私は、受験生時代に、早稲田大学国際教養学部を目指していて、東進ハイスクールとトフルゼミナールという2つの塾を併用していました。
今回は、私の実体験を踏まえながら、塾・予備校選びで併塾するときのポイントや塾の活用法について解説します。
自分の現状と目標を明確にする
私は、早稲田大学国際教養学部という明確な目標がありました。
早稲田国際教養の英語は、通常の大学受験英語よりも難しいため、トフルゼミナールという英語専門塾との併用を選択しました。
また、他の教科の対策も必要です。
そこで私は東進ハイスクールにも通っていました。
私が東進を選んだ理由の一つは、映像授業という自分のペースで進められるスタイルが、トフルゼミナールとの併用に適していたからです。固定された時間割の集団授業では、2つの塾を両立することは困難でした。
東進ハイスクールの体験授業で確認したこと
講師の質と相性
東進の映像授業では、複数の講師の授業を比べて受講して体験することができました。
同じ科目でも、講師によって教え方のスタイルが全く異なります。私は数学で、公式の丸暗記ではなく「なぜそうなるのか」を重視する講師を選びました。暗記が苦手な私には、理解型のアプローチが合っていました。
カリキュラムの柔軟性
東進を選ぶ決め手になったのが、このカリキュラムの柔軟性でした。初回面談で、担任の先生に正直に伝えました。
英語はトフルゼミナールで週3回通っていて、それは変えたくありません。学校の部活も高3の夏まで続けたいです。その上で、国語と世界史を東進で受講したいんですが、可能でしょうか?
それに対して、東進では「それぞれの専門性を活かすのは賢い選択だと思います。週に何日、何時間くらい東進に来られそうですか? それに合わせて最適なプランを一緒に考えましょう」と言ってくれました。
具体的に決めたスケジュール
- 月・水・金:トフルゼミナール(16:00-19:00)
- 火・木:東進(17:00-21:00、映像授業+自習)
- 土曜:午前中に東進、午後は自習
- 日曜:自宅学習と模試

サポート体制の充実度
東進では、担任と担任助手の2人体制でサポートしてもらえました。これは本当に心強かったです。
私の担任助手は早稲田大学の先輩で、実際の大学生活の話を聞けたり、「去年の今頃はこんな感じだった」といったリアルな体験談を共有してもらえたりしました。
このミーティングがあることで、「今週はこれだけやろう」という具体的な目標が明確になり、ダラダラと勉強してしまうことを防げました。

費用
体験授業の後の面談で
トフルゼミナールと併用するので、東進では国語と世界史だけを受講したいのですが、最低受講数などの縛りはありますか?
東進では、必要な講座だけを選べました。
結果的に
- 通常期:国語2講座、世界史1講座
- 夏期・冬期講習:追加で過去問演習講座
- 高3秋から:共通テスト対策講座を追加
というように、時期に応じて柔軟に調整できました
目標への向き合い方
これが最も重要なポイントです!
早稲田国際教養という目標を伝えた時、訪問した塾によって反応が全く違いました。
A塾
「今の偏差値だと正直厳しいですね。まずは基礎を固めて、MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)を目指してはどうですか? 早稲田は高3の夏以降に考えましょう」
この塾では、私の「早稲田に絶対行きたい」という強い意志を汲み取ってもらえませんでした。確かに当時の偏差値は届いていませんでしたが、まだ高2の秋。成長の可能性を否定されたように感じました。
B塾
「早稲田国際教養ですか。英語はかなり特殊ですが、うちで全教科見させてください。他の塾との併用は、指導方針がブレるのでお勧めしません」
私の「トフルゼミナールを続けたい」という希望を尊重してもらえませんでした。全て一つの塾で完結させたいという塾側の都合が優先されていると感じました。
東進
「早稲田国際教養、素晴らしい目標ですね! 英語はトフルゼミナールで対策されているんですね。東進では他の科目と、全体のバランス調整をサポートしていきましょう。国際教養は英語の配点が高いですが、国語と地歴で差がつくこともあります。一緒に戦略を立てていきましょう」
私の目標を肯定し、他塾との併用も尊重し、具体的なサポート内容を提案してくれました。この「寄り添う姿勢」が決め手になりました。
東進ハイスクール体験談
ここからは、私が実際に東進ハイスクールに通って感じた、より具体的な体験談を詳しく書いていきます。
東進の映像授業の実際
良かった点
繰り返し視聴できる
特に古文は、一度見ただけでは理解できない部分が多かったです。分からない箇所を何度も見返せるのは、大きなメリットでした。
倍速再生が可能
復習で2回目を見る時は、1.5倍速で視聴。時間を効率的に使えました。
トップ講師の授業を受けられる
私が受講していた現代文の先生は、本当に分かりやすかったです。「なぜこの選択肢が正解なのか」を論理的に説明してくれるので、他の問題にも応用できる思考法が身につきました。
自分のペースで進められる
部活の大会前は受講を少なめにし、長期休暇中は集中して進めるなど、柔軟に調整できました。
難しかった点
自己管理が必須
「今日はサボろう」と思えば、簡単にサボれます。強制力がないので、自分を律する力が求められます。
週1回の担任助手とのミーティングで、来週の受講計画を立てる。「来週までに○コマ受講する」と宣言することで、責任感が生まれました。
質問がその場でできない
授業中に「分からない」と思っても、その場で講師に質問できません。
分からない部分はテキストにマークしておき、授業後すぐに自習室の担任助手に質問。担任助手も分からない難しい問題は、後日担任に確認してもらいました。
緊張感を保ちにくい
集団授業のような「周りの目」がないので、集中力が切れやすいこともありました。
受講する時は個別ブースではなく、あえて他の受講生が見える位置に座る。周りが頑張っている姿を見ることで、自分も集中できました。
担任・担任助手のサポート
東進の最大の魅力は、「人によるサポート」だと断言できます。
私の担任助手の先生は、早稲田大学政治経済学部の3年生の女性でした。
週1回のミーティングでは…
私「先週の計画では、現代文2コマ、世界史1コマ、復習と問題演習の予定でしたが、実際には現代文1コマ、世界史1コマしかできませんでした…」
担任助手「何があったの?」
私「学校の定期テストの勉強があって、思ったより時間が取れなくて」
担任助手「そうだったんだ。でも、世界史はちゃんとやれたんだね。良かった! 定期テストと塾の両立は難しいよね。私も高校時代、同じことで悩んだよ。定期テスト前の週は、無理に予定通り進めようとしなくて大丈夫。その代わり、テストが終わったら少し巻き返そう」
できなかったことを責めるのではなく、できたことを認めてくれる姿勢が、本当に救いでした。
おわりに
私の経験を通じて伝えたかったことは、「塾選びは、自分の目標と向き合い、自分に合った環境を見つけるプロセス」だということです。
有名だから、友達が通っているから、ではなく、「自分がここで頑張りたい」と心から思える場所を見つけてください。
そして、塾を選んだら、その環境を最大限に活用してください。担任や担任助手を頼り、自習室をフル活用し、仲間と励まし合い、最後まで諦めずに走り抜けてください。
予備校を探している方はまずは体験授業や資料請求を受けよう
東進ハイスクール・東進衛星予備校では、全国どこからでも無料で体験授業を受けられるので、気軽に一歩を踏み出せます。
体験授業や資料請求だけで無理に勧誘されることはないので、情報収集のためにもおすすめです。

