受験生のみなさん、共通テストが終わり、本命校の一般入試がいよいよ迫ってきましたね。
この時期、きっと多くの人が、少しホッとしたり、逆に焦りや不安を感じたり、複雑な心境になっているのではないでしょうか。
共通テストの結果が良かった人も、思ったほど振るわなかった人も、この期間の過ごし方次第で結果はまだまだ変わります。
しかし、そんな今「共通テストが終わったらやる気が出ない」「周りの人の様子が気になって集中できない」そんな悩みを抱えるのはあなただけではありません。実際、この時期は受験勉強の中でも特にメンタルや体調の管理が難しい時期でもあります。
この記事では、共通テスト後から本命校の受験までに気をつけるべきことや、私自身が体験して得た具体的なアドバイスをたっぷりお届けします。
自分に合った方法を取り入れて、このラストスパートを乗り切りましょう!
目次
1.良くても悪くても結果を引きずらない
正直なところ、共通テストでうまくいった人ほど油断して一般入試で失敗する傾向があります。実際に、私の周りの友達でもそのような人が多くいました。
この時期ちょうど自己採点などの機会で、学校や塾でうまくいった人や、そうでなかった人など、いろいろな噂が流れてくると思います。
しかし、なるべく耳を塞ぐようにしましょう。シャットダウンすることが大切です。
他の人の結果を聞いて、少しでも安心したい気持ちはとてもよくわかります。自分の立ち位置がどのあたりなのか知りたかったり、自分より点数が低い人を見つけたいと思ったり、他の人の様子を気にすることもあるでしょう。
しかし、当然ですが誰がどんな結果であろうとあなた自身の受験には一切関係がありません。また、それを聞いても君の受験に決して良い影響を与えることはありません。
とはいえ
「シャットダウンするって言ったって気になってちゃうもんは気になるだろ!」
というのがこの時期の受験生の本音かもしれません。
今の時期の油断や、気持ちの落ち込みで勉強が手につかないのが最も危険です。なぜなら、共通テストが終わってから第1志望校の受験までの今に時期が1番成績が伸びるボーナスタイムだからです。
そのため、周りのノイズで気持ちを揺さぶられている場合ではないのです。
人の毎日過去問を解いて、解き直して、苦手な分野を参考書や問題集で確認する作業をひたすら繰り返すことが重要です。自分の力を磨き続けることに集中ましょう!
2.周りの様子に左右されない
共通テストが終わった後の時期は、ついつい気が緩んでしまう人が多く出てきます。しかし、決してその雰囲気に流されてはいけません。
先ほども言ったように、共通テストが終わってから一般入試までの間が、今までで最も点数が伸びるボーナスタイムです。この期間に点数を稼ぐことが重要です。
また、この時期からは志望校や併願校に向けた対策がメインになるため、人それぞれやるべきことが異なってきます。人のやっていることに惑わされず、自分がやるべきことを過去問を解いて明確にし、それを徹底的にやりましょう。
後悔がないように、全力で取り組んでください。
もしもスタディプラスやSNSで周りの人から嫌な影響を受ける場合は、アプリを削除するか全員をブロックするなどして対策しましょう。
色々思うところがあるかもしれませんが、今は他人ではなく、自分自身の目の前の課題に集中することが必要です。
3.時間にとらわれすぎてはならない。
ボーナスタイムとはいえ、時間という抽象的な基準にプレッシャーを感じて、勉強が手につかなくなるのも良くないです。
「〇時間やらなければ」と考えるのではなく、今は点数を上げることに集中しましょう自分の苦手を可能な限り克服し、本番に備えることが今最も当日とれる点数を上げるのに効果的です。
長時間勉強しなければというプレッシャーで体調を崩したり、メンタルがやられて勉強できなくなったりしないよう注意してください。今は体調を整え、当日に向けてコンディションを良くしておくことも大切です。
共通テスト後に私が気をつけていたこと
1.なるべく外に出るようにする。
家でたくさん勉強したい人もいれば、自習室や図書館で勉強したい人もいると思います。特に家で勉強する人には、孤独感で落ち込んでしまわないよう気をつけてほしいです。
この時期になると学校もなくなって各自で受験に向けた勉強をするようになる高校生が多くなると思います。
そうすると生じてくるのが、「友達と会えなくて孤独を感じる」といった問題です。
個人差はありますが、1人でずっと家にいると気が滅入ってしまいがちです。リフレッシュのためにも、学校や塾、自習室、図書館など、同じように頑張っている仲間がいる場所に行くと、「自分も頑張ろう」という気持ちになれます。
逆に周りが気になりやすい人には、カフェやマクドナルド、ファミレス(空いている時間帯)がおすすめです。私も田舎に住んでいて、塾や学校に行くのに電車を使わなければならなかったので、家の近場で過ごしていました。特にカフェやファミレスは、受験生が少なく、リラックスした状態で勉強できるので良かったです。
ただし、ファミレスやカフェでの勉強には賛否両論があるのも事実です。そのため、消しカスなどのゴミはきちんと片付け、混雑する時間帯は避けるなど工夫をしましょう。
また、勉強が禁止されている場所もあるため、事前に確認し、ルールを守ることを忘れないようにしてください。
2.なるべくSNSやスタディプラスは見ない、消す。
人の様子を見て頑張れるときもありますが、直前期になるとマウントの取り合いのような雰囲気ができることがありました。そのため、私はスタディプラスやSNSを一時的に消していました。
この時期は、みんなメンタルや体調が不安定で、ちょっとしたことでモチベーションが左右されやすいです。なるべくメンタルに悪い影響がありそうな原因からは遠ざかることがおすすめ。
逆に、節度を持ちつつ受験に直接関係のないYouTubeなどを気分転換として見ることもおすすめです。私は特に大学生のVlogを見て、大学生活のイメージを膨らませていました。
良かったら私も大学生活のyoutubeを投稿しているので、見てみてください。
大学生活の雰囲気がつかめて、モチベーションを上げられるかもしれません。
3.今まで解いた過去問や問題集を復習する
この時期になって新しい問題集に手を出すのは、よっぽど信頼できる先生に支持されたとかでもない限りはやめましょう。今は過去問を解いたり、解きなおしたり、あるいは今まで解いてきた問題集の復習をすることがおすすめです。
というのも、今の時期に下手に新しい情報を取り込むと処理しきれず、余計混乱してしまう可能性があるからです。
過去問って何回も解くものなの?と思う人もいるかもしれませんが、過去問は1回解いて終わりにしないことが重要です。なぜなら、解きなおすことで、より志望校の型や傾向を身にしみこませることができ、効果的だからです。
私は第1志望の過去問を10年分、2周解きました。それ以外の併願校は3年分を2周ほど解きました。最近過去問で出題された問題や分野は出ないとされがちですが、私の第1志望だった立教大学では、世界史のテストで同じような問題が出題されていました。
もしかしたらこれは稀なケースかもしれませんが、一度解いた問題は、必ず解けるようにしておくことが重要です。
受験でメンタルが辛いときの対処法
受験期は人生の中でも特にプレッシャーが大きい時期の一つです。成績や時間のプレッシャー、周囲の期待など、多くの要因が絡み合い、メンタルが辛くなることは当然のことです。ということで、私自身の経験をもとにした対処法を紹介します!
1.辛い気持ちを言葉にする(書く・話す)
受験期は孤独を感じやすい時期です。追い詰められているとき、自分の中だけで不安や辛さを抱え込むのではなく、まずは気持ちを言葉にして整理してみるのがおすすめです。
- ノートや日記に書く:誰にも話せないと感じたら、ノートやスマホのメモにその日の感情をそのまま書き出してみてください。「今日は勉強に集中できなくて辛い」「周りがみんな優秀に見える」など、具体的に書き出すことでモヤモヤが整理され、次とるべき行動を考えやすくなります。私は夜寝る前にその日の気持ちと進捗具合の記録をつけて、心の中をスッキリさせていました。
- 信頼できる人に話す:家族や友達、先生など信頼できる人に「話を聞いてほしい」と声をかけてみるのも良いです。話を聞いてもらうだけで、心が軽くなることがあります。私は特に母に「ただ聞いてほしい」というスタンスで悩みを話したことが何度もあります。具体的なアドバイスを求めなくても、「辛い」と伝えて話を聞いてもらうだけで、自分が孤独ではないと感じられました。
2.完璧主義を捨てる
受験期は「全て完璧にしなければ」「少しでも点数を高く!」と考えがちですが、それがプレッシャーの原因になることもあります。
私も「全教科を均等に完璧に仕上げなければ」という思い込みに縛られて苦しかった時期がありましたが、塾の先生に「全部を100%にするのは無理」と言われて救われました。
実際、受験というものは、「合格最低点を1点でも上回ればいい」戦いです。決して満点を取る必要はありません。満点を目指す勉強ではなく、当日志望校の合格点を上回るための勉強をするように心がけましょう。
<具体的な完璧主義防止対策>
- 優先順位をつける:苦手科目を重点的に勉強し、得意科目は現状維持にとどめるなど、自分の中で目標を設定することが大切です。例えば、「英語は過去問で6割を取れる状態を目指す」「世界史は8割を維持する」など、具体的な目標を立てることで漠然とした不安が軽減されます。
- 小さな成功体験を積む:1日の勉強目標を「苦手な分野の参考書の1ページを覚える」「覚えられなかった単語ピックアップし、10個覚える」など、ハードルを低めに設定して達成感を得ることも有効です。小さな成功を積み重ねることで、気持ちが前向きになっていきます。
3.勉強から一度離れる
どうしても集中できない日や辛さが限界のときは、思い切って勉強から離れる勇気を持つことも大切です。私も「今日は何も手につかない。無理だ」と感じた日は、潔く勉強をやめてリフレッシュに時間を使いました。一旦勉強以外のことをすることで、翌日からの集中力が向上することもあります。
それが1日でもいいですし、夕方まで休んで夕方から少しだけ頑張る!という風に自分なりのルールを決めて勉強にトリックむのも良いと思います。
<具体的な対策法>
- 好きなことをする時間を作る:長期間勉強ができないくらい面タラうがやられてしまう前に、1日10分でも良いので自分が「楽しい」と思える時間を作りましょう。私は休憩時間やご飯の時に、お気に入りのYouTuberの動画を見るのがルーティンでした。勉強以外の好きなことに触れることで、気持ちがリセットされます。
- 外に出る:家にこもりきりでいると、気分がさらに落ち込むことがあります。軽い散歩や近所のカフェでの勉強など、外の空気を吸うだけでもリフレッシュになります。私は疲れているときや落ち込んでいるとき、大好きなバンドの曲を聴きながら散歩することで、前向きな気持ちを取り戻していました。
4.メンタルを安定させる環境づくり
受験期にメンタルが揺れやすい原因の一つに「環境」があります。私も机が散らかっていたり、弟が友達と電話している声などが気になったすると、集中できずイライラしていました。そのため、自分が安心して勉強できる環境を整えることが大切です。
<具体的な対策>
- 部屋の整理整頓:机の上や部屋が散らかっていると、それだけでストレスになります。私は「机の上には必要な教材、今使うものだけを置く」というルールを決め、シンプルな環境で勉強するようにしていました。
- SNSの断捨離:周りの人の進捗や模試の結果を見ると、必要以上にプレッシャーを感じてしまうことがあります。私は受験期、スタディプラスやInstagramを一時的にアンインストールしていました。その分、気が散ることが減り、自分の勉強に集中できるようになりました。
5.体調管理を徹底する
受験期は常にストレスがかかる続けているので、心と体が密接に繋がっています。特に、睡眠不足や食生活の乱れといった問題はメンタルにも大きく影響します。
また、女の子の場合は生理周期の問題で気分がいつもより落ち込んでしまう時期があったり、眠くて集中できない日があったりと苦労が多いと思います。
あんまりにもひどいようなら受験当日に向けて婦人科を受診し、お医者さんに相談するなどのアプローチをとるようにしましょう。私自身も受験期かなり整理に振り回されたし、受験初日に生理が被り、貧血で電車で立てなくなるといったこともありました。
<具体的な対策>
• 睡眠を最優先にする:「夜遅くまで勉強しなきゃ」と思いがちですが、睡眠不足は効率を下げるだけでなく、不安感を増幅させる原因にもなります。私はどんなに忙しくても、最低6時間は寝るようにしていました。
• 栄養バランスの取れた食事:忙しい時期こそ、しっかりとした食事が重要です。朝昼晩3食なるべくしっかり食べるようにして、疲れたときはバナナやチョコレートなどの甘い軽食で糖分を摂取していました。よく勉強で集中力を維持するために「ラムネ」が良いとされています。集中が続くよう、休憩がてらラムネを食べてリフレッシュも効果的です。
・体調が悪いときは絶対無理しない!:少しでも、なんだか体調がいつもより悪いな、と思ったら決して無視せずに休むことを徹底しましょう。この時期ちょっとした体調をこじらせると当日の結果に響いてしまいます。家でゆっくり単語帳を見返したり、長めの睡眠を意識するなどで対策をしましょう。
6.「今だけ」を意識する
受験勉強が辛いのは、ゴールが見えないように感じるからです。しかし、受験は必ず終わりが来ます。「この努力は一生続くわけではない」「今だけ頑張ればいい」と自分に言い聞かせることが大切です。
<具体的な対策>
• 未来をイメージする:私は「大学で新しい友達と出会う」「留学して新しい文化に触れる」という目標を思い浮かべながら、「今はその準備期間だ」と考えていました。この受験勉強の先にある未来の楽しいことを想像すると、辛さを乗り越える原動力になります。実際、大学生活は自由がたくさんなので、自分の好きなことがたくさんできますよ。
• 1日ごとの達成感を大切にする:長期的なスパンで考えるとプレッシャーが増すことがあります。私は「今日は数学を3問解けた」「単語を10個覚えられた」といった、1日単位の成功体験に目を向けてみましょう。定期的に進捗を振り返って「こんなことができるようになった!」とポジティブな成果を実感すると少し気が楽になりますよ。
7.プロのサポートを受ける
受験生活ってさっきも言いましたが、ずっとプレッシャーがかかり続けいるから体にもメンタルにも何かと支障が出てきたりするんですよね。
そんな時は、「その道のプロ」に積極的に助けを求めることをおすすめします。
・学校の先生や塾の先生:毎年受験生の面倒を見ている先生たちから、今の時期のメンタル的なサポートを得るのもおすすめです。進路指導の先生や、塾の先生なら受験生の気持ちを汲んでくれる人が多いので、「受験に対する相談」から「自分の気持ちの相談」まで話を聞いてくれる傾向にあります。どうしても家族や親だと相談しにくい、という人にはおすすめです。積極的に気持ちを吐き出していきましょう
・病院の先生:体調やメンタルの不調で勉強に支障が出ているなら、一度は相談してみるのもおすすめです。特に、生理関連で不安がある女の子は早めの婦人科受診をおすすめします。当日本来の力が出し切れないようなことがないように、今できることは早めに対処しましょう。
まとめ
今の時期に気持ちの浮き沈みが激しかったり、気持ちがつい緩みがちだったりするのは、誰にでも起こり得ることです。
しかし、その辛さを無理に我慢する必要はありません。自分の気持ちに正直になり、適切な対処をすることで、メンタルの負担を軽減しながら勉強に取り組むことができます。「受験は一生続くわけではない」という事実を心に留めつつ、自分に合った方法で乗り越えていきましょう。
皆さんの受験、心から応援しています!!!
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