テストの古文は、古文について総合的な理解が求められるので、しっかり勉強しましょう。

大問4 漢文

4つの大問の中で一番簡単です。漢詩が出題されると若干難易度は上がりますが、基本的には易しいです。漢文の基礎や漢文常識が頭に入っていれば問題なく解けるので、ここも満点を狙いましょう。

時間配分・解く順番

  • 漢文 15分
  • 評論 21分
  • 小説 22分
  • 古文 22分

漢文は20分も使わなくても解けます。かけられても17分が限界です。評論もできれば20分で行きたいところですが、時間がかかることもあるので、最大22分です。小説・古文は時間がかかるので、できるだけ時間をかけて解きましょう。

順番に特にこだわりや意味はないですが、私は古文が得意だったので、最後に置き、漢文でスタートダッシュを切りたいと思ってこの順番で解いていました。

対策

英語と同じように、予想問題集も解きますが、その前にセンターの過去問を解くことをおすすめします。共通テストと多少問題形式が違うこともありますが、大問構成は同じで、難易度も近いです。

私はセンターの過去問約15年を夏休みが始まってから、定期的に解き、11月ごろから共通テストの予想問題を解いていました。共通テストの国語の点数を安定させるためには、長期的に対策する必要があるので、早期から少しずつ対策しましょう。

センターの過去問が非常に分厚く、持ち運ぶのが大変だったので、問題の方を年度毎に切り分けて、1年分ずつ持ち運んでいました。

共通テスト国語対策:センター過去問

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日本史

概要

私大の問題とそこまで大差はありません。相違点は共通テストでは図表や史料の読み取りが必要なことくらいです。問題の情報に注意して解けば問題ありません。直接的にこの時代という風に書かれていなかったり、どの出来事かが分からなかったりするので、図表やグラフから情報を読み取って解きましょう。

時間配分・解く順番

特に気にしなくて大丈夫です。40~45分くらいで解き終えて、よく見直しをしましょう。解く順番も前から解くので問題ありません。

対策

共通テストの予想問題集で十分です。共通テストのためにしなければいけない勉強は特になく、通常の勉強をしてください。私も予想問題集を解いたのは12月下旬ごろだったので、暗記が出来ていれば、直前の対策で大丈夫です

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各科目の対策開始時期

  • リーディング 9月下旬から10月上旬ごろ
  • リスニング 8月から9月ごろ(音声に慣れるのが。問題演習の開始はリーディングと同じくらいで構いません)
  • 国語 7月~9月
  • 日本史 12月

リスニングと国語は長期的な対策が必要なので、できる人は早めから対策をしましょう。日本史は暗記が優先なので、演習は直前期で問題ないと思います。

夏休みが明けてから、志望校の過去問も解き始めて、忙しくなると思います。その中で共通テストの勉強をするのはなかなかの負担です。そもそも私大専願の人なら、共通テスト利用のために受験する人がほとんどでしょう。共通テストでどのくらいのレベルまで抑えにしたいかで、勉強の開始時期や勉強量が変わってきます。

私は共通テスト利用で、上智大学を滑り止めにしたかったので、結構共通テストの勉強にも時間を使いました。別に、共通テスト利用は使わないというのであれば、私大の過去問優先でやるのも一つの選択肢なのではないかと思います。

こんな感じで勉強計画を立てていました。同じ紙に分けて書くとよかったです。

最後に

共通テストは私大の問題に比べて、違った難しさや癖がある問題です。模試で点数が良くて、共通テストは簡単、私大は難しいと勝手に思い込んで、早慶MARCH不合格の人が同学年に何人かいました。受験で成功するには、私大の勉強も共通テストの勉強も両方全力で取り組んで、共通テスト利用で滑り止めを確保して、安心して早慶やMARCHの本番に臨むことだと思います。仮に共通テストで失敗してしまっても、勉強したけどだめっだた。でも私大は頑張ろう。という気持ちから、最後の一か月を乗り越えることが出来ると思います。2つのバランスをとることは難しいですが、自己分析したり先生に相談したりしながら、うまくやりくりしてください!

ごま塩

ごま塩

慶應義塾大学 法学部

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