絶賛スランプでつらい時期を過ごしている受験生の皆さん、こんにちはー!
あまたの受験期のスランプや大学生活のスランプを乗り越え、今は絶賛留学でスランプ中の現役立教生、だにえるです。(もうだめだー!)
皆さん、夏休みにめっちゃ頑張ったのに結果が出ない、とか、何をやっても集中できず手につかない、とか、そんな悩みを抱えていませんか?
安心してください、それは決してあなただけではありません。この時期、受験生の多くが同じような壁にぶつかります。
私も受験生のとき、第一志望が英検スコア必須の入試方式で、勉強を本格化させてからの10か月間でなんと3回も落ちました。絶望的な気持ちになりますよね。でも、そんな経験も乗り越えることができました。
この記事では、私自身の体験も交えながら、スランプをどう乗り越えていくかを紹介していきます。諦める必要はありません。まだまだこれからです。
今日の一歩が未来の自分を作ります。負けずに、一緒に前に進んでいきましょう。
目次
スランプの正体を知ろう
大学受験を控えているとき、スランプに陥ることは珍しくありません。
まず大事なのは、スランプの原因を知ることです。私自身も、受験生の頃に何をやっても頭に入らず、勉強計画が全くうまくいかない日々を経験しました。留学中の今も同じような状態に陥っています。
スランプの原因はいくつかに分けて考えられます。
精神的原因
ちょっとした失敗や理解できなかった問題をきっかけに、「もっと頑張らなきゃ」「このままじゃヤバイ」と焦ってしまうこと、ありますよね。
完璧主義で自分を追い詰めてしまう人も多いんじゃないでしょうか。
私自身も、留学先で周りの学生より英語がうまく話せないことを気にして、「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込むあまり、緊張してますます話せなくなるという負のループに陥っています。
焦りや自信のなさがさらなる悲劇を呼んじゃうんですよね。
生活習慣・体調の問題
専門家ではないので詳しくは言えませんが、調べたところ、スランプは「体がSOSを出しているサイン」であることが多いようです。確かに、過去私がスランプに陥ったタイミングって毎回体調が悪いタイミングでした。
受験生だった頃の私も、心身が疲れているときは集中力が下がり、勉強の効率が落ちていました。そんな時に頑張り続けても自信を失うだけです。
体や心が「休みなさい」と知らせてくれているのだと考えると、少し気持ちが楽になります。
勉強方法の停滞
同じことを繰り返しても成果が見えなかったり、自分に合わない勉強法を無理に続けたりすると、勉強そのものがストレスになり、スランプに陥ります。
良く受験生が陥りがちなのが、「こだわるところが間違えている」勉強法。
一番重要なことは、できなかった問題をできるようになること。同じ問題に次出会ったときに必ず解けるようになること。です。
ついつい「あれもやらなきゃこれもやらなきゃ」とやることを増やし過ぎてしまったり、「できないところに付箋貼らなきゃ!」と丁寧に付箋を貼るのに時間をかけていたりと、本来集中すべきことに力を集中できていない人も多いです。
間違えたところはシャーペンでぐりぐり○をつけて自分がわかればおっけー。
間違え直しやメモだって自分がわかる程度のきれいさでまとめておけばおっけーなんです。
できないものをできるようにすることの繰り返しが、合格に向けて着実に成長していく秘訣です。
スランプ脱出のためのマインドセット
大事なのは、こうした原因を自分なりに整理することです。「自分はなぜスランプに陥っているのか」を分析するだけでも、気持ちが少し落ち着き、改善策を考える第一歩になります。
抽象的な話になりますが、皆さんは間違いなく頑張っています。
勉強が手についているかどうかはさておき、その事実をまず受け止めることが大切です。私が保証します。
スランプに陥ったとき、まず大事なのは「マインドセット」を整えることです。心構え次第で、勉強の手が止まっていた状態も少しずつ動かせるようになります。
小さな成功体験を積む
スランプ中は「3時間やらなきゃ」「今日は10時間勉強しなきゃ」と高い目標を立ててしまうと、逆に何も手につかなくなってしまいます。気持ちは本当にわかるし、私自身も当時はよくやってしまっていました。
自信を失っているとき、調子が悪いときは1日の中で「これだけやる」と決めた小さな目標を設定しましょう。
私の場合、世界史の苦手分野だけを決めて取り組んでいました。例えば中国史の「隋・元」の範囲だけをマスターする、といった具合です。
それだけをやり終えたら、気分転換にYouTubeを見たり、家族や友達と話したりする時間を取る。小さな達成感を積み重ねることで、徐々にやる気が戻ってきます。
比較をしないようにする
周りと自分を比べて焦ってしまうと、心がさらに追い詰められます。
言われてできるなら苦労しねえよ!
って感じですよね。私もずっと人と自分を比較しては絶望しています。今も。当時も。
私も留学中、周りの留学生が流暢に話すのを目の当たりにして「もっと頑張らなきゃ」と焦るあまり、逆に英語が出てこなくなるという負のループに陥りました。というか、現在進行形で陥っています。
でも、人それぞれペースは違うし、与えられてきた・与えらている環境も違います。
比較するのがやめられなくても、焦る必要はないと自分に言い聞かせることが大切です。
完璧主義を捨てる
スランプの原因は、完璧主義で自分を追い込みすぎることにもあります。
「全て完璧にやらなきゃ」と思うほど、脳と心に負担がかかり、集中力も落ちます。完璧な文法で英語を話そうとすると何もしゃべれなくなります。今私がそうです。
だからこそ、「これだけやる!」と最低限の範囲を決めて取り組むことが重要です。
私の体験では、家族とテレビを見ているときにCMの間だけ英単語を覚えたり、お風呂が沸くまでの短時間に古典単語の復習をする、といった小さな工夫もしていました。
スランプ中は長時間の勉強を無理にやろうとせず、短時間でも集中できることをやる方が、かえって学習効率が上がります。
勉強方法を見直す
スランプ中にありがちなのは、同じ勉強方法を繰り返しても成果が見えず、やる気がさらに下がってしまうことです。
私自身も受験生の頃、同じ問題集や単語帳を何度も繰り返していたのに、頭に入らず焦った経験があります。スランプを脱出するためには、まず勉強方法を見直すことが大切です。
スケジュールを可視化する
私は、勉強計画を紙に書き出して可視化するようにしました。どの科目をどの時間にやるか、細かく区切るだけで、頭の中が整理され、焦りが少なくなります。
アプリでも同じことができますが、私は紙に書くほうが達成感を実感しやすく、モチベーションが維持しやすかったです。(ついスマホいじっちゃってたし)
書店などでスタディープランナーという便利な計画表も売っているので、こういうのを使ってみるのもおすすめです。
私は行き詰ったらこれを使って状況を整理していました!
ポモドーロ・テクニックで集中力を維持
長時間ダラダラ勉強しても集中力は続きません。私は「25分集中+5分休憩」のポモドーロ・テクニックを取り入れました。短い時間で集中することで、スランプ中でも少しずつ勉強量を確保できます。
私はちょうどコロナの緊急事態宣言の時期と高校受験の時期が被っており、家で勉強せざるを得なかった時期はこの勉強をずっと繰り返していました。
最初はハードル低く、30分勉強したらアニメを一本見る、などゆるゆるな設定でやっていました。
だんだんそうやって習慣化されていくと、自然と長時間集中力が続くようになり、勉強量も増えていきました。
アウトプット中心に切り替える
受験勉強は、インプット(読む・聞く)だけでは成果が出にくいです。私は、問題演習や過去問などアウトプット中心に切り替えました。
実際に手を動かして考えることで理解が定着し、勉強が少しずつ楽しく感じられるようになりました。
特に効果的だったのが、どうしても覚えられない古典単語をイラストで覚えたこと。
例えば、「めす」っていう尊敬語があります。
皆さんこの単語の意味全部すらすら言えますか?
私は全然覚えられませんでした。
だからイラストを描いて、簡単なストーリーで覚えました。

具体的な方法を知りたい方はyoutubeの方で動画もあげているので見てみてください。
参考書のレベルを少し下げて自信を取り戻す
スランプ中は、難しい問題や参考書ばかりに挑戦しても自信を失うことがあります。私は、理解が不十分なときに参考書のレベルを少し下げて基本を押さえました。
「できること」を積み重ねることで、再び勉強に対する自信を取り戻せました。
ついレベルが高い問題集をやって何度も間違えていると、「自分ってなにもできなくない・・・?」みたいな思想になってしまいがちです。
留学中も、授業の理解が追いつかないときに教科書レベルを落として基本を確認するようにしています。
得意科目から手をつける
私は、苦手科目ばかり手をつけると負担が大きく、さらにスランプに陥ることを実感していました。
だからこそ、まずは得意科目、あるいは好きな科目取り組むようにしました。(ちなみに当時の私の好きな科目は国語だった)
短時間でもスムーズに勉強できる科目から手をつけることで、達成感を得やすくなり、次第に苦手科目にも取り組む気力が湧いてきました。
生活習慣でスランプを打破
スランプを脱出するには、勉強方法だけでなく、生活習慣を整えることも非常に大切です。
私は受験生の頃、夜遅くまで勉強して睡眠時間が足りなかったり、食事を抜いたりしていたことがありました。
その結果、頭がぼんやりして集中力が続かず、スランプに拍車をかけてしまった経験があります。
脳の働きは生活リズムに直結しているので、まずは基本的な生活習慣を見直すことが重要です。
それに食って、学校と塾と家の行き帰りしかない受験生に与えられる、重要な人生の色どりでもありますよね。
栄養とかはともかく、勉強後のカップ麺やコンビニおでんが私の当時の生きがいでした。
夜はスマホを1時間前に切る
夜寝る直前までスマホを触っていると、脳が休まらず、寝つきが悪くなります。
寝る前のスマホが当時唯一の癒しだったので、決別するのはかなりハードでしたが、いざ夜はリビングにスマホを置いて、寝る直前のスマホを控えたところ、朝の目覚めがすっきりして驚いたのを覚えています。
なるべく寝る前だけはスマホを控え、別のストレッチや読書などに切り替えられるといいと思います。
朝に軽い運動をする
朝に軽く体を動かすだけで、脳が目覚め、1日のスタートがスムーズになります。
私は散歩や軽い体操を習慣にしていました。
休日などは特に、起きてすぐ家で勉強を始めると集中力が続かなかったので、歩いて家のそばのカフェや図書館に出かけ、そこで勉強を始めるようにもしていました。
受験生、ついつい運動不足になりがちですが、運動すると気分もリフレッシュされ、勉強へのやる気が自然に湧いてくるので、積極的に運動してみてください。
そういえば受験生当時、同級生の男子の筋トレブームがきてたなあ。
片手に一問一答、もう片手にはプロテイン。
今は過ぎてしまった青春です。
栄養バランスを意識した食事
受験期は忙しさから食事を抜いたり、簡単に済ませたりしがちですが、脳のエネルギー源となる栄養を取らないと、思考力や集中力が低下します。
私は野菜やタンパク質を意識して摂るように心がけ、無理のない範囲で食事を整えました。(放課後のコンビニが当時の生きがいだった)
留学中も同じことを実感しています。海外生活では生活リズムが乱れやすく、授業中に集中できない日がありました。
そのたびに、夜スマホを控える、朝軽く運動する、食事をきちんと摂る、といった基本的な習慣に立ち返ることで、少しずつ勉強や生活のリズムを取り戻すことができました。
余談ですが、私のいるドイツ、とにかく円安の影響で食費めっちゃかかります。つらい!
心のケアと息抜き
スランプを脱出するためには、勉強や生活習慣の改善だけでなく、心のケアも欠かせません。
私自身、受験生の頃は「休むなんて怠けている」と思って無理をしていましたが、逆に心身が疲弊してスランプが長引く原因になっていました。適度な休息を取ることは、集中力ややる気を回復させるために必須です。
誰かに話す
悩みや焦りを誰かに話すだけで、気持ちが整理され、心が軽くなることがあります。私は受験生の頃、友達や家族に「今日は全然勉強できなかった」と正直に話すだけで気持ちが落ち着き、また勉強に向かうことができました。
<私の実際のエピソード>
私は昔からおばあちゃん子で、幼い頃は住んでいる場所からおばあちゃんの家に通っていました。成長するにつれて足が遠のき、あまり行かなくなってしまったのですが、メンタルが限界を迎えていたある日、思い切って久しぶりに行ってみることにしました。
そのときおばあちゃんに言われた言葉が心に染みました。「あなたはいつも、そういうきつい場面をなんだかんだで乗り越えてきたじゃない。だから大丈夫だよ。」この言葉に、私はとても癒されました。
また、小さい頃に好きだったお菓子(私が来るときのために、定期的に買ってくれていたらしいです)や、懐かしいお茶の味も心にしみて、ほっとした気持ちになりました。
留学中も、孤独感や焦りでモチベーションが下がったとき、留学生仲間と話したり、日本にいる家族と連絡したりで気持ちが復活しました。
日記で思考整理
私は、スランプ中に感じた焦りや不安を日記に書き出すようにしていました。文章にすることで、自分が何に悩んでいるのか、どこでつまずいているのかが明確になり、次に何をすべきか整理しやすくなります。
軽くメモするだけでも十分です。どんなときに気持ちが落ち込むのか、どの行動や状況がどんな影響を与えているのかをまとめておくと、具体的な対策を立てやすくなります。
短時間でも趣味を楽しむ
勉強以外の時間に、少しでも趣味や気分転換を取り入れることも大切です。
私は、音楽を聴いたり短い散歩に出かけたりすることで気分がリセットされ、スランプ中でも勉強に戻りやすくなりました。
アップテンポな音楽はテンションをあげてくれるし、ちょっとした散歩は運動不足も解消してくれます。
留学中も同じです。授業や課題で気持ちが沈み、英語を話すのが億劫になる日がありますが、友達と楽器を弾いたり、お気に入りの動画を見たりするだけで心が軽くなり、また前向きに学習に取り組めます。
スランプ中は「勉強しなきゃ」という気持ちだけが先走りがちですが、こうした息抜きも学習の一部と考えて取り入れることが重要です。
実践ワーク:スランプ脱出マップ
ここまで紹介してきた方法を、実際にスランプ脱出のために使えるチェックリスト形式にまとめました。順番に取り組むことで、無理なく前に進めます。私もこの順番でスランプを乗り越えました。
- 原因分析
- スランプの原因を紙やノートに書き出す
- 「精神的原因」「生活習慣」「勉強法」のどれが当てはまるかチェック
- 目標設定
- 1日の目標を小さく設定(苦手分野1ページ、問題1問など)
- 達成できたらチェックを入れ、成功体験を積む
- 勉強法見直し
- 参考書のレベルを下げる、アウトプット中心に切り替える
- 得意科目から取り組むなど、自分が取り組みやすい方法に調整
- 生活習慣改善
- 夜はスマホを1時間前に切る
- 朝に軽い運動を取り入れる
- 栄養バランスの取れた食事を意識する
- メンタルケア
- 誰かに話す/日記に書く/短時間でも趣味や気分転換を取り入れる
- 心と体の声を聞き、無理のない範囲で休息を取る
まとめと応援メッセージ

受験期のスランプは、誰にでも訪れるものです。
受験期だけに限りません。誰もが今まででも部活に人間関係に勉強に、色々なスランプに陥ってきたのではないでしょうか。受験が終わってからのその後の人生でも同じです。
「自分だけがつまずいている」と思う必要はありません。誰だって絶対つまづきます。大学受験を乗り越えた私も、今でもしょっちゅう躓いています。
大事なのは、スランプが来たときにどう向き合い、少しずつ前に進むかです。
私も今皆さんとどこと似たような環境にいるし、過去に経験したので気持ちは痛いほどわかります。
でもね、受験生のみんな、焦らなくて大丈夫。
まずは「今日はこれだけやる」と決めて取り組んでみてください。その一歩一歩が、必ず未来の自分を支える力になります。
お互い頑張ろう。



