【大学生活】資格試験の勉強について

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今回は資格試験の勉強について私の経験をもとにお話ししたいと思います。推薦で早めに大学が決まって資格勉強を始めようか悩んでいる人や、大学に入学して資格の取得を考えている人のお役に立てれば幸いです。

私の体験談

私は現在慶應義塾大学2年法学部で、大学に入学してまもなく公認会計士試験を目指して勉強を始めました。しかし、今現在は公認会計士の勉強を撤退して、就職するために準備をしています。私が公認会計士試験を目指してからやめるまでに至って経緯をすべてお話しします。あくまでも私の経験に基づく話なので、私と同じ状況だからこの記事に書いてある通りにしようとかは考えないでください。

まず、公認会計士の勉強を始めるきっかけとなったのは、簿記三級の無料体験講座でした。大学の最寄り駅で体験講座の案内をしていて、試しに受けてみようと思って予備校に行き、そこで簿記三級の講座が終わった後にそのまま公認会計士を目指す道を進められました。それが1年生の5月ごろの出来事でした。ちょうど同時期に私が法学部を目指すきっかけとなった弁護士になるために司法試験を目指すという道も視野に入れていたので、公認会計士試験か司法試験かはたまた一般就職かの三択を迫られることとなりました。極度の心配性である私は、いくら慶應大学だからと言ってもそう簡単に就職がうまくいくことが本当にあるのだろうかと考え、就職するという選択肢をまず捨てました。

公認会計士試験と司法試験で迷った時に、収入や将来性、キャリアの広さなど様々な視点から検討し、最終的な決め手となったのは一般的にかかる合格までの年数とかかる費用でした。公認会計士試験は学生の間に合格できる可能性があるのに対して、司法試験は4年間で予備試験に合格するのはかなり難しく法科大学院に2年間行くのが一般的だそうです。そのため、早く合格できるのは公認会計士であると当時の私は判断しました。また、費用の面から考えると、まずどちらの試験も独学はほぼ不可能とされているので、予備校に通うのは必須です。公認会計士講座は平均して70万円であったのに対して、司法試験講座は100万円でした。さらに先ほど述べたように、司法試験を目指す場合法科大学院に入ることになるので、予備校とは別に費用がかかります。以上の二つの点が私の中で大きな決め手となって、公認会計士を目指すことに決めました。

しかし、当時を振り返って思うのは、私は自分のやりたいことは法律の勉強だったのになぜ会計の道を選んだのだろうということです。自分のやりたいことを押し殺して、いわばコスパ重視で公認会計士を目指そうとしていた部分があったのでしょう。また、受験が終わったばかりで、早慶全勝した私はこのまま会計士の勉強をやっても乗り超えられるという根拠のない自信がありました。今思うと本当にうぬぼれていたのだと感じます。

また、公認会計士に限った話ではありませんが、難関資格を目指す人の多くは、サークルにも入らず、バイトをしない人がほとんどだそうです。しかし、私の場合は、4月末に音楽サークルに入って週3回の活動も行っていました。バイトは5月の時点ではまだ始めていなかったので、バイトはこのまましない決断が出来ましたが、サークルの方は既にコミュニティを築いていため、やめる決断が出来ず、取り合えず両立しながら勉強すればいいやと甘い気持ちでいました。

そして、1ヶ月ほど悩んだ末、6月末に予備校に入りました。最初の頃は、授業内容もそこまで難しくなく、週一回通うだけだったので、サークルとの両立もできていました。しかし、7月に入ると大学の定期テストの勉強で忙しくなり、会計士の勉強はそっちのけでした。普通、会計士を目指す人の多くは商学部に在籍しているため、大学の授業でも簿記関連の授業を履修することが出来て、会計士の勉強には差し支えないと言います。一方で、私は法学部法律学科に在籍しているため、会計士で使う受験科目とは全く異なる法律科目の勉強をしなければならず、大きな障害となっていました。そんなこんなで、大学の定期テストを終えて夏休みに入りましたが、勉強浸けの生活とはほど遠く、サークルばかり行って、毎週通っていた予備校も、気づけばオンデマンドで後から視聴する形になっていました。さらに、夏休みから秋ごろにかけて授業の科目数も増えて、対面授業は週3~4回に増えていました。夏休みが終わり秋学期が始まる頃には少し遅れを取るような形になっていました。

秋学期が始まっても、勉強のスイッチは入らず、講義の遅れはますます加速していきました。そして気づけば1月の定期テストを迎え、春学期と同じように会計士の勉強はほとんどストップしていました。春休みに入る頃には、5科目あって、そのすべてで講義に後れを取っていて春休みで挽回しなければいけませんでした。サークルで同じ会計士を目指す先輩が、講義に後れを取るのだけは避けるべきだと言っていたので、春休みと4月で溜まっていた講義全てを何とか消化して、ライブ授業と同じ進度まで追いつくことが出来ました。その頃は講義が消化できているから現状何とかなっていると感じていましたが、講義を消化するのに必死でほとんど復習できていなかったのが実態です。

そして、2年の5月、お試し受験をすることになり、本試験を受験しました。結果は、分かってはいましたが悲惨すぎて、本命である12月の試験には到底間に合わない点数を取ってしまい、そこからギアを入れて毎日勉強に取り組むようにしました。それでも、サークルにはちょこちょこ顔出していたので、やはり覚悟は決め切れていなかったのだと感じます。

そして私が会計士をやめて普通に就職しようかと迷いだしたのが6月でした。きっかけは、実務の体験でした。予備校の紹介で会計士試験の合格した人の多くが就職することとなる監査法人で実際の業務を体験する機会をもらったので行ってみることにしました。そこで体験したことは自分でも知っているような業務でした。実際にやって感じたのが、私はこの仕事を将来続けて、この仕事をするために会計士試験の勉強をしているのか...と思いました。そう思った時に、勉強辞めたいということが頭をよぎるようになりました。さらに、予備校内で仲良くしていた子が、突然やめることを告げられ居なくなっていました。友達が辞めたことをきっかに辞めたいという気持ちはさらに強くなっていきました。しかし、6月の時点では、予備校に入校した時のお金のこともあって、なかなか決断することが出来ず、続ける選択をしました。

7月は定期テストでまた空いてしまい、8月から夏休みに入り、必死に勉強しました。6時に起きて、7時過ぎに予備校に行って夜まで勉強する生活を送りました。正直、周りが遊んでいるのもあって、大学受験の時よりもしんどく感じました。また、毎晩のように、もし今勉強を辞めたら、、、と考えてしまったり、ネットで撤退した人の体験談を読み漁ったりしていました。合格体験記も読みましたが、どの合格者の方も、サークルは入っていない人ばかりで、自分とはやっぱり覚悟が違うのだと痛感しました。

2年次夏休み中の一日のスケジュール

辞めたいという気持ちをも持ちながらも、9月の半ばまで勉強しましたが、ある日突然溜まっていた感情が爆発したのか、辞めたい気持ちがすごく強くなってしまい、もうやめる方向でしか考えられなくなってしまいました。選択肢として考えたのは、今すぐに勉強をやめる、12月の試験までは続ける、そのまま続けるの3つでした。ただ、一度辞めたい気持ちを持ってしまった以上モチベーションが低い状態で続けても仕方がないと感じて、今すぐ辞めるという選択をしました。辞めた後のことは、6月頃に悩んだ時に色々調べていたこともあってすぐに踏ん切りがつきました。

1年半という長い時間と70万という大金を無駄にはしてしまいましたが、両親は自分の好きなように決めなさいと言って決断を委ねてくれたおかげで最後は自分で決めることができました。勉強を辞めた以上その過程が就活で評価されるわけでもないけれど、自分が興味の無いことをやり続けるのは相当な根気が必要なのだと実感しました。

予備校で借りていたロッカーの中身
テキストの数はこれでも全体の半分くらいです

辞めた後は、簿記1〜2級レベルまで勉強していたので簿記の取得と大学受験以来やっていなかった英語の勉強をしています。前述の通り、オンライン以外のバイトもしていなかったので、新しく接客業関係でバイトを探しています。サークルも一時期は制約していましたが、また前までのように楽しく活動しています。就活への不安は変わらず存在しているけれど、前を向いて進もうと思います。

皆さんに向けて

資格勉強はやめた方がいいということを伝えたいわけではありません。大学1年生は受験も終わって憧れのキャンパスライフを送ることになると思います。その一方で、しっかり将来に向けて自分がどうしたいのか、何をしたいのかをなんとなくでいいので考えてみて欲しいと思います。その結果、資格取得を目指そうということであれそれも一つの選択です。資格勉強に限らず、自分の将来に向けてこうしたいから今こうしようという選択を常にし続けて欲しいです。そして、私のように選択を間違って失敗しても大丈夫です、学生のうちはやり直しが利くと思うので。私のこの経験談が少しでも誰かの参考になれば幸いです。

ごま塩

ごま塩

慶應義塾大学 法学部

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