【MARCH志望必見】現役立教生が教える!夏休みの勉強計画の立て方

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はじめに:なぜ夏休みがカギなのか

「夏を制する者が受験を制す」——こんな言葉が、受験生の皆さんはよく聞くんじゃないでしょうか。実際、これはMARCH以上のレベルの大学を目指す受験生にとって、決して大げさな話ではありません。現役で立教大学に合格した私自身、この夏をどう使うかが、合否を分ける大きな分岐点だったと強く感じています。

基礎を徹底できる“最後の時期”だから

大学受験は、「志望校の合格最低点を1点でも上回る」というゲームです。これは志望校がどこであろうが、受験生である以上変わりません。

しかし、一般的な高校の入学試験などと大きく違うのが、「各学校によって傾向が全然違うこと」です。

目指す大学のレベルや傾向は人によって今まで以上にバラバラになりますし、ライバルは全国からやってきます。

何が言いたいかって、「今まで以上に自分の志望校の問題の癖を研究して、それに合わせた勉強が必要になる」んです。がむしゃらに勉強していればいいというわけではなく、作戦を立てたり、分析したりといった手間と時間がかかるようになるんです。

逆算して考えると、「志望校の過去問対策・分析」をするためには、その前にそ「志望校の過去問」が解けるくらいの基礎をマスターしておく必要があります。問題の傾向が違うとはいえ、出題範囲や基礎となる内容は同じだからです。応用問題は、基礎問題が解けないと解けません。

夏休みは基礎を一気に完成させる最後のチャンスなのです。

1学期はなんだかんだ忙しかったり、あんまりペースがつかめなかった・・・なんて人も少なくないと思います。夏休みは今までの遅れを巻き返して大きく成長する大チャンスであり、逆になまけると取り返しがつかなくなる期間でもあります。

私は夏休み、毎日10時間は勉強する!と決めて塾や学校で自習をしていました。途中体調を崩して出来なかった時はありますが、たくさん勉強する!という高めの目標を立てていたので、その後もなんとかやり切ることができました。

他の受験生と“差がつく自由な時間”があるから

夏は、1年のうちで最も自由に勉強時間を確保できる時期です。

冬や直前期も学校がなくなり、自由な時間は増えますが、「過去問対策」、「学校の出願」等やることがたくさんで忙しくなるので、なかなか思うように勉強を進めにくくなってしまいます。

夏休み中は「1日10時間勉強」を目標に勉強しましょう。

一概に9時間だからだめ!とか、休まないで長時間勉強にこだわれ!とか、決してそういうわけではないですが、毎日10時間勉強するのが当たり前っていう価値観で勉強に向かうと、必然的に勉強量が増えます。

自分の中の基準を高く持つことで、行動が変わります。

40日間で1日10時間勉強すれば、合計400時間。この400時間を有効に使えるかどうかが、他の受験生と差をつける最大のカギになります。

実際に私の友人でも、結局夏に本気で勉強した子たちが、最終的に第一志望に合格していました。

40日間で1日10時間勉強すれば、合計400時間。この400時間を有効に使えるかどうかが、他の受験生と差をつける最大のカギになります。

実際に私の友人でも、夏に本気で勉強した子たちは、偏差値を5〜10上げて、秋には第一志望のA判定を勝ち取っていました。

自分の“弱点”と正面から向き合えるから

夏休みは自分の苦手のしっかり向き合う時間をたくさんとれる期間です。

特に夏前や、夏休み中の模試は、志望校判定を見ることができるだけでなく、自分の課題を知る貴重な機会です。長文で時間が足りない、漢文が全然できない、世界史の用語があいまい・・・そうした弱点を浮き彫りにし、夏のうちに立て直すことが合格への近道になります。

私も、7月の模試で「世界史のギリシア・ローマ当たりの分野の理解があやふや!」だということが判明し、その範囲の「時代と流れでわかる!世界史B用語」を集中的に取り組んだことで、それ以降の模試や問題で失点することがすくなくなりました。夏だからこそ、修正の余地も、行動に移す時間もあるのです。

現役立教生の受験体験と夏の過ごし方

少し私の体験やプロフィールについても触れておこうと思います。

私は現在、立教大学経営学部・国際経営学科に通う現役の大学生です。

英語が得意で、高校3年の冬に英検準1級(CSEスコア2449)を取得しましたが、受験期を通してずっと順風満帆だったわけではありません。むしろあらあゆるコミュニティで劣等感を感じるような成績で、ずっとぎゃーぎゃーネガティブなことを言っては先生や親に心配をかけていました笑

そんな私自身の受験体験と、どのように夏休みを過ごしたかをお話しします。模試でE判定を取り続けても、最後まであきらめずに勉強を続けた経験が、少しでもあなたの力になれば嬉しいです。

成績はE判定。それでも「勉強をやめなかった」

私の高校生活における成績は、いわゆる「超優秀」とかっていうわけでもなく、普通。勉強は割と私の中では頑張っていたつもりだったのですが、定期テストの成績は40人クラスで10番目前後。学校のレベルも偏差値60くらいの、いわゆる自称進学校と呼ばれるような学校でした。

特別賢いわけでも、模試でA判定を取ったこともありません。むしろ、受験期の模試判定はずっとE判定。最後の模試ですら、立教どころか安全校さえもD判定という状況でした。

でも、一度も「もう無理だ」とは思いませんでした。焦りや不安はありましたが、それ以上に「今やめたら絶対後悔する」と思っていました。

実際立教に通っている先輩に言われた、「最後にぐんって伸びるから大丈夫だよ!」という言葉や、

塾の先生に言われた、「勉強は、その勉強を始めてからだいたい3か月くらいでようやく効果がでるものだから」という言葉を信じ、気長に頑張っていました。

英語力を伸ばすために、高2の冬から英検準1級の対策を本格的にスタート。毎日英単語と英作文を繰り返し、高3の冬にようやく合格。遅すぎるように見えるかもしれませんが、それでも間に合いました。成績よりも、あきらめない粘りが何より大切だったと思います。

夏休みは「芯をぶれずに持つ。」

夏休みの私の生活は、ガチガチに勉強だけで固められていたわけではありません。文化祭準備や生徒会の活動があり、週に1〜2日はそちらにも顔を出していました。推薦組の友達が手伝ってくれることもあり、無理なく活動に参加していました。

ただ、どんなに予定が入っていても、勉強が“本分”であることは忘れませんでした。
1日10時間は必ず勉強することを目標にし、活動の前後にしっかり時間を確保。朝型に切り替えて、朝7時には勉強を始めるようにしていました。

高校3年生は受験生でもありますが、それと同時に高校生活の思い出を作れる最後のチャンスでもあります。文化祭や体育祭などの準備や、行事当日、部活はぜひ楽しんでほしいです。全部無理に我慢する必要はありません。

ただ、忘れちゃダメなのが、「どんな時でもメインは勉強」であること。今は文化祭準備で忙しいから・・・とか言って一切勉強しない人もいましたが、そのあとちゃんと切り替えて追い返せる人が全員ではないです。そのままなんとなく気持ちが抜けず、志望校を下げざるを得なかった人も実際、知っています。

自分一人で全部やる必要はないので、なにか係の仕事を任されたとしても、周りを巻き込んだり、そんなに忙しそうじゃない人に手伝ってもらうなどして、勉強のペースは乱さないようにすることが重要です。

また、参考書や問題集はいろいろ試すより、「決めたものを何度も繰り返す」スタイルで、英語、国語、選択科目の3本柱をまんべんなく積み上げました。1週間ごとに「これを終わらせる」というテーマを決めて勉強することで、「次は何しよう」など無駄に考えることなく、

迷いなく取り組めました。

勉強がしんどい時も、立ち止まらなかった

毎日10時間も勉強していると、気がめいったり、思うように進まなくて落ち込んだり、時には「もうダメかも」と思ってしまう日もあります。でも、止まらなければ必ず進みます。やる気が出ない日でも、私は「とりあえず机に座って英単語を20個見るだけでいい」と、自分にハードルを下げて声をかけていました。

最初から100%の力を出し続けようとすると、疲れたり、やる気がない日は余計に自己嫌悪になってしまいます。だから私は、「7〜8割の力でもいいから、コンスタントに続けること」を大事にしていました。

“何もしない日”をつくらない。これが、受験期を走りきるための一番のメンタルケアでした。ほんの少しでも手を動かすことで、「今日はゼロじゃなかった」という自信が積み上がっていきます。

夏休みの勉強計画の立て方

逆算と戦略が命

受験勉強で最も重要なのは「逆算」と「戦略」です。

私はMARCH合格というゴールから逆算して、8月末までに達成すべき学力のレベルを明確にし、それを月→週→日単位に落とし込む形で勉強計画を立てました。まず、夏休み中には「英検対策」「国語の基礎力の徹底」「世界史の通史を2周終わらせる」という目標を設定し、それに沿って学習を進めました。(立教は英検利用がメジャーなため)

10月ごろには志望校の過去問や共通テストの対策を始めたいと塾の先生と相談していたため、夏休みは基礎固めと土台づくりに集中しました。

長期計画としては、

①入試当日までのざっくりとした月ごとのスケジュールをまず作成し、

②その上で各週の目標を立て、

③それをさらに一日ごとの具体的なタスクに落とし込む。

という流れでスケジュールを組みました。

使用していたスケジュール帳は、書店などで購入できるウィークリープランナー形式のものです。あくまで「目標管理」として使っていたため、その日の体調や気分によって柔軟に調整するようにしていました。

例えば、ある日に予定していたことができなかった場合は、翌日以降に回したり、代わりに別のタスクを前倒しで行ったりと、臨機応変な対応を心がけていました。

また、「Studyplus(スタディプラス)」も活用していました。日々の学習記録をつけることで自分の努力が可視化され、モチベーションの維持に役立ちました。他の受験生の記録を見て刺激を受けることもありましたが、精神的に落ち込みやすい時期は、SNS的な機能はオフにするなど、自分なりのメンタル対策もしていました。

このように、受験勉強の計画は「逆算思考」と「柔軟性」がカギです。完璧にこなすことを目指すよりも、自分のペースや気分に合わせて軌道修正できる余白を持たせた計画を立てることが、長く続けるためには重要だと思います。特に自由な時間と孤独な時間が増える夏休みは!

一般的な私立文系志望の受験生なら、10時間勉強するとしたら単純に考えて1日3教科に3時間ずつ時間がさけることになります。ここの3時間ずつの空白に、どうやるべきことを詰めるか。そして実行するか。それだけです。

1日の理想的スケジュールと時間管理術

効率よく勉強を進めるには、1日のスケジュールをしっかり管理することが大切です。受験期は限られた時間をどう使うかが合否を分ける大きなポイントになります。ここでは、実際の1日のスケジュール例や、時間配分、モチベーション維持の工夫について紹介します。

受験生だった時の私の1日スケジュール(夏休み)

7時ちょっと前:起床

7時:勉強開始(単語などをぺらぺら)

8時:朝ごはんを食べてカフェか塾に移動

9時~12時:勉強(英語長文・解釈等の基礎や英検)

13時~15時:お昼を食べ終えたら国語の勉強(現代文問題集・古文読解・古典単語等)

15時:多分この辺で飽きが来るので、帰宅するか場所を移動

16時~19時:世界史

20時:帰宅して風呂・ご飯・リラックス

22時~23時:その日の復習

23時すぎ:就寝

夏休みの長時間勉強のコツ

朝方の生活

まず、私がおすすめしたいのは「朝型」の生活です。私は毎日7時ちょっと前には起きて、7時から勉強をスタートしていました。朝早めに初めて、午前中のうちから4、5時間勉強できていると、心の余裕が違うからです。午前中は英語のような特に頭を使う科目を中心に勉強し、昼食後は少し軽めの国語。そして集中が切れがちな夕方には、世界史の勉強などに取り組んでいました。夜はその日の復習や、翌日の準備をする時間として活用していました。

場所を変えてリラックス

勉強を長時間続けていると、どうしても集中力が切れたり、気分が沈んでしまうことがあります。そんなときに私がよく行っていたのが、「場所を変える」という工夫です。例えば、ずっと自室で勉強していて疲れたと感じたら、リビングに移動してみたり、近所のカフェや図書館に足を運んだりするだけでも、気分が切り替わって集中力が戻ることがあります。

特にカフェや図書館は、周りに人がいることでほどよい緊張感もあり、「自分も頑張ろう」という気持ちになれました。また、太陽の光が入る明るい場所に移動するだけでも、意外と気分が晴れたりします。場所を変えることは、勉強の効率を上げるだけでなく、メンタルの安定にもつながると感じています。

もちろん、外出が難しいときは、家の中で机の向きを変えたり、床に座ってみたりするだけでも十分リフレッシュになります。ずっと同じ空間にいると、視覚的にも飽きてしまいがちなので、定期的に「環境をリセットする」意識を持つことが大切です。勉強は体力だけでなく気力も必要なので、自分なりのリラックス方法を見つけて、うまくバランスを取ることが長続きのコツだと思います。

スマホとの付き合い方

スマホとの付き合い方については、自分のルールを決めておくのが重要です。私は勉強中は電源を切るか、スマホ自体を別の部屋に置いて視界に入らないようにしていました。どうしてもスマホを使いたくなる時は、やるべきことが終わった後にだけSNSを見てもOK、などと時間を決めてメリハリをつけるようにしていました。

また、私の場合気分転換の方法がyoutubeなどで受験とは全然違う世界のものに触れることだったので、無理にSNS断ちはしていませんでした。

科目別・夏の勉強法と優先順位

▷英語

英語は受験科目の中でも特に配点が高い場合が多く、合否を大きく左右する重要科目です。そのため、効率的に力を伸ばすには「単語・文法・長文」の3要素をバランスよく勉強することが鍵になります。私自身、英語が苦手だった時期もありましたが、この3つを意識して取り組むことで、少しずつ安定した点数が取れるようになりました。

まず「単語」は、英語のすべての土台です。単語力がなければ長文も読めないし、文法問題でも迷ってしまいます。私は『ターゲット1900』を使用して、夏の間に全範囲8割を目指して繰り返し覚えていきました。単語帳は1周で完璧に覚えようとせず、何周もすることで自然に定着させることが大事です。「目にする回数が増えるといいといいます」通学中や寝る前のすきま時間も有効活用していました。

次に「文法」は、夏のうちに一気に固めるのがおすすめです。私は『Vintage』を使って、間違えた問題には印をつけていつでも復習できるように工夫していました。文法はインプットとアウトプットのバランスが重要なので、知識を確認したら、実際に文法問題を解く時間も取るようにしていました。

そして最も時間をかけたのが「長文」です。夏休みは時間に余裕がある分、集中して長文に取り組むチャンスです。全レベル別問題集の1から3までと、塾の宿題(各大学の過去問抜粋)を夏休み中には終わらせました。1つの長文を読んで終わりにするのではなく、問題を解いたらなぜとけたのか、なぜ解けなかったのかを丁寧に解答を見ながら復習していました。

また、長文演習で間違えた問題や知らなかった表現は、ノートにまとめておくことで、復習しやすくなりました。読解力を上げるには、ただ量をこなすのではなく、「ひとつひとつの長文と丁寧に向き合う」ことが大切です。

英語は一朝一夕で成績が伸びる科目ではありませんが、コツコツと継続することで確実に力がついてきます。夏のうちに「単語・文法の基礎」を固め、「長文に慣れる」ことができれば、秋以降の過去問演習や応用問題にもスムーズに取り組めるようになるはずです。

国語(現代文・古文)

国語は一見「センスの科目」と思われがちですが、実は毎日の積み重ねが結果に直結する教科です。特に現代文・古文ともに「少しずつでも毎日やる」ことが、読解力の維持と向上に不可欠だと実感しました。私自身、国語があまり得意ではなかったこともあり、毎日触れることを大切にしていました。

古文

まず古文については、「単語」「文法」「読解」の3つをバランスよく学習しました。単語は、特に副詞や助動詞など覚えにくいものを重点的に取り組み、夏のうちに一気に詰め込みました。

「古典単語は全部覚える」くらいの気持ちで、繰り返し暗記し、声に出して覚える工夫もしていました。文法も中途半端な理解では太刀打ちできないと感じていたので、1学期に使っていた問題集をもう一度最初から解き直して、助動詞の接続や意味などを完璧にマスターするつもりで取り組みました。

読解については、毎日1題ずつ古文の問題を解くことを習慣にしていました。最初は時間がかかっても、訳を丁寧に書き、品詞分解もできるだけ行うようにしました。古文は「型」があるので、繰り返すうちに出題パターンや設問の傾向がわかってきます。文法と単語が定着すると、読解のスピードと正確さが格段に上がったと感じました。

現代文

一方で現代文は、感覚に頼らず、論理的に「解き方のパターン」を身につけることが重要でした。私は特に現代文が苦手だったので、過去問や問題集を通して「選択肢の選び方」や「傍線部の言いかえを探す読み方」など、基本の読解方法を地道に練習しました。

また、漢字や現代文単語も見逃せないポイントです。私はスキマ時間に漢字帳を見たり、現代文単語帳を繰り返し読んだりして、少しずつ語彙力を増やしていきました。漢字は「なんとなく」で答えて落とすことが多く、私も実際に足元をすくわれた経験があるので、きちんと対策することを強くおすすめします。

現代文は「慣れ」の要素も大きいため、私はなるべく毎日1題ずつ問題を解くようにしていました。特に評論文に苦手意識があったので、論理構造や接続語に注目しながら読解し、解いたあとは必ず解説をじっくり読んで、間違えた理由や選択肢の根拠を確認するようにしていました。

国語は、短期間ではなかなか成果が見えにくい科目ですが、毎日少しずつ積み上げていくことで、確実に読解力と得点力が身につきます。特に夏休みの時間があるうちに、古文の文法・単語、現代文の語彙・解法パターンを徹底的に固めておくことで、秋以降の演習期に大きく差がつくと感じました。焦らず、毎日丁寧に国語と向き合うことが成功のカギです。

選択科目(世界史、日本史、政経など)

文系受験において、選択科目(世界史・日本史・政経など)は得点源にもなり得る重要な科目です。しかし、範囲が広く、細かい知識まで問われることが多いため、「効率よく覚えて、確実に得点できる状態」に持っていくことが大切です。私の場合は世界史を選択していたので、ここでは世界史を例に、インプットとアウトプットのバランスや勉強法について紹介します。

まず意識していたのが、「インプット:アウトプット=6:4」の黄金比です。最初から問題を解こうとしても、知識が定着していなければ意味がありません。だからこそ、まずは教科書や資料集、一問一答などを使って「知識を頭に入れる」時間をしっかり取り、自分なりに理解したことを雑にノートにまとめてみるようにしていました。

インプットの際は、ただ読むだけでなく「語呂合わせ」や「図解」「マインドマップ」なども活用しました。特に私は、授業中に先生が教えてくれた語呂合わせはすべてノートにメモして、必ず覚えるようにしていました。変な語呂でも、一度笑ったり印象に残ったりすると、意外と忘れにくいものです。また、出来事の流れや因果関係を視覚的に整理するために、マインドマップや自作年表も使って、全体像を把握できるように工夫していました。

資料集もかなり使い込みました。一問一答を解く際には、関連する地図や図版、写真が資料集に載っている場合が多いので、用語だけで満足せずに、必ず資料で確認するようにしていました。これは共通テストや私大の問題で図表や絵が出題されるケースに備える意味でも効果的だったと思います。

一問一答の使い方については、「正解すること」よりも「知らなかったことを記録する」ことに重点を置いていました。間違えた問題にはぐりぐり印をつけたり、別のノートにまとめたりして、繰り返し復習できるようにしました。特に選択肢を見て「あ、なんか聞いたことある」で答えてしまった問題は、正解でも「不安要素」として扱い、あとで必ず知識を確認するようにしていました。

アウトプットとしては、模試や過去問を解くことも大事ですが、私は『ナビゲーター世界史』などの通史問題集や『時代と流れで覚える!世界史B用語』を活用して、「自力で説明できるか」を意識して取り組んでいました。選択肢形式だけでなく、記述や口頭説明も効果的で、たとえば「フランス革命について、因果関係も含めて説明する」など、自分で小テストを作る感覚で練習していました。

選択科目は、最初は覚えることが多くて大変に感じるかもしれませんが、知識がつながってくるとおもしろくなってきます。私は世界史の勉強が進むにつれて、関連する映画や本にも興味が湧いてきて、楽しみながら勉強を続けられたのも大きかったです。受験勉強としてだけでなく、教養としても身につく分野なので、焦らず地道に積み上げていくことをおすすめします。

模試とその復習のやり方

模試を受けたあと、多くの人が真っ先に気にするのが「偏差値」や「判定結果」かもしれません。でも私が受験期を通して一番大事だと感じたのは、「模試は結果ではなく分析が命」ということです。むしろ、成績だけを見て一喜一憂するのは、メンタルに悪影響を及ぼすリスクもあります。やる気につながるなら見てもいいですが、そうでないなら無理に見る必要はないと思います。

模試の本当の価値は、「時間配分や試験当日の雰囲気に慣れること」と「苦手分野を洗い出すこと」にあります。特に後者の“苦手の発見”は、今後の学習において大きな意味を持ちます。模試の問題は、単なる練習問題ではなく、出題傾向や重要分野を反映しているので、自分がどの科目のどの分野で点を落としているかを知ることは、今後何を優先的に勉強すべきかを見極める大事なヒントになります。

私が模試を受けたあとは、必ず次のような手順で復習をしていました。

まず、解答解説をしっかり読み込み、「なぜその答えになったのか」「なぜ自分は間違えたのか」を考えるようにします。ただ正解を覚えるだけでなく、「思考のズレ」や「知識の抜け」を明確にすることで、同じミスを繰り返さないようにするためです。特に英語や国語など、答えに至るプロセスが問われる科目では、このプロセスの反省がとても重要です。

次に、間違えた問題はすべて「復習ノート」にまとめました。復習ノートといっても、見た目をきれいにする必要はなく、自分があとで見返したときにすぐに理解できるように、「問題の要点」「間違えた理由」「正しい解法」「関連知識」を簡潔に書き残しておくことが大事です。たとえば、英語の文法問題でミスをしたなら、「目的格と主格の見分けが曖昧だった」→「関係代名詞who/whomの使い分けを復習」など、課題と改善をセットで記録しました。

また、模試の結果から“自分の弱点が偏っている”ことに気づいたこともあります。例えば、私は世界史で「19世紀ヨーロッパ」の分野で何度も失点していたことに気づき、夏のうちにその範囲を重点的に復習しました。このように、模試は“勉強の優先順位を明確にしてくれる材料”として非常に役立ちます。何をやればいいかわからなくなったとき、模試の結果を見返すと、「ここからやろう」と明確なスタートラインを引けるのです。

夏の模試で注目してほしい指標は、偏差値や順位だけでなく、「得点の内訳」や「大問ごとの正答率」です。大問の中でも得点率の高い問題と、全体として落としがちな問題があるので、「平均的な受験生と比べて自分はどこで点を取れていないか」を見る視点が大切です。これにより、他の受験生との相対的な差も冷静に把握することができます。

さらに、模試の復習は“すぐやる”ことが何より大事です。時間が経つと「どこで迷ったか」「何と迷ったか」を忘れてしまいます。模試当日の夜、あるいは翌日には復習を始め、問題をもう一度解き直すようにしていました。解けた問題も「運良く正解しただけかも?」と疑って、正解の根拠を確認しておくことで、より確実な力になります。

最後に、模試の活用法としておすすめなのが、「模試の結果を勉強スケジュールに反映させる」ことです。模試を受けっぱなしにせず、判明した弱点をもとに1〜2週間の短期目標を立てると、勉強にメリハリが出ます。「次の模試までにこの範囲を克服する」といった具体的な目標があるだけで、勉強のモチベーションもぐっと高まります。

まとめ:夏を制する者が受験を制す

受験勉強において、夏はただの通過点ではありません。まとまった時間が取れるこの時期をどう過ごすかで、秋以降の成績の伸びや心の余裕が大きく変わってきます。(だいたい10月くらいに私は伸びを実感した)

夏に基礎を固め、苦手を一つずつ克服することで、過去問演習や実戦形式の勉強にスムーズに移行できますし、自信もついてきます。

もちろん、暑さや疲れ、モチベーションの波など、夏には独特の悩みもあります。でも、それを乗り越える工夫や習慣を身につけること自体が、受験本番の力にもつながります。完璧を求めすぎず、「昨日の自分より少しでも前へ」を意識して、毎日積み重ねていくことが大切です。

「夏を制する者が受験を制す」という言葉は、決して大げさではありません。この夏をどう使うかが、受験の合否だけでなく、自分の成長そのものにつながっていく――そう信じて、悔いのない夏にしてください!

応援してます!

だに

だに

立教大学 経営学部 国際経営学科

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