[大学入試の基礎知識]入試方式徹底解説!~大学入試はもう始まっている!~

本ページはプロモーションが含まれています

どうも!2021年4月に上智大学に進学したむーです。

突然ですが高3生、

大学受験の戦いはもう始まろうとしています!

共通テストまではまだ7ヶ月ちょっとありますし、受験はまだ先のことだと思っているかも知れません。

しかし、6月から夏休みの時期は、大学受験においてめちゃくちゃ大事な時期なんです!

なぜかというと

各大学のAO入試の募集要項が出始めるから

「自分は一般で受けるからAOはいいや」

と思っている人もたくさんいると思います。

「AOって特別な課外活動とかした人だけが受けれるやつでしょ」

と思っている人もいると思います。

でも実は、AO入試って結構普通に受けれちゃうんです。

そして、AO入試を受けるのか、受けないのかによって、受験の戦い方は変わってきます。

つまり

AOを受けない人にとっても、夏休みまでの期間は自分の受験戦略を立てる絶好の期間なんです!

だからこそ、この記事を読んでいる人には、今から「受験の戦い方」を考えてもらいたいんです。
大事なことなのでもう一度書きます。

夏までに受験計画を立てる!!!

そして僕は現役で大学に進学したのですが、受験においてひとつ誇れることがあります。それは

指定校入試以外の入試方式をほぼ全部受けた

ということです!
ということで今回は、たくさんある大学入試の種類についてひとつずつ解説していこうと思います。

また、情報の少ないAO入試や具体的にどの受験方式を組み合わせればいいのかということについては、近日中に別記事を出しますので、そちらの方も参考にしてみてください!

僕が受けた入試について

僕は京都出身なので、京都にある大学を中心に7つの大学合計10回受けました。(入試の方式を変えれば、1つの大学でも複数回受けれます)
以下が僕の受けた全ての大学と入試方式です!

  • 立命館大学文学部人間研究学域(AO入試)
  • 早稲田大学国際教養学部(AO入試)
  • 京都大学文学部(学校推薦)
  • 同志社大学神学部神学科(公募制推薦)
  • 上智大学文学部哲学科(一般入試)
  • 神戸大学文学部(一般入試)
  • 秋田国際教養大学(一般入試)
  • 同志社大学文学部英文学科(共通テスト利用入試)
  • 同志社大学文学部哲学科(共通テスト利用入試)
  • 上智大学文学部哲学科(共通テスト利用入試)

指定校入試や帰国生入試など特殊なものを除き、ほぼ全ての方式を網羅しました!

ざっくり一般的な入試の種類をまとめると

  • 一般入試
  • 共通テスト利用入試
  • AO入試(総合型選抜入試)
  • 学校推薦入試
  • 公募制推薦入試
  • 指定校推薦入試

となります。

(注)僕が受けた入試の種類については、わかりやすくするために一般的に使われている名称で記載しました。実際の名称とは少し違いますので、ご了承ください。

では、ここからは入試の種類についてひとつずつ見ていきましょう。

一般入試

おそらく「大学入試といえばこれ!」という入試方式ではないでしょうか。

  • 私立の大学なら2月上旬、国公立の大学なら2月25日以降に行われる
  • いわゆる「勉強ができるかどうか」で合否が決まる
  • 私立なら何校でも受けられる
  • 国立は前期で1校、後期で1校だけ

一般入試は各大学が用意したテストの点数と、共通テストの点数を合算して合否が決まる方式です。一部私立大学には共通テストの点数は使わずに、大学が用意した問題だけで合否が決まるものもあります。

国公立大学を受ける場合には、共通テストの受験は必須で、受験者の数が多すぎると、「足切り」というものが行われます。
足切りとは共通テストの点数に基準を設定して、それを下回る点数の場合は大学の用意したテストすら受けさせてもらえないというものです!(残酷ですが、そうしないと大学側の採点が間に合わないんです)

また、国立大学の場合は、前期と呼ばれる2月25日に受けるものと、後期と呼ばれる3月に受けるものがあります。国公立大学の場合は、一度に受けることができるのは1校だけとなっています。
(例えば、「前期で京都大学と東京大学の両方を受ける!」というのはできません)

私立の大学の場合だと、日程さえ被らなければ基本的に何校でも受けて大丈夫です。

共通テスト利用入試

共通テスト利用入試は共通テストの点数だけで、合否を決める方式です。

  • 1月に行われる共通テストの点数のみで、合否が決まる
  • 私立の大学がほとんど
  • 募集人数が少なく、点数の上位の人から決まるので倍率が高い

この方式は、そもそも募集人数が少ないことが多いので倍率が高くなります。イメージとしては、国公立大学が第一志望の人が滑り止めとして受けておく感じです。共通テストさえ受ければ願書を出すだけで合否が出るので、負担は少ないです。

上智大学2021年度入試統計(共通テスト利用型)

これは上智大学の今年度の共通テスト利用入試のデータの一部です。一番右の倍率を見てもらえばわかるように、倍率が10倍近くまで上がることもある方式です。

ちなみに、僕は上智には一般入試と共通テスト利用入試の両方で出願しましたが、実際に合格になったのは一般入試の方だけでした。

AO入試(総合型選抜入試)

AO入試(最近は総合型選抜と呼ばれることもあります)は学力の試験はない代わりに、志望理由書やプレゼンテーション、小論文、面接などで合否が決まる奉仕です。

  • 学力試験は受けなくても良いことが多い(国公立大学の場合は試験があることが多い)
  • 他の入試と比べて時期が早い(だいたい9月ごろから始まる)
  • 小論文やプレゼンテーションなど普通の勉強とは違う対策が必要
  • 英検など資格が必要な場合がある

AO入試はこれまでに紹介した一般入試や共通テスト利用入試と違い、学力試験がないことが多いです。その代わりに、出願の段階で志望理由書を提出したり、二次試験では面接があったりします。AO入試は留学経験や課外活動の経験がないと出願できないと思われがちですが、それらは必須ではなく「具体的にこれを学びたいという意欲」があれば出願できる場合がほとんどです。

また、早いところだと合否が11月中に出るところもあるので、僕はAO入試を滑り止めとして使っていました。

立命館大学AO選抜入学試験 学部別要項ダウンロード 文学部国際方式

これは立命館大学の文学部のAO入試の日程ですが、見てもらえればわかるとおり、合格発表が11月2日とかなり早いです。

僕の友達の中でも、立命館大学を第一志望にしていた子は、この日で大学が確定していました。

僕もこの方式で合格はもらっていたので、「もし一般で落ちたら浪人確定」という状況を避けられ、かなり心に余裕をもつことが出来ました。

学校推薦入試

学校推薦入試は自分が通っている高校に推薦してもらって大学に出願する方式です。

  • 試験の形式は様々(小論文、面接、学力試験など)
  • 11月ごろから始まる
  • 推薦枠が決まっているので、高校の中で人数制限がある場合が多い
  • 国公立でも私立でもある(ただし、私立の場合はこの次に説明する公募制と一緒になっている場合がある)

よく「推薦入試はよっぽどのことがない限り落ちない」という話を聞きますが、そんなことはないです。僕も推薦で落ちたという話を実際に聞いたことがあります。また、一つの高校から推薦できる人数が決まっていることが多いので、志望者が多い場合は学内で選考が行われる場合があります。

公募制推薦入試

公募制推薦入試は学校推薦入試と違い、推薦ではあるが希望すれば誰でも出せるというものです。(ただし、高校の先生からの推薦状は必要です)

  • 学力試験がある場合が多い
  • 公募制推薦という名前で、試験内容はAO入試と変わらないというパターンもある
  • 推薦ではあるが、誰でも出せる(高校の先生に推薦状を書いてもらうのを拒否されたら無理ですが、そんなことはほとんどないと思います)
  • 合否が決まるのは一般入試よりは早い
  • 基本的に私立大学だけ

この方式は、推薦と名前がついていますが、マーク式のテストがあるところが多いです。ただ、大学によってかなり試験内容に違いが出る方式ですので、自分の受けたい学校の試験形式は早めにチェックしてください。

公募制なので、評定平均があまりにも低い場合を除き出願でき、一般入試よりも早い時期に結果が出るので、滑り止めとして個人的におすすめする方式です!

指定校推薦入試

指定校推薦入試は他の推薦入試と違い、大学側が高校に対して推薦できる人数の制限をかけています。

例)A高校からB大学に指定校推薦で出願できるのは◯人

  • 合格した場合、必ずその大学に入学しなければいけない
  • 高校時代の成績が重視される
  • 大学と高校の信頼関係で成り立っている入試なので、入学後も成績などが高校に送られる場合がある
  • 学力試験はないことが多い

指定校推薦入試で合格した場合、必ずその大学に入学しなければいけません。つまり、滑り止めとして使うことは許されていません。

高校の中で誰を推薦するかの会議が行われ、無事推薦された場合、大学のテストを受けたり、志望理由書を提出します。

受験生の間では出願できた場合(高校の中で推薦された場合)はほぼ落ちることがないと言われています。しかし、僕の知る限りでも実際に落ちた人はいるので、指定校だから受かるというわけではありません。

指定校推薦は、秋頃にどの大学のどの学部に対して推薦できるのか、つまり出願可能な大学のリストが高校で出されます。
今年出願可能な大学を先に教えてもらうことはできませんが、去年のリストなら見せてもらえる場合もあるので、自分の高校の先生に相談してみてください。

また、学校推薦入試と指定校推薦入試の違いですが、学校推薦入試は大学側が学校推薦入試の方式で募集していて、かつ高校の先生に推薦してもらえれば出せます。しかし、指定校推薦入試は高校に大学から推薦の枠が来なければ出願できません。
例えば、僕の通っていた高校には上智大学への指定校推薦の枠はなかったので、指定校で上智を受けることは不可能でした。

その他

大学によっては、帰国子女枠やカトリック推薦(実際上智大学にもあります!)など、少し特殊な入試方式もあります。自分が受けたいと思う大学の入試方式は早めにチェックしてみてください!

ざっくりまとめると、、、

ここまでに紹介した入試方式の特徴をざっくりまとめると

がっつり勉強で勝負する人は、一般入試、共通テスト利用入試、一部公募制推薦

高校時代の成績や課外活動で勝負する人は、AO入試、その他推薦入試

といった感じでしょうか。

各方式のざっくりしたイメージ

上の写真はあくまでざっくりとした各方式に対するイメージです。
また、推薦の評定平均は4.0が最低ラインと書きましたが、もちろん学校によって違いますし、自分の高校で確認してみてください。

ここに書いたのはあくまでも一般論です。国公立大学と私立大学では同じ名前でも、実際の試験内容は全然違うということがあります。

例えば、僕の受けた同志社大学は公募制推薦と名前がついていますが、試験内容は面接と小論文という、AO入試に近い形のものでした。
だからこそ、今のうちから志望校やなんとなく受けてみたいなと考えている大学の情報を集めることが大切です。

また、去年から大学共通テストが始まり、それに加えてコロナの影響で入試の内容を変えた大学もあります。

どんなパターンで入試を受けるにせよ、早くから情報を集めて作戦を立てておくと、心のゆとりが生まれます。
僕は入試計画をざっくりと4月の段階で固めていました。もし、今後勉強していく中で、志望校を変更したいとなった時も、今のうちにいつどんな方式の受験をするかを決めておくと後々楽です!

ぜひ、今のうちにどこの大学を受けようか、そしてどんな方式で受けようかを考え始めてください!

この記事で扱ったことはあくまで一般論や、僕個人が受験を経験しての印象です。特に私立大学の場合、独自の方式があったり、名前がこれの通りでなかったりすることが国公立大学と比べても多々ありますので、必ず自分の志望校に関してはご自身でお調べください。

むー

むー

上智大学 文学部 哲学科

この記事が気に入ったら
いいね!して応援しよう!

4+

この記事をシェアする