早稲田大学を志望している高校生のみなさんの中には、「早稲田って実際どんな大学なんだろう」「キラキラしてそうだけど、自分に合うのかな」と感じている人も多いと思います。
この記事では、現役早稲田生が、早稲田生活のメリット・デメリット、学部やキャンパスごとの違い、授業やサークルの雰囲気、就活や日常生活をお話します。
目次
まずは結論!早稲田が向いている人・向いていない人
早稲田大学は「放っておいても面倒を見てくれる大学」ではありません。
その代わり、自分で動ける人にとっては、選択肢も人も情報も無限に転がっている大学です。
合う人には最高ですが、合わないとしんどさを感じやすいのも正直なところです。
向いている人
興味の幅が広い人、途中で進路や関心が変わる可能性がある人です。
早稲田は学部や授業、ゼミの数がとにかく多く、さらに学部を超えて履修できる制度も整っています。私自身、政経学部に所属していますが、法学寄りのゼミに入っていて、入学前に想像していた専攻とはかなり違う学びをしています。それでも制度的に問題なく、自分の関心に合わせて方向転換できました。
また、人が多い環境で刺激を受けたい人にも向いています。
サークルや授業、就活の場面で、周囲には本当に多様な人がいます。日系企業志望だけでなく、外資系やニッチな業界を目指す人、学生のうちからフリーランスで働いている人など、話を聞くだけで視野が広がります。
実際、サークルの先輩でデザインを武器に学生のうちから仕事をしている人がいて、「こんな大学生もいるのか」と衝撃を受けました。
さらに、自分から人に話しかけたり、情報を取りに行ける人も強いです。
就活に関しても、学歴そのものより、先輩とのつながりやゼミの先生からの情報、周囲の空気感に引っ張られる部分が大きいと感じました。主体的に動くほど、早稲田の環境は味方になります。
向いていない人
静かで少人数の環境が好きな人・決められたレールを歩きたい人は、最初は戸惑うかもしれません。
早稲田は学生数が非常に多く、授業もサークルも人であふれています。
また、周りと比べてしまいやすい人も注意が必要です。
周囲には優秀な人が多く、就活では早い時期から内定の話が自然と耳に入ってきます。私自身も、まだ何もしていない時期に友人の内定報告を聞いて、焦った経験が何度もあります。
さらに、誘われると断れないタイプの人は、時間管理が難しくなりがちです。飲み会や遊びの誘いが多く、高田馬場周辺には娯楽も豊富なので、気づいたら時間もお金も溶けていた、という話は珍しくありません。
向いていなくてもこうすれば大丈夫
「向いていないかも」と感じる要素があっても、早稲田は工夫次第で十分やっていけます。
実際、私の周りにも最初は圧倒されていたけれど、徐々に自分の居場所を見つけた人はたくさんいます。
ポイントは、全部に合わせようとしないことです。早稲田には独特のノリや文化もありますが、合わないものに無理に近づく必要はありません。高田馬場の飲み文化が合わなければ距離を取ればいいですし、サークルも一つにこだわらず、自分が落ち着けるコミュニティを選べば問題ありません。
また、最初の1か月で少人数のつながりを意識して作ることも大切です。大きな組織の中では、最初に仲良くなった数人が、その後の大学生活の軸になります。私自身、サークルでも学部でも、最初に自分から声をかけた数人との関係が、そのまま4年間続いています。
早稲田は、合う・合わないがはっきり出やすい大学ですが、自分に合う使い方を見つけられれば、これほど自由度の高い環境はなかなかありません。大事なのは、入学後にどう動くかです。
早稲田大学生活の全体像
キーワードは選択肢の海、人数の多さ、都心アクセス
まず感じるのは、とにかく選択肢が多いこと。
同じ分野の授業でも教員や切り口が違い、どれを取るかで学生生活の色が変わります。私自身、政経学部で経済や政治を学ぶつもりで入学しましたが、途中から法学寄りの授業やゼミに興味が移り、結果的に入学前とは違う学び方をしています。それが問題なくできてしまうのは、選択肢が多い早稲田ならではだと思います。
次に、人数の多さです。
学生数が非常に多いので、授業もサークルも人であふれています。最初は圧倒されますが、その分似た価値観の人も全く違う世界の人も必ず見つかります。サークルで出会った先輩や同期は、就活の志向も得意分野もバラバラで、話を聞くだけでも刺激になります。人数が多いからこそ、自分の世界を広げるチャンスも多いと感じました。
そして、都心アクセスの良さも大学生活に大きく影響します。キャンパス周辺から都心部への移動がしやすく、授業後に企業説明会やインターン、アルバイトに直行することも珍しくありません。就活が本格化してからは、「移動時間が短いだけで、こんなに楽なのか」と何度も思いました。
早稲田の「当たり前」は外だと当たり前じゃない
早稲田にいると感覚が麻痺しがちですが、外から見ると恵まれている環境も多いです。
たとえば、学部を超えて授業を取れることや、サークルの数が異常に多いこと、就活の情報が自然と集まってくることなどは、他大学では当たり前ではありません。
私も大学に慣れてから、「周りにOB・OGが多くて相談しやすい」「就活やインターンの話題が日常会話に出てくる」ことを当然のように感じていました。しかし、他大学の友人と話すと、「そんなに先輩に気軽に聞ける環境はない」「情報が少なくて不安」という声を聞くことがあり、早稲田の環境の特殊さに気づかされました。
早稲田大学生活の全体像をまとめると、選択肢は無限にあるが、何もしなければ何も起きない大学です。
ただ、その選択肢を一つでも掴みに行けば、大学側も周囲の人も、驚くほど協力してくれます。ここが、早稲田の一番の特徴だと感じています。
【メリット編】早稲田の良いところはお金・選択肢・人
大学にお金がある!施設とサービスの安心感
校舎がきれい、トイレが新しい、Wi-Fiが安定しているなど、毎日の小さなストレスが少ないです。特に政経が入っている3号館は快適で、最初に足を踏み入れたとき「ここで4年間過ごすのか」と安心したのを覚えています。
個人的に一番ありがたかったのは医療費給付制度です。

私はニキビ治療で皮膚科に通っているのですが、早稲田では病院の領収書と申請書を出すと、自己負担が実質1,000円程度になるように給付してもらえます。
大学2年くらいまでこの制度を知らず、後から「もっと早く気づいていれば」と本気で後悔しました。こうした制度は意外と周知されていないので、知っているかどうかで差がつきます。
学びの選択肢が広すぎる!学部の数と横断制度が強い
早稲田の一番の強みは、間違いなく学びの選択肢の多さです。
学部の数が多いのはもちろんですが、それ以上に、学部を超えて授業を履修できる仕組みが当たり前に整っています。
例えば、学部問わず取れる授業は「GEC」と呼ばれ、今までに姿勢と健康、プルデンシャル生命保険株式会社寄附講座、素数の魅力と暗号理論、資源エネルギーと地球環境問題を考える、「早稲田学」人物編(「創設者」大隈重信の生涯)などユニークな授業を取りました。

また、私は政経学部ですが、実際に所属しているゼミは法学寄りの内容です。入学前は「政経=経済か政治」というイメージでしたが、学んでいく中で興味が変わり、自然と方向転換できました。
しかも、それを変わり者扱いされることもありません。サークルの先輩には、途中で学部を変えた人もいて、「大学に入ってから進路が固まる人が多い」のが早稲田のリアルだと思います。
サークルの数と種類が多い|趣味の居場所が見つかりやすい
早稲田のサークルは、本当に数が異常です。新歓期になると「こんなサークルまであるのか」と驚くレベルで、さだまさし研究会のような尖り切ったサークルも普通に存在します。
私はアコースティックバンドサークルヨコシマ。と、お菓子作りサークルWs.dolceに所属していましたが、同じ大学とは思えないくらい雰囲気が違いました。

ヨコシマ。では音楽と人間関係にどっぷり浸かり、Ws.dolceではゆるく交流しながらイベントに出る。こうした複数の顔を持てる大学生活ができたのは、サークルの選択肢が多い早稲田だからだと思います。
就活に有利!理由は学歴ではなく環境と情報
早稲田は就活に強いと言われがちですが、実際に感じたのは学歴よりも環境の力です。ゼミやサークル、インターン先など、どこかしらで必ず就活の話題が出てきます。
私自身、就活を始める前は何からやればいいのか分からない状態でしたが、周りが自然と動き始めるので置いていかれにくいです。ゼミの先輩に「この時期はこれやっといたほうがいいよ」と言われたり、サークルの先輩からOB訪問を紹介してもらったりと、情報が勝手に流れ込んできます。
意識が高いというより、情報に触れる機会が多い大学です。
同級生の志向が多様で刺激が多い
早稲田にいると、「大学生=こうあるべき」という固定観念がどんどん壊れていきます。
周りには、外資系を目指す人、起業志向の人、研究に没頭する人、学生のうちから仕事をしている人など、本当にいろいろな人がいます。
サークルの先輩で、デザインを武器に学生のうちからフリーランスとして活躍していた人がいて、「大学生でもここまでできるのか」と衝撃を受けました。

こうした存在を身近に見ることで、自分の選択肢も自然と広がっていきます。
生活インフラが強く早稲田周辺で完結できる
早稲田周辺は、完全に学生向けに最適化された街です。
安い飲食店、スーパー、ドラッグストア、バイト先が徒歩圏内にそろっています。4年間いても回り切れないくらい店があり、生活に飽きが来ません。
ワセメシも充実していて、個人的な一番のおすすめは油そばの学会です。授業終わりやサークル前後にふらっと寄れる店が多く、大学生活の拠点がキャンパス周辺で完結します。
図書館と資料環境が強い
学年が上がるほど実感するのが、図書館と資料環境の強さです。
特に卒論期は、とりあえず中央図書館に行けば何とかなるという安心感がありました。専門書や一次資料が豊富で、探しているうちに論点が深まることも多かったです。
レポートや論文を書く人にとっては、かなり恵まれた環境だと思います。
多国籍の学生が一定数いるため国際交流が日常
留学生の数も年々増えており、国際交流が特別なイベントではなく日常の一部になっています。
私が所属していたヨコシマ。でも、部室で英語が聞こえてくることは珍しくありませんでした。
国際交流と聞くと構えてしまいがちですが、早稲田では同じサークルや授業を通じて自然に関われます。語学力よりも、まず話しかけてみる姿勢のほうが大事だと感じました。
【デメリット編】早稲田のしんどさは人の多さ・自己管理
とにかく混む!学期はじめはテーマパーク
特に1学期と秋学期の最初は、本キャンパス周辺が本当に人であふれます。授業初回は教室に入りきらず、立ち見や床に座る光景も珍しくありません。
私も1年時「この人数、本当に全員この授業を受ける想定なのか?」と思ったことが何度もあります。
エスカレーターや学食、図書館も一気に混むので、最初は移動するだけで疲れます。慣れてくると空いている時間帯やルートが分かりますが、それまではストレスを感じやすいです。
人気科目が抽選で取れないことがある
早稲田では、履修したい授業が必ずしも取れるとは限りません。特に楽単と言われる授業や有名教員の講義は、抽選や定員制になることが多いです。
体感としては、商学部の友人が一番この問題に悩んでいましたが、政経でも普通に起こります。せっかくシラバスを読み込んで計画を立てても、抽選で落ちて白紙に戻ることもあります。最初はかなりショックですが、これは早稲田あるあるです。
キャンパスが分散していて移動が面倒な場合がある
早稲田はキャンパスが一か所にまとまっていません。学部によっては、授業やサークルでキャンパス間の移動が発生します。
特に所沢キャンパスの人は、サークル活動やイベントが本キャンパス中心になることが多く、毎回の移動が負担になりがちです。
実際、サークルの同期で「移動がきつくて活動頻度を落とした」という人もいました。時間割や活動日をどう組むかで、大学生活の疲れ方がかなり変わります。
誘惑が多くて時間が溶けやすい
早稲田周辺は、良くも悪くも誘惑だらけです。飲み会の誘いは多いですし、高田馬場周辺にはパチンコや麻雀などの娯楽も充実しています。

私自身、特に1年生の頃は「今日は少しだけ」のつもりが、気づけば夜になっていたこともありました。周りに人が多く、常に何かしらの誘いがあるので、断れないタイプの人は時間もお金も溶けやすいです。自己管理ができないと、大学生活が一気に崩れます。
コミュニティが大きい分自分から動かないと埋もれる
早稲田は人数が多い分、待っているだけでは埋もれます。サークルも学部も規模が大きく、誰かが気にかけてくれる環境ではありません。
私が所属していたヨコシマ。も、定着率は良くて5〜6割程度です。
新歓でたくさん入っても、自分から話しかけたり、役割を取りに行かない人は自然と来なくなります。逆に言えば、少し勇気を出して動けば、一気に居場所ができる環境でもあります。
早稲田らしさが合わないと居心地が悪いことも
早稲田には独特の文化やノリがあります。代表的なのが、高田馬場ロータリー周辺での飲み文化で、正直ここは賛否両論です。
こうした雰囲気が合わない人にとっては、「早稲田ってうるさい」「ノリがきつい」と感じることもあります。

ただ、これは早稲田の一部に過ぎません。問題は、合わない文化に無理に合わせてしまうことです。
周囲が優秀で焦りやすい
早稲田には、勉強も就活もできる人が本当に多いです。特に就活期になると、外資や一流企業に早く内定した人の話が、嫌でも耳に入ってきます。
私自身、「まだ何も決まっていないのに、もう内定?」と焦った経験は何度もあります。情報が多い環境だからこそ、比較してしまいやすく、メンタル的にしんどくなる人も少なくありません。
施設の新旧差がある
施設面では、場所による差がはっきりしています。政経が使う3号館は新しく快適ですが、教育学部などは奥まった場所にあり、設備が古いと感じることもあります。
同じ早稲田でも、「当たり」「外れ」を感じる瞬間があるのは事実です。ただ、その分、図書館や自習スペースをうまく使えば、不便さはある程度カバーできます。
総合すると、早稲田大学のデメリットは、人が多いがゆえに起こる問題と自由度が高いがゆえの自己責任に集約されます。
裏を返せば、これらを理解したうえで動けば、致命的な欠点にはなりにくいとも言えます。
早稲田のメリットを最大化するためには
環境は用意されていますが、それを使うかどうかで4年間の濃さは大きく変わります。
逆に言えば、最初の動き方さえ間違えなければ、早稲田のメリットはかなりの確率で回収できます。
新入生の最初の1か月でやることチェックリスト
まず断言できるのは、最初の1か月がその後の大学生活をかなり左右するということです。この時期は、多少空回りしても許される唯一の期間でもあります。
使える制度を一通り把握する
医療費給付や相談窓口、図書館の使い方、学生向けのサポート制度などは、後から知ると本当にもったいないです。新入生向けのガイダンス資料は、正直面倒でも一度は目を通す価値があります。
履修の情報源を作る
シラバスだけでは限界があり、実際の授業の雰囲気や課題量は先輩に聞くのが一番正確です。サークルや学部の新歓で、気になった先輩に「この授業どうでしたか」と聞ける関係を作っておくと、その後ずっと役立ちます。
居場所を最低2つ作る
学部だけ、サークルだけに依存すると、うまくいかなかったときに一気に孤立します。私も学部とサークルでそれぞれ居場所があったことで、どちらかが忙しい時期でも精神的に安定して過ごせました。
早稲田は選択肢の多さと自己管理がセット
早稲田大学はとにかく自由度が高い大学です。
学び、サークル、人間関係、就活、生活環境まで、選択肢は本当に山ほど用意されています。その一方で、大学側が細かくレールを敷いてくれるわけではなく、何を選び、何を捨てるかはすべて自分次第です。
高校生のみなさんに伝えたいのは、早稲田は合う人には最高の大学だということです。
もし不安があるなら、それは入学後の動き方で十分カバーできます。完璧な大学生活を最初から描く必要はありませんが、知る・聞く・動くを意識するだけで、4年間の満足度は大きく変わります。

