東京海洋大学 食品生産科学科って?

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私が在籍する東京海洋大学 海洋生命科学部 食品生産科学科。名前が異常に長いですが、実際どんなことを学ぶのかご紹介します!

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基本情報

東京海洋大学について

東京海洋大学は
海洋生命科学部
海洋資源環境学部
海洋工学部
の3つの学部があります。
海洋生命科学部と海洋資源環境学部は品川キャンパス、海洋工学部は越中島キャンパスにあります。
 前身の東京水産学部(今の品川キャンパスにあった)と東京商船大学(今の越中島キャンパスにあった)が2003年に統合し、現在の東京海洋大学(略称: 海洋大)になりました。
 海洋大といってもあまり馴染みがないかもしれませんが、さかなクンさんはご存じですか?現在、名誉博士・客員准教授として海洋大で活動されています。入学式や学園祭で、私もお見かけしたことがあります。

品川キャンパス

 私が通う品川キャンパスは、東京都港区に位置し、JR線・京浜急行線の品川駅から徒歩15分、りんかい線・東京モノレール天王洲アイル駅から徒歩20分のところにあります。
 私のまわりは地方から上京してきた人たちもいますが、多くは西東京や神奈川、埼玉の実家から通っている印象です。中には2時間かけて通学している友人もいます。
 「品川駅」というと、新幹線の停車駅でもあるため、広くてキラキラしたイメージを持つ人もいるかもしれません。たしかに駅は大きくてお店も充実していますが、学生街というよりはオフィス街で、通勤帰宅ラッシュ時は非常に混雑しますし、近くのお店も居酒屋やOL向けのカフェがほとんどで、普段キャンパス外でご飯を食べたり時間を過ごしたりすることは、あまりないです。
 キャンパスの雰囲気としては、木々が多く自然に囲まれているなと感じます。キャンパスは東京の大都市にありますが、鳥も虫もたくさんいます(笑)
ただ、近くを流れる運河沿いには桜並木があり、春はとても素敵な景色を愉しむことができます。また、キャンパスの入り口にアジサイがあり、梅雨の季節は唯一の気休め、といった感じで、そこを通るたびに癒されていました。天王洲アイル方面は夜のライトアップが綺麗で、写真スポットとしてもオススメです。さらに、羽田空港が近くにあるため、飛んでいる飛行機の機体を下側から見ることもできます。

天王洲アイル方面の夜景

食品生産科学科で学ぶこと

 食品生産科学科では、主に「食品加工」について様々な角度から学ぶことができます。私なりに大まかにまとめると、下のような感じになるかなと思います。

物理学・工学的視点:食品加工場で使用される機械について。また、食べ物の食感について。
化学的視点:食べ物の栄養や味、成分について。また、食物アレルギーについて。
微生物学的視点:製造品の保存や流通などにおいて重要となる衛生管理や、食中毒問題について。また、微生物のはたらきによる発酵食品について。

 他にも「未利用・低利用資源」や「機能性表示食品」などといったキーワードも挙げられます。
 食品加工について非常に幅広く学ぶことができ、本稿ではすべてに触れることはできないので、ぜひ学科のホームページを見てみてください。

学科の特徴

 このような分野を学ぶことができる国立大学は、関東には非常に少ないのではないかと感じます。食品生産科学科を修了すると、食品衛生監視員・食品衛生管理者となる資格を取得することができます。
 また、この学科で学ぶ内容は、加工食品に焦点を当てています。栄養士になる場合には、食品の栄養素や身体への影響について学ぶと思いますが、本学科ではそのように栄養について学ぶというよりは、食品の加工について多角的に学ぶ、という感じです。
 また、海洋大ならではの経験として、1年次の乗船実習とニジマス実習、3年次の缶詰製造実習があります。私のときは、入学直後のオリエンテーションとして、海洋大が所有している実習船に乗って日帰りで東京湾を周ってきました。1年生の夏休みには、ニジマスの解剖やニジマスの燻製作りをしました。例年は山梨の実習場で何泊かして行っているようですが、私の代は新型コロナウイルス感染症のため、数日に分けてキャンパスの実験室で行いました。3年生の夏には、静岡の実習場でサバの水煮缶とツナ缶を製造しました。マグロもサバも解体するところから始め、缶詰に詰めてラベリングをし、最後に市販品との食べ比べをしました。どれも海洋大ならではの非常に貴重で新鮮な経験でした。

解剖したニジマス

大学での4年間の流れ

 1年生の間は、基本的に教養科目や基礎科目を学ぶことになります。物理学や化学、数学などの基礎的な内容をはじめ、心理学、社会学、歴史など理系科目以外の授業も履修します。自分が所属している学科の教授が、それぞれどのような研究を行っているのかについて、大まかに説明してくださる講義もあるので、自分の専門分野に全く触れないというわけではないです。また、1年の後期から簡単な実験が始まります。
 2年生になると、理系科目においてはより難易度の高い授業内容になります。座学も実験も、1年生のときよりは専門性が増します。2年生のうちも、教養科目をいくつか履修することになります。
 3年生になってようやく、専門分野について詳しく学ぶようになる、という感じです。食品生産科学科の場合は、3年生の終わりごろに研究室配属があり、4年生の1年間は卒論に向けて研究室で研究を行います。
 少し大げさかもしれないですが、1年生のときは高校の延長、2年生は3年生に向けてのグラデーション期間で、3年生になって専門的に学び、4年生で本格的に研究に着手する、といったイメージかなと思います。

食品生産科学科で学ぶ専門的な内容

 前述のように、3年生になると食品科学の専門的な内容について詳しく学ぶようになります。学ぶ内容としては、物理学・工学系化学系微生物系に大別することができ、研究室もこのようにカテゴライズすることができます。
 3年生のときに履修した科目の内容は、どの研究室に行くかにも影響するので、3年生のときの履修組みは非常に重要になってきます。食品生産科学科を修了すると資格が取れると述べましたが、この資格を取るために履修しなければいけない科目は化学系の科目がほとんどです。そのため、資格を取り、さらに物理系の研究室を希望する学生は、さらに多くの科目を履修しなければならず、少し大変になるかもしれません。
 資格を取るために必須とされている授業は、食中毒や食品衛生に関連する化学的知識や法制度について学ぶ授業や、海洋資源を有効利用する方法について考える授業、食品の栄養素の分析手法について学ぶ授業、冷凍食品をはじめとする加工食品の製造プロセスやその衛生管理について学ぶ授業などがあります。
 一方、物理・工学系の授業としては、冷凍食品を加工する際に使用される機械のメカニズムについてや、食品の粘性・動性といった食感に関することについて学ぶ授業などがあります。
 このように、本当に様々な方面から食品科学について学ぶことができるので、まだ具体的にどのような研究がしたいかが決まっていなくても、勉強を楽しみながら自分の将来について考えることができると思います。ただ私の場合は、あっちもこっちも興味が出てきてしまい、どうしようか悩まされているところです(笑)。
 また、海洋大の食品学科というと、海の食べ物のことしかやらないのか、というとそうでもありません。たしかに、多くの場合は水産加工食品をテーマにしていますが、畜肉や発酵酒などを扱っている研究室もあるので、魚だけに捉われることはないです。

忙しい?

 理系学生というと、やはり忙しくて大変というイメージを持っている人も多いと思います。実際のところどうなのかというと、、、
私の個人的な意見ですが、正直そんなに大変ではないな、と思います、少なくともこの学科は。バイトやサークル、部活などとの両立も難なくできます。私の場合は、不定期活動のサークルに所属し、飲食のアルバイトを週に2日ほど、計15時間程度のシフトでやっています。アルバイトに注力して稼いでいる人もいれば、部活やサークルに勤しんでいる人もいて、みんな学業以外の活動も充実させていると思います。

まとめ

東京海洋大学 海洋生命科学部 食品生産科学科は
食品科学や食品加工について、幅広い視点から学ぶことができる
食べることが好きな人におすすめ!
理系大学とはいえ、学業以外の自分の時間も充実させられる!
そんな大学ではないでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
ぜひ食品生産科学科のホームページも見てみてください。

また、東京海洋大学品川キャンパスでは、例年11月上旬に学園祭「海鷹祭(うみたかさい)」が開催されます。海洋大ならではの海にまつわるブースが多く、非常にユニークな学園祭です。ぜひお越しください!!!!

海鷹祭
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いかちゃん

いかちゃん

東京海洋大学 海洋生命科学部 食品生産科学科

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