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私が塾に通い初めた理由
高校3年の夏期講習が始まる直前でした。
それまでずっと自習でやってきて、特にサボったり投げ出したりすることはありませんでした。
テスト期間は毎回それなりにストレスもありましたが、「もう無理、勉強やめたい」と思って遊びに行くようなタイプでもなかったからです。
そのため、自分では、勉強する意欲はちゃんとあるほうだと思っていましたし、勉強時間も十分確保していたと思います。
ただ、それでも成績が伸びない時期が続きました。
時間をかけているのに結果が出ないって、正直かなりしんど買ったのを覚えています。
社会の暗記も、何度も何度も問題を解いて覚えようとしていたのですが、同じ問題に出会うわけでもないし、これって意味あるのかな」と思うことが増えていきました。
そんな時期に、両親から「勉強のやり方が効率悪いんじゃない?」と言われたことがありました。
言われた瞬間は、今までの努力を否定されたような気がして、すごく悔しかったし、イライラもしました笑。
そんな時、友達に英語の勉強法を聞いてみた際に「文法書を一から全部書き写してる」と言われて、かなり驚きました。
受験生で時間もないはずなのに、そんなことするんだ…と内心思い、ちょっとアホなのかなとかも正直思っちゃいました。でもそれは塾の先生のアドバイスだったらしく、ちゃんと理由があるやり方なんだと後から知ってすごく納得させられました。
その友達は私と同じくらいの学力だったのですが、レベルの高い志望校を目指していて、テストの結果もついてきていました。その姿を見たとき、自分との違いは「努力の量」ではなく「努力の方向」なんじゃないかと思うようになりました。
そこから、塾について真剣に考えるようになりました。自分のやり方だけではもう限界かもしれないし、夏という貴重な時間を無駄にしたくなかったという気持ちもありました。
どうせたくさん勉強するなら、ちゃんと成果につながる方法でやりたい。そう思って、夏期講習をきっかけに塾を決めることにしました!

体験授業でチェックしたいポイント
私は、個別・集団形式の塾を複数訪れ、体験授業を受けて決めたので、その時に意識をしていた体験で見るべきポイントをまとめてみます。
個別指導の場合
一番大切なのは“先生が話しやすいかどうか”。
質問したときに、丁寧でクリアで、理解しやすい説明をしてくれるかどうかは重要です。
個別は先生との相性がすべてと言ってもいいほど大きいので、体験中に遠慮せずに質問してみるのがおすすめ。
また、出された問題のレベルが自分に合っているかも確認した方が良いと思います。簡単すぎると成長につながりませんし、難しすぎるとついていけなくなってしまいます。
さらに、参考書の質や量、志望校の入試分析がどれくらい充実しているかも見ておきたい部分です。
どんな問題が多いのか、どんな対策をするのかをしっかり分析してくれている塾は安心感があり、志望校の合格達成のためには何が必要なのかというのを教えてくれると思います。一緒に目標のゴールのために走ってくれる、サポートしてくれる塾を選びましょう!!
最後に、自習室の環境も重要です。静かかどうか、席は十分にあるか、長く座っていても疲れないかなど、自習のしやすさは成績に直結します。生徒同士の雰囲気が自分に合うかどうかもチェックした方が良いポイントです。
集団授業の場合
集団では“先生の授業力”がかなり大事になります。
体験授業が終わった後に、生徒が先生に質問しに行ったり、話しかけに行ったりしているかを見ると結構参考になります!質問しやすい先生は教え方がうまくて、信頼されていることが多いためです。
また、体験のときに自分のレベルに合ったクラスに入れてもらえているか、そのクラスについていける学びがあったかどうかも重要です。難しいけれど理解はできる、というくらいが一番成長できると思います。
さらに、生徒同士の雰囲気も確認した方が良いです。受験勉強は長く続くので、まったく馴染めない環境だとつらくなってしまいます。
最終的な塾選びの決め手
体験授業では、個別塾3つと集団を2つ受けさせていただき、私は最終的に集団授業の予備校を選びました。
私は塾に行くのであれば、自分一人でできないことに時間を使いたいと思い、集団塾を選ぶことにしました。
私が通っていた塾を選ぶ決め手になったのは、授業のテンポや説明のわかりやすさが圧倒的で、集団でも一方的ではなく、こちらが考える時間を作りながら進めてくれるスタイルが自分に合っていました。
特に良かったのは、入試に特化した授業が充実していたことです。
共通テストの分析や、過去問からの傾向をまとめた解説、素早く解くためのコツなど、学校ではまず教わらない内容が多く、受験直前の不安がかなり減りました。「どう解くか」だけでなく「なぜそう解くのか」という部分まで説明してくれたので、応用問題にも対応しやすくなったのを実感しました。
私が通っていた塾の強み
担当の先生の存在
まず私が一番ありがたかったのは、塾に私担当の先生がいたことです。
私の担当の先生は志望校を一緒に決めたり、学力の伸びを評価してくれたり、進路や勉強の悩みを聞いてくれる役割に特化した先生でした。
集団塾だと、教科ごとに専門の講師がいる分、先生との距離が遠く感じることがあります。でも担当の先生がいることで、勉強法や受験の悩みを総合的に相談できる相手がちゃんと確保されていたので、精神的にも安心できる環境でした。
また、担当の先生とは授業とは別で話す時間をくれるので、「授業時間が削られる」ということもありません。
私の塾では、担当と講師が完全に役割分担されているので、受験全体の悩みは担当に、科目の内容は専門の先生に、と整理して相談できました。
私は受験科目の選択でかなり迷っていた時期がありましたが、担当の先生が私のテストスコアを見ながら「この科目は伸びやすい」「この組み合わせなら強みを活かせる」など、具体的に分析してくれました。自分一人では判断できなかったところを、視野広くアドバイスしてもらえたのはすごく大きかったです。
共通テスト対策の精度
塾の最大の強みだったのが、共通テストの分析と対策のレベルがめちゃくちゃ高かったことです。
全科目の講師が、過去の共通テストを細かく分析し、毎年必ず出ている分野に絞って授業を組み立ててくれます。そのうえで、先生オリジナルのプリントも配布され、そこには「ここは頻出」「ここは出にくい」という情報が明確にまとめられていました。
私はそこで初めて、自分がやってきた勉強の“方向”がズレていたことに気づきました。暗記も演習もやっていたけど、出にくい分野に時間をかけすぎていたり、逆に頻出のところを深掘りしきれていなかったり。プロに見てもらうって、こういう意味なんだなと感じた部分です。
また、応用問題の中でも「出やすい応用」と「出にくい応用」があって、出やすい応用に関しては、学校では習わない裏技的な公式や、時間を短縮する解き方もたくさん教えてもらえました。

充実した独自教材
入塾時には、独自の教材がセットで配布されました。内容は問題集というより、暗記や自習で「自分で調べて理解する」ためのテキストが多かったです。
たとえば、
- 漢字の読み・訓読み・熟語までまとまっている漢字ドリル
- 英語文法書の「エバーグリーン(Evergreen)」
など、市販でも売ってはいるけど、普段見かけるテキストとは少し違う、受験に特化した厚めの資料でした。授業中に使うというより、家庭学習でどんどん使うタイプの教材です。
私は夏に入塾したので、全部を完璧に使いこなすほどの時間は足りませんでしたが、早く入っていたら確実にプラスになっていたと思います。担当講師に使い方を聞けば、何をどの順番で進めるか、どのレベルから取り組めばいいかも教えてくれたので、時間に余裕がある人はとても活用しやすい教材でした。


