こんにちは!立教大学経営学部国際経営学科のだにえるです!
普段立教大学やその経営学部についてを多く発信しているのですが、最近youtubeの視聴者さんに「他の学部のインタビューもしてほしい!」というリクエストをいただくようになりました。
ということで、今回は文学部の4年生の先輩(文学科日本文学専修)、2年生の友達(文学科文芸・思想専修、キリスト教学科)にインタビューをし、彼らの話を基にこの文学部について聞いてみます。
目次
立教大学文学部の基本情報
📍 所在地・キャンパス
- 池袋キャンパス
経営学部と同じく、池袋キャンパスにあります!赤レンガの校舎や、ハリーポッターに出てきそうな食堂、第一食堂で有名なキャンパスです。
学科・専修構成(4年制学部)
- キリスト教学科
- 文学科(5専修)(英米文学/ドイツ文学/フランス文学/日本文学/文芸・思想 )
- 史学科(世界史、日本史、超域文化)
- 教育学科(教育・初等教育など)
そう。文学部の特徴が、「専修」があること!文学科という学科の中に、英米文学とか、ドイツ文学とか、文芸・思想とかがあるわけですね。
他の大学の文学部だと、この辺の専修は入学後に2年生、3年生とかから決める!っていうスタイルを採用しているところも多いみたいですが、立教大学は最初から別れた状態で入学するので、「自分の興味のあることをしっかり学べる」「確実に学べる」っていうのが特徴らしいです。
実際、日本文学専修の先輩も、これに惹かれて立教を選んだんだとか。
単位・資格取得
- 全学科共通で司書・学芸員・社会教育主事などが取得可能
- 文学科では言語教員免許(英語・ドイツ語・フランス語・国語)が取得可能 arts.rikkyo.ac.jp+6shingakunet.com+6kobekyo.com+6
立教大学の文学部は、学科総じて「資格」を取る人も少なくないみたいです。
必須ではなく、あくまでとるか取らないかは自由。
教職、図書館司書、学芸員それぞれ各学年で20人ずつくらい受講しているといいます。
卒業に必要な、学科の卒業要件単位とは別で単位をとる必要があるので、人によっては週5で朝から晩まで授業を受けているなんて人もいるんだとか(すごすぎる。努力の天才だわ!)
【日本文学専修】なんで先輩は立教大学・日本文学専修を選んだの?

4年生の先輩に、日本文学専修を選んだ理由を聞いてみたところ、即答で返ってきたのが「江戸川乱歩について研究がしたかったから」という言葉でした。
聞けば、もともと近代文学に興味があり、その中でも特に江戸川乱歩に強く惹かれていたといいます。
近代文学とは、夏目漱石や森鷗外、芥川龍之介、川端康成、太宰治といった、明治から昭和初期にかけて活躍した文学者たちによる作品群を指します。時代の変化とともに揺れる社会の中で、人間の内面や苦悩を描いた作品が多く、読むたびに新しい発見があるんだそう。そうした作家の中でも、江戸川乱歩は推理小説というジャンルを切り拓き、探偵・怪奇・心理の三要素を融合させた独自の世界観で知られている。先輩はその独特な美意識と狂気が交錯する作風に、強く魅了されていたみたいです。
高校の現代文の教科書なんかでも多く取り上げられているので、その辺の授業が好きだった人は向いてるかも。
立教大学と乱歩のつながりは偶然に始まったものだといいます。池袋キャンパスに隣接する形で、かつて江戸川乱歩が暮らしていた邸宅があり、彼の死後、大学がその建物を買い取って保存したのだそう。現在、その家は「旧江戸川乱歩邸」として公開されており、乱歩が実際に使っていた書斎や、土蔵の中の蔵書などを見学することができます。このような環境が整っている大学は非常に珍しく、研究者や文学好きにとってはまさに“聖地”のような場所といえます。
さらに、立教の日本文学専修は、近代文学を専門とする教授陣が豊富で、乱歩に限らず、漱石や谷崎潤一郎、宮沢賢治といった作家をテーマにした研究も活発に行われています。研究資料も充実しており、図書館には近代文学に関する一次資料や評論が揃っているのも魅力のひとつ。
こうした背景があって、その先輩は「自分の好きな作家を本格的に研究するには、立教の日本文学専修が一番ふさわしいと感じた」と語っていました。
【日本文学専修】ゼミ事情
大学生といったらゼミ!ですよね(?)
授業とはひと味違って、少人数でディスカッションしたり、自分でテーマを決めて調べたり、いわゆる“大学っぽさ”を感じる場。それがゼミです。
実は、立教大学の文学部のゼミは、他の学部とちょっと違う特徴があるみたいなんです。
まず、文学部では2年生からゼミが必修になります。1年生のうちは、基礎演習と呼ばれる自動配属・必修のゼミのような授業をとることになります。
多くの学部では3年生からだったり、ゼミ自体が選択制だったりするので、これは珍しいポイント。文学部の在校生曰く、「早いうちから自分の興味を深められるから楽しい」とのことでした。
さらに驚いたのは、「半年ごとにゼミを変更できる」という制度!
通常、大学のゼミは2~3年間同じ先生・同じテーマで学び続けることが多いのですが、文学部では、前期と後期で別のゼミを選ぶことができるんです。つまり、1年間で2つの異なるテーマに触れられるということ。自分の興味のある分野を広く学べるのが立教大学・文学部のゼミの特徴なんですね。
では実際に、どんなゼミがあるのかというと・・・
日本文学専修では、古典から現代文学まで幅広い時代・ジャンルを扱ったゼミがあります。テーマも先生によってそれぞれで、決められた時代の作品や作者等を広く扱うゼミもあれば、この時代のこの作者の作品!!など超限定的な内容を扱うゼミまでそれぞれみたいです。
ゼミのテーマは先生によって異なり、なかには文献の読み込みだけでなく、映画や現代のメディアと文学の関係を扱うようなゼミもあるそうです。「教科書に載っていない視点から作品を読み解けるから、自分の世界が広がる」と話してくれたのが印象的でした。
ちなみにゼミでは、レジュメを作って発表する機会も多く、最初は緊張するけど、少人数だからこそ丁寧にフィードバックがもらえて、自信がついていくのだとか。発表が苦手でも、先生も周りもあたたかく見守ってくれる雰囲気があるので、安心してチャレンジできるそうです。
2年生のうちにいろんなゼミを経験して、自分の興味を深めたうえで、3・4年生で本格的な卒業論文に取り組む。そうしたステップがしっかり組まれているのが、文学部のゼミの魅力なのかもしれません。
もし「文学って漠然としていて何を学ぶのか分からない・・・」と感じている受験生がいたら、こうしたゼミの存在を知ることで、より具体的な学びのイメージが持てるんじゃないでしょうか?
【日本文学専修】どんな人におすすめ?
日本文学専修4年生の先輩の話を聞く限り、立教大学・文学部・日本文学専修が特におすすめな人は、
✅特に近代文学が好きな人
✅江戸川乱歩が好きな人
✅広く日本文学について学びたい人(ゼミが半年に一回変わるため。)
かな!と思います。
もちろん、古典文学なども勉強できるようですが、どちらかというと近代文学の研究が盛んらしい立教大学文学部。特におすすめなのは、その辺の分野に興味がある人かもしれません。
【文芸・思想専修】なんで先輩は文芸・思想専修を選んだの?

文芸・思想専修2年生のお友達にもインタビューしてみました。
「文学部の中でもこの専修ってちょっと独特な雰囲気があるよね?」と聞いたら、いろいろと本音を話してくれました。
もともと彼女は漫画が好きで、自分でも何か“作品をつくる”ことに興味があったんだとか。物語を作ったり、イラストを描いたり、表現することそのものに惹かれていたそうです。一時は美大や専門学校も考えたらしいのですが、「好きなことを学びながら、将来の進路も見据えられる場所」を探していたときに、この立教大学、文学部、文芸・思想専修を見つけたとのこと。
「創作と批評、両方が学べるっていう説明に惹かれた」と言っていて、まさに“好き”と“現実”のバランスをとる選択だったんですね。実際に入学してみてどうだったかというと――期待していた「創作」の授業は、思ったよりも数が少なかったり、人気が集中して抽選に落ちてしまったりすることも多いそうで、今のところはそこまで創作活動に打ち込めていないと話してくれました。
【文芸・思想専修】実際どんなことを学んでいるの?
その代わりに、今多く受けているのが「作品の批評」に関する授業。たとえば、ある授業では毎週決められた文学作品を読み、その内容について感想や考察をレジュメにまとめて発表する形式。別の授業では、自分の好きな作品――たとえば漫画、映画、小説、アニメなど、ジャンルにとらわれずに選べるんだとか――をテーマにして、その表現やメッセージについて批評・分析を行うそうです。彼女は好きなアイドルの本を題材にしつつ、「アイドルが小説を書くことの特殊性」についてを論じた発表をしたみたいです。
自分の好きなこと・興味のあることを学問に結び付けて研究できて、かつプロの批評家として活躍されている先生にフィードバックがもらえる環境って、すごくいいですよね。
また、「批評って、最初はちょっと難しそうだったけど、他の人の発表を聞いているとすごく刺激になる」と話してくれたのが印象的でした。同じ作品を扱っていても、見る視点が全然違っていて、「語彙力や分析の深さがすごい人がたくさんいる」とのこと。発表を聞いているだけでも、自分の考え方の幅が広がる感覚があるそうです。
でも、その分とる授業や担当の先生によっては課題は多めみたいです。「特に1年生のときにあった『入門演習』は、毎週本を読んでレポートを書いて、さらに発表もあるから、正直かなり大変だった・・・」と苦笑いしていました。実際、入門演習をとっている時期の彼女は苦労していそうだったのを覚えています。
でもそのおかげで、本を読むスピードや、論理的に考えて書く力は自然と身についたそうで、「やってよかった」とも言っていました。
ちなみに、文芸・思想専修では思想や哲学に関する授業も多くあります。思想と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、「むしろ“考えることの楽しさ”を学ぶ感じ」とのこと。他の大学なんかだと「哲学学科」みたいな哲学を扱う学科があるところもありますが、割とそういうところで学ぶ要素も含まれているのがこの文芸・思想専修の特徴。
まさに「言葉」や「表現」にじっくり向き合う時間がある専修なんですね。
【文芸・思想専修】どんな人におすすめ?
「創作を思いっきりやりたい!」という人にとっては、物足りなさを感じる場面もあるかもしれませんが、一方で「作品を深く読み解く力」や「自分の視点を言語化する力」が磨かれる場でもあります。何かを“つくる”ことに関心がある人にとっても、その背景を読み解く視点を持つことはきっと大きな武器になるはず。
「好き」だけで選んでいいのかな・・・と悩む受験生も多いと思いますが、好きなものを“知る”“語る”“考える”力をつける場所として、文芸・思想専修はひとつの魅力的な選択肢だと思います。
✅創作活動を頑張りたい人(創作自体を学べる授業は少ないけど、多くの作品に触れたり、表現力を磨くことはできる)
✅本や映画などの作品を味わうことが趣味な人
✅思想・哲学について学びたい人
【キリスト教学科】なんでその学科を選んだの?

「キリスト教学科って、どんなことを学ぶの?」
正直、文学部の中でもちょっとイメージしづらい・・・という人、多いのではないでしょうか。私も経営学部に通っている身なので、「キリスト教学科ってキリスト教徒の人が多いのかな?」とか、「聖書読むのかな・・・」くらいのイメージしかありませんでした。
でも今回、実際にキリスト教学科に通っている友達に話を聞いてみたところ、思っていた以上に“身近で面白い学び”が広がっていることを知りました。
その友達がこの学科を選んだきっかけは、「高校のとき世界史が好きだった」から。ヨーロッパの歴史や文化を学んでいるうちに、「あれ、どこかでいつも“宗教”が出てくるな」と気づいたそうです。宗教って、歴史や文化の根っこにあるもの。そこに興味が湧いて、「もっと深く知ってみたい」と思うようになったのがスタートだったとのこと。
さらに、もともと異文化に興味があったことも後押しに。「宗教って日本人にとってはちょっと遠いものに感じるかもしれないけど、世界を知ろうと思ったら絶対に避けて通れないテーマだと思った」と話してくれました。彼の友達は、キリスト教の聖書を基にした映画作品を見て興味を持ち、本格的に学びたいと思って入学したみたいです。
【キリスト教学科】どんなことを勉強してるの?
立教大学のキリスト教学科では、キリスト教そのものについて学ぶのはもちろんですが、それだけにとどまらず、哲学、倫理、文化人類学、歴史学といったさまざまな角度から宗教を捉えていきます。たとえば、「聖書」を読む授業ひとつとっても、単なる“宗教的な教え”としてではなく、文学として読んだり、歴史的な背景から読み解いたり、音楽や絵画などと関連づけて学んだりすることもあるそうです。
「信仰するかどうかとは別に、ひとつの思想や文化としてキリスト教を学ぶ」のだそう。決して“宗教の押しつけ”のような雰囲気はなく、多様な立場や視点を大切にしてくれる学科なのだそう。
また、少人数の学科だからこその居心地の良さもポイントだとか。ゼミや授業でのディスカッションでは、「考えを共有する」ことがとても大切にされていて、安心して発言できる雰囲気があるとのこと。宗教や価値観についての話題って、少しデリケートに思われがちですが、だからこそ“対話”を大切にする姿勢が育まれる場所なのかもしれません。1年生の入門演習では、聖書についてを学んでディスカッションすることもあるといいます。
もちろん、学ぶ内容はかなり深くて、課題もそれなりにあるそうですが、「自分の興味がある分野だから、調べるのも書くのもそんなに苦じゃない」とのこと。学ぶほどに、「自分が生きている社会や価値観を、外側から見つめ直すような視点が身につく」のだとか。
「ちょっとニッチかなって思ってたけど、むしろ他の人と違う視点を持てる強みになってる気がする」と、最後に笑顔で話してくれたのが印象的でした。
【キリスト教学科】どんな人におすすめ?
特徴的なこのキリスト教学科ですが、インタビューを聞いていて個人的に思ったおすすめな人は、
✅歴史や、異文化に興味がある人
✅広く思想や宗教・哲学などに興味がある人
✅倫理とか道徳とかについてを考えるのが好きな人
✅少し変わった学問をやってみたい人
✅キリスト教文化に興味がある人
だと思います!少人数でディスカッションなどの機会も多いことから、「道徳や倫理」などをじっくり考えるのが好きな人だとより楽しめる学科なんじゃないかと思います。
立教大学文学部、どんな人が多い?
進学を考えるとき、「どんな勉強をするか」も大事だけど、「どんな人が多いか」もけっこう気になりますよね。自分が馴染めそうか、浮かないか、受験生にとっては重要なポイントです。
ということで、今回は私が立教大学文学部に通う友人たちとの交流から感じた、「文学部の人ってこんな感じ!」をまとめてみました。
結論から言うと、文学部はけっこう“二極化”してるかも。
■タイプ①:学問ガチ勢!静かで芯のある人たち
まず1つ目のタイプは、文学を本気で学びに来ている、真面目で落ち着いた人たち。
このタイプの人は、自分の好きな作家や思想、ジャンルがはっきりしていて、「◯◯の作品についてもっと深く研究したい!」という強い動機で文学部を選んでいます。
服装や雰囲気もナチュラル系だったり、やや地味めだけど知的な空気がある子が多くて、派手ではないけど話すとしっかり自分の意見・世界観を持っているタイプ。
静かだけど議論になると強い。そんな印象です。
■タイプ②:サークル全振り!陽キャ寄りの“なんとなく”勢
そしてもう一方でいるのが、「なんとなく文学部に来た」勢+サークルや遊びをエンジョイしているウェイ系の人たち。
入学時点でそこまで強い目的意識はなく、「国語が得意だったから文学部にした」とか「文系だし他にピンとくる学部がなかった」みたいな理由で進学している人も一定数います。
このタイプの人たちは、授業は最低限こなしつつ、サークルやアルバイト、飲み会など、キャンパスライフを全力で楽しんでいる印象。
私がサークルで知り合った人には文学部出身の人も多いですが、正直かなりパリピ系の人もそこそこいました(笑)。
私の印象ですが、だいたいサークルで中心にいたり、サークルに入り浸ってるのって文学部か経済学部なイメージです。
■そのあいだにも色んなタイプがいる
もちろん、この2つのタイプだけじゃなくて、その中間の“ちょうどいいバランス型”の人たちもたくさんいます。
たとえば、
- 学問はしっかりやりたいけど、友達とも楽しく過ごしたい
- 授業はそこそこに、創作活動に熱中している
- インドアだけど、価値観が合う友達と深く付き合いたい
など、「自分の世界」を持ちつつ、他人ともうまく関わっている人たちが多い印象です。
文学部って、いい意味で「自由度が高い」ので、誰かに合わせなきゃいけない空気はあまりありません。むしろ、「その人らしさ」が尊重される環境です。
■あなたの居場所も、きっとある
というわけで、立教大学文学部は「○○系しかいない!」というわけではなく、いろんなタイプの人が共存してる多様な学部です。
真面目に学びたい人にも、マイペースに過ごしたい人にも、がっつり遊びたい人にも、それぞれの居場所があります。
自分が「ここなら、自分らしく過ごせそう」と思えるかどうかが、大学選びでは一番大事。
文学部は、きっとそんな“自分らしさ”を大切にできる場所ですよ。
立教大学・文学部の恋愛事情

実際、受験生のみなさんも気になるんじゃないでしょうか?
大学生活での「友達づくり」や「恋愛事情」について!勉強も大事だけど、やっぱりキャンパスライフって人との関わりがあってこそ、ですよね。
今回は、立教大学文学部に通っている何人かの友達に、友人関係や恋愛事情について率直に聞いてみました。結論から言うと・・・
友達はできる!でも恋愛はあんまり“学部内で”盛んではない!
というのがリアルなところのようです。
まず友達づくりについてですが、これは割と心配しなくてOK。文学部は専修(=分野)ごとに分かれて授業を受けることが多く、特に1〜2年生のうちは「入門演習」や「ゼミ」など少人数の授業が多いので、自然と顔を覚えたり、会話したりするチャンスがあります。人数が多すぎず、静かな環境なので、ガヤガヤした雰囲気が苦手な人にも馴染みやすいかも。
また、立教大学の全学部の1年生間で必修の、「英語」や「第二外国語」で友達を作るケースも多いみたいです。これは度の学部も共通ですね。今回インタビューした4年生の日本文学専修の先輩も、結局同じ専修の友達はそこで作ったと言っていました。
「友達ができるかどうか不安だったけど、少人数授業でグループワークも多いし、授業終わりに“一緒に課題やらない?”って話しかけて仲良くなった」と話す子もいました。文学部には穏やかで優しい人が多い印象があるので、落ち着いた関係性を築きやすいのかもしれません。
一方、恋愛に関しては“専修内”での関係はあまり多くないとのこと。というのも、文学部の専修は少人数でこじんまりしているぶん、「クラス感」が強くて恋愛というより“仲間”や“同志”という感じになるのだそう。下手に関係がこじれると気まずくなりそう・・・と慎重になる人もいるみたいです。
そのかわり、他学部の人と付き合うケースは結構あるとのこと。たとえば、サークルや学生団体、バイト先など、学外の場や全学部共通の授業などで出会った人と仲良くなって恋愛に発展することが多いみたいです。
特にサークルは、友達も恋人もできる“出会いの場”として王道。立教大学には文化系・体育会系問わずたくさんのサークルがあって、文学部の人も積極的に参加しています。サークル内カップルも珍しくないみたい。
「文学部って閉じたイメージあるかもだけど、逆に外に出る人が多いから、バイトやサークルの人間関係が充実してる感じ」と話していた子もいました。専修内に恋人はいないけど、外の世界でつながりを広げている感じですね。
あと少し意外だったのが、「恋愛にあんまり興味がない」っていう子も割と多いこと。創作活動に打ち込んでいたり、本や映画に没頭していたり、そもそも人との関わりにガツガツしていない人が多いからこそ、無理なく自然体で過ごせる雰囲気があるのかもしれません。
立教大学文学部生、進路はどんな感じ?
大学選びで、意外と大きなポイントになるのが「卒業後の進路」。
たとえば、経営学部ならコンサルやマーケティング職、理系学部ならメーカーやITエンジニアなど、なんとなく“この学部の人はこういう職業に行く”というイメージ、ありますよね。
では、立教大学の「文学部」はどうなんでしょう?
文学部に通う4年生の先輩に聞いてみたところ、文学部の進路は、かなりバラける! とのことでした。
就職先に“これが多い”という決まったパターンはあまりなく、人によってまったく違う分野に進むことが多いそうです。
たとえば――
- 出版社・編集系を目指す人
- 学芸員や司書など、文化系の専門職に興味がある人
- 映像・Web・広告などのクリエイティブな職に行く人
- 一般企業の営業・企画・人事に進む人
- 国家公務員・地方公務員を目指す人
- 学校や塾で教員になる人
- 就職せずに大学院進学、という人も!
まさに「自分の興味に合わせて選ぶ」タイプの学部という感じです。これは裏を返すと、“学部の勉強=職業スキル直結”ではないからこそ、自分で進路を開拓していく柔軟性がある、ということでもあります。
ただ、体感「資格を取って図書館司書や学芸員になる人」、「教職をとって先生になる人」、「出版系の仕事を志す人」が多いような気もします。
実際、インタビューに応じてくれた4年生の日本文学専修の先輩は、「教職」を履修しており、将来は学校の先生になるといいます。ですが、大学卒業後は大学院に進学するみたいです。もう少し江戸川乱歩を研究したいんだとか。
立教大学の文学部では、どの専修でも「文章を読む・考える・まとめる・表現する」機会が多いので、言語力や論理的思考力、プレゼン力が自然と鍛えられるのが特徴。それらの力は、どんな仕事でも求められる基本的なスキルなので、幅広い業界に対応できるんですね。
就活のときは「自分が今まで何を学んできたか」よりも、「その経験から何を考え、どう行動したか」が重視されることが多いです。文学部の学生は、それを言葉にして伝える訓練を普段の授業でしているから、面接やエントリーシートでも意外と強いという声もあります。
もちろん、進路に迷う人が多いのも文学部の特徴かもしれません。でも逆に言えば、「今やりたいことがまだ決まっていないけど、興味のあることを深く学びたい」という人にとっては、自由度の高い文学部はとても合っていると思います。
まとめ

いかがでしたでしょうか!
今回は、立教大学文学部に通う友人たちにインタビューをして、実際の授業のことやゼミ、進路、雰囲気など、いろんなリアルな話を聞いてみました。
実際に話を聞いてみて感じたのは、「文学部って、思ってたよりずっと自由で、多様で、おもしろい場所なんだなあ」ということです。
もちろん、この記事で紹介したのはあくまで私の知っている在校生の一部の声なので、学科や専修、ゼミ、関わる先生、友達の雰囲気によっても全然違う一面があると思います。もしこの先、オープンキャンパスなどで立教大学に来る機会があれば、ぜひ自分の目で見て、感じて、いろんな人の話を聞いてみてほしいです。
文学部って、たしかに「就職大丈夫?」「何を勉強するの?」ってよく聞かれるし、正直ちょっと地味なイメージを持たれがちな学部かもしれません。でも、それって裏を返せば「一人ひとりが自分のペースで、自分の興味と向き合っていける場所」でもあるってこと。
文学、思想、文化、歴史、宗教、芸術……。どれも「直接的に社会で役立つ」わけではないかもしれないけれど、じっくり考える力、他人の考えを受け止める柔軟さ、自分の言葉で表現する力は、どんな道に進んでも強みになると私は思います。
そして立教の文学部には、それをちゃんと支えてくれる先生や環境、仲間たちがいる。
ガチで学びたい人にも、ふわっと興味がある人にも、どちらにも開かれている場所なんじゃないかなと感じました。
もし、今「自分の好きなことをもっと知りたい」「将来のことはまだぼんやりしてるけど、大学で深く考える時間を持ちたい」と思っているなら、立教大学文学部、けっこうオススメです!
この記事が少しでも、進路選びの参考になれば嬉しいです 。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!