【大学受験】現役立教生が語る!出願校の決め方6選!

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こんにちは、現役立教生ライターのだにえるです!

そろそろ学校や塾で「出願校を本格的に考えよう」と促され始めた受験生も多いのではないでしょうか。

今回は、大学受験で誰もが一度は悩む「併願校の決め方」についてお話ししようと思います。

受験勉強が本格化してくると、「どの大学をどのくらい受ければいいの?」「本命校以外、どんな基準で選べばいいの?」といった疑問が出てきますよね。実際、私自身も高校3年の秋ごろまでかなり迷っていました。

併願校をどう選ぶかによって、受験全体の戦略も大きく変わります。受験日程、科目の傾向、共通テスト利用、そして“気持ちの安定”。どれも合格をつかむ上で欠かせない要素です。

この記事では、私が実際にどう併願校を決めたか、そして周りの大学生がどんな基準で出願を考えたかを紹介していきます。受験生のみなさんが少しでも「納得感を持って」併願校を選べるように、リアルで役立つ情報をまとめました。

「合格を狙うための戦略」+「自分らしい選び方」——その両方を大切にしながら、一緒に考えていきましょう!

やりたいことで固める

併願校を決めるとき、まず一番の軸にしてほしいのが「自分がやりたいこと」です。

まだ明確にやりたい分野が決まっていなくても、「なんとなく興味がある」「この分野の勉強は楽しい」と思える感覚があるなら、それを出発点にして構いません。

たとえば「心理学に興味がある」「英語が好き」「デザインや企画に関わる仕事がしたい」など、ほんの小さな好奇心からでも大丈夫。むしろ、そうした感覚を大切にしながら併願校を考えるほうが、大学生活の満足度を高くすることができると思います。

大学受験というと、「合格すること」が最終目標のように感じがちですが、実際はそこがスタートラインです。

入ってからの4年間をどう過ごすか、どんなことを学び、どんな人と出会うかがその後に繋がってくると言われていますし、実際私自身も大学生活を「社会に出る前の準備期間」だと捉えています。

だからこそ、受験校を決める段階で「入学後の自分」を少し想像してみてください。授業内容やゼミ、留学制度、課外活動、キャンパスの雰囲気などを調べて、「ここで過ごす自分がワクワクするかどうか」を基準に選ぶのがおすすめです。

私の場合は、「経営・コミュニケーション・リーダーシップを学べる」「英語力を高められる」「国際的な経験ができる」という3つの軸で受験校を決めました。

特に、“留学制度が整っているか”“英語を存分に伸ばせる環境があるか”“座学だけでなく、実践的な授業が多いか”といった点を重視して、大学ごとの特色を細かく比較しました。

こうした軸を持つことで、偏差値や立地だけでは測れない「自分に合う大学」を見つけやすくなります。

一方で、なんとなく「この大学、有名だから」「みんな受けてるから」といった理由で併願校を選ぶと、入学後に「思ってたのと違う…」となるケースも少なくありません。実際、私の周りでも「入ってみたら授業内容が合わなかった」「想像していた学生生活と違った」と後悔している人が何人かいました。

そうなると、せっかく頑張って合格してもモチベーションを保つのが難しくなってしまいます。

また、「サークル活動」「大学の雰囲気」「校風」も大切な要素です。たとえば「ダンスサークルが盛んな大学で活動したい」「地域貢献やボランティアをしたい」「のびのびした雰囲気の中で過ごしたい」など、自分の性格や価値観に合う環境を選ぶことも、大学生活の充実につながります。

あとで改めて言及しますが、立地なんかも意外と重要な要素かもしれません。

私は30分に1本とかしか電車がない地域に住んでいたので、池袋という都会の大学を選んだことでたくさんの新しいものにであることができました。

バイト先も色々な選択肢があったし、通学は大変ですが、地元の方の大学に通うより色々な機会に恵まれています。

併願校選びは“今の自分”と“未来の自分”をつなぐ作業です。偏差値だけではなく、「この大学で何をしたいか」「どんな自分になりたいか」という視点から考えることで、合格後の後悔を減らし、本当に納得できる選択ができます。

大学受験は確かに一つの大きな戦いですが、目的地は「合格」ではなく「その先の人生」です。
ぜひ、自分の“やりたいこと”を軸に、胸を張って「ここに行きたい」と思える大学を選んでください。

合格可能性とバランスで決める

やりたいことを軸に選んでも、受験では「合格可能性」を無視できません。第一志望より少し上の“チャレンジ校”、同レベルの“実力相応校”、そして少し下の“安全校”をバランスよく組み合わせることが大切です。


具体的には模試の判定を参考にして、A〜B判定なら実力相応校(本命・本気で狙う)、C〜D判定ならチャレンジ校(伸びしろを試す)、E判定でも受けたい場合は配点や出題傾向を徹底的に研究して挑む、というように戦略を立てましょう。

一方で「安全校」を選ぶときも、“入りやすい”だけで決めるのは危険です。もしそこに通うことになったとしても、自分が納得して通えるかどうかを考えることが大切です。受験直前になって「どこも行きたくない…」とならないように、今のうちから“行きたい理由”を少しでも見つけておくと、気持ちがぐっと楽になります。

私の場合、第一志望(チャレンジ校)は立教大学経営学部国際経営学科と中央大学国際経営学部でした。どちらも英語教育や国際的な学びが充実していて、「経営×グローバル」を軸に学びたい自分にぴったりの環境だったからです。第二志望(実力相応校)は武蔵大学経済学部経営学科、第三志望(安全校)は東洋大学経営学部経営学科。全体として、挑戦・実力・安全の三層構成で受験校を組み立てていました。

周りのMARCH志望の友達の中には、もっと多くの大学を受ける人もいました。中には「滑り止めを5校受ける」という子もいて、試験スケジュール表が真っ黒な人も。

だいたいの私立志望の人は1月末から2月の中旬で試験を受けるのですが、中には3月の頭まで試験を受けていた友達もいましたね。

私は英検利用入試を使える大学で固めていたので受験校数は比較的少なめでしたが、それでもなるべくレベルを分散させていました。どの大学も、受かっても後悔しないように“自分なりの理由”を持って選んだのがポイントです。

塾でも学校でも「本命校の前に必ず何校か受けておくこと」と言われていました。

やっぱり“場慣れ”って大事です。

模試と本番の入試は雰囲気がまったく違って、緊張感も桁違いです。いきなり第一志望を初戦にしてしまうと、緊張で実力を発揮できないこともあります。だからこそ、安全校や実力校で一度その“試験の空気”を経験しておくことは大きな意味があります。

私自身も、本命だった立教大学を受ける前に武蔵大学を受験しました。その時は「練習のつもり」で受けたのですが、実際に受けてみると本番独特の緊張感や時間配分の難しさを実感できて、本当に良い助走になりました。

おかげで立教の試験では心に少し余裕があり、落ち着いて問題に向き合えました。


受験は、ただ知識を積み上げるだけでなく、「本番の空気に慣れておく」ことも大切な準備の一部です。段階的に挑戦していく意識を持つことで、きっと当日のあなたを強くしてくれます。

立地・雰囲気で選ぶ

意外と見落としがちですが、大学の立地と雰囲気は、毎日のモチベーションに直結します。
どんなに授業内容が良くても、毎日通うキャンパスの雰囲気や通学環境が自分に合っていないと、だんだん気持ちが続かなくなってしまうこともあります。逆に、「この街に通えるだけでうれしい」と思える場所を選ぶと、それだけで日々の大学生活が少し特別に感じられます。

たとえば、
・都会の真ん中で刺激的に過ごしたいなら都心キャンパス
・落ち着いた環境で集中したいなら郊外キャンパス
・国際的な空気を感じたいなら外国人学生の多い大学
というように、自分の性格や理想のライフスタイルに合わせて考えるとよいと思います。

私はもともと田舎の方の出身で、地元ではアルバイトやコミュニティの機会が少なかったんです。だから、大学選びのときは「なるべく都心に出たい」という思いが強くありました。実家から通っているので通学時間は正直かなり長いですが、それでも「都会に通う」ということ自体が私にとって刺激であり、毎日のモチベーションになっています。

通うようになって気づいたのは、都心には本当にいろんな背景を持つ人がいるということ。学校でもバイト先でも、出会う人たちの考え方や生き方が多様で、それに触れるたびに世界が広がっていくような感覚がありました。人との出会いが、自分の視野や価値観をどんどん更新してくれるんです。

私が特に好きな場所は、中野・高円寺・阿佐ヶ谷のあたり。どこか懐かしくて温かい雰囲気があって、街全体に「個性を受け入れてくれる」空気が流れています。授業のない日もふらっと散歩したり、カフェで作業したり、古着屋を巡ったり。いるだけでワクワクできて、幸せな気持ちになれる場所です。大学生という限られた時間の中で、この街たちに出会えたことは本当によかったと思っています。

バイトは洋楽バーでバーテンダーをしていました。社会人のお客さんが多く、いろんな業種の人の話を聞くことができてとても刺激的でした。旅行の話、仕事の話、趣味の話……。普段の大学生活では出会えないような人たちと話せることで、自分の将来を考えるヒントにもなりました。バーテンダーという仕事はもちろん大変なことも多いけれど、「この街で、自分の居場所を見つけられた」と感じられるのが大きかったです。

一方で、今は留学中で、わりと田舎の地域に住んでいます。最初は少し不便に感じることもありましたが、田舎は田舎で、学業に集中しやすく、心が落ち着くという良さがあります。電車で少しいけば大きい街に出られるのも大きいとは思いますが。

自然が近く、時間の流れが穏やかで、都会とはまた違う充実感がある。人との距離が近い分、地域とのつながりも感じやすく、「郊外には郊外の良さがあるな」と実感しています。

こうして両方の環境を経験してみると、大学の立地は「どんな4年間を送りたいか」を考えるうえでとても重要な要素だと思います。


刺激を求めて都会へ行くのも、落ち着いて自分を磨くために郊外を選ぶのも、どちらも正解。
“通うだけで気分が上がる場所”や“心が整う環境”を選ぶことが、結果的に自分を支える力になります。

入試日や方式を分散させる

併願校を決めるときに意外と大事なのが、入試日と入試方式を分散させることです。受験日が重なってしまうと、受けたい大学を泣く泣く諦めなければならないこともありますし、方式を分けておけば合格のチャンスを増やすことができます。共通テスト利用・私立一般入試、それぞれの特徴を理解して、上手に組み合わせるのがコツです。

共通テスト利用

共通テスト利用入試は、一度受けた共通テストの得点を使って複数の大学へ出願できる、とても効率的な方式です。しかも、出願料が一般入試より安く、受験の負担も軽いのが特徴。

安全校や併願校を中心に多めに出しておくと、私立の一般入試で実際に試験を受ける回数を減らせるので、時間的にも体力的にも余裕を作ることができます。

私自身も共通テスト利用で東洋大学経営学部に合格しました。

ただし、この方式は「誰でも出せる」分、倍率が非常に高くなります。実力層が集まりやすく、特に難関私立の共通テスト利用枠は、国公立志望の上位層が多く参戦してくるため、実質的な難易度がぐっと上がります。

実際、私の周囲の立教生で共通テスト利用合格だった人は、ほとんどが早慶や旧帝大を第一志望にしていた人たちでした。つまり、共通テスト利用は“保険”というより、“挑戦”の位置づけ。あてにしすぎず、あくまで「合格の可能性を広げるための一手」として考えるのがおすすめです。

私立一般入試

一方で、私立大学の一般入試は、同じ大学でも複数日程が用意されている場合が多いです。そのため、受験日が重ならないようにカレンダーを見ながら慎重にスケジュールを組むのが大切です。

おすすめは「本命校の前に、練習として1校受けておく」こと。本番の空気に慣れておくと、メンタルの安定度がまるで違います。

例年の流れで言うと、1月下旬ごろから日東駒専や女子大の入試が始まり、2月上旬には成成明学独國武、2月中旬〜下旬にMARCH、そして早慶が控える、という順番です(年によって多少変動します)。この「難易度のグラデーション」に沿って受けていくと、徐々に試験慣れしながら本命に挑める流れになります。

もし本命校がいきなり受験初日だと、緊張や焦りで本来の力を出しきれない可能性もあります。だからこそ、少なくとも1校か2校は“肩慣らし”として受験しておくのがおすすめです。受験は「どれだけ準備したか」と同じくらい、「どれだけ冷静でいられるか」も大事ですから。

似たような入試問題傾向の大学を受ける

併願校を選ぶときに意外と見落としがちなのが、「入試問題の傾向をそろえる」ことです。私はこれがかなり大きかったです。結果的に、効率よく勉強を進めることができました。

私の通う立教大学は、独自の英語試験がない代わりに、英検などの外部英語試験のスコアを利用して出願します。また、共通テストの英語の点数を提出する方式もありますが、共通テストは一度しか受けられません。一方で、英検などの外部試験は複数回受験できるため、スコアを上げてくる受験生が多く、英語力をどれだけ早く仕上げられるかが合否に直結します。

そのため、立教を第一志望にしていた私の周りでは、英語のスコアを早めに取って、その後は国語や選択科目に全力投球する人が多かったです。私もその戦略を取りたかったので、「なるべく英語の勉強以外に時間を取られないようにしたい」と思いました。

そこで私が意識したのが、「英語の試験形式が似ている大学」や「英検利用ができる大学」に絞って併願すること。実際、私は外部英語試験のスコア提出で出願できる大学を中心に受験しました。これによって、大学ごとにバラバラな英語の出題傾向に振り回されず、効率的に対策を進めることができました。

たとえば、立教志望者なら中央大学、法政大学、武蔵大学、東洋大学などは英検やTEAPなどのスコア提出方式を採用しているため、比較的相性が良いです。

逆に、英語に独自形式(長文要約やリスニングなど)がある大学ばかりを受けると、科目ごとに対策が必要になり、時間も労力も分散してしまいます。

これは他の大学志望者にも当てはまります。たとえば慶應志望の人は、小論文がある大学(青山学院や女子大など)を併願することが多いです。

大学ごとに出題傾向や形式は異なりますが、自分の勉強スタイルや得意分野に合った大学を複数受けることで、準備の無駄を最小限にできます。戦略的に見れば、「似たような問題が出る大学を受ける」というのは、最も合理的で、かつ成功率の高い方法です。

入試は「努力」だけでなく「戦略」も大事。限られた時間で最大限の成果を出すためにも、大学ごとの傾向をしっかり調べ、自分の得意分野を活かせる併願戦略を立てましょう。

現役大学生にアンケートをとってみた!

ここまで、併願校の選び方についていろいろと紹介してきましたが、「実際みんなはどうしてたの?」というところ、気になりますよね。

ということで今回は、私のまわりの現役大学生や先輩に協力してもらい、リアルな声を集めてみました!対象はMARCHレベルを中心に、国公立・私立どちらも含んでいます。

何校受けた?

「実際に何校受けたの?」という質問では、少ない人でも3校、多い人だとなんと10校近く受験している人も!

平均的には4〜6校くらいという回答が多く、「本命+安全校+挑戦校」の3層構成でバランスを取っている人がほとんどでした。

中には「共通テスト利用で4校、一般で3校」と、方式を分けて戦略的に受けている人も。受験スケジュールをずらすことで、実質的にもっと多く受けているケースも見られました。

何を重視した?

最も多かったのは「偏差値やレベル感」で決めるという意見。次に多かったのは「ネームバリュー(知名度)」でした。やはり大学名のブランド力を気にする人は多いです。

一方で、「自分の興味がある学部・学科」を軸に選んでいる人もいました。ただし、私の周りでは「学部を統一して受けた」という人は少なめ。いろんな分野に興味がある人が多く、「受かってから決めよう」という柔軟な姿勢の人が目立ちました。

また、「家から通いやすい場所」「キャンパスの雰囲気」「共通テスト利用が使えるか」など、現実的な要素を重視している人も多かったです。実際に通うことを想定した視点は大切ですね。

後輩にアドバイスをください!

最後に、これから受験する高校生へのアドバイスをもらいました。多かったのは、「併願校はレベルを分けてバランスよく受けること!」という声。

「MARCHしか受けない!」というようにレベル帯を固めてしまうと、思わぬミスや本番の緊張で全落ち…というリスクもあります。安全校を確保しておくのは本当に大事です。

また、「ネームバリューや偏差値だけで選ぶのは危険」という声も多数。学校ごとに入試傾向が違うため、ただ有名だからという理由で出願すると、対策が中途半端になって全滅するケースもあるとか…。これは私の周りでもよく聞く話です。

実際に受験を経験した先輩たちは、口をそろえて「戦略を立てることが大切」と言っていました。やみくもに受けるより、自分の得意科目や傾向を分析して“勝ち筋”を見つけるのが、合格への一番の近道です。

受験は情報戦。先輩たちの声をヒントに、自分に合った併願戦略を立ててみてくださいね。

だに

だに

立教大学 経営学部 国際経営学科

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