こんにちは!大阪府立大学工学域物質化学系学類4年生のもりもりです。
留学と聞いてイメージする目的は、語学力向上や社会体験、専門教育の受講などが代表的ではないでしょうか。
今回は留学の中でも、英語でディスカッションをしてビジネスアイデアを出し合う、ちょっと珍しい内容の短期留学体験のエピソードをシェアしようと思います。
2018年の夏休みに、台湾南部に位置する台南大学というところに2週間弱滞在し、SDGsについて台湾の学生と英語でディスカッションするという貴重な経験をしました。
今回は台湾で得られたエピソードを皆さんに共有できたらと思います!
目次
台湾サマーキャンプ参加方法
台南大学に行くというプログラムは、私が在籍する大阪府立大学で初めて開かれるものでした。大学側も初めての試みということで参加費用が格安でした。期間も2週間弱と気軽に参加できるものだったのですぐに応募しました。
語学留学とは少し異なり、ビジネストピック(主にSDGsに関連するもの)を挙げて、その議題に対して日本の学生と台湾の学生が混ざってディスカッションするという、かなりアクティブで、英語の中でもSpeaking skillがかなり求められるものでした。
事前準備
語学力
英語の事前準備に関しては、TEDedというアプリをダウンロードして毎日3トピックほど動画を見て耳を英語に慣れさせていました。TEDedはさまざまなトピックが用意されており、日本語と英語の字幕を両方つけることができます。今でもかなり愛用していて、TOEFLのlistening対策にも有効です。
航空券
航空券などは大学側が団体で購入したので、何も心配する必要はありませんでした。
持ち物
まず、夏の台湾だったのでサンダルを持参しました。(急に大雨が降って道路が水びたしになることもしばしばあるような国です。スニーカーは濡れてしまうので、濡れても大丈夫な靴を用意する必要があります。)
これまでも旅行・留学等で荷物の準備は慣れていて、用意するものはあらかじめ自分の中で決まってます。以下に私がいつも持参する荷物をまとめます。
▼私のスーツケース+リュックの中身
- パスポート
- パスポートコピー
- 証明写真
- 航空券
- お金(現金・カード)
- 海外旅行保険証
- スマホ
- PC
- 充電器
- モバイルバッテリー
- 変換プラグ
- 変圧器
- 筆記具
- 衣類
- メガネ・コンタクト
- 下着
- 化粧品類
- シャンプー・トリートメント・ボディソープ
- 歯ブラシ・歯磨き粉
- マスク
- 雨具
- ファブリーズ
- 常備薬…etc.
期間が長い時は洗剤、柔軟剤も100均で購入した空のボトルに入れて持っていきます。また、時期によって生理用品なども忘れずに詰めています。パスポートコピーと証明写真は、パスポートを無くした際に領事館で発行できるようにするために持っていくようにしています。(用意できるなら戸籍謄本も入れておくことをお勧めします。)
そして変換プラグと変圧器ですが、国によってプラグの種類が異なる場合があるので、出発する前に必ずチェックしなければいけません。(プラグの形が違うとスマホなど充電できませんので!)
サマーキャンプの内容
導入
初めに台南大学の先生からビジネスアイデアについての講義が英語でありました。講義はかなりアクティブで、受動的な授業ではなく、生徒同士、生徒と先生が常にディベートしているような感じでした。
「台湾の街で今問題になっていることは何か?」
「その問題を解決するためにどのようなアイデアがあるか?」
日本人と台湾人が5:5になるようにチームが作られ、上記の議題について、SDGsの8.「働きがいも経済成長も」と.9「産業と技術革新の基盤をつくろう」の2つの項目をベースに意見を出し合い、最後にプレゼンテーションを行います。
「SDGs」は、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称で、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で決められた国際社会の共通目標です。今ではかなり当たり前の概念となってきており、企業でもこのSDGsの取り組みに向けて環境に優しいことに取り組んだり、イノベーションについて検討したりしています。
今回のプログラムは「異なる国の学生と英語でコミュニケーションをとり、グループワークを完遂させること」、「SDGsについて学生の立場で考え見て、斬新な発想をしてみること」の2点が重要なサマーキャンプでした。
グループ討議~表彰
私たちのグループは、台湾にはバイク、単車を利用する人が多く交通マナーがあまり守られていないため事故が多発する問題に着目しました。
決められた道路を走行しない単車をどうやって既存のルートに誘導するか、アイデアをみんなで練りました。そこで、道路の一定区間を走行すると音楽がなるような仕組みを考え、音楽(アート)×交通規制という発想をグループワークの最終発表で披露しました。
プレゼンテーションが無事終わり、最終日で帰国する際に表彰状が全員に配られました。台南大学の学長から、「あなたたちのグループの発想は面白かった!グループワークをしているときも楽しそうでチームワークが良い雰囲気が伝わってきてたよ!」と褒めてくださいました。達成感もあり、充実したサマーキャンプでした!
観光
授業が終わってから観光だったので、あまり時間はありませんでしたが、大学近くのカフェに行ったり、晩御飯は外で食べたり、夜に友達と台湾の大きいスーパーマーケットに行って爆買いしたりと楽しみました。
休日には少し足を伸ばして有名な観光地に行ったり、夜市で遊んだりしました。
観光の中でも有名なところを3つと台湾グルメについて紹介したいと思います!
神農街
レトロでフォトジェニックな町並みで有名です。雑貨屋コーヒーショップが多く、夜は灯りが綺麗なので日が沈んでから行くことをお勧めします。規模は小さいのであまり長居しませんでしたが、それでもお土産にかわいい雑貨を買うことができました。
赤嵌樓
名前にもある通り、赤色を基調とした造りになっていました。建物の雰囲気も特徴的で、様々な文化が混じったような不思議な空間でした。(1653年にオランダ人によって建てられたそうです。)
藍晒圖文創園區
ここはアートが充実しているエリアで、デザインの凝った建物が多く見られました。台南の中でも休日スポット・自撮りスポットとして人気があります。アートを楽しみながらお土産を物色したり、カフェで休憩したりして楽しみました。
サマーキャンプを通して気付いたこと
台湾の学生は英語がかなり上手だったのが印象的でした。自分が伝えたいことを流暢に話せている方が多く、スムーズにディスカッションすることができました。
「よく海外に行くの?」と台湾の学生に聞いても、「国外に出たことがなくて、パスポートも持ってないんだよね」という子が多かったので驚きました。「英語を話すことに慣れてるみたいだね!」というと「授業では英語を話す機会も多いから抵抗はないよ!」と言っていました。授業のスタイルや教育方法が少し異なるだけで、意識も変わってくるので台湾の英語教育は凄いな〜と感じました。
また、台湾の学生と遊んだ時に感じたのですが、みんな台湾の文化について説明することがとても上手でした。(歴史的建造物や食べ物まであれこれ説明してくれて、ツアーガイドみたいでした。)
台湾に生まれて、台湾の文化が好きだから、日本から来た人たちに説明できて嬉しく感じる、と話しているのを目の当たりにして、私は日本の文化をここまで喋れるのかな…と考えさせられました。日本に生まれていても地元の神社やお寺の説明も、有名な観光名所や日本食など、英語で説明するとなるとその時の私はかなりハードルが高いと感じてしまいました。
なんとなく知っているだけで、詳しい日本文化について実はあまり知らないという自分に向き合う良いきっかけになりました。
終わりに
いかがでしたでしょうか?
海外に行くと言っても旅行、留学、ボランティアなどその種類は様々です。グローバル化が進む世の中で、最近はニーズに合わせた面白いプログラムが多くあります。
きっかけは何であれ、自分の価値観が変わるような体験を海外でできると人生の充実度が格段にUPします。
就活にも有利なので、これから海外に行くことを考えている方はいろんな国を調べてみると面白いことを発見できるかも…!